スピード系ゲーミングマウスパッドTop5
本稿では、おすすめのスピード系ゲーミングマウスパッドを紹介します。
スピード系ゲーミングマウスパッドとは
ここでいうスピード系ゲーミングマウスパッドとは、滑りが速いゲーミングマウスパッドのことを指します。筆者が公開している「ゲーミングマウスパッド滑り比較データシート」のハイスピード・スピード・スピードバランスに分類されるマウスパッドが対象です。
ゲーミングマウスパッド滑り比較データシート
※これは”滑走速度”のみを比較したもので、”初動の引きずり感”や”止め性能”は異なります。
※静摩擦や動摩擦を計測したものではなく、あくまで主観的なデータとなります。
※滑りを7タイプに分類し、上から滑走速度が速い順に並べています。横スクロール対応。
スピード系ゲーミングマウスパッドの比較一覧表
この記事で紹介するゲーミングマウスパッドの比較表です。
製品名をクリックすると説明している部分までジャンプします。
製品名 |
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価格 | |||||
評価 |
4.5 out of 5.0 stars
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5.0 out of 5.0 stars
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5.0 out of 5.0 stars
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4.5 out of 5.0 stars
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4.5 out of 5.0 stars
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材質 | 布製 / ポリエステル配合 | 布製 / ガラスコーティング | 布製 / ポリエステル | ガラス | 布製 / ポリエステル |
サイズ | L / XL | 480×400/500x500mm | 小 / 大 | オーダー可能 | S / M / L / XL |
滑走速度 | スピードバランス | ハイスピード | スピード | ハイスピード | ハイスピード |
スポンジ硬度 | 硬い | 硬い | 硬い | – | 硬い |
底面ラバー | 中 | 強 | 強 | 強 | 強 |
エッジ | ステッチ加工 | ステッチ加工 | ステッチ加工 | – | ステッチ加工 |
巻き癖 | 弱 | 無し | 無し | – | 弱 |
商品リンク |
おすすめのスピード系ゲーミングマウスパッドTop5
Fnatic DASH
滑り出しが速く、程よく止まる
優れた素材
タイプ | 布製 | サイズ | 487 x 372 x 3mm |
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エッジ | ステッチ加工 | 底面の滑り止め | △ |
表面の質感 | サラサラ | 滑りの速さ | スピードバランス |
スポンジ硬度 | 硬め |
Vancer ICE
布製マウスパッドでは最速クラス
ガラスコーティングによる利点も
タイプ | 布製 | サイズ | 450 x 400 x 4mm |
---|---|---|---|
エッジ | ステッチ加工 | 底面の滑り止め | 〇 |
表面の質感 | サラサラ | 滑りの速さ | ハイスピード |
スポンジ硬度 | 硬め |
BenQ ZOWIE GTF-X
優秀なハイブリッドパッド
アムンゼン生地を採用したスピード重視のゲーミングマウスパッドです。ポリエステル素材が使用されており、一般的な布製マウスパッドと比べて耐摩耗性・耐湿性ともに優れています。
中間層には硬めのスポンジが貼り合わせてあり、マウスに圧を掛けても摩擦の変動が小さく、スピーディーかつ安定した操作が可能です。縦横の滑りの差は許容範囲内です。フラットパッケージで届くので巻き癖もなく、届いた瞬間から快適に使用できます。
ビルドクオリティが高い
滑走面とスポンジは頑丈なステッチ加工で縫い合わせられており、高い耐久性が期待できます。底面のフラットラバーもあらゆる天板で高いグリップ性能を発揮します。
ただし、表面がかなりザラザラとした質感となっており、手首や腕が擦れると痛いです。長袖やアームカバーも若干引っ掛かるので注意が必要です。
タイプ | 布製 | サイズ | 470 x 390 x 3.5mm |
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エッジ | ステッチ加工 | 底面の滑り止め | ◎ |
表面の質感 | ザラザラ | 滑りの速さ | ハイスピード |
スポンジ硬度 | 硬め |
HID-Labs RINK
- HID-Labsで見る
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国産のガラス製ゲーミングマウスパッド
ゲーミングデバイスのカスタムに加え、EsportsTigerなど多数メーカーの国内正規代理店も務めているショップ「HID-Labs」が手掛ける国産のガラス製ゲーミングマウスパッドです。ビルドクオリティが高く、丁寧な梱包で発送されるので破損の心配も少ないです。カラー・サイズ変更などの特注オーダーにも応じてくれます。
布製マウスパッドとは違ってソールが沈み込まないので、常に一定の滑走速度をキープします。縦横の滑りの差もなく、どの方向に滑らせてもスムーズです。ただし布製からの乗り換えでは止めづらさを感じる可能性が極めて高いです。
ハードタイプの利点
ガラス素材は耐摩耗性に優れており、劣化の心配が極めて少ないです。半永久的に新品の操作感をキープできます。家庭用ガラスクリーナーで拭き取るだけで簡単にメンテナンスできるのも利点です。
ただし、蒸れによって肌が張り付いてしまうので、快適に使用するにはアームカバーや長袖の着用が必須になります。
タイプ | ガラス製 | サイズ | カスタマイズ可 |
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エッジ | – | 底面の滑り止め | 〇 |
表面の質感 | サラサラ | 滑りの速さ | ハイスピード |
スポンジ硬度 | – |
Razer Strider
布製マウスパッドでは最速クラス
スピードタイプに属するゲーミングマウスパッドで、厚さ3mmと薄めに設計されており、中間層のスポンジも硬いので、表面の摩擦だけに頼って止める必要があるハードタイプ寄りな操作感です。
滑走速度が同程度のゲーミングマウスパッドと比較して、初動の引きずり感と止める際のブレーキ感がやや強く、かなり滑走重視ながらも滑りと止めのバランスは失われていない印象です。慣れ次第でトラッキング・フリックのどちらも高い精度でこなすことができるでしょう。
耐久面でも期待できる
タイプ | 布製 | サイズ | 450 x 400 x 4mm |
---|---|---|---|
エッジ | ステッチ加工 | 底面の滑り止め | 〇 |
表面の質感 | サラサラ | 滑りの速さ | ハイスピード |
スポンジ硬度 | 硬め |
スピード系ゲーミングマウスパッドの選び方
スピード系ゲーミングマウスパッドを選ぶときに重要となる点は以下の4つです。
- 材質(布・プラスチック・ガラス)
- 表面の質感
- エッジの処理
- 底面のグリップ性能
マウスパッドの材質や表面の質感、エッジの処理に関しては人によって好みが分かれる部分ですが、底面のグリップ性能が高いものを選ぶことはマストになります。詳しくは以下で解説します。
ソフト / ハード (材質)
ゲーミングマウスパッドの材質は「ソフト」と「ハード」の2タイプに分類できます。
主流はさまざまな操作感から選べるソフトタイプ(布製)ですが、滑りの速さや一貫性を求める場合はプラスチックやガラスといったハードタイプも選択肢に挙がってきます。
ソフトタイプ(布製)
柔らかい素材を使用したタイプで、主に布製ゲーミングマウスパッドのことを指します。
これは布製ゲーミングマウスパッドの表面を拡大した写真です。この2種類でも大きな違いが見て取れるように、製品によって糸の太さや織り方が異なり、これらが操作感を決定づける要素となります。
単なる滑りの速さだけでなく、滑り出しの速さ・滑走中のフィーリング・低速で滑走させたときの鈍さなど、あらゆる面での違いが生じるので、細部までこだわることができます。
また、滑走面の特性・中間層のスポンジ硬度による程度の違いはあれど、圧を掛けたときにソールの沈み込みによって摩擦の変化が生じることもハードタイプにはない特徴です。
特に、滑走面や中間層が柔らかいものでは、マウスを下に押さえつけると滑りが鈍くなりやすいので、それをマウスをピンポイントで止める動作のアシストとして利用することも可能です。
滑走面の織り方によって、縦と横での滑りに違いが生じます。意図的に違いを出しているものもあります。縦横の滑りの差が大きいから悪いという訳でもなく、実際にマウスを操作しているときにその人がどう感じるか、好み次第だと思います。
材質について
主にナイロンとポリエステルの2種類が使用されています。
一般的に、ナイロンよりもポリエステルの方が耐久性・耐湿性ともに優れているとされています。販売メーカーによっては材質を記載しているので、参考にしてみてもいいかもしれません。
表面の質感について
表面の質感によって、マウスを滑らせたときのフィーリングが異なります。
柔らかい素材が使用された手触りがサラサラとしたものは、マウスを滑らせるとしっとりとした感触になる傾向にあります。一方で、アムンゼン生地をはじめとする硬い質感のものは、マウスを滑らせたときもザラつきを感じるものが多いです。
ザラザラとしたものは、手首や腕が高速で擦れたときに痛みを感じることが多く、マウスを操作するときに手首を接地する方には不向きです。これは長袖やアームカバーを着用することで軽減できますが、マウスパッド表面と引っ掛かって操作感を損なう場合もあるので注意が必要です。
ハードタイプ
硬い素材を使用したタイプで、ゲーミングマウスパッドで主に用いられるのはプラスチックやガラスです。ソフトタイプと比べて非常に滑りが速いものが多いです。
布製マウスパッドのように織り目がないので、縦横の滑りの差が生じづらいです。また、圧を掛けてもソールが沈み込まないので、摩擦の変化がほとんど生じないことも特徴です。
素材の性質上、マウスソールが消耗しやすいことはデメリットとなります。またガラス素材では肌が張り付くので、ゲームでの使用時には長袖やアームカバーの着用が前提となります。
材質について
現在はプラスチックとガラスの2種類が主流となっています。
以前まではハードタイプといえばプラスチックが主流でしたが、最近では耐摩耗性の高さやメンテナンスの容易さからガラスが注目されています。個人的にはガラスがお勧めです。
エッジや底面の処理
これらはゲーミングマウスパッドの使用感に関わる部分です。
エッジの処理はマウス操作の快適さ、底面のグリップ性能はカーソル移動量の精度を左右します。どちらも重要なことには変わりありませんが、特に底面のグリップ性能の高さは優先すべきです。
エッジの処理
ゲーミングマウスパッドは、エッジ(端)がステッチ加工されているものと切りっぱなしになっているものに分かれます。これは一長一短なので好みで選んでしまって良いと思います。
ステッチ加工
マウスパッドのフチが縫われたものです。一般的にはステッチ加工と呼ばれています。
滑走面と中間層が縫い合わされているので剥離せず、耐久性に優れることがメリットです。
デメリットは操作性に関する部分です。滑走面よりもステッチ部分の背が高いものでは、手首や腕への引っ掛かりが気になる可能性があります。滑走面とステッチの高さが同じものが理想です。
切りっぱなし
マウスパッドのフチが切りっぱなしになったものです。
操作性に優れていることがメリットです。ステッチ部分がないので手首や腕に引っ掛からず、長袖やアームカバーを着用していても擦れが気になることはありません。
デメリットは耐久面です。滑走面と中間層を貼り合わせただけなので、長期間使用していると端の方から剥離してしまいます。マウス操作に影響するほどに劣化するには時間が掛かります。
底面のグリップ性能
一般的に、ゲーミングマウスパッドの底面にはラバー素材が貼り合わせてあります。これはマウスパッドが一度設置した場所から動かないようにすることが目的です。
マウスパッドがズレてしまうことは、ただ単にストレスに感じるだけでなく、精密なエイムを妨げる原因にもなります。例えば、マウスを右に5センチ動かしたときにマウスパッドが1センチ右にズレると、実際には5センチ動かしたはずなのに4センチ分しかカーソルが移動しません。
正しくマウス操作しているにもかかわらずミスに繋がってしまうのを防ぐためにも、底面のグリップ性能が高いゲーミングマウスパッドを選ぶことは非常に重要です。
最後に
この記事ではおすすめのスピード系ゲーミングマウスパッドを紹介しました。
他にもバランス系ゲーミングマウスパッドTop5やコントロール系ゲーミングマウスパッドTop5、ゲーミングマウスパッドのティアーリストといったコンテンツも公開しているので、優れたゲーミングマウスパッドを探している方はぜひ目を通してみてください。
Hid labs rink が入っていてskypad 3.0が入っていないということはミオニさんはrinkの方が扱いやすいと感じられたのでしょうか?
Skypad2.0からの買いかえを考えているので
気になります
場違いなコメントであればすみません…
現状ほとんどの場合はRINKを選んだほうが幸せになれそうです
・SkyPAD 3.0 XL 国内正規取り扱い分が約17,000円に対してRINKは約半分
・ガラス製パッドの種類による操作性の違いは布製と比べると微々たるもの
・RINKよりもSkyPAD 3.0 XLのほうが薄めに設計されているが費用対効果の面で微妙