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「Pixio PX248 Prime」レビュー。PCとPS5の両方に適したコスパ良好な144Hzゲーミングモニター

「Pixio PX248 Prime」レビュー。PCとPS5の両方に適したコスパ良好な144Hzゲーミングモニター

本項では、Pixio(ピクシオ)のゲーミングモニター「Pixio PX248 Prime」のレビューをお届けします。

レビューサンプル提供: Pixio Japan

Pixio PX248 Prime
価格:21,980円(執筆時点)  Amazon  楽天市場

ファーストインプレッション

激安モニターでお馴染みのPixioより、安価な144Hzゲーミングモニター「PX247」の後継機である「PX248 Prime」が登場しました。sRGB 103%と色域が広く、応答速度が最大1ms(MPRT)のIPSパネルを搭載しており、カジュアルから競技向けまであらゆるシーンに適した仕様。

またPS5の発売後、対応するゲーミングモニターの需要が高まっていますが、PX248 PrimeはHDMI 2.0端子を備えており、PS5でのフルHD/120Hz出力が可能。PCとPS5の両方に適しています。

Pixioは製品ラインナップの入れ替わりが激しく、少し前のモデルがすぐ入手不可になってしまうものの、その時その時で優れたスペックのモニターが低価格で販売される印象。このPX248 Primeはスタンドの機能こそ乏しいものの、価格は税込21,980円と、同スペック帯では最安値付近となっています。

製品仕様とスペック

サイズ 23.8インチ 解像度 フルHD (1920×1080)
パネル IPS 色域 sRGB 103%
リフレッシュレート 144hz 応答速度 1ms (MPRT)
垂直同期 Free Sync / G-Sync Compatible 主な機能 Black Equalizer
スピーカー 搭載 (2W×2) 本体重量 4.1kg
入力端子 HDMI 1.4 ×1 / HDMI 2.0 ×1 / DisplayPort 1.2 ×1 メーカー保証 3年間 (一部パーツは2年間)

パッケージと内容物

内容物は PX248ディスプレイ本体、スタンド(ネジ備え付け)、簡易ドライバー、電源ケーブル、DisplayPortケーブル。

パフォーマンス

デザイン

正面から見るとごく普通のベゼルレスモニター。特徴的なのは、Pixio製ゲーミングモニターではよく見られる、ゲーミングを想起させる背面のデザインでしょうか。

応答速度・表示遅延

これまでゲーミングモニターは応答速度の速さを重視してTNパネルが採用される傾向にありましたが、最近になってオーバードライブ機能によって応答速度1msまで高められるIPSパネルが出回り、それらを採用した製品が多く登場しています。

PX248 Primeもその「高速IPSパネル」を採用したモニターで、オーバードライブ有効時の応答速度は最大1ms(MPRT)です。OSDメニューから「Overdrive」を有効化する必要があります。

ゲームプレイ中に体感できるような表示遅延は確認できず、FPS・MOBAなど違和感なくプレイ可能でした。パネルの応答速度・液晶内部の遅延時間ともに問題無い範囲であると言っていいでしょう。

リフレッシュレート

PX248 Primeのリフレッシュレートは144Hz。これは1秒間に最大144回まで画面の切り替えが可能であることを示します。

144Hz駆動のゲーミングモニターがもたらす利点として、普通のモニターと比べて画面を切り替える頻度が2倍以上となり、体感できるほど滑らかな描写となることが挙げられます。

PCではもちろん、PS5も120Hz/フルHDでの出力に対応しているため、このPX248 Primeの性能をほぼ最大限に発揮できると言えます。(リフレッシュレート120Hzのモニターは無いに等しいので、PS5向けモニターなら必然的に144Hzモニターを選択することになる)

垂直同期

Radeonグラフィックスカードで使用できるAMDの垂直同期技術「FreeSync」、およびGeForceグラフィックスカードでも同技術を有効にできる「G-Sync Compatible」に対応しています。

これらは、リフレッシュレートとフレームレートがズレたときに発生するティアリング・スタッタリングを最小限に抑える技術です。有効化することでより滑らかな描写が可能となります。

ゲーム向けの機能

ゲーム向けの独立した機能は搭載されておらず、画面表示に関する設定のうち、一つの項目がゲームプレイに役に立つといったところ。

Black Equalizer 50 (標準)
Black Equalizer 75
Black Equalizer 100

ゲームに役立つ機能として、一般的なモニターに搭載されるような「コントラスト」「輝度」の調整のほかに、暗所の視認性を高める「Black Equalizer」という項目を備えています。

この数値を上げると全体的な色が薄くなり、結果的に暗い場所の細かな色の差異が際立つという仕組み。『Apex Legends』の暗い室内で、背景と敵の見分けがつきづらいシーンなどで役立ちます。

発色・視野角

IPSパネルを備えた144Hzモニターの選択肢がは増えてきている中、PX248 Primeの特徴として「sRGB 102.8%」の広色域なIPSパネルを採用していることが挙げられます。

よく見られるsRGB 99%のIPSモニターと比べ、発色が少しだけ鮮やかで、綺麗な映りだと感じやすい調整になっています。

また、IPSパネルは視野角が広いことも特徴としています。画面を上や横から覗き込んでも色の変化が少なく、さまざまな角度から見ることができるので、マルチティスプレイの構築にも適しています。

ゲーミングモニターによく採用されるTNパネルは、視野角が狭いのが弱点。正面から見ていても画面の端のほうが黄色み掛かってしまうようなものもあります。正確な発色が期待できるのはIPSパネルです。

ベゼル

ディスプレイのベゼル(縁)を最小限に留めたベゼルレスデザイン。実測値は約1mm。

デスク環境をすっきりと見せられたり、モニターを複数枚並べたときに継ぎ目が目立たなかったり、単純にベゼルが視界に入りづらいので集中力が増したりと、さまざまなメリットがあります。

スタンド

あらかじめディスプレイにスタンドの一部が、台座にはネジが備え付けられています。工具の用意は不要で、付属の簡易ドライバーを使ってネジを締めるだけで組み立てられます。

このようなV字に伸びるタイプのスタンドは、先端がキーボードやマウスパッドと干渉しやすく、余分な奥行を取りがちですが、比較的コンパクトな設計となっている印象。奥行きは約14センチ。

安定感に関しても一切問題なく、ディスプレイを奥側に押しても倒れることはありません。

画面を細かく調整する機能は搭載されておらず、上下チルトにのみ対応。

PX248 Primeの仕様と価格を考えると、スタンド機能の充実まで求めるのは行き過ぎかなと思います。VESAマウントに対応しているため、画面の位置を調整する必要がある場合はモニターアームの導入を。

入力端子

HDMI 2.0、HDMI 1.4、DisplayPort 1.2、ヘッドフォンジャックを備えています。

端子のそばに表記されている通り、HDMI 2.0とDisplayPort 1.2が144Hzに対応、HDMI 1.4は120Hzが上限となっているため注意が必要です。とはいえ、付属のケーブル(DisplayPort1.2)で接続すれば何の問題もありません。

リフレッシュレート144HzのゲーミングモニターにHDMI 2.0端子が搭載されているのは、比較的新しい製品の特権。PS5はHDMI 2.0接続で120Hz出力に対応するため、PX248 PrimeはPCとPS5の両方に適した機種であると言えます。

スピーカー

PX248 Primeは安価なモデルながら、2W×2のスピーカーを内蔵しています。やや高価なオプションで、スピーカー内蔵モデルは価格が上がる傾向にあるので、「とにかく音を出したい」という場合に適しています。

しかし、サブウーファーが搭載されていないこともあって低音の出力がとても弱く、ゲームでも音楽でもチープな音質に感じられます。まともなスピーカーの音に慣れているなら厳しいでしょう。

この価格設定だとスピーカーを搭載することで価格が上乗せされているような気もしないので、あくまでオマケ程度に考えて割り切ってもいいのかなと思います。

各種機能・OSDメニュー

ディスプレイ背面の中央あたりに搭載されたスティックから、OSDメニューへアクセスできます。

スティックを傾けることで上下左右への移動や数値の変更、押し込むことで適用するなど、直感的な操作が可能です。反応も鈍くないので、ストレスなく設定が行えます。

「Display」では輝度・コントラストなどディスプレイ表示に関する設定、「Color」では色に関する設定が行える。

「Gaming Setup」にはゲーム向けの機能が詰め込まれています。

先ほど紹介した垂直同期技術 FreeSync (G-Sync Compatible) の有効化はここから行えます。また、オーバードライブ (OverDrive) を有効化にすることで、応答速度を最大1msまで高められます。

「Input」はいわゆる入力切り替え機能。あらかじめ複数のデバイスに繋いでおいて、ここから画面を切り替えることもできます。「System Setup」はどの言語で表示するかなど、システムに関する設定を行う項目。

「User Data」は、これらの画面表示に関わる設定を3パターンまで保存しておけるもの。「FPS用」「ブラウジング用」「動画視聴用」などと用途に分けて作っておくと便利です。

結論とターゲット

「Pixio PX248 Prime」について詳しく見てきました。いわゆる高速IPSパネルを搭載しており、応答速度はオーバードライブ有効で最大1ms(MPRT)。実際にゲームをプレイしていて体感できるような表示遅延は発生せず、十分に高速です。

sRGB 103%の広色域なIPSパネルは、ゲームをはじめとした映像コンテンツで鮮やかな発色を楽しめます。IPS方式の特徴として視野角にも優れており、ベゼルレスデザインも相まってマルチティスプレイの構築に適したモデルであると言えます。

スタンドは必要以上にスペースを取らないよう設計されていますが、上下チルト機能にしか対応しておらず、画面の位置を細かく調整できません。スタンドの機能が乏しいのは、価格設定を考えると仕方ないとも言えです。モニターアームを導入すれば完全に解決します。

入力端子に関しては、DisplayPortのほかにHDMI 2.0端子も搭載しており、PS5のフルHD/120Hz出力に対応しています。PCゲームだけでなくPS5用ゲーミングモニターとしても最適です。

まとめると、なるべく少ない投資で多くを得られる144Hzゲーミングモニターといったところ。なるべく安い価格で、かつ最低限の機能を搭載していることを条件に、PCゲームやPS5用の高リフレッシュレートなモニターを探している方の入門機としてベストな選択肢であると言えます。

総合評価 4.5 out of 5.0 stars

応答速度・表示遅延に問題無し
sRGB103%の広色域なIPSパネル
G-Sync Compatible対応
ベゼルレスデザイン
HDMI 2.0を含む豊富な入力端子
スピーカーを搭載
価格が安い
スタンドの機能が乏しい
スピーカーの音質は悪い

Pixio PX248 Prime
価格: 21,980円 (本稿執筆時点)

以上、Pixio(ピクシオ)のゲーミングモニター「Pixio PX248 Prime」のレビューでした。

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