Quaoar Hercules Premium (V2 Base) レビュー

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Quaoar Hercules Premium (V2 Base) レビュー

Quaoar Gaming Gearのゲーミングマウスパッド Quaoar Hercules Premium (V2 Base) に関する情報をまとめました。

Quaoar Hercules Premium (V2 Base)について

Quaoar Gaming Gearより新型のゲーミングマウスパッドが発売されました。主な変更点はV2 Baseが採用されていることです。具体的に何が変わったかというと、

  • 従来のベースよりも分厚いので沈み込みやすくなった
  • 沈み込みやすいということは滑りが遅くなる可能性が高い
Quaoar Hercules Premium V2

基本仕様

製品名Quaoar Hercules Premium V2
パッケージフラット
サイズXL 510 x 500mm / L 490 x 420mm
厚み4
エッジステッチ処理

素材

表面素材
表面の詳細
肌触り
裏面素材Poron
防滑性A

操作性

滑りの傾向
初動重たい
滑走速度High Control
切り返しやや重たい
表面の硬さSoft
裏面の硬さExtra soft
静摩擦係数
動摩擦係数
硬度38
裏面硬度11
均一性

デザイン

表面印刷なし
カラーホワイト
デザイン単色

販売サイト

購入先7980
クーポン

Quaoar Hercules Premium (V2 Base) レビュー

レビュー用サンプル提供: LIT (現在はHID-Labs取り扱い分)

パッケージと梱包状態

マウスパッドは頑丈なフラットパッケージとビニールに保護された状態で届きます。

巻き癖の全く無い、完全に真っすぐな状態で使い始められます。

右下のロゴ部分にはインクが載っているので、この上でマウスを動かすと滑り心地が若干変わります。位置が位置なので、筆者の場合は操作に影響することはありませんでした。

サイズ

サイズは490 x 420mm。ローセンシ対応の大きなサイズです。

ベース

ベース材には厚さ約4mmのPoronが採用されています。

Poronとは高品質なウレタンフォームのことで、密度が高くて平坦なので滑りに悪い影響を与えません。高級なマウスパッドへの採用例が多いです。

裏面はひし形柄の防滑パターンになっています。弱めの吸着性があり、デスク天板と引っ付きます。一度設置した場所から動きません。

エッジ

ステッチ加工が施されています。ステッチの幅はとても狭く、滑走面よりも背が低くなるよう仕上げられています。

マウスを大きく振ってマウスパッドの端に到達したとき、乗り上げたり引っ掛かったりせず、マウス操作を妨げません。使っていて腕や手首の辺りが気になることもありません。

サーフェイス

表面はさらさらとしていてとても肌触りが良いです。ハイブリッドっぽい見た目にも見えますが、実際は指でなぞるとしっとり滑らかな感触で、全く凹凸を感じません。

アームカバーは種類によっては使えます。CW-Xのアームカバーだと腕を動かしづらいのが少し気になりましたが、Pulsarのアームカバーは若干擦るくらいで快適に使えました。

硬さ

このマウスパッドはとても柔らかいです。ArtisanのXsoft相当の硬さのPoronベースが採用されていて、裏から押し込むとふにゃふにゃとしています。

表面の生地がしっかりとしていることもあって、表から押し込んだときは裏から押し込んだときほど柔らかくはないものの、全体で見るとかなり柔らかいほうではあります。

わずかな荷重が掛かっただけで摩擦が大きくなります。常に一定の圧が掛かり続けるローセンシの人や、マウスを止めるときに下に押し込むという人に適しています。

初動の軽さ/切り返す時の抵抗

初動は重たいです。マウスを動かし始めるのにそれなりに力が必要で、手の細かな震えやブレはまず拾いません。

マウスに荷重を掛けたまま動かし始めるとさらに重たくなります。

マウスを左右や上下に切り返したときの抵抗も大きいです。そこまで荷重を掛けていなくても、方向転換したときにクイッと引っ掛かるような感触があります。

初動が重たく、切り返したときの抵抗も大きいですが、その分、止め性能に長けています。

滑走速度

滑走速度はかなり遅いです。ここまで滑りが遅いマウスパッドは珍しいほどです。

他のマウスパッドと滑りを比較すると、ハイコントロールタイプの代名詞でもあるBenQ G-SRよりも遅いです。

現状最も滑りが遅いQuaoar Neutronというマウスパッドは、あまりに鈍いのでうまく扱える人が限られます。Herculesは普通に扱えるマウスパッドの中だと最も遅いということになります。

荷重を掛けずに滑らせたときの表面摩擦はHercules V2とG-SRどちらも同じくらいです。

しかし、Hercules V2は沈み込みによって減速する分、G-SRよりも滑りが遅くなります。

G-SRはMid相当の硬さなのに対し、Hercules V2はXsoft相当と非常に柔らかいので、少ない力で沈み込み、減速し始めるので、ほとんどの人は結構な差があるように感じると思います。

縦と横の滑りの差は小さいです。やや縦のほうが鈍いように感じますが、気付くのに時間が掛かるくらいの小さな差だと思います。

乾燥した部屋で使っていると静電気が発生しやすく、徐々に滑りが鈍くなっていきます。加湿して湿度50%に保つと、それでもまだ若干変化はあるものの、気になりづらい程度になります。

湿度による滑りの変化

湿気に強いとは言えませんが弱いというほどでもないです。

湿度が上がると滑りが遅くなり、マウスを動かしたときのしっとり感が増します。

使用感

BenQ ZOWIE G-SRに匹敵する滑り出しの速さと表面摩擦を持ちながら、とても柔らかく、沈み込みによって減速することを特徴としていて、とにかく滑りが遅いです。

マウスパッドの摩擦があまりに大きいので、脱力した状態だとコントロールが難しいです。ローセンシで力みがちなプレイヤーと相性が良いと思いました。

フリックエイムのようにマウスを素早く動したときに力んでしまっても、大きな摩擦とクッション性が手の震えやブレを吸収するので、ある程度は思い通りに止められます。

逆に、マウスをゆっくり動かそうとすると精度を維持するのが困難で、トラッキングエイムでは滑り出しや切り返し時の引っ掛かりが気になることがあります。

素早い動きやフリックエイムが得意で、ゆっくりとした動きやトラッキングエイムは不得意という、強みと弱みがはっきりとしているマウスパッドだと感じました。

ハイコントロールタイプのマウスパッドは数が限られていて、G-SRやGP2よりも柔らかく、押し込んで止めるのに適しているため、貴重な選択肢と言えると思います。

結論とターゲット

Quaoar Hercules Premium (V2 Base) について詳しく見てきました。ハイコントロールタイプの滑りが遅いマウスパッドで、とにかく滑りが遅くて、G-SRと同じくらいの表面摩擦がありながら、とても柔らかく、沈み込みによって減速しやすいという特徴を持っています。

VALORANTやCS2などのタクティカルシューターをプレイしていて、ローセンシで力みがちな人に合いそうです。特にG-SRでも滑りの遅さが物足りないという人、またはG-SRを柔らかくしたようなものを探していたという人がいれば、このマウスパッドは最適だと思います。

ステッチはとても控えめで裏面には弱めの吸着性があって一切動きません。表面はさらさらとしていて肌触りが良いです。ライトグレーの色味もかなり珍しく、とても魅力的な1枚だと感じました。

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