サウンドカードおすすめ6選。デバイスレビュアーが厳選【2019年最新】

サウンドカードおすすめ6選。デバイスレビュアーが厳選【2019年最新】
  • FPSで定位を掴みやすいサウンドカードを知りたい
  • 単純にゲームの音質を良くしたい

上記のような方に向けて、本当におすすめできるサウンドカードを紹介する記事となります。サウンドカードがもたらす効果や選び方、人気メーカーの特徴、最新ゲーミングマウスの紹介、類似サウンドカードの比較などを行いながら、どれを選ぶべきかを分かりやすく解説していきます。

  • サウンドカードで音質にどれほどの違いが生まれるのか
  • 音質と定位の掴みやすさとの関係性
  • サラウンドやイコライザー調整をはじめとした機能の必要性

ゲーマーにとって最適なオーディオ環境を構築するには、少し複雑な仕組みを理解する必要があります。「出力サンプリングレートが高ければ高いほどいい」「とにかくサラウンドは正義」という単純な話ではありません。本稿でできるだけ分かりやすくお伝えします。

この記事を書いているミオニ (@mionigg) は、ゲーミングデバイスレビュアーとして活動しており、さまざまなサウンドカードを試し、記事や動画でレビューをおこなっています。レビュアーとしての知見を活かし、本当におすすめできるサウンドカードを厳選してご紹介しています。

「サウンドカード おすすめ」と検索して出てくるページの大半は、通販サイトのランキング上位の製品や、その記事を書いた人が使用している限られた製品から選択された、偏ったものが多いです。本稿では、これまでさまざまなサウンドカードを試してきた知見から、信頼性の高いコンテンツを提供しています。

サウンドカードとは

サウンドカードとは、PCやPS4に接続することで音のクオリティを向上させられる機器です。ご存知の通り、サウンドカードが無くても音は鳴りますが、その音質や解像度はそこまで良いとは言えません。標準で備わっているような音を処理するパーツは、音のデータの出力レートや入力数などの性能がそこまで高くないからです。

直で繋いだ状態(オンボード)よりも音質が向上する

ヘッドセットやイヤホンを直接パソコンに繋いだ場合、音のデータを処理する部分がマザーボードの性能に依存してしまいます。これらを表すのは「サンプリングレート(kHz)」と「ビット深度(bit)」です。サンプリングレート(kHz)が高ければ高いほど各音域が自然に繋がり、ビット深度(bit)が高ければ高いほど音の解像度が上がります。

ほとんどの場合、マザーボードのオーディオ性能はサウンドカードよりも劣っています。つまり、音質が良いとされるヘッドセットやイヤホンを直接パソコンに繋いだ状態では、最大限に性能を発揮できていない可能性があります。

サウンドカードはパソコンに組み込まれたマザーボードの型番を調べ、スペック表からサンプリングレートとビットレートを確認してみてください。

ちなみに例外として、これらの数値は同じでも満足なサウンド環境とならない可能性もあります。筆者のPCに組み込まれたマザーボードは「ROG STRIX Z390-F GAMING」で、オンボードでも32bit/192kHzと非常に優れたサンプリングレートを誇ります。数値だけで言えば、それなりの価格のサウンドカード以上の性能です。

しかし、対応ソフトウェア「SONIC STUDIO III」には音の方向を聞き取りやすくする設定項目が無いので、優れたサウンドカードを使用したときと比べて定位の掴みやすさが劣ってしまいます。以上が、オンボードでも快適な環境にもかかわらず筆者がサウンドカードを導入している理由となります。

サウンドカード vs オーディオインターフェイス

サウンドカードもオーディオインターフェイスも、価格帯ごとのサンプリングレートの数値はさほど変わりません。しかし決定的な違いがあります。サウンドカードはゲーマーが使用することを想定して設計されているのに対し、オーディオインターフェイスはそうではありません。

  • オーディオインターフェイス… パソコンのデジタル信号をアナログに変換する、あくまで音質を向上させるもの
  • サウンドカード… ゲームの効果音を聞き取りやすい調整や、音を正確に聞き取るための補助機能が備わっている

ゲーマー向けのサウンドカードでは、ゲームの音を聞き取りやすいよう調整されています。イコライザー調整や7.1ch/5.1chのバーチャルサラウンドなど、音の聞き取りやすさを補助する機能を搭載する製品もあります。本稿で紹介するようなサウンドカードは、外部のソフトウェアなどを利用するつもりがなく、ゲームに適したサウンド環境を手っ取り早く整えたい方向けです。

一方で、条件によってはオーディオインターフェイス+外部ソフトウェアの方が適している場合もあります。動画投稿や配信活動をしていてファンタム電源でマイクを接続したいと考えている方や、楽器を嗜んでいたりDTMをしたい方などが当てはまります。

実は、有名なバーチャルサラウンドシステム「Dolby Atmos」は1,650円ほどでソフトウェア版を購入でき、どんなヘッドセットやイヤホンでも利用できます。それ以外にも、Windowsには無償で利用可能な「Windows Sonic for Headphones」というバーチャルサラウンド機能が標準で備わっています。やや面倒ではあるものの、工夫次第で理想のオーディオ環境に近づけられます。

サウンドカードがもたらす効果と必要性

サンプリングレート出力の向上 = 音質の向上

ヘッドセットやイヤホンを直接パソコンに繋いでいる方は、パソコンに組み込まれているマザーボードの型番を調べ、オーディオ性能を確認してみてください。オンボードよりも性能の高いサウンドカードを導入すれば、体感でも分かるほどの恩恵を受けられます。ゲームの音を聞くなり、YouTubeで音楽鑑賞するなり、すぐに変化に気づけるかと思います。

筆者のように、オンボードでも32bit/192kHzの出力サンプリングレートを誇る「ROG STRIX Z390-F GAMING」など、オーディオ性能の高いマザーボードを使用している場合、それよりも数値の高いサウンドカードを導入しなければ音質自体の向上は期待できません。

選び方の項目で詳しく解説しますが、ゲームプレイにおいて何が足りないか・どんなサウンド環境が欲しいかをしっかりと考えたうえで検討しましょう。

サウンドカードの選び方

サウンドカード選びで失敗しないため、必ず押さえておきたいポイントを以下にまとめます。
基本的には、接続方式をあらかじめ確認しておき、性能と機能をチェックしておけばOKです。

1. 接続方式(内蔵型、外付け)

サウンドカードの接続方式は大きく分けて「内蔵型」と「外付け」の2種類。手軽さで選ぶならば、USBで接続するだけの外付けタイプ一択。性能対費用(コスパ)を重視するならば内蔵型がおすすめです。ただし内蔵型サウンドカードの場合、マザーボード側が取り付けに対応しているかをチェックしましょう。

  • 内蔵型… パソコン内部、マザーボードのPCIスロットに取り付ける(PCにのみ対応)
  • 外付け… USB、光デジタルで接続する(PC、一部はPS4にも対応)

2. 性能面

ゲーミングマウスの「最大16,000DPI対応」という謳い文句のように、サンプリングレートの数値がサウンドカードの大まかな性能を示します。

「直で繋いだ状態(オンボード)よりも音質が向上する」という項目で解説した通り、基本的にはサンプリングレート(bit/kHz)が高ければ高いほど音質が向上すると考えてもらって構いません。各音域の強弱はイコライザー調整などで対応できるので二の次として、前提は”どれだけの幅を鳴らせるか”が重要です。

ただし、ゲームプレイにおいてはサンプリングレートの数値が高すぎてもオーバースペックとなります。筆者の主観とはなりますが、ゲーマー向けのサウンドカードは3種類に分類できます。①はゲーミングデバイスメーカー、②と③は音響機器メーカーの製品によく見られる傾向です。

  • ① 音質自体を高めるというよりも、ゲームの音を聞き取りやすいよう各音域を調整した(強調した)もの
  • ② 音響機器メーカーの独自技術などにより、FPSにおいて重要な音の定位の掴みやすさに振ったもの
  • ③ 音楽鑑賞で重宝するような高解像度かつ高音質なオーディオを実現し、そこにゲーマー向けの機能を加えたもの

自分に合ったゲーミングデバイスがなかなか見つからない「デバイス沼」という言葉があるように、オーディオ界隈にも「オーディオ沼」という言葉が存在します。つまり、万人にとって最適なオーディオ環境は存在しないということです。①~③のどれが最も合うのかは好みによって分かれるので、まずは実際に試してみることが重要かと思います。

3. ゲームに役立つ機能

サウンドカードに備わっている代表的な機能としては、以下が挙げられます。あなたにとって必要な機能を備えている製品を選びましょう。ただし、これらはあくまでゲームの音を聞き取りやすくする”補助ツール”であって、音質の良し悪しとは繋がりの無い部分です。

  • イコライザー調整… 各音域の強弱を調整する機能
  • 5.1ch/7.1chバーチャルサラウンド… 仮想的に上下左右からの音の鳴りを再現する技術
  • その他… 特定方向の音を強調する機能など

注目すべきサウンドカードの人気メーカー

Creative(クリエイティブ)

音響機器メーカー。Creativeの「Sound Blaster(サウンドブラスター)」シリーズは、サウンドカード市場全体で見ても非常に人気です。内蔵型・外付けタイプの両方を展開しています。ちなみに、今でも内臓型サウンドカードの新製品を発表しているのはCreativeとASUSくらい。

Creativeの特徴は、音響機器メーカーならではの高音質なサウンドを実現しつつ、ゲーマー向けのあらゆる設定が可能なソフトウェアに対応しているところ。オーディオ設定やマイク設定に加え、イコライザー調整、特定方向の音を強調する機能なども備わっています。

Sennheiser(ゼンハイザー)

Sennheiser(ゼンハイザー)は早期からゲーミング市場に参入している音響機器メーカー。

最大の特徴は、バーチャルサラウンド機能の精度が高いことです。Sennheiserのサウンドカードに備わった独自のバーチャルサラウンド技術「Sennheiser Binaural Rendering Engine(バイノーラルレンダリング)」は、プロゲーマーにも非常に高い評価を受けています。

ASTRO Gaming(アストロ)

ASTRO Gamingは、昨年にLogicoolが買収したことで一気に認知が広まったゲーミングブランドです。ヘッドセットとUSB接続サウンドカードを展開しています。旧モデルMixAmp(ミックスアンプ)の後継機として登場した、2019年版のMixAmp Proがかなりの人気を博しています。

PCユーザーだけでなく、PS4でも簡単に使用できるよう設計されているのが特徴。パソコンに接続できる環境があれば、ソフトウェアからイコライザー調整をはじめとした詳細設定が行えます。

SHIDO (ONKYO、オンキヨー)

ONKYO(オンキヨー)は日本の音響機器メーカー。ゲーミングブランド「SHIDO」を立ち上げ、今年4月にCAMPFIREでクラウドファンディングを実施。ゲーミングヘッドセット・USBコントロールアンプの予約販売を開始し、支援総額21,653,468円(目標金額の1082%)を集めました。

まだ手元には届いていませんが、個人的に期待しています。

おすすめのサウンドカード

以下では、デバイスレビュアーが厳選した本当におすすめできるサウンドカードを紹介しています。
接続方式、出力サンプリングレート、対応デバイス、サラウンド機能の有無を記載しています。

  • ① 音質自体を高めるというよりも、ゲームの音を聞き取りやすいよう各音域を調整した(強調した)もの
  • ② 音響機器メーカーの独自技術などにより、FPSにおいて重要な音の定位の掴みやすさに振ったもの
  • ③ 音楽鑑賞で重宝するような高解像度かつ高音質なオーディオを実現し、そこにゲーマー向けの機能を加えたもの

性能面の項目で解説した内容を振り返り、①~③のどのタイプに属しているのかも記載。つまるところ、本稿ではゲーム用途にフォーカスした選択肢しか用意していません。その他の用途も兼ねてじっくりと選びたいという方のため、後日オーディオインターフェース+αの記事を執筆予定です。

Creative Sound BlasterX AE-5 ③

Creative Sound BlasterX AE-5
価格:14,243円 (本稿執筆時点)
接続: 内蔵型(PCI Express)
出力: 32bit/384kHz
対応機器: PC
サラウンド: 5.1ch/7.1ch

本稿で紹介する中で唯一の内蔵型サウンドカードで、音が遅延する心配が少ないのがメリット。出力サンプリングレートが32bit/384kHzと高く、オンボードと比較すると非にならないほど臨場感のあるサウンド環境を実現できます。スペックの割りにはコストパフォーマンスに優れているのもポイントです。

Creativeが提供するソフトウェア「Sound Blaster Connect」からは、バーチャルサラウンド、特定音域の強化、イコライザー調整などの設定を利用可能。

Creative Sound BlasterX G6 ③

Creative Sound BlasterX G6
価格:13,614円 (本稿執筆時点)
接続: 外付け(USB/光デジタル)
出力: 32bit/384kHz
対応機器: PC/PS4
サラウンド: 5.1ch/7.1ch

USB接続の外付けタイプで、PCだけでなく、PlayStation 4、Nintendo Switch、Xboxなどのコンソール機にも対応しています。こちらもAE-5と同様、出力サンプリングレートが32bit/384kHzと優秀で、確実に音質をアップグレードできます。

最大の魅力は、様々なゲームタイトル・ジャンルに最適なオーディオ設定(イコライザー調整など)のプリセットがあらかじめ用意されており、ワンタッチで適用することが可能なこと。もちろん自身の好きなように調整することも可能です。

ASTRO MixAmp Pro ①

Logicool ASTRO MixAmp 2019年版
価格:16,728円 (本稿執筆時点)
接続: 外付け(USB/光デジタル)
出力: 非公表
対応機器: PC/PS4
サラウンド: 5.1ch/7.1ch

「ASTRO MixAmp Pro」は、PCとPS4に対応した外付けサウンドカードです。出力サンプリングレート・ビット深度は非公表で、実際に接続して確認すると16bit/48kHzでした。本体からボリューム調整やサラウンドのON/OFF、イコライザー切り替えなどが行えるのが便利。接続するだけで手軽に使用することもできれば、ソフトウェアによる詳細設定にも対応している、幅広いターゲット層に適した製品です。

サラウンド機能による音の定位の掴みやすさは概ね良好。後方の定位に優れており、前方の定位がやや曖昧と感じます。距離による音の強弱がハッキリとしているのも強み。

Sennheiser GSX 1000 ②

Sennheiser GSX 1000
価格:20,328円 (本稿執筆時点)
接続: 外付け(USB)
出力: 24bit/96kHz
対応機器: PC
サラウンド: 7.1ch

「Sennheiser GSX 1000」は、ソフトウェア不要の外付けサウンドカードです。サラウンドのON/OFF、リバーブ機能、特定方向の音を強調する機能など、タッチパネル上の操作でさまざまな設定が可能です。スピーカーとヘッドセットをワンタッチで切り替えられる機能は本当に便利。

ゼンハイザー独自の立体音響技術「Sennheiser Binaural Rendering Engine」による定位感はかなり優秀だと感じます。言葉にすると語弊があるかもしれませんが、音が鳴った方向以外のサウンドが遮断されているように聞こえます。あらゆる音が同時に鳴っても、頭にぼやっと残らない感じです。

BenQ Zowie Vital ①

BenQ Zowie Vital
価格:25,800円 (本稿執筆時点)
接続: 外付け(USB)
出力: 24bit/96kHz
対応機器: PC
サラウンド: 非搭載

「BenQ Zowie Vital」はソフトウェア不要の外付けサウンドカードで、こちらもタッチパネル操作でさまざまな機能が利用できます。個人的にはGSX 1000の競合製品と考えています。GSX 1000はサラウンド機能がウリで、Vitalはステレオ(2ch)のみに対応しています。

出力サンプリングレートを24bit/96kHzまで引き上げてくれるほか、低音域・中音域・高音域のイコライザー調整が可能です。バーチャルサラウンドのチューニングに頼らず、良質な音を鳴らして定位を掴むという、最も望ましい環境を実現できます。

Xtrfy SC1 ①

Xtrfy SC1
価格:4,914円 (本稿執筆時点)
接続: 外付け(USB)
出力: 24bit/96kHz
対応機器: PC
サラウンド: 非搭載

「Xtrfy SC1」もUSB接続の外付けタイプで、ソフトウェア不要のサウンドカード。難しい設定は要らず、接続するだけで利用できます。ユーザーによる音の調整が行えないことがデメリット。本稿で紹介する中では最も低価格な製品です。

見違えるほど音の解像度が上がるというよりは、ゲームに適した音に調整するタイプのサウンドカードと捉えてください。同じ出力サンプリングレートでオンボードと比較すると、低音域が強調され、中音域~高音域を埋もれないようにやや前に出したという感じです。従って、全ての音域が繊細に聞こえます。

必須のサウンドカード設定

サウンドカード導入後に必ず確認しておいてほしいのが、サンプリングレートとビット深度の設定です。

  1. タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンド」を開く
  2. 「再生」タブから、メインで使用している再生デバイス上で右クリックし、「プロパティ」を開く
  3. 「詳細」タブの「既定の形式」にあるプルダウンから、高い数値を選択する

32bit/384kHzのサウンドカードを使用していても、この設定が「16ビット、44100kHz(16bit/44.1kHz)」になっていれば、サウンドカードの性能を最大限に発揮できていない状態ということです。お忘れなく。

サウンドカードと一緒に使用すべき製品

1. ゲーミングヘッドセット・ゲーミングイヤホン

パソコンに接続した際に音を劣化させないようサウンドカードを導入しても、そもそも高品質なサウンドを鳴らせるヘッドセット・イヤホンを使用していなければ本末転倒。結局のところ、定位感を掴みやすくするためには「音質の向上」が最も効果的ですので、こちらもこだわりたいところ。

どんな音の傾向が聞き取りやすいかは人によって分かれるところですが、個人的には全音域を聞き取りやすい「モニターヘッドフォン」や「モニターイヤホン」は癖が無くてオススメです。以下の記事であらゆる選択肢を提供しているので、ぜひ参考にしてみてください。

以上、「おすすめのサウンドカード6選。デバイスレビュアーが厳選」でした。