プロゲーマーが使っているのはイヤホン?ヘッドセット?
e-sportsの競技シーン第一線で活躍するプロゲーマー達は、シーズンに入るとオフラインで開催される大会に出場し、それぞれの愛用デバイスを持ち込んで競い合います。
そこで「プロゲーマーはイヤホンとヘッドセットのどちらを使っているの?」という疑問を持つ人は少なくないと思います。本稿ではその疑問を解決していきます。
プロゲーマーはイヤホンかヘッドセットのどちらを使うのか
結論から言うとどちらも使用されています。しかしジャンルによって大きな違いが見られます。e-sportsの主力ジャンルであるFPSとMOBA、それぞれの例を見ていきましょう。
FPS:イヤホンを使用
FPSではイヤホンが使用されています。しかし選手はイヤホンの上からイヤーマフを装着しています。イヤーマフは周りの音を遮断するために用いられ、観客の声が選手の耳に届かないようにしている訳です。
FPSは状況判断が重要となるジャンルです。例えば、1v1の状況で観客が「A Long」とプレイヤーの位置情報を叫んでしまうと… そんなことが無いよう、遮音を徹底する必要があります。
イヤホンを装着し、遮音するために上からイヤーマフを装着、さらにボイスチャットするために首にヘッドセットを掛けている状態… 一見するとヘッドセットでプレイしているように見えるのですが、実際はイヤホンでゲームの音を拾っています。
MOBA:ヘッドセットを使用
その一方で、MOBAではヘッドセットが使用されています。筆者が欠かさずに観戦している『League of Legends』の国内プロリーグ LJL では、ヘッドセットのみを装着して試合に臨む選手の姿を確認できます。もちろん選手が座っている席の前には大勢の観客がいます。
韓国プロリーグ LCK はやや特殊な環境でした。各チームに専用のブースが設けられており、音響機器に関しては自由なようです。もちろん観客の声も届かない環境となっています。『Dota 2』の世界大会でも専用ブースが設けられているとのこと。
LJLで何年も活躍するプロ選手が配信で喋っていた内容によると、観客の大きな声は聞こえることもあるそう。そこまで緩いと、バンピック時にチームプランがダダ漏れしないのか…?と不安になりますが。毎年会場は変わるので条件は一定ではありませんが、遮音対策は最低限な様子。
FPSでは観客の声がどちらかのチームにとって不利益になる可能性がある一方、LoLでは仮に情報を得てもリアルタイムで試合に反映させづらい側面があるので、そういった部分も関係しているのでしょうか。
まとめ
「プロゲーマーはイヤホンとヘッドセットのどちらを使っているのか問題」の結論としては、FPSではイヤホン、MOBAではヘッドセットが主流と言えそうです。
筆者が確認できていないだけで、FPSのオフライン大会でもチーム専用のブースを設けたうえでヘッドセットを使用する例はあるのかもしれません。ただしそのような場合でも「いつも同じ環境でプレイする」ことが望ましいので、イヤホンの使用が主となるのではないかと推測します。
家でゲームをプレイするぶんには遮音性を過剰に気にする必要が無いので、好きな方を選んでゲームを楽しみましょう。どれを選べばいいか分からない方は、以下の記事が参考になります。
もしも現在使用しているイヤホンの遮音性の低さが気になっている場合、ここで得られた知識をもとに”イヤーマフ”を導入するのもアリかもしれませんね。(沼へようこそ)