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「Razer Viper V2 Pro」レビュー。パフォーマンスを追求した、Razerの技術の集大成とも言えるゲーミングマウス

「Razer Viper V2 Pro」レビュー。パフォーマンスを追求した、Razerの技術の集大成とも言えるゲーミングマウス

本稿では、Razerのゲーミングマウス「Razer Viper V2 Pro」のレビューをお届けします。

レビューサンプル提供: GRAPHT

Razer Viper V2 Pro
価格: 21,780円(執筆時点)  Amazon  楽天市場

ファーストインプレッション

Viper V2 Proは、前作Viper Ultimateから約20%の軽量化を果たし、本体重量をわずか58gに抑えたワイヤレスマウス。新型センサーや光学スイッチも搭載するなど、最新技術が盛り込まれています。

さらに、VALORANTの国際大会『VCT 2022 Stage1 Masters』で優勝を飾ったOpTic Gaming所属のMarved選手が大会中にプロトタイプを使用するなど、各方面で大きな話題を呼んだゲーミングマウスです。

レビューを動画で見る

製品仕様とスペック

カラー ブラック / ホワイト 表面
形状 左右対称 サイズ 57.6 x 126.7 x 37.8mm
本体重量 58 ~ 59g ボタン数 5つ
センサー Razer Focus Pro 30K 解像度 100 ~ 30,000dpi
最大加速度 70G 最大速度 750IPS
レポートレート LoD
デバウンス バッテリー 最大80時間駆動
接続方式 2.4GHzワイヤレス ケーブル USB-C
スイッチ 第3世代オプティカル エンコーダー
ソール PTFE ライティング 非搭載
ソフトウェア 対応 メーカー保証 1年間

パッケージと内容物

Viper V2 Proのパッケージの内容物は以下の通りです。

  • Viper V2 Pro マウス本体
  • USBドングル
  • USB-A to USB-Cパラコードケーブル (USBドングル延長/充電の両用)
  • グリップテープ
  • 取扱説明書

パフォーマンス

接続とバッテリー

接続方式

Viper V2 Proは2.4GHzワイヤレス接続に対応しています。付属のUSBドングルをPCに接続した状態で、マウス本体底面のボタンを長押しすることで動作します。また、付属の延長ケーブルを用いてマウスとUSBドングルとの距離を近付けることで、ワイヤレス通信の安定性を高められます。

ワイヤレス接続時の通信は安定しており、長時間の動作においても問題は見られません。

バッテリーと充電

最大80時間の連続動作に対応するバッテリーを搭載しています。マウスを動かさないまま一定時間経つとスリープモードに移行するため、余計なバッテリー消費は防ぐことができます。ソフトウェアから移行までの時間を1~15分で調整することが可能です。

海外発表当初は70時間と表記されていましたが、現在は80時間に変更されています。これはバッテリー容量が大きくなった訳ではなく、ファームウェアアップデートによる電力効率の向上が理由とのこと。

付属のパラコードケーブル(USBドングル延長ケーブルと兼用)で充電しながら使用することができます。

ビルドクオリティ

Viper V2 Proのビルドクオリティはとても優れています。わずか58gの軽量設計ながら、高い剛性が保たれています。グリップした際にシェルが軋むことはなく、本体を激しく振っても音は鳴りません。

ボタンやホイールは適切に取り付けられており、どれもフィーリングは良好です。

グリップ性能

表面はテクスチャ加工が施されており、ザラザラとした質感になっています。グリップ性能はかなり低く、触れている面積や手汗の量にかかわらず滑りやすい印象です。

触った部分に跡が残りづらく、汗や皮脂による汚れは目立ちません。

Viper Ultimateは両サイドにグリップが内蔵されていましたが、Viper V2 Proではこれが排除され、グリップテープが標準で付属します。これを貼り付けて使用することを前提に設計されているように思います。

指に触れたときのグリップテープの質感が苦手な方や、シェル表面自体にグリップ性を持たせたゲーミングマウスが好みな場合、避けたほうがいいでしょう。

グリップテープは左右メインボタンと両サイドに貼り付けられます。厚さは実測値0.47mmと標準的。グリップ性能はとても高く、指を立てても寝かせてもしっかりと固定できます。

サイドボタンの出っ張り具合は、グリップテープを貼り付けたときにViper Ultimateとほぼ同じ高低差になるよう設計されており、操作感に影響を与えづらいです。

本体重量

公称値は58~59g、実測値は58.3gでした。サイズ感を考えても非常に軽いです。

ソリッドシェルで剛性を保ったまま、前作のViper Ultimateから約20%の軽量化を果たしています。Razer公式により明かされている-16グラムの内訳は以下の通りです。

[-0.6g] メインボタンのカバーを軽量化
[-3.2g] 両サイドの内蔵グリップを排除
[-2.9g] 右側サイドボタンを排除
[-2.7g] Razer Chroma RGBを排除
[-2.6g] より軽量で効率的なバッテリー
[-4.0g] その他の構造上の変更

使用感を損なわない程度に可能な限り削っている印象。Chroma RGBも排除されています。

* 無線接続のゲーミングマウスは充電式のバッテリー(もしくは乾電池)を内蔵するぶん、有線接続のマウスよりも重たくなる傾向にあります。Viper V2 Proは最大80時間の連続動作が可能なバッテリーを内蔵しています。

重量バランス

Viper V2 Proの重量バランスは良好です。大半のゲーミングマウスと同じように重心がほぼ中心にあり、マウス操作の際に違和感が生じません。

形状と大きさ

Viper V2 Proは、Zowie FKライクな形状の左右対称ゲーミングマウス。 *前作と同じ形状

寸法は57.6 x 126.7 x 37.8mmで、中サイズに分類されます。サイズ感はZowie FK1とFK2の中間あたり。

全長は約126mmと長すぎず短すぎず。本体を横から見ると全体的に平べったく、類似形状のBenQ Zowie FK1やGlorious Model Oと比べて本体後部が薄めに設計されており、手のひらへのグリップ感は少なめ。

両サイドは程よくくびれており、指先でしっかりと握り込めるうえ、どのような指の配置でも干渉しづらいよう調整されています。基本的にはつかみ持ち・つまみ持ち向けという認識で良いでしょう。

形状を8方向からチェック

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Logicool G PRO X SUPERLIGHTとの比較

Glorious Model O Wirelessとの比較

Zowie FK1 / FK2との比較

持ち方の相性

代表的な3種類の持ち方 かぶせ持ち・つかみ持ち・つまみ持ち との相性をチェック。

筆者の手の大きさは幅9.5cm 長さ18.5cmで、日本人男性の平均サイズとなります。指の太さや長さ、それぞれの持ち方での細かな癖など、さまざまな要因によって感じ方が異なる可能性があります。

かぶせ持ち

かぶせ持ちとの相性は悪くなく、違和感なくすべての指を配置できます。

両サイドが程よくくびれているため、その形状に合わせて指の配置を調整することでフィット感を得られます。本体後部が低めに設計されているぶん、手のひらへのグリップ感は少ないです。

ただし、筆者のような平均的な手の大きさでは窮屈で、手のひらの余った部分や小指がマウスパッドに接地します。グリップする角度や深さも調整しづらいため、かぶせ持ちでの運用は手が小さい人に限ります。

サイドボタンやホイールの配置は適切で、それぞれに指が届きやすく、無理なく押し込むことができます。

つかみ持ち

つかみ持ちとは非常に相性が良いです。程よくくびれた両サイドは、どのような指の配置でも干渉しづらく、指先でしっかりとグリップするのに適しています。また、低めに設計された本体後部は、手のひらのどの部分を接地させるかを調整しやすいです。

これら2つの要因がグリップする角度や深さに自由度を持たせており、自然なフォームを維持したまま操作が可能です。左右対称マウスを好むユーザーであれば馴染みやすいであろう、安定したグリップ感をもたらします。

サイドボタンやホイールの配置は適切で、それぞれに指が届きやすく、無理なく押し込むことができます。

つまみ持ち

つまみ持ちとも非常に相性が良いです。サイドのくびれた部分は、親指・薬指・小指のガイドとなり、自然なフォームでしっかりとグリップできます。約58gと非常に軽量なので、手首支点での操作も軽々と行うことができます。

マウスシェル自体はグリップ性能が低いため、付属のグリップテープを取り付けての使用にはなるものの、指の関節を曲げるような細かなマウス操作の際にも指先が滑りづらく、安定したエイムが可能です。

浅めにグリップしても両方のサイドボタンに指が届き、ホイールの配置も適切で、それぞれに容易にアクセスできます。

スイッチ

メインボタン

メインボタンには、Razerが独自に開発する光学式スイッチの新型である「第3世代オプティカルマウススイッチ」が搭載されています。これは初代や2世代に続く改良版と捉えていいでしょう。

押し心地は固くもなく柔らかくもなく、前作のViperやViper Ultimateと比べると若干固め。タクタイル時の粒が大きくなり、輪郭がハッキリとしています。また、プリトラベル・ポストトラベルは適切に調整されており、クリックした感触が指先に伝わりやすく、若干の歯切れの良ささえ感じられます。

初代や第2世代は押し心地が軽くて跳ね返りは弱いものだったのに対し、第3世代ではしっかりとした押し心地と強い跳ね返り感があります。光学スイッチ特有のフィーリングはまだまだ残ってはいながらも、またメカニカルの感触に一歩近づいた印象です。

これらはスイッチ自体の変更というよりも、キーカバーが薄くなったことが大きな理由となっているように感じます。その影響から、前作よりもクリック音は大きくなり響きます。これはマウス本体が軽量化されたこととのトレードオフと言えますが、神経質な方は注意しましょう。

ゲームでのパフォーマンスも良好で、適度なタクタイル感によってクリック時の感触が指に伝わりやすくなっています。これに加えて、光学スイッチの強みである低レイテンシー・チャタリング防止も相まって、現状最も優れたマウススイッチの一つとして数えられるのではないでしょうか。

サイドボタン

サイドボタンは本体からしっかりと飛び出しています。エッジは丸められているものの、親指に沿って角度はつけられていません。グリップテープの厚みが考慮されており、貼り付けた状態でViper Ultimateと同じ高低差になります。

ボタン配置は適切で、マウス本体中央よりも若干奥側に配置されています。かぶせ持ちとつかみ持ちで両方のボタンにアクセスしやすく、よほど浅めにグリップしない限りはつまみ持ちでも奥側のボタンに親指が届きます。

押し心地は固くもなく柔らかくもなく。余計な力を入れずに押し込めるのでエイムに干渉しづらく、FPSなどでキャラクター操作に関わる重要なキーを割り当てても安心です。こちらも軽量化の影響か、Viper Ultimateと比べてクリック音は少し大きめ。

ホイール

ホイールはViper Ultimateと比べて若干高さが増しており、よりアクセスし易くなっています。リングは等間隔で水平方向に刻まれており、指に引っ掛かりやすいです。

ホイールの操作感は良好です。以前よりもノッチ感が若干増し、しっかりとした分離感が感じられます。回し心地はやや軽いものの、1スクロール単位の細かな操作も行いやすい印象です。

ホイールクリックは軽くもなく重たくもなく。ズレや歪みなどもなく安定した押し心地で、咄嗟にホイールに指を伸ばしたときに誤クリックしてしまうこともありません。

センサー

Viper V2 Proは、新型センサー「Razer Focus Pro 30K」を搭載しています。PixArt PAW3950カスタムとのこと。主なスペックは最大30,000DPI、最大加速度70G、最大速度750IPS。

初期DPIは400, 800, 1600, 3200, 6400の5段階で、本体底面に搭載されたボタンを短く押すことで切り替えられます。また、ソフトウェアからは100 ~ 30,000dpiを50刻みで細かく調整することが可能です。

例のごとく、Mouse Tester (xCount, xSumの2種)でセンサー性能を検証。DPIは400, 800, 1600, 3200で、ポーリングレートは1000Hz、マウスパッド「PureTrak Talent」上でテストを実施しました。ツールの性質上、環境によって結果が変動する可能性があることを前置きしておきます。

MouseTester: xCounts

MouseTester: xSum

xCounts, xSumともに正確で、実際のセンサー挙動にも問題は見られませんでした。この他に『Apex Legends』や『VALORANT』でのプレイテストも実施しています。

Razer Focus Pro 30Kはモーションシンクにより、PCが情報を取得するのと同じ間隔で信号を同期することによってマウス位置の最新情報を取得し、一貫したトラッキングを可能としているとのこと。Razer Focus+以降のセンサーがやけに綺麗な波形を示すのはモーションシンクが影響しています。

* Viper V2 Proのパッケージに付属する延長アダプタを使用し、マウスパッドの端までUSBドングルを近付けた状態で検証しています。

センサー配置

Viper V2 Proのセンサー配置はマウス本体の中央に見えますが、先端が1cmほどくり抜かれているため、実際にグリップした際にはやや後ろ側にきます。前作Viper Ultimateからの変更はありません。

一般的なゲーミングマウスでは中央辺りに配置されていることが最も多いです。

* センサー配置によって、手首を軸にして弧を描くようにマウスを動かしたときのカーソルの可動域が異なります。センサーがフロント側に寄っているほど手首の動きを細かく捉え、水平方向へのカーソルの可動域が広くなります。

リフトオフディスタンス (LoD)

マウスを浮かせてセンサーの反応が途絶えるまでの距離 リフトオフディスタンス を検証。0.1mmのプレートを1枚づつ重ねてマウスを動かすという工程を繰り返し、センサーが反応しなくなる高さを測ります。使用するマウスパッドによって数値が変動する可能性があります。

リフトオフディスタンスが長すぎると、マウスを大きく振ったあと、元の位置に戻すために持ち上げたときにカーソルが余分に動いてしまい、ゲームプレイ中の精密な操作を妨げてしまいます。個人的には1.5mm以下なら〇、1mm前後であれば◎。

Viper V2 Proは、ソフトウェアからリフトオフディスタンスを低 / 中 / 高の3段階に切り替えることができます。「PureTrak Talent」上で計測した結果、リフトオフディスタンスは0.8mm / 1.4mm / 1.8mmでした。

ランディングディスタンス

ソフトウェアの「非対称カットオフの有効化」をオンにすることで、リフトオフディスタンス (マウスを浮かせてセンサーの反応が途絶える距離) を26段階、ランディングディスタンス (浮かせたマウスを降ろしてセンサーの反応が再開する距離) を13段階で個別に調整可能になります。

一般的には、マウスを1mm浮かせるとセンサーの反応が途絶える場合、また1mm以下に近付けた際にセンサーの反応が再開します。この機能を用いることで、これらの長さを個別に調整できます。

前作Viper Ultimateに搭載されるRazer Focus+センサーも同機能に対応していましたが、リフトオフディスタンスを非常に長めに設定しないと有効化できない制限により、ほぼ機能していませんでした。

Viper V2 Proでは、あらゆるプレイ環境でうまく機能するようにアップグレードされています。最短でリフトオフディスタンス3 / ランディングディスタンス1に設定することが可能となり、LoDは短く設定したまま、持ち上げたマウスを降ろしている最中に発生する無駄なカーソルの動きを最小限に抑えられます。

視点移動が多く求められるタイトルをプレイしていたり、センシを低く設定しているなどの理由で、マウスを持ち上げる動作が多い場合にはうまく機能します。『VALORANT』を振り向き33cmでプレイする筆者の環境では、連続した素早いプリエイムの精度向上が感じられました。

マウスソール

マウスソールは合計4枚 (上部2枚、下部1枚、センサーリング)。材質はPTFE。Viper Ultimateでは充電ドックの端子を実装した影響から下部ソールが分離していましたが、Viper V2 Proは横長ソールが1枚に。

エッジは緩やかな角度がつけられており、不均一な引っ掛かりや引きずり感は見られません。ただし、処理が施されている部分にそこまで厚みがなく、中間層が非常に柔らかいマウスパッドと組み合わせた際には引っ掛かり感が発生することには注意しましょう。ほとんどの場合はうまく機能します。

大半のPTFEソールと比較して、極めてスムーズな滑り出し、速い滑走速度をもたらします。滑走を重視したソールという印象で、優れたパフォーマンスを発揮します。

センサーリングも標準で搭載されています。センサーリングがあることで、センサーとマウスパッドの読み取り面との距離を一定に保つことができ、沈み込みによるカーソル移動量の変化を最小限に抑えられます。これにより、中間層の柔らかいマウスパッドと組み合わせたときの安定性が高まります。

各種設定

Viper V2 Proは、Razer製品の統合ソフトウェア「Razer Synapse」に対応しています。

Razer Synapse:https://www2.razer.com/jp-jp/synapse-3

設定項目はカスタマイズ・パフォーマンス・較正・パワーの4種類に分類されています。とてもシンプルにまとまっており、不慣れな方でも目当ての項目に辿り着きやすいでしょう。

カスタマイズ では各ボタンへのキー・マクロ割り当てを行えます。特定ボタンをホールドしている際に、他のボタンに異なるキー割り当てを適用できる「HyperShift」にも対応しており、ホイールの上下も含めると最大12種類を割り当てておくことが可能です。

パフォーマンス では、50~30,000dpi(50刻み)の感度調整、ポーリングレート切り替えが行えます。XY軸に異なるdpiを適用することも可能です。

較正 では、リフトオフディスタンスを低/中/高の3段階で調整できます。また「非対称カットオフの有効化」をオンにすることで、リフトオフディスタンスを26段階、ランディングディスタンスを13段階で調整可能になります。

パワー ではスリープモードや低電力モードに移行するまでの時間を調整可能です。ゲームへのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性が否定できないため、筆者は低電力モードでの使用は控えています。

結論とターゲット

「Razer Viper V2 Pro」について詳しく見てきました。ビルドクオリティに優れており、最大80時間持続するバッテリーを搭載、シェルの剛性も保たれていながら、わずか58gと軽量です。USB Type-Cケーブルの充電に対応、USBドングルとマウスの距離を近づけるアダプタも付属し、これといった心配がなく快適に使用できるワイヤレスマウスです。

メインボタンは第3世代に刷新され、前作と比べてしっかりとした押し心地。タクタイル時の粒が大きくなったことで、クリック時の感触が指先に伝わりやすくなり、インゲームでうまく機能します。シェルが薄くなった影響でクリック音が大きく響くことには注意しましょう。

表面のグリップ性能はかなり低く、付属のグリップテープを取り付けての使用を前提に設計されているように思います。グリップテープの質感が苦手な方や、マウスシェル自体にグリップ性を持たせたものを好む方は避けた方がいいでしょう。

全体的に平べったく、本体後部もかなり低めに設計された形状は、つかみ持ちでグリップする角度や深さを調整しやすく、より軽量になったことでつまみ持ちへの適性も高まっています。

新型センサーは性能が向上したことにより、リフトオフディスタンスを26段階、ランディングディスタンスを13段階と非常に細かく設定できます。頻繁にマウスを持ち上げる場合、適切に調整することで視点移動時に無駄なカーソルの動きを抑え、プリエイムの精度向上が期待できます。

価格が高いものの、最新のスペックと独自技術が盛り込まれているだけでなく、低レイテンシーなスイッチ、高精度なセンサーなど、目に見えて分かりづらい部分までパフォーマンスに焦点が当てられた設計になっています。これは競合製品と比較したときに明確な強みになると言えます。

これといった欠点はなく、懸念点も好みが分かれるような部分のみ。Viperのような平べったい左右対称マウスを好み、自身のポテンシャルを最大限に引き出すための投資を惜しまない場合、Viper V2 Proはとても良い選択になるでしょう。忖度なしで完成度の高いゲーミングマウスです。

総合評価 5.0 out of 5.0 stars

* それぞれの項目を///の4段階で評価
優れたビルドクオリティ
 つかみ持ち・つまみ持ち向けの形状
 わずか58gの軽量設計
 前作よりも明瞭なクリック感
 低レイテンシー、チャタリング防止
操作に干渉しないサイドボタン
程よい分離感のあるホイール
安定性の高いホイールクリック
高精度なセンサー
 非常に細かくカスタマイズ可能なLoD
高品質なマウスソール
安定性の高い通信 / 延長アダプタ付属
最大80時間持続するバッテリー
 グリップ性能が低い (グリップテープ付属)
 クリック音が大きく響く
 強気な価格設定 (納得できる)
Razer Viper V2 Pro
価格: 21,780円 (本稿執筆時点)

以上、Razerのゲーミングマウス「Razer Viper V2 Pro」のレビューでした。

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TomoMix

viper8kとメインボタンのクリック感はにていますか?
それとviper8kと比べてクリックしてからの入力遅延の検証お願いします!

nnn

gpro x superlightとの比較、どちらを選択すべきかの見解を知りたいです。