Scyrox V8
Scyroxのゲーミングマウス Scyrox V8 に関する情報をまとめたページです。*Scyroxよりレビュー用サンプルの提供を受けましたが、コンテンツの内容には影響しません。
Scyrox V8について
8Kドングル付属、本体重量36±3g。メインボタンには光学式スイッチ Omron Opticalを採用。PixArt PAW 3950センサーを搭載、これによりLODのオプションにさらに短い0.7mmが追加されています。
販売価格はたったの70ドル(約10,000円)と驚きの価格設定となっています。
製品仕様とスペック
形 | 左右対称 | 寸法 | 63x118x36mm |
---|---|---|---|
本体重量 | 36±3g | ポーリングレート | 8000hz |
接続 | 無線 2.4ghz | スイッチ | Omron Optical |
センサー | PixArt PAW 3950 | ソフトウェア | Webベース |
購入方法と販売サイト
Scyrox公式サイトでは70ドルで販売されていますが、日本正規代理店を務めるRabbit0での販売価格は9,800円(税込)。クーポンコード MIONIGG を入力するとさらに2%OFFされます。本国の価格とほぼ変わらない良心的な価格設定となっています。クーポンの活用を忘れずに。
Scyrox V8 レビュー
後日公開: YouTubeでのレビュー公開後、このページにもテキスト版レビューを掲載する予定です。
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パッケージと付属品
パッケージは飛び出す絵本のようになっています。
マウス本体は裏面に何も貼られておらず、2種類のマウスソールが付属します。マウス本体の色に合わせた8Kドングルと、ノイズの影響を受けづらいしっかりとしたケーブルが同梱されています。余計な装飾がなく、安っぽさを感じません。
シェルとコーティング
- シェル: ここまで安価で軽いとなるとシェルのクオリティが不安になりますが、驚くことにとても頑丈でした。軋んだり深くたわんだりすることはありません。分解を試みると、ツメが何箇所にもあり、シェルを開くのはとても難しかったです。側面がとても頑丈に感じるのはこのツメのおかげだと思います。
- コーティング: シェル表面には滑りづらいコーティングが施されています。指先と手のひらどちらも滑りづらく、快適に使えました。汗でグリップ力が若干弱まるので、手汗を多めにかく人はグリップテープを貼ってもよさそうです。SNSでチェックする限り、ブラックは表面の汚れが目立ちやすいそうなので、気になる方はホワイトかイエローを選ぶのがおすすめです。
形状と軽さ
- 本体重量: 本体重量は公称値36±3g (マウスソールなし)。付属の大型マウスソールを貼ってから測定すると39.3gでした。だいたい40g未満だと考えておくとよさそうです。
- 大きさ: サイズ感はミディアムサイズの中でも少し小さいくらい。
- 形状: 横から見るとPulsar X2V2、側面はNinjutso Sora V2。この2機種のキメラのような感じと考えてもらえると分かりやすいかと思います。
Pulsar X2Hの本体後部のコブを少しだけ小さくして、本体幅も少し狭めたような感じ。裏から見てみると本体幅に違いがあることが分かります。横から見たときのシルエットを比べると全く同じように見えますが、実際に持ってみるとX2Hのコブのほうが一回り大きく、手のひらの辺りにがつんときます。
このマウスの情報が流れ始めた頃、X2V2クローンと噂されていましたが、おおかた正解ということになります。
持ち方に関しては、つかみ持ち向けとなるかなと思います。コブの大きさを活かして、持つ深さを自由に調整できるのが強みです。
深めのつかみ持ちだと手のひらの真ん中をしっかりと密着させられます。浅めのつかみ持ちでは、大きなコブに指の付け根をあててしっかりと支えることができます。平均的な手の大きさでジャストフィットです。感覚としてはSora V2を握っているときとあまり変わらないです。
ボタンとホイール
- メインボタン: 光学式スイッチ Omron Optical が搭載されています。Omron Opticalを搭載したマウスはどれもボタンの感触が似ています。たとえばNinjutso Sora V2やATK F1 Ultimateなど。固さは並み~少し柔らかめで、適度な反発感があります。比較的柔らかめでありながら、感触がとてもはっきりとしているのが特徴。ON/OFFの区別がつきやすいです。
- サイドボタン: 本体からしっかりと飛び出ていて、親指を少し上にずらすだけでも押し込めます。とても細かなことを言うと、若干プリトラベルとポストトラベルがあり、少しだけふにゃっとした感触のようにも感じます。G PRO X SUPERLIGHT 2と同じような感じ。大半の人は気にならないと思います。
- ホイール: ホイールスクロールの固さは並みくらい。ごろごろとした感触で、適度に区切りがあります。若干チープな感じはしますが、上下どちらに回しても感触が一定で、万人受けしそうです。ホイールクリックの固さも並みくらい。咄嗟に押すのはそこまで苦ではありませんが連打するのは難しいです。
センサーの位置
センサーはマウス本体の真ん中あたりに搭載されています。
筆者の場合、ふわっと自然に持つと親指とセンサーを平行な位置に保つことができました。持ち方を調整することで、薬指や小指などの位置に合わせることもできました。カーソルの動きに違和感を感じることなく、とても使いやすいように感じました。
マウスソール
マウスは裏面に何も貼られていない状態で届くので、付属のマウスソール2種類から好きな方を選んで装着できます。ソールガイドの窪みが浅いので、薄いマウスソールも問題なく使用できます。
ソフトウェア
ブラウザで開くことができるWebベースのソフトウェアに対応しています。一画面で全ての設定項目にアクセスでき、タブの切り替えやページの移動は不要です。執筆時点では英語と中国語に対応しており、日本語には非対応ですが、とても分かりやすく、迷わずに設定が行えました。
- ポーリングレート: ポーリングレートは125hz~8000hzまで調整できます。
- Motion Sync: ポーリングレートの設定値にかかわらずMotion SyncのON/OFFが可能です。
- デバウンスタイム: デバウンスタイムはデフォルトで0に設定されています。このマウスは光学式スイッチを搭載しているので0のままでもチャタリングを起こす心配は無いかと思います。
- LOD: このマウスはPixArt PAW 3950センサーを搭載しているので、LODのオプションにさらに短い0.7mmが追加されています。(PixArt PAW 3395は1mm/2mmの2段階でした) 頻繁にマウスを浮かせて元の位置に戻す人にとって、非常に役にたつ設定だと思います。
使用感
約40gと非常に軽いこと、また手のひらへの高い密着感も相まって、マウスと手が一体化したかのような感覚が得られました。Ninjutso Sora V2を初めて手に取ったときの感覚を思い出しました。手のひらで十分に支えられるほどの大きさでここまで軽いマウスは貴重です。
シェル表面のコーティングは滑りづらくて快適で、クリック感もはっきりとしているので、形状や軽さの合う合わないを除けば、不満が出ることはあまり無さそうです。強いていうならOmron Opticalスイッチのバチバチという感触や音は、人によって好みが分かれる部分かもしれません。
じっくりと使ってみても、悪い部分を挙げるのが難しく、逆によくできたゲーミングマウスだと感心させられます。この価格で手に入るのが信じられません。
クリック遅延
XLAT v1.4.0では測定不可能でした。最近測れないものが増えてきているので、他の測定方法を採用することも検討しています。
結論
Scyrox V8について詳しく解説しました。コストパフォーマンスに非常に優れたゲーミングマウスで、同価格帯でもトップクラスのクオリティとスペックを誇ります。
安価で軽量ですが耐久性も問題なさそうです。シェルは何ヶ所ものツメで固定されており、使用しているうちに接合部が緩んでくることは無さそうに思えます。また、光学式スイッチを採用しているため、チャタリングを起こす心配もありません。
ミディアムサイズのつかみ持ち向け超軽量マウスをなるべく安価で探している人におすすめです。本体後部の背が高く、コブが丸くて大きな形状が好みなら、ほぼ間違いない選択肢になるのではないかと思います。
Scyrox V8 ギャラリー
さいごに
Scyrox V8に関する情報をまとめました。ブランド初の製品ながらコストパフォーマンスに非常に優れており、今後も注目せざるを得ません。