つかみ持ちに適したゲーミングマウス15選。デバイスレビュアーが厳選【2019年最新】

本稿では、つかみ持ちに適したゲーミングマウスを紹介します。
手の大きさ・持ち方の癖は人によって異なるので、あらゆるサイズ・形状の選択肢を提供しています。製品ごとに解説も含めているので、あなたに合う一台を探してみてください。
この記事を書いているミオニ(@mionigg)はデバイスレビュアーとして活動しています。本稿で紹介するゲーミングマウス15種は実際に所持・使用しているものとなります。
つかみ持ちで重要となるポイント
つかみ持ち(Claw grip)は ”マウスを手で掴むように持つ”ため、このような名称がついています。
手のひら・両サイドの3点グリップでマウスを固定しているのがポイント。つかみ持ちに適したゲーミングマウスを探すうえで重要となるのは以下の3つです。
- 手のひらを安定させやすい本体後部の形状
- 親指・薬指・中指の3本が干渉しないサイドの形状
- 掴みやすいと感じる本体幅(完全に好み次第)
マウスと指が触れる面積が少なく、指をフィットさせるような細かな窪みなどはさほど影響しません。とにかく手のひらが触れる部分・サイドの形状・本体幅が持ち心地に大きな影響を与えます。
また、基本的には全ての指を立てているので、全長を問わずに握り込めるのも特徴です。小型ゲーミングマウスも選択肢に含まれるので、好みに合わせて選びやすいと言えるでしょう。
つかみ持ちにおすすめのゲーミングマウス
つかみ持ちに適したゲーミングマウスを15製品に絞ってご紹介します。
それぞれの製品について解説していますが、なるべく見比べやすいよう短めに抑えています。より詳しく知りたい方はレビューも合わせてご覧ください。
BenQ ZOWIE ZAシリーズ
大サイズ(ZA11)、中サイズ(ZA12)、小サイズ(ZA13)の3サイズ展開。
お尻が膨らんだ形状が手のひらにピッタリとフィットするので、つかみ持ちとの相性は非常に良い。サイズ選定については、よほど手が大きくない限りはZA12かZA13を勧めたい。
BenQ ZOWIE FKシリーズ
大サイズ(FK1+)、中サイズ(FK1)、小サイズ(FK2)の3サイズ展開。
全体的に平べったい形状なので、後部は低いものの本体幅があるので手のひらは安定するが、個人的にはサイドの指の配置がやや窮屈に感じる。FK2はまず難しいので、FK1+かFK1を手の大きさや好みに合わせて。
BenQ ZOWIE Sシリーズ
中サイズ(S1)、小サイズ(S2)の2サイズ展開。
FKよりもお尻に高さがありつつ、ZAよりも平べったい、中間に位置する形状。他社製ゲーミングマウスで例えると、G PRO Wirelessの後部を高くして残りを若干低くしたような感じ。
上記のZAシリーズやFKシリーズとは異なり、クリックの跳ね返りが若干弱いのが欠点。
BenQ ZOWIE ECシリーズ
大サイズ(EC1)、中サイズ(EC2)の2サイズ展開。
超有名なIE3.0クローン。かぶせ持ちを意識したエルゴノミクス形状だが、つかみ持ちでもサイドが活きる。本体後部にはさほど高さはないものの、手のひらを置けるほどの十分な面積がある。
ちなみに上記3シリーズとは異なる左右非対称なので、比較対象には挙がらない。
Glorious Model O
上記BenQ ZOWIE FK1のクローン形状で、マット67g・グロス68gの軽量設計がウリ。
懸念点は断線しやすいと噂のケーブル(疑似パラコード)の品質の悪さだが、現行ロットではパッケージから見直され改善している様子。国内入手分が新ロットかどうかは不明。
Endgame Gear XM1
新興デバイスメーカーEndgame Gearが、Kana, Kinzu, Senseiの開発に関わったJohnny Rと共に開発したゲーミングマウス。肉抜き無しで70gの軽量設計、レスポンスの速いメインスイッチが特徴。
上記マウスの特徴をそのまま受け継いだと言える、両サイドの窪みが深い左右対称型ゲーミングマウス。本体幅が広いので手のひらの接地面積を広く取れるうえ、サイドの3本指を引っかけやすい。
Dream Machines DM1 FPS
安価で入手可能なSteelSeries Senseiのクローン。これがあるのでリストから本家を省いている。歯切れの良いHuano製スイッチ、疑似パラコード、83gと本家よりも軽量なことを特徴としている。
広めの本体幅、両サイドの深い窪みがAIMに安定感をもたらす。
DM製マウスは総じて価格が安いが、たびたび工作精度や裏面のシールやマウスソールのズレについて指摘されている。神経質ならば控えた方が良いメーカーと言える。
ROCCAT Kain120/122 AIMO
左右非対称。IE3.0クローンの両サイドをほとんど水平にしたような面白い形状。ブラック・ホワイトの2色展開。
左から右にかけて沈んでいく本体後部が良い具合に手のひらにフィットする。サイドもほぼ水平なので掴みやすい。追加要素として、コーティングとクリック感が秀逸で、筆者を含めて高い評価を得ている。
ROCCAT Kain 200/202 AIMO
上記Kain120/122の無線モデル。バッテリーを搭載している関係で、重心がやや後ろにある。100g超えでカタログスペック上は重たいように感じるが、コーティングにより指が滑りづらいので意外と慣れる。
Logicool G PRO Wireless
プロ使用率No.1の無線ゲーミングマウス。それなりに全長・高さのある左右対称型で、両サイドはかすかに窪んでいる。手のひらも乗っかるしサイドも掴める。本体幅は気持ち狭いように感じる。
ワイヤレスながら80gの軽量設計、クリック感は誤爆しやすいぐらいには軽い。
G-wilves Hati Ht-M
上記Logicool G PRO Wirelessのクローン形状。本家とは異なり有線だが取り回しやすいパラコードで、肉抜きで60gの軽量設計となっている。両サイドの窪みがわずかに増しており、握り込みやすいように思う。
メインスイッチが本家よりもやや固くて跳ね返りが強い。ここは好みが分かれそう。
Xtrfy M4
肉抜きで72gまで軽量化された左右非対称ゲーミングマウス。本体後部の傾斜は手のひらがピッタリと張り付き、両サイドのくびれも指に引っ掛かりやすい。
同社製のかぶせ持ちに適したXtrfy M1ベースと思いきや、案外マイルドな形状だった。個人的にはかぶせ持ちよりもつかみ持ちに適しているように思う。
Cooler Master MM710
わずか53gの小型軽量ゲーミングマウス。本体後部が卵型になっていて手のひらを安定させやすい。両サイドにも僅かなくびれがあり、そこにちょうど指が配置される。
かなり全長が短い部類だが、平均的な大きさの筆者の手(18.5×9.5cm)はカバーできた。本体幅はそれなりにあるので、小型とはいえど手の大きさをさほど選ばなさそうだ。
Tt eSPORTS Ventus R
マイナーだが面白い形状をした左右対称ゲーミングマウス。本体後部は卵型になっており、両サイドは先端にかけて大きくえぐれている。75gの軽量設計であることも魅力の一つ。
手のひらへの収まり・サイドの指の引っ掛かりが素晴らしいので、小型マウスが好みな方は一度試してほしい。ただしホイールの造りがチープなことが欠点として挙げられる。
Logicool G PRO HERO
Logicoolの主力ゲーミングマウスの一つ。一見はよく分からない形状だが、シャープな本体後部は意外と手のひらへの収まりが良い。両サイドもちゃんと掴める。
これは完全に主観的な意見だが、何故かこれを使うとマウスとマウスパッドとの距離が空いている感覚に襲われ違和感が生じる。バイアスが掛かるので、詳細なフィーリングについては控えておく。
これが気になる方は、同じ形状で安価な無線マウス「Logicool G304」も合わせてチェックを。
最後に
つかみ持ちに適したゲーミングマウスを紹介してきました。こうやって見ると選択肢はかなり広いですね。
- BenQ ZOWIE ZAシリーズ – 3サイズ展開。お尻の背が高い左右対称型。
- BenQ ZOWIE FKシリーズ – 3サイズ展開。全体的に平べったい左右対称型。
- BenQ ZOWIE Sシリーズ – 2サイズ展開。ZAとFKの中間に位置する左右対称型。
- BenQ ZOWIE ECシリーズ – 2サイズ展開。左右非対称型(IE3.0クローン)。
- Glorious Model O – ZOWIE FK1のクローン形状。67g(グロスは68g)の軽量設計。
- Endgame Gear XM1 – 中型サイズ。本体幅が広く、両サイドの窪みが深い左右対称型。
- Dream Machines DM1 FPS – 中型サイズ。左右対称型のSenseiクローン。本体幅が広く、両サイドの窪みが深い。
- ROCCAT Kain120/122 AIMO – 背が高めな中型サイズ。両サイドが水平になった左右非対称型。
- ROCCAT Kain 200/202 AIMO – 上記Kain120/122の無線モデル。重心がやや後ろめ。少し重たい。
- Logicool G PRO Wireless – 中型サイズ。左右対称型。それなりに高さがありつつ癖の無い形状。本体幅は気持ち狭め。
- G-wilves Hati Ht-M – 上記G PRO Wirelessのクローン。60gの軽量設計。本家よりもやや窪みが深い。
- Xtrfy M4 – 背が高めな中型サイズ。本体後部の幅が広くてくびれがある、茄子のような左右非対称型。
- Cooler Master MM710 – 小型。左右対称型。全長は短いが、本体幅はそれなりに広い。後部に高さがある。
- Tt eSPORTS Ventus R – 小型。少し変わった形の左右対称型。後部は小さな卵型、両サイドの窪みがかなり深め。
- Logicool G PRO HERO – 小型。本体後部はややシャープめ、指を引っ掛かけやすいサイド形状。個人的に癖アリ。
最後に、本稿で紹介したゲーミングマウス15製品をまとめておきました。ぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。
(「形状とかよう分からん」って人は、とりあえずBenQ ZOWIE ZAシリーズから試してみることをお勧めします。)