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「QPAD DX-30」レビュー。FPSに最適な第3のサイドボタン”スナイパーボタン”を備える、重ための左右非対称ゲーミングマウス

「QPAD DX-30」レビュー。FPSに最適な第3のサイドボタン”スナイパーボタン”を備える、重ための左右非対称ゲーミングマウス

QPAD DX-30 レビュー

スウェーデンのゲーミングデバイスメーカーQPAD(キューパッド)のゲーミングマウス「QPAD DX-30」の詳細なレビューをお届けします。今年11月に国内での取り扱いが開始された製品となります。

「QPAD DX-30」は、高性能センサー Pixart PMW3389、32ビット ARM M372MHzプロセッサを搭載するなど、豪華な仕様のe-sports向けゲーミングマウスです。特徴としては、通常のサイドボタン2つに加えて、長押ししている間だけDPIが低速になる”スナイパーボタン”を搭載していること。


センサー:Pixart PMW3389最大DPI:16,000DPIポーリングレート:1,000Hz最大アクセラレーション:50Gトラッキング速度:400ipsLEDライティング:RGB対応(1,670万色)重量:104gボタン:7個サイズ:124.8×68×39mm価格:8,980円 (2018/11/26時点)


QPADはスウェーデンのゲーミングデバイスメーカー。メーカーに馴染みの無い方は多いかもしれませんが、10年以上前から数々のプロチームのスポンサーとなってe-Sportsシーンに関わっており、プロ選手に使用されるなど実績のあるゲーマー向け製品ラインナップを備えています。

製品開封、内容物をチェック

QPAD DX-30は頑丈な外箱に包まれて到着しました。

QPAD DX-30 外箱

高性能センサーPixart PMW3389、スナイパーボタンを含めた7ボタン、RGB対応LEDライティング搭載など、QPAD DX-30の製品スペックが多国語で記載されています。

内容物はQPAD DX-30本体、替えのソール・サイドラバー、ポーチ、ステッカー

内容物はQPAD DX-30マウス本体、替えのソール・サイドラバー、ポーチ、ステッカーとなっています。取扱説明書は同梱されていませんが、マウス本体と専用ソフトウェアで設定が可能です。

QPAD DX-30 マウス本体

専用ソフトウェアで詳細設定が可能

QPAD DX-30は専用ソフトウェアに対応しており、マウスに関する詳細設定を行うことが可能です。以下のURL内の「DX-30 V1.03」をクリックすることでダウンロードできます。

ソフトウェアの設定項目は、ボタンへのキー/マクロ割り当て、50刻みのDPI調整、ポーリングレート、リフトオフディスタンス、LEDライティングの色やパターンなど、ソフトウェア対応済みゲーミングマウスの基本的なセッティングは一通り可能となっています。

各項目の設定画面は以下の通り。日本語には対応していませんが、図解付きで直感的に設定することが可能となっています。設定項目はなかなか幅広く、痒い所にも手が届くといった印象です。

DPI値を50刻みで調整できるので細かいマウス感度の設定が可能なことや、リフトオフディスタンスを11段階から調整できるのは、精密なAIMを要求されるFPSプレイヤーには嬉しいポイントとなります。

製品仕様をより詳細にチェック

以下からは、QPAD DX-30を実際に使用しながら、マウスの形状やそれぞれの持ち方との相性、センサーのトラッキングの正確さなど、マウス操作に直接関わる詳細な仕様をチェックしていきます。

高さが抑えめの形状、かぶせ持ち・つまみ持ちに最適

QPAD DX-30は、人間工学に基づいた左右非対称エルゴノミクス形状のゲーミングマウスです。本体サイズは長さ124.8×幅68×高さ39mmで、大きすぎず小さすぎない一般的なサイズ感となっています。

サイドには滑り止めラバーが

左サイドにはサイドボタン2つに加え、第3のボタン「スナイパーボタン」が搭載されています。長押ししている間だけDPI値を低速にしてくれるので、FPS・TPSでスナイパーライフルの照準を正確に合わせられるといったもの。ソフトウェアによる設定で、他の操作を割り当てることも可能です。

両面に貼り付けられたサイドラバーはしっかりと滑り止めの役割を果たしてくれます。サイドラバーには替えが1枚付属しているので、長期間の使用でゴムが劣化してしまった際にも安心です。

サイドの形状はマウスをしっかりホールドできるように設計されています。また、右サイドの高さが十分に確保されているので、薬指と小指をゆったりと配置することが可能です。

マウスの重心はやや後ろで、手のひらをマウスに密着させるかぶせ持ちやつかみ持ちも安定しそうです。以下は、手の大きさが日本人男性の平均値(18.5cm)の筆者によるレポートとなります。

かぶせ持ちは絶妙に手にフィットする

マウス全体に隙間なく手のひらを被せるように持つ「かぶせ持ち」は、マウスの長さも確保されているうえ、薬指と小指の配置スペースにも困らず、絶妙に手にフィットしてくれました。

サイド形状が重要なつまみ持ちも相性良し

手のひらを浮かせて両サイドの3本指(親指、薬指、小指)でマウスを固定する「つまみ持ち」は、マウス本体のサイドの形状が非常に重要となる持ち方です。

前述の通り、QPAD DX-30は右サイドの薬指と小指を配置するためのスペースが十分に確保されており、3本指でしっかりと固定して精密なカーソル操作を行うことが可能です。

つかみ持ちは手の大きさが影響してやや厳しいか

手のひらをマウスに預けて5本指でマウスを掴むように持つ「つかみ持ち」では、筆者の手の大きさ(18.5cm)ではやや窮屈に感じました。マウスの高さが抑えられていて平べったいので、手のひらをうまく固定できないことが原因として挙げられます。

マウスの高さは削られている分、他の持ち方でのフィット感が高められている印象です。とはいえ長さは十分に確保されているので、手が小さめの方であればつかみ持ちも快適であると思われます。

右サイドの薬指と小指を配置するスペースが広い

右サイドの薬指と小指を配置するスペースが広いので、しっかりとマウスを固定しながら精密なカーソル操作を行うことが可能となっています。

検証の結果、QPAD DX-30はかぶせ持ちとつまみ持ちとの相性が抜群でした。個人的な感想としては、より良いフィーリングを求めてマウスの高さが削られた結果、つかみ持ちとの相性がやや悪くなっているという印象を受けました。

精密センサー Pixart PMW3389 の調整は良好

QPAD DX-30は、精密性が現状で最高峰とも言われるセンサー Pixart PMW3389 を搭載しています。

Pixart PMW3389 センサーを搭載

MouseTesterにてセンサーの精度を検証してみました。水平方向にマウスを動かした際に正確なトラッキングができるかを示すもので、点が綺麗にラインに沿っていれば精密であるということになります。

一般的なゲーミングで用いられる 400cpi、800cpi、1600cpi、3000cpi での検証結果は以下の通り。

800cpiではマウスを高速で移動させても波形は乱れず、非常にトラッキングされています。いずれの感度設定でも丸が波形に沿っていることから、いわゆるポインタ飛びの心配も無いと言えます。

400cpiに設定時、マウスを急に減速させた際にほんの少し乱れが見られるものの、この程度の乱れはカーソルのブレとも捉えられないほどの許容範囲です。結論としては、QPAD DX-30のPixart PMW3389のチューニングは適切で、FPS等の超精密なカーソル操作にも耐えうる性能であると言えます。

なお今回は一般的なcpi値で検証を行いましたが、QPAD DX-30はソフトウェアから50刻みの細かなDPI設定に対応済みなので、普段600や1000cpiなどに設定している方にも適合しています。

その他にも、アングルスナッピングの16段階調節や、リフトオフディスタンスの11段階調整にも対応しており、カーソルの精密な操作に関する詳細なセッティングが可能となっています。

軽めのメインスイッチに対し、ホイールは重ため

QPAD DX-30のスイッチ周りについて、メインスイッチが対人ゲーム向けに非常に軽くなっており、サイドスイッチが誤爆防止のためにやや固め、ホイールは重ために調整されています。

メインスイッチは軽く、クリック音も抑えめ

5,000万回の押下に耐えうるオムロン製のメインスイッチが採用。メインスイッチは非常に軽めの調整がされており、クリック音も抑えめとなっています。

メインスイッチが軽いことのメリットとしては、クリックの連打を素早く行えることや、激しいクリック連打を行ってもマウスがブレづらいことが挙げられます。対人ゲームへの使用に最適です。

サイドスイッチ固め、誤爆防止のためか

スナイパーボタンを含めた3つのサイドスイッチは固めに調整されており、誤爆クリックしてしまう心配は無さそうです。ゲームプレイ中に手に力が入ってしまう癖がある方も安心できます。

やや気になるのは、スナイパーボタンが奥に配置されているので、マウスを深く握り込んだうえで少し力を加えなければ押下できないという点。マウスを浅めに持つ方はやや難しいかもしれません。

ホイールは重ためだが、スイッチ感があるので操作しやすい

ホイールスクロールは重ために調整されており、まず誤爆の心配は無いと言えます。ホイールを回すたびにスイッチ感が得られ、複数回スクロールする際も感覚が掴みやすくなっています。

QPAD DX-30のスイッチ周りの調整に関しては、ゲームプレイに最適化されていると感じました。特にメインスイッチの非常に軽い調整は、左右クリックを多用するゲームを快適にプレイできます。

やや重ための本体重量、安定したAIMが可能

QPAD DX-30の本体重量は104g(実測値102.2g)と平均と比べるとやや重ため。とはいえ、カーソル操作を妨げるほどの重量感は感じず、安定したAIMが可能となっている印象を受けます。

QPAD DX-30の本体重量は 公表値104g、実測値102.2g

感度を低く設定するローセンシの方はやや疲れを感じやすいかもしれませんが、感度を高く設定するハイセンシの方には精密なカーソル操作を助けてくれる、適切な重量感となっています。

マウスソールは大小選べる

マウスソールはデフォルトで小さな丸形のものが4つ張り付けられていますが、本体裏面の枠に沿って、同梱されている大きなマウスソールに張り替えることも可能となっています。

デフォルトの小型のマウスソールの滑り心地は良好で、手持ちの4種類のゲーミングマウスパッドでテストしたところ、製品によって干渉することもありませんでした。さらなるマウスの滑りやすさを求める場合は、張り替えを検討してみてもいいかもしれません。

LEDライティングの設定は実に幅広い

QPAD DX-30はRGB対応済み(1,670万色)のLEDライティングが搭載されており、QPADロゴ、ホイール、裏面の縁、サイドのDPI設定値を表す部分が設定に合わせた色やパターンで発光します。

ソフトウェアでは、発光パターン、スピード、色、強弱など、LEDライティングに関する基本的な設定が一通り可能です。珍しい設定項目としては、発光部分の取捨選択ができる点が挙げられます。

ホイール部分のLEDライティングのみオフにしたり、QPADのロゴだけを光らせたりと、好みの光り方にセッティングすることができます。

QPAD DX-30に搭載されたLEDライティングは非常にカスタマイズ性が高く、好みのセッティングに細かく調整したり、手持ちのゲーミングデバイスと合わせたりと、幅広く楽しめそうです。

重ための左右非対称マウスを好む方へ

「QPAD DX-30」を実際に使用してきましたが、左右非対称ゲーミングマウスとして総合点は非常に高い。最大の特徴であるスナイパーボタンを除いても、ゲームに適した仕様が随所に見られました。

  • かぶせ持ち・つまみ持ちに適した形状、やや重ための本体重量
  • 精密センサー Pixart PMW3389 の適切なセッティング
  • 対人ゲームに向けたスイッチ周りの調整
  • 単純な7個目のボタンとしても活用可能なスナイパーボタン
  • 幅広いソフトウェアの設定項目、RGB対応LEDライティングも

左右非対称ながら一見そこまで変わった形状には見えないQPAD DX-30ですが、かぶせ持ちやつまみ持ちで抜群のフィーリングを得られる秀逸なマウスと仕上がっています。本体重量は104gとやや重ためですが、FPSなどのジャンルで要求される精密なAIMを後押ししてくれる印象です。

スナイパーボタンは様々な用途に

左サイドに搭載されたスナイパーボタンは長押ししている間だけマウス感度を低くするもので、FPSでスナイパーライフルの超精密AIMをサポートします。ソフトウェア設定によって好きなキーやマクロを割り当てることも可能ですので、様々な用途で使用できるものとなっています。

つまり、スナイパーボタンをそのままの用途で使用するFPSプレイヤーだけでなく、その他のジャンルを遊ぶ方でも7ボタン搭載マウスとして快適に扱うことができる仕様です。

重ための左右非対称マウスを好む方に最適

スイッチ周りはゲーム用に扱いやすいように調整されています。メインスイッチは非常に軽いので操作しやすいうえ、サイドボタンやホイールスクロールは誤爆防止のためにある程度の固さを確保済み。

結論としてQPAD DX-30は、重ための左右非対称ゲーミングマウスを探している方は試す価値有り。「IE3.0クローンは大きすぎるけど、ROCCAT Kone Pureのような小型設計を謳ったマウスは小さすぎる」といった方には最適なサイズ感となっているので、リーチ層は非常に広いと思われます。


センサー:Pixart PMW3389最大DPI:16,000DPIポーリングレート:1,000Hz最大アクセラレーション:50Gトラッキング速度:400ipsLEDライティング:RGB対応(1,670万色)重量:104gボタン:7個サイズ:124.8×68×39mm価格:8,980円 (2018/11/26時点)


また限定的とはなりますが、通常の5~6ボタン構成では足りず「親指で届くサイドボタンがもう1つ欲しい」と感じていた方には非常に嬉しい設計となっています。以上、ゲーミングマウス「QPAD DX-30」のレビューでした。

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