IE3.0クローンのゲーミングマウスおすすめ10選。デバイスレビュアーが厳選【2019年版】

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IE3.0クローンのゲーミングマウスおすすめ10選。デバイスレビュアーが厳選【2019年版】

マイクロソフトが2002年に発売した「IntelliMouse Explorer 3.0(IE3.0)」は、本来は一般ユーザー向けに開発されたものの、人間工学に基づいたエルゴノミクス形状がゲーマーに人気を博し、いくつも予備を買い置きするファンまで現れたほどの伝説のマウス

その後もゲーミングデバイスメーカー各社が「IE3.0クローン」と称して、IE3.0をベースとした左右非対称デザインのゲーミングマウスを展開するほどです。本稿では、そんなIE3.0クローン系ゲーミングマウスのおすすめモデルをご紹介します。

この記事を書いているミオニ (@mionigg) は、ゲーミングデバイスレビュアーとして活動しており、普段からさまざまなゲーミングマウスに触れ、記事や動画でレビューをおこなっています。レビュアーとしての知見を活かし、本当におすすめできるIE3.0クローン系ゲーミングマウスを厳選しました。

「IE3.0クローン おすすめ」と検索して出てくるページの大半は、通販サイトのランキング上位の製品や、その記事を書いた人が使用している限られた製品から選択された、偏ったものが多いです。本稿では、これまで60種類以上のゲーミングマウスに触れてきた知見から、信頼性の高いコンテンツを提供しています。

現行版IE3.0「Pro IntelliMouse」登場

  • サイズ: 幅69.0 全長132.0 高さ43.0mm (大型)
  • 本体重量: 104g (やや重たい)
  • センサー: PixArt PMW3389 Pro-MS (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 0.7mm前後 (短い)

朗報。本家IE3.0の形状そのままに現行スペックに引き上げられた「Microsoft Pro IntelliMouse」が発売されました。IE3.0との決定的な違いは、マイクロソフト自らがゲーマー向けと謳っていること。

月日が流れるとともにアップデートが加え続けられているIE3.0クローンも良いですが、本家を触ってみるのも賢い選択かもしれません。ハイスペックながらに良心的な価格となっています。

ただし、本体重量は104gと重ためで、時代に逆行している感じはあります。また、Pro IntelliMouseは大きめサイズなので、手の大きさによってはIE3.0クローン系マウスから最適なサイズのものを見つけた方が良いかもしれません。

価格:6,534円~ (本稿執筆時点)

IE3.0クローン系ゲーミングマウスの特徴

IE3.0クローンのゲーミングマウスは、人間工学に基づいて設計されたIE3.0の形状がベースとなっており、とても手に馴染みやすいのが特徴です。自然に手にフィットするようなデザインとなっているので、共通してかぶせ持ちとの相性が良いです。

形状についてざっくりと言うならば、左側が盛り上がっており、右側にいくにつれて沈んでいく傾向にあります。サイドは左側に窪みがあり、右側は膨らみつつも、薬指と小指を配置する部分は若干くびれています。マウスを手で覆ったときに自然にフィットする、秀逸なエルゴノミクスデザインです。

Q. IE3.0クローンってどれも同じじゃないの?

IE3.0クローンは、あくまでIE3.0がベースとなっているだけで、各メーカーによる調整が加えられています。ですので、クローン同士を比較したときに傾向が全く違うというのはよくある話です。ジャンルの分類は同じでも全くの別物と考えてもいいくらいです。

ゲーミングマウスは寸法が数ミリ違うだけでも、握ったときの感覚に大きな違いが出るものです。実際にマウスを握ってゲームをプレイしていると、些細なことでもパフォーマンスに大きく響く可能性があります。細かな違いとはいっても、侮れません。

IE3.0クローン系ゲーミングマウスの選び方

サイズ、重量は好みに応じて選ぶ

IE3.0クローンに限らず、最も重要なのは自分の手の大きさに合ったゲーミングマウスを選ぶこと。IE3.0クローン系統のゲーミングマウスは自然に手にフィットするよう設計されていますが、大きすぎたり小さすぎると違和感が出てしまい、優れた形状による恩恵を最大限に受けられません。

IE3.0系統のゲーミングマウスは種類が多いうえ、同じ形状でサイズを複数展開しているメーカーもあるので、それぞれの人に合わせて柔軟に選択可能です。さまざまな製品のサイズをチェックしたところ、やはり万人に向けた中型サイズが多い印象を受けました。

マウスの本体重量に関しては、万人にとってベストは数値は存在せず、好みに合わせて選ぶことになります。100g超えのズッシリとしたものから60g台の非常に軽いものまで、さまざまな選択肢があります。IE3.0クローン系ゲーミングマウス全体の傾向から考えると、万人向けなのは90g前後です。

センサー、LoDは優れたものを

センサーはマウスの底面に内蔵されており、マウスの動きを検出してその通りにカーソルを移動させる役割を果たします。

性能の低いセンサーでは、マウスの素早い動きを正確に読み取れません。例えば、マウスを高速で5センチ動かす工程を繰り返したとき、毎回カーソルの移動量が異なってしまうと、FPSで敵に弾が命中するかは運次第になってしまいますよ。これでは上達は見込めないですし、快適にゲームプレイできません。

精密なカーソル操作を求められるゲーミングマウスでは、必然的にセンサーに求められる性能も高くなります。サイズや重量は人それぞれの好みに応じて選ぶところですが、センサーに関しては性能が優れているに越したことはないです。

また、センサーを浮かせてから反応が途絶えるまでの距離 リフトオフディスタンス(LoD) も短ければ短いほうがいいです。これが長いと、マウスを瞬時に浮かせて位置を戻すときに無駄なカーソルの動きが発生してしまい、精密なカーソル操作を妨げてしまいます。

当メディアDPQPでは、レビュー時にセンサーの正確性とリフトオフディスタンスの短さを計測し、独自の基準で評価しています。後ほど紹介する製品一覧に記載しているので、失敗することなく選べるかと思います。

クリック感、ボタン配置

クリック感はゲームの操作性に大きく関わります。軽めだと瞬時に押し込むことができますし、硬めでも跳ね返りが強ければ連打しやすいです。このあたりも好みが分かれる部分ではありますが、個人的にはクリックが軽くて跳ね返りが強いものが万人向けだと感じています。

ボタン配置について。メインスイッチが押しづらい位置にあるマウスは見たことがないですが、サイドボタンの位置があまり望ましくなかったり、本体から飛び出しておらず押しづらいと感じることは多々あります。配置によっては、持ち方によって押しづらいこともあります。

おすすめのIE3.0クローン系ゲーミングマウス

BenQ ZOWIE EC1-A / EC2-A / EC1-B / EC2-B

  • サイズ: 幅64 全長128 高さ43mm (大型) / 幅61 全長120 高さ40mm (中型)
  • 本体重量: 約97g / 約93g (標準)
  • センサー: PixArt PMW3310 / PixArt PMW3360 (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 1.5mm前後 (やや短い)
  • ※それぞれEC1, EC2の順に記載

CS:GOプロシーンでの使用率1位を誇る、IE3.0クローンの回答とも言えるゲーミングマウスです。サイズ展開が2種類(大型サイズのEC1、中型サイズのEC2)で、手の大きさに合わせて選ぶことができます。ちなみに筆者(18.5×9.5cm, 日本人男性の平均サイズ)はEC2が好みです。

Aが旧型、Bが新型モデルで、センサーが性能の高いものへアップグレードされています。ただし旧型のPixArt PMW3310でも十分に正確なうえ、新型のマウスソールの形状が不評なので、未だに旧型のEC-Aが人気を博している状況です。

価格:8,381円~ (本稿執筆時点)

G-wolves Skoll Sk-l

  • サイズ: 幅68 全長125 高さ42mm (中型)
  • 本体重量: 約65g (非常に軽い)
  • センサー: PixArt PMW3360 (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 0.8mm前後 (短い)

先ほどご紹介したIE3.0クローンであるZowie ECシリーズのクローン。ECとの大きな違いは、本体にハニカム状の穴を開けることで約65gまで重量が軽量化されていること。大きさはEC1とEC2の中間あたりで、万人向けの中型サイズとなります。

IE3.0クローンかつ超軽量なゲーミングマウスは現状Sk-lのみなので、試してみる価値は大いにあると思います。海外サイトX-raypadから入手可能で、送料が少しだけ掛かるものの、発送からわずか数日で到着します。比較的入手しやすい海外デバイスです。

価格:55.90ドル~ (本稿執筆時点)

Logicool G403 / G703

  • サイズ: 幅68.0 全長124.0 高さ43.0mm (中型)
  • 本体重量: 90g+10g (やや軽い)
  • センサー: HERO 16K (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 1.0mm前後 (短い)

国内最大手のゲーミングデバイスメーカー Logicool(ロジクール)のIE3.0クローンマウス。中型サイズながら、本家やその他のIE3.0クローンと比べると背が高いです。特に、中心部分が盛り上がっており、卵を手のひらに収めるような握り心地となっています。

大きすぎない中型サイズで、本体重量は90g(ケーブル除く)。付属の錘で10g足して使用することも可能です。全く同じ形状のワイヤレス版「Logicool G703h」は、重量が95gと少しだけ重たくなるものの、ケーブルの煩わしさから解放されるのでオススメ。

価格:7,020円~ (本稿執筆時点)

SteelSeries Rival 310

  • サイズ: 幅70.1 全長127.6 高さ41.98mm (中型)
  • 本体重量: 88.3g (やや軽い)
  • センサー: TrueMove3 (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 1.2mm前後 (短い)

本家に忠実なIE3.0クローンは右後方の高さに物足りなさを感じがちですが、Rival 310は後部全体に高さがあるデザインで、かぶせ持ちしたときのフィット感がさらに増しています。実際に握ってみると小さく感じるので、手が小さめの方でも適合しそうです。

同等サイズのIE3.0クローンだと90g~100g台の製品が多い中、80g台の軽量設計という点も大きいです。やや軽めなマウスを探している方は試してみる価値アリ。

価格:6,250円~ (本稿執筆時点)

SteelSeries Rival 600

  • サイズ: 幅69.0 全長131.0 高さ43.0mm (大型)
  • 本体重量: 96g (標準)
  • センサー: TrueMove 3+ (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 0.5mm前後 (短い)

かぶせ持ちで全く違和感の無い握り心地、特に親指や人差し指を配置する右側の形状が優れています。両サイドを取り外して錘を左右4つまで内蔵することで、重量や重心のカスタマイズが可能です。標準状態で96gとなかなか重ためなので、重たさが許容できる方であれば活用すべき。

SteelSeriesが独自開発するセンサーTrueMove 3+は、トラッキング正確性は高く、リフトオフディスタンスは最短0.5mmまで調整可能。性能面でも素晴らしいパフォーマンスを誇ります。無線モデル「SteelSeries Rival 650」もありますが、本体重量が121gと重ため。

価格:8,658円~ (本稿執筆時点)

Xtrfy M1

  • サイズ: 幅59.0 全長129.0 高さ39.0mm (中型)
  • 本体重量: 95g (標準)
  • センサー: PixArt PMW3310 (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 1.2mm前後 (短い)

CS:GO強豪チーム Ninjas in Pyjamas メンバーが設計・開発にかかわるゲーミングブランド Xtrfy(エクストリファイ)のIE3.0クローンマウス。かぶせ持ち・つまみ持ちと非常に相性が良く、幅や高さが抑えられた中型サイズなので手が小さめの方でも適合します。

表面のラバーコーティングが滑りづらく、瞬時に持ち上げやすいのもポイント。普段は60g~80g台のゲーミングマウスを使用している筆者でも、不思議と重量感をあまり感じません。

価格:8,845円~ (本稿執筆時点)

Xtrfy M3

  • サイズ: 幅70.0 全長130.0 高さ39.0mm (大型)
  • 本体重量: 104g (やや重たい)
  • センサー: PixArt PMW3360 (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 1.2mm前後 (短い)

単なるM1の大型モデルという訳ではなく、後部の幅・後方右の膨らみが大きく増したデザインとなっています。あまりに手が大きかったり、横幅が広い方は、自分に合ったゲーミングマウスを見つけづらいと思いますが、M3で解決できる可能性は高いです。

本体サイズは大型で、それに伴い重量も104g(ケーブル除く)とやや重ため。その他のM1との違いとして、センサーがPixArt PMW3360に刷新されています。

価格:9,688円~ (本稿執筆時点)

DHARMAPOINT DPTM39

  • サイズ: 幅68.0 全長124.0 高さ39.0mm (中型)
  • 本体重量: 94g (標準)
  • センサー: PixArt PMW3360 (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 0.8mm前後 (短い)

日本のゲーミングデバイスメーカー DHARMAPOINT(ダーマポイント)が贈るIE3.0クローンマウス。PMW3360を搭載しながら実勢価格4,000円台と、非常にコストパフォーマンスに優れた製品です。万人向けの中型サイズとなります。

表面コーティングがラバーとドライサンドの2種展開となっており、自分に好みに合わせて選択できます。表面素材にこだわりのない筆者には大きな違いは感じられませんでしたが、ユーザーフレンドリーな製品デザインは好印象を受けます。

価格:4,580円~ (本稿執筆時点)

ROCCAT Kone Pure Owl-Eye

  • サイズ: 幅70.0 全長118.0 高さ39.0mm (小型)
  • 本体重量: 88g (標準)
  • センサー: ROCCAT Owl-Eye (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 1.2mm前後 (短い)

小型のIE3.0クローンマウス①。幅を除いて小さめの設計になっており、手が小さめの方に最適です。また一般的な手のサイズの方にとっても、つまみ持ちとの相性はかなり良いと感じます。本体重量は88gとやや軽めで、軽々と手首AIMができます。

独自開発センサー ROCCAT Owl-Eyeの挙動は良好で、リフトオフディスタンスも十分に短いです。

価格:6,968円~ (本稿執筆時点)

GALAX XANOVA Mensa Pro

  • サイズ: 幅68.0 全長115.0 高さ39.0mm (小型)
  • 本体重量: 98g (標準)
  • センサー: PixArt PMW3389 (非常に良い)
  • リフトオフディスタンス: 1.1mm前後 (短い)

小型のIE3.0クローンマウス②。こちらも手が小さめの方に最適です。本体全長だけで言うと本稿で紹介するゲーミングマウスの中で最も短く、垂直方向へのAIMが容易に行えるのが特徴で、本体重量は中型や大型サイズと同等の98g(ケーブル除く)となっています。

ハイエンドセンサーPixArt PMW3389を備え、リフトオフディスタンスは1.1mmと短め。ゲーミングマウスとしての性能も申し分無し。ROCCAT Kone Pureが気になっている方は、こちらも選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。

価格:8,795円~ (本稿執筆時点)

最後に

今回は、おすすめのIE3.0クローン系ゲーミングマウスをご紹介しました。

以下は、ゲーミングデバイスレビュアーとして活動している筆者が、おすすめのゲーミングマウスを厳選してご紹介する記事となります。IE3.0クローンに限らず「さまざまな選択肢が知りたい」という方は、ぜひ一度目を通してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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