【レビュアー厳選】銀軸のゲーミングキーボード特集。メリットや選び方も詳しく解説します

【レビュアー厳選】銀軸のゲーミングキーボード特集。メリットや選び方も詳しく解説します

キースイッチには、赤軸、青軸、茶軸、黒軸などさまざまな種類がありますが、最もキー反応が速いのが銀軸です。理論的に言えば、素早いキー操作を求められるゲームでは、銀軸を採用したキーボードを使用すればパフォーマンスの向上が期待できます。

しかしゲーミングキーボード市場には銀軸を搭載したものが少なく、気になる製品に辿り着けない方も多いと思います。そこで本稿では、おすすめの銀軸メカニカルキーボード(ゲーミングキーボード)を紹介します。銀軸がもたらすメリットや選び方についても解説していますので、是非参考にしてみてください。

銀軸がゲームプレイにもたらすメリット

銀軸(シルバースイッチ)とは、メカニカルキーボードに搭載されているキースイッチの種類の一つです。軸色ごとにそれぞれ異なる特徴がありますが、個人的に銀軸はゲームプレイに最も適したキースイッチだと思っています。

銀軸は、キーを押し込んでから反応して入力されるまでの距離 アクチュエーションポイントが1.2~1.1mmと短めに設計されています。キーを押したときに即座に入力されるので、自身が行った操作がゲームでリアルタイムに反映されやすいのです。ちなみに赤軸や青軸のアクチュエーションポイントは2mm前後ですが、この0.8mmほどの差が非常に大きいです。

例えばFPSやTPSでは、ホームポジションであるWASDキーは即座に押し込めると思いますが、それ以外のキー(1,2,3,Q,E,R,F,Z,X,Cキーなど)を押し込む際に若干の指の動きが必要になります。銀軸であれば、キーを斜めに押し込んでしまったり、弱い力で押してしまっても、問題なくキーが反応して入力されます。

参考動画

Cherry MX製の銀軸を搭載した「Corsair K70 RGB MK.2 SE」のレビュー動画です。
『オーバーウォッチ』のゲームプレイを通して、銀軸がもたらすメリットについて解説しています。

銀軸キーボードの選び方

1. キー配列、キー数

国内では主に、英語配列キーボード・日本語配列キーボードの2種類が流通しています。キーボード市場には海外発メーカーが多いので、英語配列キーボードの比率が高いです。日本語配列キーボードを展開するのは、国内メーカーもしくは国内展開に力を入れている海外メーカーとなります。

さまざまなキー数のキーボードが存在し、キー数が少なくなるほどキーボード自体のサイズも小さくなります。最も一般的なのはフルキーで、次点でテンキーレスも人気です。最近では60%と呼ばれる、フルキーと比べて大体のキー数が60パーセントに削減されたコンパクトなサイズも出てきています。ゲーミング用途であれば、60%はとても理にかなった選択です。

デスクがそこまで大きくない方にとっては、キーボードのサイズが小さいほどマウス操作にスペースを割けるので、キー数の少ないコンパクトなキーボードを使用することをオススメします。

2. キーの同時押し(アンチゴースト)

例えば、WASDキーでキャラクターを移動させながら、Shiftキーでダッシュしたり、Speceキーでジャンプするなど、ゲームプレイをするうえでキーの同時入力は欠かせません。ゲームの複雑なキー入力に対応するべく、大半のメカニカルキーボードはキー同時押しに対応しています。

キーボードについて調べている方の中には、「Nキーロールオーバー」といった用語を見かけたことがある方もいると思います。ロールオーバーとは、複数のキーを同時に押した際、キーを押した順序通りに正確に認識されるキーの個数を表します。「6キーロールオーバー」であれば6キー、「Nキーロールオーバー」は全キーの同時押しに対応しているという意味です。

  • Nキーロールオーバー … 全キー同時押しに対応
  • 6キーロールオーバー … 6キー同時押しに対応

また、複数のキーを押したときに誤入力を防ぐ「アンチゴースト」という機能も搭載されています。大半のメカニカルキーボード・ゲーミングキーボードは上記の両方に対応しています。

3. ソフトウェアの有無

ソフトウェアに対応したキーボードならば、パソコン上で直感的にキーボードの設定を行えます。一方でソフトウェアに対応していないキーボードは、本体のキー操作でさまざまな設定を行います。ドライバレスとも言います。

傾向としては、ソフトウェア対応製品のほうが設定項目が幅広いという印象でしたが、最近ではドライバレスのキーボードでも幅広い設定が行える製品が存在しますし、キーの同時押しで即座に設定が済ませられるので手軽です。ソフトウェアの有無はどちらが良いとは一概に言えないので、好み次第で選んでしまっていいと思います。

なお、キーカスタマイズやマクロの記録・割り当てに関しては、ソフトウェアに対応したキーボードに軍配が上がります。MMORPGをはじめとした、コマンド入力が複雑なゲームをプレイする方に最適です。あなたの用途に合わせて選択しましょう。

おすすめの銀軸メカニカルキーボード

Corsair K70 RGB MK.2 (Ninja使用キーボード)

キースイッチにはCherry MX 銀軸を搭載しています。スペックは、押下荷重45g(キーを押し込む際に必要な荷重)、キーストローク3.4mm(キーを最大まで押し込むまでの距離)、アクチュエーションポイント1.2mm(キーを押し込んだときに反応するまでの距離)、動作寿命5,000万回となっています。Cherry MX製の銀軸は、キーを押し込む際の重たさが他の軸と変わらず、比較的慣れやすいと感じます。

Nキーロールオーバー(全キー同時押し対応)、アンチゴースト、全キーへのキー・マクロ割り当てが可能です。また、オーディオの音量調整などがキーボード操作によって簡単に行えるメディアキーを搭載しているほか、取り外しが可能なパームレストが付属しています。

LEDライティングやキー・マクロ割り当ての設定を3つまで保存しておき、本体のボタンによってワンタッチで切り替えられます。また、操作性の高いソフトウェア「iCUE」に対応しており、LEDライティング設定を対応デバイスやPCパーツと同期することも可能です。非常に多機能な銀軸ゲーミングキーボードです。

Corsair K70 RGB MK.2
タイプ:日本語配列、104キーキースイッチ:Cherry MX Speedキーストローク:-アクチュエーションポイント:1.2mm押下荷重:-キー耐久性:-ポーリングレート:1000HzLEDライティング:RGBソフトウェア:対応価格:16,817円 (本稿執筆時点)

色違いのホワイトカラー「Corsair K70 RGB MK.2 SE(英語配列)」もどうぞ:

Corsair K70 RGB MK.2 SE
タイプ:英語配列、フルキーキースイッチ:Cherry MX Speedキーストローク:-アクチュエーションポイント:1.2mm押下荷重:-キー耐久性:-ポーリングレート:1000HzLEDライティング:RGBソフトウェア:対応価格:19,985円 (本稿執筆時点)

Corsair K65 RAPIDFIRE

同じくCorsairから発売されている「K65 RAPIDFIRE」は、英語配列・日本語配列を選択できるテンキーレスモデルです。日本語配列モデルは低価格で入手できます。

こちらもK70と同様、キースイッチにはCherry MX製の銀軸、オーディオ調整が可能なメディアキーを搭載しています。また、取り外し可能なリストレスト、表面に滑り止め加工が施されたFPSやMOBAに最適なキーキャップが付属しています。単純にK70のテンキーレスモデルという認識で構わないと思います。

Corsair K65 RAPIDFIRE
タイプ:英語/日本語配列、テンキーレスキースイッチ:Cherry MX Speedキーストローク:-アクチュエーションポイント:1.2mm押下荷重:-キー耐久性:-ポーリングレート:1000HzLEDライティング:RGBソフトウェア:対応価格:13,605円 (本稿執筆時点)

HyperX Alloy FPS RGB (Shroud使用キーボード)

同じ軸色のキースイッチでもメーカー毎にスペックが異なります。Cherry MX Speed Silverキースイッチのアクチュエーションポイントが1.2mmなのに対し、「Alloy FPS RGB」に搭載されているのはアクチュエーションポイントが1.1mmとさらに短いKailh Silver Speedキースイッチです。さらにキーを押し込むのに必要な荷重も40gと、5g軽めに調整されています。

ちなみに本製品は、筆者が初めて銀軸の打鍵感を体験したゲーミングキーボードです。少し触れただけでキーが入力されるので、使い始めは「WASDキーに指を配置しているだけでキャラクターが勝手に動き出す…」といった具合に誤入力が目立ちました。しかし慣れてからは、キーボード操作がゲーム画面にリアルタイムに反映しているという実感が湧きます。

英語配列のフルキー仕様で、ケーブルは取り外しが可能です。Nキーロールオーバー(全キー同時押し対応)、アンチゴースト、ゲームモード機能を搭載しています。ソフトウェア「HyperX Ngenuity」によってキー・マクロ割り当て、LEDライティングなどの詳細設定が行えます。必要な機能は一通り揃っています。

HyperX Alloy FPS RGB
タイプ:英語配列、フルキーキースイッチ:Kailh Silver Speedキーストローク:-アクチュエーションポイント:1.1mm押下荷重:-キー耐久性:-ポーリングレート:1000HzLEDライティング:RGBソフトウェア:対応価格:13,605円 (本稿執筆時点)

Ducky One 2 Mini RGB 60% (Tfue使用キーボード)

「Ducky One 2 Mini 60%」は、本稿の “選び方 – キー配列、キー数” の項目でお伝えした内容で言うところの60%キーボードにあたります。Cherry MX銀軸を搭載しており、英語配列の61キー仕様と、必要最低限のキーが揃ったメカニカルキーボードとなります。非常にコンパクトなので、マウスの操作スペースを大きく確保できるのが嬉しいところ。

最大の特徴は、各キーの安定性が高いことです。Spaceキーなどの横に長いキーの端を抑えても、ほとんどキーキャップがグラつきません。キーを斜めに押し込んでも正確に反応するので、ゲームプレイ中の操作がスムーズに行えます。ソフトウェア不要のドライバレス仕様で、本体のみでさまざまな設定が可能です。

フルキーやテンキーレスのキーボードも魅力的ですが、実はゲームプレイ中に使用するキーって限られています。個人的には60%で十分です。

Ducky One 2 Mini RGB 60%
タイプ:英語配列、61キーキースイッチ:Cherry MX 赤軸/茶軸/銀軸/静音赤軸キーストローク:-アクチュエーションポイント:-押下荷重:-キー耐久性:5,000万回ポーリングレート:1000HzLEDライティング:搭載ソフトウェア:非対応価格:13,500円 (本稿執筆時点)

Varmilo 113 / 92 / 73

Varmiloのメカニカルキーボードは、113(フルキー)、92(テンキーレス)、73(Fnキーレス)の3サイズから選択可能です。また豊富なデザインが展開されており、さまざまな筐体やキーキャップから好きなものを選べます。いわゆる”普通なキーボード”に飽きたって方は是非チェックしてみてほしいです。

全キー同時押しに対応しており、ゲーミング用途に耐えうる高性能なメカニカルキーボードです。USBケーブルは取り外し可能となっています。

デザインからサイズまで、自分の好みに合わせたものを選択できるのは嬉しいところ。それぞれが他に無いデザインとなっています。なお、113キーモデルでは右上にマルチメディアキーが搭載されています。

Varmilo 113 / 92 / 73
タイプ:英語配列、113/92/73キーキースイッチ:Cherry MX赤軸/茶軸/銀軸/静音赤軸/Varmiloメカニカル静電容量式キーストローク:-アクチュエーションポイント:-押下荷重:-キー耐久性:5,000万回ポーリングレート:1000HzLEDライティング:搭載ソフトウェア:非対応価格:14,030円~ (本稿執筆時点)

最後に

ユーザーの好み次第ではありますが、個人的にはゲームプレイに最も適したキースイッチは銀軸だと思っています。しかし、銀軸を搭載したゲーミングキーボードは、赤軸や青軸と比べると圧倒的に市場に少ないこともあって、選択肢が限られてきます。本稿で紹介した5製品はそれぞれ異なる仕様ですので、きっとあなたに合う一台が見つかると思います。ぜひ検討してみてください。

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執筆者
ゲーミングデバイスレビュアーとして活動しています。
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 2019年7月2日