おすすめのゲーミングキーボード20選【実機レビューや比較を交えて解説】

本稿は、おすすめのゲーミングキーボードを紹介する記事となります。
レビュアーのミオニ(@mioinigg)がこれまでに得た知見を活かし、ゲーミングキーボードを失敗せずに選べるように工夫してコンテンツ化しました。ぜひ参考にしてみてください。
ゲーミングキーボードの選び方
ゲーミングキーボードを選ぶうえで大事な3つのポイントは、
- キーボードの仕組みを知る
- 操作感(キータッチ・打鍵音)
- レイアウト(キー数・キー配列)
キーボードの仕組みを知る
キーボードには「メンブレン方式」「メカニカル方式」「静電容量無接点方式」の3種類あります。そのうち、ゲーミングキーボードとして適しているのはメカニカル方式、静電容量無接点方式です。それぞれの仕組みを以下で解説するので、興味がある方は目を通してみてください。
- メンブレン方式とは
- メカニカル方式とは
- 静電容量無接点方式とは
メンブレン方式
メンブレン方式の仕組みは、キーボード内部に「上部接点シート」「下部接点シート」という2枚のフィルムが敷かれており、キーを押し込むとシート同士が接触してキー入力を検知するというもの。
「ペコペコ」という柔らかい打鍵感で、耐久性はとても低いですが、静音性は高いです。また、複数キーの同時押しに対応していなかったり、他の2タイプと比べてキーの反応速度が低かったりします。
価格は最も安いですが、ゲーミングキーボードとしては不向きです。また、”普通の安いキーボード”はほとんどメンブレン方式です。
メカニカル方式はキースイッチの種類によって操作感が異なり、自分の好みに合わせて選べるので最もお勧めです。また、しっとりとしたキータッチ、耐久性の高さを評価して、静電容量無接点方式を選択するのも良いでしょう (ただしメカニカルよりも高価です…)。
操作感(キータッチ・打鍵音)
多くのFPSプレイヤーが求めるのは、アクチュエーションポイント (※キーが反応するまでの距離) が短く、キーが滑らかに降りていくこと。
ストッピングが必要となるゲーム※1では、進んでいる方向と反対のキーを押して即時に止まるテクニックを多用します。例えば、Wキーでキャラクターを前進させている場合、止まりたいタイミングでSキーを押します。当然ですが、押下が長すぎると逆方向に動いてしまうので意外と繊細です。
また、銃の射撃中にしゃがみ動作を入れてリコイルコントロールを補う場合もあります。ゲームタイトルやキーバインドにもよりますが、CtrlやShiftキーをタイミングよく押すことになります。
上記では『Counter-Strike: Global Offensive』を意識しながら例を挙げましたが、FPSではどんなタイトルでも意図したタイミングでキーが反応するに越したことはないので、アクチュエーションポイントはなるべく短い方が良いのではないかと個人的には考えています
※1 キャラクターが止まっている状態でしか弾が真っすぐ飛ばないゲームタイトルは少なくない
レイアウト(キー数・キー配列)
キー数はキーボード本体のサイズに直結します。フルキー、10キーを省いたテンキーレスが主流でしたが、最近ではさらにコンパクトなものも人気です (60%, 65%, Fnキーレスなどとよばれるもの)。狭いデスク上でもマウスの操作スペースを広く確保できるからですね。
しかし、流行りの60%は矢印キーがありません。ゲームだけに使用するなら全く困りませんが、文章入力や作業では非常に不便です。65%ならば矢印キーが備わっています。コンパクトさを追求するのもいいですが、無いと困るキーの事前確認を忘れずに。
またキー配列によって、一部のキーの形や大きさ、並び順が異なります。日本語配列 (JIS配列)、英語配列 (US配列)が主流で、この2種類はEnterキー周りを確認すれば見分けがつきます。好みなほうを選びましょう。
キースイッチ: 軸色ごとの特徴を知る
メカニカルキーボードのキーキャップを外すと、キースイッチが現れます。よく「赤軸」や「銀軸」などと色で判別されていますが、これはキースイッチの十字型になっている部分の色です。
実はキースイッチにはとんでもない数の種類があって、全ての特徴を覚えることは極めて難しいです。しかし、ゲーミングキーボードに採用されているものは限られているため、主要なものだけ覚えておけばOKです。
今回は、ゲーマーにとって最も身近なキースイッチである Cherry MX製の「赤軸」「ピンク軸」「茶軸」「青軸」「銀軸」の5種類を例に挙げながら、それぞれの軸色の特徴について解説します。
- 押下荷重:キーを押し込むのに必要な圧。
- キーストローク:キーを最大まで押し込んだときの距離。
- アクチュエーションポイント(作動点):キーを押し込んでから反応するまでの距離。
- タクタイル:「キーを押した」と感覚を得られる、引っ掛かりのような感触。
Cherry MX Red (赤軸)

アクチュエーションポイント:2mm
キーストローク:4mm
動作寿命:5,000万回
タクタイル:無し
軽い力で押し込めるうえに滑らかに降りていくので、癖の少ない万人向けなキースイッチと言えます。
「カタカタ」や「パタパタ」といった打鍵音で、メカニカルの中では静かなほうではありますが、メンブレンと比較するとうるさいです。
Cherry MX Silent Red (静音赤軸, ピンク軸)

アクチュエーションポイント:1.9mm
キーストローク:3.7mm
動作寿命:5,000万回
タクタイル:無し
ピンク軸(静音赤軸ともいう)は、名前の通り静音性の高いキースイッチです。基本的には赤軸に近いキータッチですが、パーツ同士の接触音が少なく、打鍵音も「スコスコ」と擦れた感じです。
仕組みとしては、画像の白い部分が消音するためのパーツとなっており、これによりパーツ同士の接触によるノイズなどが軽減されているようです。これを取り付けた影響で、赤軸と比べてキーストロークが0.3mm短くなっています。
Cherry MX Brown (茶軸)

アクチュエーションポイント:2mm
キーストローク:4mm
動作寿命:5,000万回
タクタイル:弱
キーを押した感覚がしっかりと得られるよう、途中に「カコッ」と弱めの引っ掛かりがあります。このようなタクタイル感のあるキースイッチを「タクタイル軸」と呼び、次に紹介する青軸もこれに該当します。
赤軸やピンク軸のようにスムーズにキーが降りていくわけではないため、好みが分かれやすいですが、心地よいタイピングがおこなえます。
Cherry MX Blue (青軸)

アクチュエーションポイント:2.2mm
キーストローク:4mm
動作寿命:5,000万回
タクタイル:強
青軸は、キーを押したときに茶軸よりも強めの引っ掛かりがあることに加え、同時に「カチッ」というスイッチ音が鳴ります。
とにかく大きな音を発するため、他の軸と違って工夫してもボイスチャットに打鍵音が入ってしまいます。注意しましょう。
Cherry MX Speed Silver (銀軸)

アクチュエーションポイント:1.2mm
キーストローク:3.4mm
動作寿命:5,000万回
タクタイル:無し
銀軸は、赤軸のように引っ掛かりのないキータッチですが、アクチュエーションポイント(作動点)が1.2mmと非常に短いことが最大の特徴です。
キーを押してから反応するまでの距離が短いということは、それだけレスポンスが速くなるため、ゲームに適していると言われています。またキーストロークも短くなっているため、毎回キーを底打ちでない限りは連打も素早く行えます。
赤軸やピンク軸、銀軸のようなタクタイル感のないキースイッチを「リニア軸」と呼びます。
おすすめのゲーミングキーボード
以下からは、おすすめのゲーミングキーボードをカテゴリ別でご紹介します。タブを押すと切り替わるので、どんな選択肢があるか確認してみてください。
- 各メーカーの主力製品
-
Ducky (ダッキー)
-
Varmilo (アミロ)
- Varmilo 73 – 日本語配列の65%
- Varmilo 92 – 日本語配列のテンキーレス
- Varmilo 113 – 日本語配列のフルキー
- Varmilo 68 – 英語配列の65%
- Varmilo 87 – 英語配列のテンキーレス
- Varmilo 108 – 英語配列のフルキー
-
Logicool (ロジクール)
- Logicool G Pro X – 付属の工具のみでキースイッチを簡単に交換できるテンキーレスキーボード
- Logicool G913 – 安定したワイヤレス接続、薄型キースイッチ採用モデル
-
Razer (レイザー)
- Razer BlackWidow – 最もスタンダードなモデル、シンプルで低価格
- Razer BlackWidow Elite – メディアキー搭載など機能が充実した上位モデル
- Razer Huntsman TE – Razer独自の光学スイッチを採用したモデル
- Razer Huntsman Elite – 光学スイッチ採用かつ、メディアキーなど機能が充実
-
SteelSeries (スティールシリーズ)
-
Corsair (コルセア)
-
FILCO (フィルコ)
- Majestouch 2 – 最もスタンダードなモデル
- Majestouch 2 HAKUA – マットホワイトのMajestouch 2
- Majestouch 2 S – 静音スイッチを採用したモデル
- Majestouch Stingray – ロープロファイル軸を搭載するモデル
- Majestouch NINJA – 新基盤モデル、英語配列
- Majestouch BLACK – 新基盤モデル、日本語配列
-
Topre (東プレ)
- 東プレ REALFORCE – 最もスタンダードなモデル
- 東プレ REALFORCE A – 作動点を3段階切り替え可能なモデル
- 東プレ REALFORCE S – 静音キースイッチを搭載したモデル
- 東プレ REALFORCE SA – 上記のAとSを掛け合わせたモデル
- 東プレ REALFORCE RGB – RGB LEDバックライトを搭載したモデル
- メカニカル(軸別)
-
赤軸 (Red Switch)
- Ducky全般
- Varmilo全般
- Logicool G Pro X – どのキースイッチにも簡単に交換できる
- Logicool G913
- Obins Anne Pro 2
- Xtrfy K4 TKL RGB (White, Retro)
-
銀軸 (Speed Silver Switch)
-
茶軸 (Brown Switch)
- Ducky全般
- Varmilo全般
- Logicool G Pro X – どのキースイッチにも簡単に交換できる
- Logicool G913
- Obins Anne Pro 2
-
青軸 (Blue Switch)
- Ducky全般
- Varmilo全般
- Logicool G Pro X – どのキースイッチにも簡単に交換できる
- Logicool G913
- Obins Anne Pro 2
-
その他のキースイッチ
- SteelSeries Apex Pro – 作動点を0.1mm単位で調整可能な光学スイッチ
- キー数(サイズ別)
-
フルキー
-
テンキーレス
-
65%
-
60%
- 長所ごとに分類してみた
-
価格が安い
- –
-
アクチュエーションポイントを調整可能
-
安定したワイヤレス接続
- 個人的推し
-
筆者がよく使ってるもの
-
現状で安定といえる選択肢
- Logicool G Pro X – 好みの軸に入れ替えられ、価格もそこまで高くない
以下からは、それぞれの製品について詳しく解説していきます。
Logicool G Pro X
「Logicool G Pro X」は、キースイッチを簡単に交換できるゲーミングキーボードですが、実はロジクールから発売されている専用キースイッチ以外も使用できます。
好みの軸を探しつつ色々と試してみるのもいいですし、飽きたら別の軸に交換するなど… とにかく自由度の高い製品となっています。こなれた価格ですし、一台持っておいて損はない良品です
キーキャップ・キースイッチを全て取り外すまでに30分ほど要しました。本来、キースイッチを交換しようと思うと、本体の分解・はんだ付けなどが必要。そう考えると非常に手軽と言えるのではないでしょうか。
SteelSeries Apex Pro
「SteelSeries Apex Pro」の最大の特徴は、磁気ホール効果センサーを使用した独自スイッチ「OmniPoint」を搭載していることで、アクチュエーションポイントを0.4~3.6mmの間なら0.1mm刻みで調整できます。銀軸でも約1mm前後なので、より高速な反応が期待できます。
日本語・英語配列のどちらかを選べるほか、フルキーとテンキーレスの2サイズを展開しています。
目玉である”アクチュエーションポイント調整”は、FPSプレイヤーにとって恩恵が大きく、個人的に評価が高いです。ユーザーによって例外はあるものの、操作の精度やストッピング速度向上が期待でき、赤軸や銀軸からの乗り換えに最適。
Varmilo
Varmilo(アミロ)のメカニカルキーボードはハイクオリティかつ、高いデザイン性と豊富なバリエーションが魅力です。すべての製品名が似ているので、それぞれの違いを以下の表にまとめました。
製品名 | キー配列 | サイズ |
Varmilo 73 | 日本語配列 | 65% |
Varmilo 92 | 〃 | テンキーレス |
Varmilo 113 | 〃 | フルキー |
Varmilo 68 | 英語配列 | 65% |
Varmilo 87 | 〃 | テンキーレス |
Varmilo 108 | 〃 | フルキー |
数字はそのままキー数を表しています。Varmilo製キーボードはデザインが豊富とお伝えしましたが、たとえば「Varmilo 113 Sakura」など、数字のあとにデザインのテーマ名称が続きます。
キースイッチはCherry MX製から選択できるほか、メカニカルと静電容量無接点を掛け合わせたVarmilo製のキースイッチも。好みに合わせて選択しましょう。ただし日本語配列のモデルには全てかな刻印されているので注意。
特筆すべきはVarmiloが独自開発したキースイッチ「メカニカル静電容量式スイッチ」の独特な打鍵感。メカニカルキーボード特有の打鍵感の良さをしっかり取り込みつつ、耐久性も高められているのは非常に印象が良いです。
Ducky
Ducky(ダッキー)のメカニカルキーボードは、シンプルで可愛いデザイン、豊富なサイズ展開で人気を博しています。他社製キーボードと比較すると各キーの揺れが少なく、しっかりと造られている印象。
国内で流通しているモデルに絞っても意外と種類が多いので、表にまとめてみました。
製品名 | サイズ | LEDバックライト | 備考 |
Ducky One 2 RGB Full | フルキー | RGB | – |
Ducky One 2 RGB TKL 80% | テンキーレス | RGB | – |
Ducky One 2 White LED TKL 80% | 〃 | 白単色 | – |
Ducky One 2 Pure White RGB TKL 80% | 〃 | RGB | – |
Ducky One 2 SF RGB 65% | 65% | RGB | – |
Ducky One 2 Mini RGB 60% | 60% | RGB | – |
Ducky One 2 Mini Pure White RGB 60% | 〃 | RGB | – |
Ducky Mecha Mini RGB 60% | 〃 | RGB | アルミ筐体 |
中でも「Ducky One 2 Mini RGB 60%」はプロゲーマーTfueが愛用していることで知られています。Varmiloと同様でシンプルな構成ではありますが、メカニカルキーボードとしての品質は間違いないものであるため、デザインが気に入った方は試す価値有り。
各キーの安定性が高く、どの角度からキーを押し込んでも一貫した打鍵感を得られます。また、キーボードが上に乗る横長のマウスパッドを使用している方ならば、マウスの可動域を増やせることもメリットとして挙げられます。
Obins Anne Pro 2
「Obins Anne Pro 2」は比較的安く入手できる60%キーボードで、海外市場では定番ともいえる製品。「Duckyの他に60%キーボードの選択肢ってないの?」という方にピッタリな立ち位置です。
真っ赤な接続ケーブル、ビビッドカラーのキーキャップなど、付属品がチョット可愛いことや、キースイッチをGateron製、Kailh製、Cherry MX製のそれぞれ3種類、合計9種類から選べるのも魅力。しかし国内からは並行輸入品しか買えないので、せっかくのコスパの良さが薄れます…。
価格は安いものの品質は悪くなく、見た目・デザインは決してチープではありません。流行りのSpeed系統のキースイッチ(銀軸など)は選択肢にはないものの、メーカー3社の全9種類から選べるのはこだわりのあるユーザーにとって大きな強みとなるでしょう。
Xtrfy K4 TKL RGB (White, Retro)
「Lube(ルブ)」ってご存知ですか? Lubeとは、キーボードの打鍵感を高めるために、キーキャップやスタビライザーに潤滑剤を塗り込むことです。これは決して一般的な行為ではなく、こだわる方たちが行うカスタマイズのようなものです。
「Xtrfy K4 TKL RGB (White, Retro)」はスタンダードな仕様の赤軸テンキーレスキーボードですが、初めからスタビライザーにLubeされており、EnterキーやSpaceバーなどの大きなキーが非常に滑らかな打鍵感となっています。
まったく同じ配色のM4マウス、B4マウスバンジーも発売されているため、シリーズで統一するのも良いですね。レトロの配色は唯一無二。
スタビライザーにシリコングリスが注入されていることで、形が異なるキーの”カチャカチャ音”が完全に取り除かれており、より扱いやすくするためのカスタマイズ要素を加えてきたのは好印象。「配色が好みだ」という方は迷わず選択肢に含めてしまって良さそうです。
Corsair K70 RGB MK.2 Low Profile
アクチュエーションポイントの短さを重視するならば、Silver Switch(銀軸)が選択肢として挙がります。「Corsair K70 RGB Mk.2 Low Profile」は、通常の銀軸よりもさらに作動点の短い、Low Profile Speed(低背銀軸)という薄型キースイッチを備えたゲーミングキーボード。
右上にメディアキーを備えていたり、ソフトウェアによるキーリマップ・マクロ記録/割り当てに対応、さらにはiCUE対応のPCパーツとライティング同期を行えるなど、ゲーミングキーボードらしい機能性の高さも魅力です。
Cherry MX Low Profile Speed (薄型の銀軸キースイッチ)は、とにかくキー反応の速さを重視する方に最適です。また、他のキースイッチと比べてキーストローク自体が短いため、キーを深めに押し込む癖がある方にとっては”リセットポイントに素早く辿り着ける”のも明確な利点の一つと言えます。
Corsair K70 RGB MK.2 SE
「Corsair K70 RGB Mk.2 SE」は、Cherry MX Speed Silver (銀軸)を搭載したゲーミングキーボード。薄型ではない通常のキースイッチでアクチュエーションポイントが僅か1.2mm、より速い反応速度を求める競技ゲーマーに適しています。
一つ前に紹介したK70 RGB Mk.2 Low Profileと同様、独立したメディアキーやソフトウェア対応など多くの機能が揃っています。
いわゆる”多機能なゲーミングキーボード”は同価格帯に溢れており、どの面に大きな魅力を感じて購入に至るかはユーザー次第と言えます。「Corsair K70 RGB MK.2 SE」の最大の魅力と言えば、Cherry MX Speed Silverを搭載したことによるゲームプレイの快適さです。
Corsair K65 RGB Rapidfire
「Corsair K65 RGB Rapidfire」は、作動点の短いCherry MX Speed Silver(銀軸)を搭載するテンキーレスキーボード。サイズの関係上、K70と比べてメディアキーが簡素になっていますが、変わらずボリューム調整やミュートは即座に行えます。
コルセア製のキーボードが気になっていて、できるだけコンパクトであることが条件ならばコレ。
”「Cherry MX Speed(銀軸)搭載」「テンキーレス」「便利な機能が揃っている」の3点が揃ったものを探している方にとって最適なゲーミングキーボードと言えるでしょう。ここまで条件が並ぶと選択肢も非常に少ないですよ。
Logicool G913
「信頼できる無線ゲーミングマウスは増えてきたけど、ゲーミングキーボードはどうなの?」という方は、この「Logicool G913」から試してみることをお勧めします。G PRO Wirelessなどと同じワイヤレス技術”LIGHTSPEED”を備えたゲーミングキーボードです。
独自開発の薄型キースイッチを備えており、赤軸・茶軸・青軸の3種類から選択できます。マクロ割り当て専用のキー、メディアキーなどをフルに搭載した正真正銘のハイエンドモデル。シンプルさを求める方には向かないかも。
「Logicool G913 (リニア軸)」は、メンブレンとメカニカルをミックスしたような打鍵感で、メカニカルキーボード特有のカチャカチャ音を発しません。各キーの押し心地はしっかりとしており、一般的なメカニカルキーボードから乗り換えても慣れやすいです。
また、静音性に優れているのでメカニカル特有の打鍵音が気になる方には良さそう。
FILCO Majestouch
FILCOのマジェスタッチ(Majestouch)は、メカニカルキーボードの定番といっていいでしょう。オフィスからゲームまでさまざまな用途をこなせるシンプルなキーボードなため、「いかにも”ゲーミング”な製品は避けたい」と思っている方にお勧め。
モデルが多いので、それぞれの違いを表にまとめてみます。
製品名 | 特徴 | フルNキー | 印字 | キー配列 |
Majestouch 2 | 通常 | ○ (PS/2接続時) | 通常 | 両方 |
Majestouch 2 HAKUA | 通常 | ○ (PS/2接続時) | 通常 | 両方 |
Majestouch 2 S | 静音キースイッチ | ○ (PS/2接続時) | 通常 | 両方 |
Majestouch Stingray | 低背キースイッチ | ○ (PS/2接続時) | 通常 | 両方 |
Majestouch BLACK | 通常 | ○ (PS/2接続時) | 前面のみ | 日本語配列 |
Majestouch NINJA | 通常 | ○ (PS/2接続時) | 前面のみ | 英語配列 |
補足として、キートップの前面印字を特徴とした2モデル「Majestouch BLACK」と「Majestouch NINJA」はキー配列のみ異なります。これでひとまず整理できたと思うので、用途に合わせて選択してみましょう。
※レビュー準備中
東プレ REALFORCE
滑らかな打鍵感、高い耐久性を誇る”静電容量無接点スイッチ”を採用する、日本製のハイエンドキーボード「REALFORCE(リアルフォース)」シリーズ。値は張りますが、確かにゲーム用途への適正があります。
それぞれの違いを表にまとめてみます。すべてTKL(テンキーレス)のモデルが用意されています。
製品名 | APC ※1 | フルNキー ※2 | 静音 | ソフトウェア | キーキャップ交換 ※3 |
東プレ REALFORCE | – | ○ | – | 対応 | – |
東プレ REALFORCE A | ○ | ○ | – | 対応 | – |
東プレ REALFORCE S | – | ○ | ○ | 対応 | – |
東プレ REALFORCE SA | ○ | ○ | ○ | 対応 | – |
東プレ REALFORCE RGB | ○ | ○ | – | 対応 | ○ |
※1 アクチュエーションポイントチェンジャーの略で、作動点を1.5/2.2/3.0mmの3段階に切り替えられる機能
※2 全キーの同時押しに対応
※3 キーキャップが交換できるよう、スイッチの先端が十字型になっている(Cherry MXや同形状との互換性)
APCが欲しい方はAかSA、RGBを、静音性が気になる方はSかSAを選びましょう。ちなみにRGBはゲーミングキーボードとして開発されており、キーキャップが交換できるよう、キーキャップ裏面がメカニカルキーボードと同じ十字型にデザインされています。
※レビュー準備中
ゲーミングキーボードに関するQ&A
- 選び方について
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Q. 一番おすすめのゲーミングキーボードは?誰にでも勧められるゲーミングキーボードは存在しません。人によって重要視する部分や、そもそもプレイするゲームタイトルが異なるからです。
ただ筆者は「ゲーミングキーボード買うからどれか一つだけ挙げて」と漠然とした質問をされたら、価格や性能・オプションの観点から「Logicool G Pro X買っとき」と答えると思います。
”キースイッチを簡単に交換できる”という仕様が大きく、何度もキーボード自体を買い変えるよりもはるかに低価格で理想の操作感を探っていけるからです。 -
Q. 普通のキーボードでもゲームできる?一応操作は行えますが、価格の安い事務用キーボードの場合、反応速度が劣ったり、キーを同時に押したときに反応しなかったり、必ず困る場面が出てきます。
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Q. キーボードと一緒に買うべきものってある?特にありませんが、キーキャップを交換して見た目をカスタマイズするのが流行っています。筆者もよく遊んでいるので、可愛いものを見つけるたびにこちらで紹介しています。
- 用語・技術的なこと
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キーストロークって?キーストロークとは、キーを押したときにどれだけ沈み込むかを表すものです。単位はmm(ミリメートル)。
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アクチュエーションポイント(作動点)って?アクチュエーションポイント(AP, 作動点)とは、キーを押してから反応するまでの距離のことです。単位はmm(ミリメートル)。
どのような数値が最も優れているかは一概には言えませんが、適度に短いほうがゲーム用途では優れていると個人的には感じます。中でも短いのは、最短で0.4mmに調整できる「SteelSeries Apex Pro」や、Cherry MX Speed Silver(銀軸)キースイッチ搭載キーボード(AP1.2mm)など。 -
リニア軸・タクタイル軸って?タクタイルとは、キーを押した感覚が得られるよう引っ掛かる感触などが足されたキースイッチのこと。Brown Switch(茶軸)やBlue Switch(青軸)がこれに該当し、”タクタイル軸”に分類されます。
一方で”リニア軸”は引っ掛かりのない、滑らかな押し心地が特徴となります。キースイッチを分類するときに使われることが多い言葉なので、覚えておくと便利かもしれません。
- よくある悩み
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打鍵音がうるさい打鍵音を抑えたい場合、「ピンク軸」を搭載したメカニカルキーボードか、東プレ REALFORCEの静音モデルなどをお勧めします
最後に
本稿では、おすすめのゲーミングキーボードを紹介してきました。一見どれも似ているように見えますが選択肢は広く、自分の好みを追求できるデバイスでもあるので、ぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。
筆者は日々ゲーミングキーボードを買い集めているので、新しく発売された製品の中に気に入ったものがあれば本稿のリストも更新されます。さらに詳しく掘り下げたレビューもたくさん掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。この記事が参考になれば嬉しいです。