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ゲーミングマウスのリフトオフディスタンス(LoD)を短くする方法

ゲーミングマウスのリフトオフディスタンス(LoD)を短くする方法

リフトオフディスタンス(LoD)とは

リフトオフディスタンス(LoD)とは、マウスを持ち上げたときにセンサーの反応が途絶える距離のことを指します。

この距離が長いと、マウスを持ち上げて移動させたときに無駄なカーソルの動きが発生してしまい、ゲームプレイで不利を背負うことになります。単純に「リフトオフディスタンスが長いとマウスカーソルを正確に操作しづらい」と考えてください。

ゲーミングマウスによって長さが異なる

ゲーミングマウスによってリフトオフディスタンスの長さは異なります。センサーの性能だけでなく、センサーの位置など、さまざまな関係があります。

例えば、同じセンサー「Pixart PMW3360」を搭載したゲーミングマウス2種類でもリフトオフディスタンスが同じとは限りません。それだけでなく、マウスパッドとの相性によっても若干変動します。基本的に、布製よりもプラスチック製(ハードタイプ)の方が短くなる傾向にあります。

なお、当サイトのゲーミングマウスレビューでは、リフトオフディスタンスを0.1mm単位で計測し、短い(~1mm)、やや短い(~1.5mm)、標準(~2mm)、やや長い(~2.5mm)、長い(2.6mm~) の5段階で表記しています。また、大手メディア4Gamer.netのレビューでは、2mm以下であるかどうかが基準とされているようです。

おすすめのリフトオフディスタンスの短さは?

筆者は1.5mm以下ならば許容範囲で、理想は1.0mm以下と考えており、「リフトオフディスタンスは短ければ短いほど良い」論者です。

1.0mm以下という数値は、全体的に見ても非常に短い部類です。筆者が何故このような考えに至ったかというと、普段からリフトオフディスタンス1.0mm前後のゲーミングマウスを使用しており、これより長いものでカーソルを操作していると違和感を覚えるからです。

  • 例① リフトオフディスタンス2.0mmのマウスを使用していて、買い替えたものが1.0mmだった場合
  • 例② リフトオフディスタンス1.0mmのマウスを使用していて、買い替えたものが2.0mmだった場合

マウスを持ち上げるという動作は「マウスのポジションを元に戻す」ために行うものであり、意図的にマウスを少しだけ持ち上げた状態でカーソルを動かす方はいないかと思います。つまり、リフトオフディスタンスが2mmのゲーミングマウスを使用していた方が、1mmのものに持ち替えたときに「操作しづらい」と感じる可能性は少ないです。つまり例①の場合は問題が無いと言えます。

しかし例②だとどうでしょう。これまでマウスを1mm浮かせた時点でカーソルの動きが止まる環境でゲームをプレイしていた方にとって、わざわざ意識して2mm浮かせるのは非常に難しいです。持ち上げる最中の動作までセンサーが反応してしまい、結果的に無駄なカーソルの動きが増え、完全に慣れるまでは辛い思いをします。

結論としては、現在使用しているゲーミングマウスと同等もしくは短ければOK。ちなみに、マウス感度を低く設定しているローセンシプレイヤーの方が”マウスを持ち上げる頻度が多くなる”ので、リフトオフディスタンスの短さが操作性に大きく影響してくると言えます。

リフトオフディスタンスを短くする方法

ソフトウェアから設定する (対応製品のみ)

高性能センサーを搭載するゲーミングマウスの中には、ソフトウェアを通してリフトオフディスタンスを調整できるものや、マウスパッドとセンサーとの最適化を図る キャリブレーション機能 が備わっている場合があります。

マウスのソフトウェアを起動し、以下のような単語を探してみてください。
例)キャリブレーション,較正,Calibration,リフトオフディスタンス、リフトオフ距離,LoD,Lift-off distance

ちなみに、リフトオフディスタンス調整やキャリブレーションに対応している製品は数少なく、これらの機能が搭載されていることはゲーミングマウスとして大きな強みとなります。

複数のマウスパッドを片っ端から試す

同じゲーミングマウスを使用していても、それを滑らせるマウスパッドの種類によってリフトオフディスタンスの長さに違いが生じます。つまり複数のゲーミングマウスパッドを試すことで、理想的な数値に近づけられる可能性があります。

ただし、実際に滑らせてみるまでどう転ぶか分からないので、あまり現実的な方法ではありません。

基本的に、布製よりもプラスチック製(ハードサーフェイス)の方がリフトオフディスタンスが短くなる傾向にあります。しかし滑りの傾向が全く異なるので、無理に変えるのは得策ではないです。

マウスソールの交換 or 重ね貼り

これが最も手軽な方法です。ゲーミングマウスによって前後しますが、標準で貼り付けられているソールの厚みは約0.6~0.7mmが一般的です。リフトオフディスタンスを短くしたい場合は、標準ソールより厚いものを用意する重ね貼りしましょう。

特定のゲーミングマウス専用のマウスソールは、HyperglideHotline Gamesといった複数メーカーが販売しており、0.3mm、0.6mm、0.9mmなど厚さも複数用意されています。標準よりも厚いものを選択してもいいですし、形状が同じなのでそのまま重ねて貼ってもOK。

専用ソール以外では、汎用タイプのマウスソールへ貼り替えるのも良し。「カグスベール(トスベール)」もオススメです。本来は家具や戸の滑りを良くするものですが、FPSプレイヤーにとっては代表的なソールの一つです(信じられないかもしれませんが、マウスソールの代替品として広く使用されており、Amazonのレビュー欄はゲーマーで溢れています)。コストパフォーマンスも非常に高め。

マウスソールの交換や重ね貼りによってリフトオフディスタンスを短くする際の注意点としては、足したソールの厚みがそのままリフトオフディスタンスの短さに反映される訳ではないという点です。少し難しい話なので内容は割愛しますが、そこまで単純な話ではないようです。

センサーの一部をテープ等で塞ぐ

センサーの一部をテープ等で塞ぐことで、反応を鈍らせてリフトオフディスタンスを短くするというものです。筆者は未検証ですので、テープの種類やどれほどの割合隠すかについては言及しません。今後機会があれば試してみるつもりです。

この方法はトラッキングの正確性に影響を及ぼす可能性があるので、センサーをテープで覆ってリフトオフディスタンスが短くなったことを確認した後、念のためMouse Testerなどでチェックしておくことをオススメします。方法は以下を参考にしてみてください。

最後に

今回はリフトオフディスタンス(LoD)を短くする方法をご紹介しました。マウスソールの貼り替えや重ね貼りで対応するのが最もオススメです。また、既にマウスパッドを複数所持していて、どれをメインで使用するか決めかねている方は、リフトオフディスタンスから比較してみるのも判断基準の一つになるのではないでしょうか。

リフトオフディスタンスが短いゲーミングマウスを探している方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。それぞれの製品でリフトオフディスタンスを計測し、短さを5段階で評価しています。もちろんその他の項目についても詳しく記載しています。

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