VARREL GAMING ARMCOVER レビュー

VARRELのアームカバー「VARREL GAMING ARMCOVER」をレビューします。
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レビュー用サンプル提供: VARREL
VARREL GAMING ARMCOVER レビュー
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はじめに
今回は「VARREL GAMING ARMCOVER」をレビューします。
プロeスポーツチーム DONUTS VARREL がゲーミングブランドを立ち上げ後、初めてリリースされる製品です。医療用サポート器具開発メーカー協力のもと開発が行われているとのことですが、これがとても面白いものだったので紹介します。
パッケージを開封


アームカバーはビニールに包装された状態で長方形の薄い箱に入っていました。これまでに試してきたアームカバーと比べ、しっかりとしたパッケージで好感が持てました。

アームカバーはこちら。「医療用のノウハウを生かした特殊な形状」を謳っていますが、一般的なアームカバーとの違いは一目瞭然です。
- 肘の部分に穴が空いている
- 手首の部分にパッドがある
これらの特徴は、実使用でどのような違いを生むのでしょうか。
着用感

着用時に気になった部分として、肘の部分に穴が空いているため、装着するまでにカバーに腕を通す作業が2回発生します。頻繁に着脱を繰り返す場合、これは面倒だと感じる可能性が高いでしょう。
着け心地はふつうです。これよりも優れた肌触りのアームカバーも多数あるので、着用感を重視しているなら、これにこだわる必要はないかなと思います。
サイズ展開はありませんが、素材には伸縮性があります。細身(178cm/63kg)でぴったりなので、体型によっては締め付けがきつく感じる可能性がありそうです。


アームカバーの素材は特に変わったものではなさそうです。パッドはメッシュのような素材でできていて、どちらも肌触りは悪くありません。
操作感

手首のメッシュパッドは程よい厚みとクッション性で、衝撃を和らげてくれるそうです。
1. カバー範囲がちょうどいい
このパッドのおかげで手首から手のひらにかけてのカバー範囲が広がっています。通常タイプと指掛けタイプの中間くらい。
パッドは手首と手のひらの辺りにあり、位置を微調整できます。一般的なアームカバーと違って裾が捲れたり下がってきたりしにくいので、欲しいところをしっかりカバーしてくれる状態をキープできます。
「手首までのタイプだと布が足りなくて、指掛けタイプだと手のひらを覆う布が邪魔だった」という人におすすめ。筆者は深めのつかみ持ちやかぶせ持ちでマウスを操作することが多いのですが、非常に使いやすかったです。
2. 操作感覚を変えないまま快適に
メッシュパッドの程よい厚みも、個人的にはとても良い感触でした。手首が持ち上がるようなことはなく、操作感覚はいつもとほとんど変わらないように感じました。少なくとも悪影響を及ぼすことはないと思います。
マウスを持つときの手首から手のひらにかけての角度がほんのわずかに緩やかになるため、気のせいかもしれませんが、手が疲れづらいように感じました。

肌にピタッと密着するようなアームカバーでは、腕を曲げる時に肘の周辺が布に引っ張られることがあります。このアームカバーは肘の部分に穴を開けることでそれを防いでいます。着圧タイプにしては肘が曲げやすくて良い感じ。
着けるときに手間がかかるのと、肘までパッドに載せるなら違和感が出る以外に、特にデメリットはないかなと思いました。
マウスパッド相性
主流のゲーミングマウスパッドとの相性を確かめてみました。
素材がアームカバーと衝撃分散パッドでそれぞれ異なりますが、どちらか片方だけ動きが悪くなるようなことはなく、相性が良いものは良い、悪いものは悪い、とハッキリ分かれていました。
マウスパッド名称 | X | Y | 45° |
---|---|---|---|
Artisan NINJA FX ゼロ | × | × | × |
Artisan NINJA FX ヒエン | △ | △ | △ |
Artisan NINJA FX ハヤテ乙 | 〇 | 〇 | 〇 |
Artisan NINJA FX ハヤテ甲 | × | × | × |
Artisan NINJA FX キ83 | × | × | × |
Artisan NINJA FX 99式 | × | × | × |
Artisan NINJA FX ライデン | 〇 | 〇 | 〇 |
Artisan NINJA FX シデンカイ V2 | 〇 | 〇 | 〇 |
BenQ ZOWIE G-SR-SE Rouge | 〇 | 〇 | 〇 |
BenQ ZOWIE G-SR II | 〇 | 〇 | 〇 |
BenQ ZOWIE G-TR | 〇 | 〇 | 〇 |
Logicool G640 | 〇 | 〇 | 〇 |
Logicool G740 | 〇 | 〇 | 〇 |
Lethal Gaming Gear Saturn Pro | 〇 | 〇 | 〇 |
Lethal Gaming Gear Neptune Pro | 〇 | 〇 | 〇 |
Lethal Gaming Gear Jupiter Pro | △ | △ | △ |
Pulsar x LGG Hyperion | △ | △ | △ |
Pulsar ParaBrake V2 | 〇 | 〇 | 〇 |
Pulsar ParaControl V2 | △ | △ | △ |
Pulsar ParaGlide | △ | △ | △ |
Pulsar ParaSpeed V2 | △ | △ | △ |
Pulsar Something Edition | 〇 | 〇 | 〇 |
Razer Gigantus V2 | 〇 | 〇 | 〇 |
Razer Strider | 〇 | 〇 | 〇 |
SteelSeries QcK | 〇 | 〇 | 〇 |
SteelSeries QcK Heavy | 〇 | 〇 | 〇 |
VAXEE PA | 〇 | 〇 | 〇 |
VAXEE PA Black | △ | △ | △ |
Wallhack SP-004 | 〇 | 〇 | 〇 |
一般的なアームカバーは生地を裏返して使うことで特定のマウスパッドとの相性問題を回避できる場合があります。しかし、このアームカバーは、パッドが縫い付けてられているため、生地を裏返して使用するのが難しいです。これは求める組み合わせによってはデメリットと言えるでしょう。
縫製や耐久性など


一般的なアームカバーは使い込むうちに手首や腕のゴムが伸びがちですが、このアームカバーは手首に厚めのパッドを配置、引っ張られやすい肘部分に穴を空けることで、形状崩れが起きるのを防いでいます。
ステッチ処理についても、手首側は隆起が目立たないように、肘側には当て布を追加して縫い目の出っ張りが防止されています。長期使用でも安心できる作りかと思いました。
総評
VARREL GAMING ARMCOVER について詳しく解説しました。他にない特徴を持つアームカバーですが、筆者個人としてはしっかりと恩恵を得られたので、素直に良い製品だと感じています。
手首のパッドはマウス操作の衝撃を和らげるだけでなく、絶妙なカバー範囲を実現します。マウスを手のひらで支えられる空きスペースを確保しつつ、それ以外の部分はしっかりと覆ってくれます。「手首までのタイプだと布が足りなくて、指掛けタイプだと手のひらを覆う布が邪魔だった」という人におすすめできます。
販売価格は3,850円。アームカバーとしては高価ですが、他製品にはない独自の工夫が盛り込まれています。それらの恩恵を感じることができる人にとっては、この価格設定は妥当なのではないかと思います。しかし、最初の1枚にこれを選ぶのは最善とは言いづらいです。既存製品に対しての不満を解消するための買い替え候補としての検討をおすすめします。
また、布製ゲーミングマウスパッドとの併用を考えている場合、使用中のパッドと相性が良いかどうかを事前に確認することをお勧めします。
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