「SteelSeries Rival 600」レビュー

「SteelSeries Rival 600」レビュー

本稿では、SteelSeriesのゲーミングマウス「SteelSeries Rival 600」のレビューをお届けします。 [no_toc]

SteelSeries Rival 600
タイプ:左右非対称センサー:TrueMove 3+解像度:最大12,000dpi最大加速度:-ポーリングレート:1,000Hzボタン数:7個リフトオフディスタンス:0.5mm~ソフトウェア:対応サイズ:W69×D131×H43mm重量:約96g(ケーブル除く、最大128g)価格:8,440円 (本稿執筆時点)

製品仕様と外観

「SteelSeries Rival 600」は計7ボタン搭載の左右非対称型ゲーミングマウスです。本体サイズは幅69 全長131 高さ43mmと大型で、フィット感を意識したエルゴノミクス形状です。重量は96g(ケーブル除く、付属の錘によって最大128gまで調節可能)。

最大の特徴はデュアルセンサーシステム TrueMove 3+を備えている点。最小0.5mmで調節可能なリフトオフディスタンスを実現する深度センサーに加え、SteelSeriesが独自開発したセンサー「TrueMove 3+」の2つが搭載されています。100~12,000DPIに対応しており、100刻みで調整できます。

もう一つの特徴としては、本体の両サイドが取り外し可能となっていること。内部には付属の錘(4g×8)を左右それぞれ4つまで配置でき、マウスの重心や重量をカスタマイズできます。持ち方などのプレイスタイルに応じて、最大256通りの組み合わせから好みに合わせて調整可能です。

メインスイッチには、6,000万回の耐久性を誇るSteelSeries独自のメカニカルスイッチを搭載しています。独特なクリック感となっているので、後ほど詳しく記載します。サイドボタンは左側に3つ、親指を囲むように配置されています。ケーブルは着脱可能で、太さは一般的なビニール製。梱包の関係上、はじめは折れ癖がついています。

表面は、後部とメインスイッチにラバーコーティングが施されている他、サイドの指を配置する部分にラバーグリップが備わっています。これによって強いグリップ感が得られ、激しい操作を行っても滑りません。ただしRivalシリーズは総じてラバーグリップの粘着性に難があり、長期間使用していると剥がれてくる傾向にあります。後日、これについて追記する可能性があります。

なお、Rival 600とほぼ同じ仕様(Rival 650は本体重量が重ため)でワイヤレス化された「SteelSeries Rival 650」も国内発売されています。当レビューを参考にしつつ、ケーブルの煩わしさを取っ払いたいという方は、そちらをチェックしてみてはいかがでしょうか。

ギャラリー

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パフォーマンス

持ち方の相性・操作感

「SteelSeries Rival 650」は左右非対称型で、ざっくりと言うならば、左が窪んで右が膨らんだ形状です。かぶせた時の人差し指と中指の配置に合わせて窪んでいたり、サイドの形状が指の付け根に合わせて湾曲していたりと、基本的にはかぶせ持ちを想定した設計のように感じます。これを踏まえたうえで、一般的な持ち方3種との相性をチェックします。

筆者の手の大きさは幅9.5cm 長さ18.5cmで、日本人男性の平均サイズとなります。指の太さや長さ、それぞれの持ち方での細かな癖など、さまざまな要因によって感じ方が異なることを前置きしておきます。

かぶせ持ちは相性が良く、どの指にも干渉せずに自然と握ることができます。親指から人差し指にかけての形状が秀逸で、左クリックは精密に行えます。ただし薬指・小指に力が入りづらく、右クリックを多用するタイトルでは若干の辛さがあります。

つかみ持ちも問題無いですが、やや難点あり。サイドの内部に錘を取り付けることが前提で設計されているからか、マウスの重心がやや後ろにあるので、あまり深く持つとマウスが持ち上げづらいのです。対処法としては、やや浅めに持つこと。形状的にも浅めがフィットするように思います。

つまみ持ちもなかなか快適です。本体は大きめですが、筆者の手の大きさならば指の配置とサイドの形状が丁度良かったです。サイドボタン手前あたりの窪みが始まる部分に合わせて親指を、右側の最も膨らんだ部分に薬指と小指を添えれば、マウス全体に力が伝わりやすく、指の関節による微調整も行いやすいです。

全ての持ち方に共通する問題としては、右側が膨らんでいることから薬指と小指の引っ掛かりが無く、マウスを持ち上げる際にそれなりの側圧が必要となる点です。マウスに必要最低限の力しか加えない(手を添える程度)筆者とはやや相性が悪いと感じました。ただし、このあたりはリフトオフディスタンスの短さ(最小0.5mm)でカバーできるので、そこまで痛手にはならないとも言えます。

ボタン配置・クリック感

製品仕様の項目でお伝えした通り、メインスイッチにはSteelSeries独自のメカニカルスイッチが搭載されています。押し心地は軽め。指に力が入っていても、押した直後に強めの跳ね返りとともにスイッチが即座に戻ってきます。しかしストロークは若干長いという点は好みが分かれるところ。

サイドボタンはタイトな押し心地で、少ない力で押しやすいです。ただし気になるのは、持ち方によっては一番奥に配置されたサイドボタンまで指が届かない点。つかみ持ちでは工夫次第で自然と押すことができますが、かぶせ持ちはかなり深めに握り込まないと厳しく、つまみ持ちではまず届きません。サイドボタン2つのマウスだと割り切るのが吉。

ホイールはそれなりの抵抗感があり、誤爆はしづらいと思います。滑り止めラバーも十分に役割を果たしており、何度回したかが把握しやすいです。ホイールクリックは非常に軽いです。ホイール手前のDPI変更ボタンはサイドボタン同様、タイトなものとなっています。

センサー挙動とリフトオフディスタンス

MouseTesterの見方について

基本的には、波形に点が綺麗に沿っていれば、マウスのセンサーが正確なトラッキングを行えている、という認識で構いません。マウスを動かす速度が速いほど、波形が縦方向に長く生成されます。つまり、波形の折り返し地点は、マウスが最高速度に達したことを表します。

  • 横軸 Time(ms):経過時間を表す、1000分の1秒
  • 縦軸 xCounts:マウスの左右への移動量。右に動かすと波形が上方向に、左に動かすと波形が下方向に生成される。マウスを動かす速度が速くなるほど、縦方向に大きな波形が生成される。

例えば、「中間地点の波形に点が綺麗に沿っているが、折り返し地点でブレが生じている」という場合、基本的には正確にトラッキングできているが、マウスを動かす速度が速いと反応がブレる、といった見方となります。

しかし、折り返し地点のブレが毎回同じような傾向だった場合、「マウスを早く動かすとカーソルが毎回その動きをする」ということですので、カーソルの動きは安定しているということになります。そのような場合、マウスを早く動かすとカーソルの動きに癖が出るものの正常、といった認識で構いません。

「SteelSeries Rival 600」は、SteelSeriesが独自開発したデュアルセンサー「TrueMove 3+」を搭載しています。正確には、マウスの動きを検知するTrueMove 3(Primary Sensor)に加え、マウスを浮かせたことを検知する深度センサー(Depth Sensor)の2種類が備わっています。それぞれに異なる役割を与えることで、両方の精度を高めているということです。ソフトウェアによって100~12,000DPIを100刻みで変更できるほか、リフトオフディスタンスの調整も可能となっています。

例のごとく、MouseTesterを用いてセンサーの正確性を検証しました。DPIはそれぞれ400, 800, 1600, 3200で、マウスパッド「Corsair MM350」上でテストを実施。結果としては、かなり正確性は高いです。マウスが最高速度まで達してもブレはほとんど無く、実際のマウスを動かした通りにカーソルが動きます。

マウスを浮かせてからセンサーの反応が途絶えるまでの距離 リフトオフディスタンスも検証します。0.1mmのプレートを1枚づつ重ねてマウスを動かすという工程を繰り返し、センサーが反応しなくなる高さを測ります。最も短く設定した結果、リフトオフディスタンスは0.5mm前後となりました。非常に優秀です。ソフトウェアでこれ以上の値に調整することも可能です。

マウスソール

マウスソールは製品固有の形状のものが計3枚で、上部に横長が1枚、下部に三角形が2枚です。滑りやすさは標準ソールとしては妥当。ただし、ソールの形状が関係してか、マウスパッドへの沈みが効きづらく、やや止めづらいと感じます。

この形状に合った交換用マウスソールがHotline Gamesより販売されており、0.28mm厚0.8mm厚の2種類がラインナップされています。実際には試していないので一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。また、円形や楕円形の汎用ソールを各部に配置するという選択肢もあります。

ケーブル

ケーブルは長さ2メートルのビニール製で、取り外しが可能です。自宅でのゲームプレイにはあまり関係しませんが、保管や持ち運びの際に断線しづらいというメリットがあります。小さな箱にケーブルが折り曲げられて梱包されている関係上、細かな折れ癖がついていますが、反対に曲げるなどしてすぐに矯正できます。

比較的柔らかい印象ですが、やはりケーブル自体の重たさは感じます。太さはやや太めですが、手持ちのマウスバンジー4種類に適合したので、特に問題はありません。

ソフトウェア

Rival 600はソフトウェア「SteelSeries Engine 3」に対応しています。設定項目としては、DPI(100~12,000を100刻み)・リフトオフディスタンス(0.5~2.0mm)・加速/減速・アングルスナップ・ポーリングレート(125,250,500,1000Hz)の調整、各ボタンへのキー・マクロ割り当て、LEDライティング設定 となります。

先ほどの検証結果をおさらいしておくと、リフトオフディスタンスは最短で0.5mm前後、最大で2.0mm前後。公称値通りに調節することが可能でした。

設定項目が分かりやすくまとまったUIで、ソフトウェアの使い心地に不満点は無し。マクロの記録機能は、縦に並ぶので編集時にスクロールする必要があるものが多い中、横に羅列していく方式が一目で分かりやすくて個人的に好みです。

結論とターゲット

「SteelSeries Rival 600」が特に優れていると感じたのは、センサー挙動の正確性、最短0.5mmから調節可能なリフトオフディスタンスの2点。ゲーミングマウスの性能にあたる部分に関しては、非常に評価が高いです。ベースの重量が96gなだけに、重量や重心のカスタマイズ機能にはやや手を出しづらいですが、重たさを許容できる方にとっては嬉しい機能です。

好みに関わる部分。右側が膨らんだ形状は、持ち上げる際に薬指・小指で側圧をかける必要があるので、しっかりとマウスを握り込む方向け。持ち方との相性に関しては、手が小さめの方でなければオールラウンダーという印象です。特に、左右非対称型が好みなかぶせ持ちユーザーには最適なのではないでしょうか。

SteelSeries Rival 600
タイプ:左右非対称センサー:TrueMove 3+解像度:最大12,000dpi最大加速度:-ポーリングレート:1,000Hzボタン数:7個リフトオフディスタンス:0.5mm~ソフトウェア:対応サイズ:W69×D131×H43mm重量:約96g(ケーブル除く、最大128g)価格:8,440円 (本稿執筆時点)

以上、SteelSeriesのゲーミングマウス「SteelSeries Rival 600」のレビューでした。

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