「D-GLOW 2.0」レビュー。滑走速度が極めて速く、より薄くなったガラス製マウスパッド

「D-GLOW 2.0」レビュー。滑走速度が極めて速く、より薄くなったガラス製マウスパッド

本稿では、ゲーミングマウスパッド「D-GLOW 2.0」のレビューをお届けします。

Punksang D-GLOW 2.0
価格:10,080円~(執筆時点)  GREEN FUNDING

ファーストインプレッション

Punksangの2作目となるD-GLOW 2.0は、スピードタイプを謳うガラス製マウスパッドとなっています。前作のD-GLOW 1.0はコントロールタイプで、既存のガラス製マウスパッドでは最も滑走速度が遅いものでした。

またマウスパッドの厚みも実測値で約3.5mmと、布製マウスパッドよりも薄いかほぼ同じ程度まで薄くなっているなど、スペックシートを確認するだけでも前作からの改善点が見られます。

製作者曰く、材料はすべて自身で選定し、製造もすべて手作りで行っているとのことで、それゆえに滑走面に研磨跡などが見られたりします。これが一体どのような操作感をもたらすのか本稿で詳しくチェックします。

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製品仕様とスペック

材質 強化ガラス 表面
サイズ 450 x 400 x 3mm エッジ
ベース カラー ブラック / ホワイト

パッケージと内容物

手元に届いたサンプル品は専用キャリーケースに入っていますが、クラウドファンディングでのリターン品は箱に入った状態で届くようです。

内容物はマウスパッド本体のみ。

バリエーション

カラー

ブラック・ホワイトの2色展開となっています。

透明のガラス板の底面にプリントされた色が表面に浮かび上がっており、表面には着色されていないので、滑走面の摩耗によってプリントが剥がれ落ちてしまうことはありません。

サイズ

サイズは450 x 400mmで、ローセンシにも対応できる大判サイズとなっています。

厚さは公称値3mmで、底面には約0.5mmのすべり止めラバーが貼り付けられています。

ガラス板と底面のすべり止めラバーをすべて含めた厚さは実測値3.56mmと、布製マウスパッドよりも薄いかほぼ変わらない程度に (前作D-GLOW 1.0は実測値6.34mm) 。非常に素晴らしい改善と言えるでしょう。

デスクとマウスパッドとの間に段ができず、腕や手首の配置にかかわらずマウス操作に干渉しません。

パフォーマンス

滑走面

表面が処理された強化ガラス製のマウスパッド。完全にフラットな滑走面となっており、縦横の滑りに差がなく、どの方向に滑らせても抵抗感を均一に保ってくれることは大きなメリットと言えます。

D-GLOW 2.0の特徴として、あらかじめ滑走面が研磨されていることが挙げられます。恐らく手作業で行っているのか、研磨跡が少し残っています。この仕様から個体差が出てくることは懸念されるものの、筆者の個体では滑りにムラは見られず一貫性があります。

*1枚目が「D-GLOW 2.0」、2枚目が前作「D-GLOW1.0」。表面研磨の影響もあり凹凸感が薄れている。

拡大写真で比較すると、D-GLOW 1.0には見られた表面の凹凸がなく、より滑らかになっていることが分かります。PTFEソールを装着したマウスを滑らせると摩擦が極めて少なく、かなりスムーズな操作感となっています。詳しくは【操作感】の項で。

また、指でなぞっても滑らかな手触りで、腕や手首が擦れてもダメージはありません。

※ガラス製マウスパッド共通の注意点として、室温によっては表面が冷えること、肌が乾ききった状態でなければ張り付きが気になることが挙げられます。長袖やアームカバーを着用し、肌が直接触れない状態で使用することをお勧めします。

操作感

D-GLOW 2.0はハイスピードタイプに属するゲーミングマウスパッドです。ハードタイプ特有の速い滑走速度、どの方向に滑らせても均一な滑走速度・抵抗感を持ちます。

他社製マウスパッドと比較すると「SkyPAD Glass 3.0 XL」よりも滑走速度が若干速く「Artisan 紫電改 Xsoft」よりも遅いです。前作D-GLOW 1.0とは打って変わって、既存ガラス製マウスパッドの中で最も滑りが速いものとなっています。

滑らかに処理された滑走面は、初動の引きずり感をほとんど感じず、極めてスムーズな滑り出しをもたらします。その一方で、コントロール性能は非常に低く、ストッピングアシストにはほぼ期待できません。

ガラス製マウスパッドはクッション性が皆無で、布製マウスパッドのようにマウスに掛かる圧によって摩擦が変動することがないので、意識してマウスを止める必要があります。さらに滑走面もスピードに寄せたものなので、『VALORANT』などフリックエイムが主体となるタイトルではかなり苦戦する印象です。

D-GLOW 2.0が真価を発揮するのは、トラッキングエイムが主体となる『Apex Legends』のようなタイトルです。非常に軽い滑り出しは唐突な視点移動にも干渉せず、トラッキング時の切り替えしも一切引っ掛からずスムーズに行えます。

総合すると、滑り出し・滑走速度ともに既存ガラス製マウスパッドの中で最も速く、コントロール性能は最も低いといった具合。ちなみに「SkyPAD Glass 3.0 XL」と比較した際、Glass 3.0 XLの方が滑走速度に対するコントロール性能がやや高く感じられ、D-GLOW 2.0はより静止力を抑えスピードに特化した操作性となっています。

より速い滑りを求めるならプラスチック製が選択肢に挙がってきますが、滑走面が摩耗しないうえにソールの損耗も抑えられるなど、取り扱いやすさではガラス製が優位に立ちます。その中でもより速い滑りをもたらすマウスパッドを探している場合、D-GLOW 2.0がマッチするでしょう。

素材別の比較

ガラス1枚板で造られており、クッション性は皆無。布製マウスパッドのようにマウスに圧が掛かったときにソールが沈み込むことがなく、力の入り具合で摩擦が変動しないため、マウスを静止するときは手首や腕でしっかりと止める必要があります。

プラスチック製と比較して、やや劣るがほぼ同等の滑走速度を維持しつつ、「ガリガリ」とソールが削れるような感触が少ないです。同じガラス製マウスパッドの中でも低摩擦で、ソールの摩耗が多少抑えられます。しかし布製マウスパッドと比べるとソールの損耗が激しいです。

布製マウスパッドよりもコントロールしづらく、プラスチック製よりもコントロールし易いです。

他社製マウスパッドとの滑り比較

D-GLOWは「ハイスピード」タイプに属します。
※それぞれ上から滑走速度が速い順に並べています。筆者の肌感覚なので変動する可能性有り。

エッジ

四隅を丸めるコーナーR加工、側面を丸く磨くラウンドエッジ加工が施されています。エッジはやや角ばっており、手首や腕が擦れるとやや気になりますが、長袖やアームカバーを装着していれば問題ありません。

ただし【滑走面】の項で触れたように、ガラス素材の性質上、肌が乾燥しきった状態でなければ張り付きや擦れが気になるため、長袖やアームカバーを装着しての使用を強くお勧めします。

底面

底面には透明で丸型のすべり止めラバーが貼り付けられています。前作D-GLOW 1.0よりも薄いものに変更されており、マウスパッド全体で見てもかなり薄くなっています。

グリップ性能は高く、激しくマウスを操作しても一度設置した場所から動きません。また、それぞれの高さは均一となっており、ガタつくことはありません。

センサー相性

各種マウスセンサーとの相性をチェック。それぞれの組み合わせでカーソルが正確に追従するかを確かめるほか、センサー挙動を可視化するソフトウェア「Mouse Tester」での測定も行います。

なお、使用環境やファームウェアのバージョンの違いなど、様々な要因によって結果が変動する可能性があり、この検証結果が100%正しいものではないことをお伝えしておきます。また同じセンサーを搭載していても種類が異なるゲーミングマウスでは結果は変動するので、ご参考までに。

正常に動作する
 動作に問題は無いが、MouseTesterの波形に乱れが見られる
通常使用が不可能

Endgame Gear XM1r (PixArt PAW3370)
ZYGEN NP-01S (PixArt PMW3389)
BenQ ZOWIE FK2-B (PixArt PMW3360)
ASUS ROG Keris Wireless (PixArt PAW3335)
Logicool G Pro Wireless (HERO 25K)
Razer Viper 8kHz (Razer Focus+)
Glorious Model O Wireless (Glorious BAMF sensor)
ROCCAT Kone Pure Ultra (Owl-Eye 16K)
ROCCAT Kone Pro Air (Owl-Eye 19K)
※この波形は問題無し。波形を拡大したこちらも参考に。

現行ゲーミングマウスに搭載されたセンサー9種類との相性を検証したところ、すべて正常に動作しました。また『Apex Legends』や『VALORANT』などのプレイテストでも問題は見られませんでした。

※上記のテスト結果はブラックで検証したもので、その他のカラーや好きな画像をプリントしたカスタム表面での正常なセンサー動作を保証するものではありません。

ソール相性

ガラス製マウスパッドの性質上、マウスソールの材質やエッジの処理方法の違い、大きさや形状によって操作感・滑走音に大きな変化が見られます。布製マウスパッドでもこのような変化は見られますが、ガラス製のほうがより顕著に表れます。

D-GLOW 2.0は同じガラス製マウスパッドの中でも比較的その変化が抑えられており、ソール相性をさほど選ばないものとなっています。同じく滑走面が滑らかに処理された「SkyPAD Glass 3.0 XL」でも似たような傾向が見られます。

ソール材質については、PTFEとの相性が良く、ナイロンでは大きな抵抗感が生じます。また、ソールの接地面積が広いほど滑走時の抵抗感・初動の引きずり感・静止力が強く感じられ、よりコントロール性能が高まる印象です。

エッジは適切に処理されたものが好ましいです。角が取れていないソールと組み合わせた場合、激しく擦れるような感触と大きな滑走音を伴います。布製マウスパッドのようにソールが沈み込むことはないため、厚さは問いません。

エッジが丸められたEsports Tiger製ソールや、エッジが緩やかな傾斜になったCorepad製ソールなど、サードパーティー製マウスソールとの組み合わせで違和感なく使用できています。

耐久性・湿気への耐性

ガラス製マウスパッドは布製やプラスチック製と比べて耐摩耗性に優れており、滑走面の摩耗による滑走速度の変化などは見られません。家庭用ガラスクリーナーで表面を拭き取るなど定期的なメンテナンスを続けることで、新品に近い状態で使い続けることができます。

一般的な布製マウスパッドでは、滑走面の劣化による滑走速度の変化などが発生し得るため、同じ操作感を維持するために定期的に買い替える必要があります。ガラス製マウスパッドではそれが不要となるため、ランニングコストが大幅に抑えられます。

D-GLOW 2.0の滑走面は低摩擦で、ハードタイプのマウスパッドの中でもソールの摩耗速度が遅いです。

手首や腕が触れた状態が続くと、蒸れによって肌とマウスパッド表面が張り付いてしまうため、長袖やアームカバーをを着用して使用することを強くお勧めします。

結論とターゲット

「D-GLOW 2.0」について詳しく見てきました。既存のガラス製マウスパッドの中で最も滑り出しが軽く、滑走速度も速いです。常に滑走速度が安定しており、極めてスピーディーな滑りをもたらすため、トラッキングエイムへの適性が非常に高いと言えます。

その一方でコントロール性能は低く、ストッピングアシストには期待できません。ピンポイントでマウスを止めるような精度の高いフリックエイムが求められるタイトルではかなり苦戦します。また、クッション性が皆無なので、布製マウスパッドに慣れている場合はピーキーな操作感と感じるでしょう。

前作D-GLOW 1.0からの改善点として、底面のすべり止めラバーを含めた厚さが実測値3.56mmとなっていることが挙げられます。これは一般的な布製マウスパッドよりも薄いかほぼ同じ厚みで、よりマウス操作が快適になっています。

滑走面の摩耗による劣化がほとんど見られないことや、他のハードタイプのマウスパッドと比較してマウスソールの摩耗が抑えられることなど、ガラス製マウスパッドのメリットは多いです。これらの取り扱いやすさを重視しつつ、なるべくスピードに寄せた操作性を求める方にお勧め。

総合評価 4.5 out of 5.0 stars

* それぞれの項目を///の4段階で評価
 非常に滑らかな滑走面
 既存ガラスパッドで最も滑走速度が速い
 どの方向に動かしても滑走速度と抵抗感が均一
 しっかりと丸められたエッジ
現行マウスセンサーと相性が良い
耐摩耗性に優れる
 底面の滑り止め性能に優れる
 手首や腕が擦れても痛まない
 ソールによる操作感の変化は許容範囲
厚さ3.56mmと非常に薄い
エッジがやや角ばっている
研磨跡が残っている *見た目の関係/個体差の懸念
Punksang D-GLOW 2.0
価格: 10,080円~ (本稿執筆時点)

以上、ゲーミングマウスパッド「D-GLOW 2.0」のレビューでした。

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