本稿では、Glorious PC Gaming Race(グロリアス)のマウスバンジー「Glorious Mouse Bungee」のレビューをお届けします。(ホワイト・ブラックの2色展開で、今回のレビュー機はホワイト)

製品仕様と外観

今回レビューする「Glorious Mouse Bungee」は、アメリカのPC周辺機器メーカーGlorious PC Gaming Raceが販売するマウスバンジー。同社のModel OやModel Dに備わっているような柔らかくて軽いケーブル(パラコードケーブル)向けに作られたもの。

サイズは63×97×88mmで、他社製のものよりもややコンパクト。それでいて本体重量は265gと、定番製品のZOWIE CAMADEと比べて約20g重たいです。

クリップ部・底面はラバー製。高さ調整が可能なスプリングは段階調整式ではなく、好きな長さにスライドすることが可能。固定式ではないですが適度な固さがあります。

国内に正規代理店を構えてはいますが、現状は安定供給できていない様子。よって国内売価は確認できませんが、公式サイトでの価格は14.99ドルと安価な部類に入るマウスバンジーです。

スペック&ギャラリー

パフォーマンス

可動域・安定性

結論から言えば、可動域・安定性ともに問題無し。スライダーを最大まで引き延ばしたときにケーブル固定部の高さ、可動域がZOWIE CAMADEと同等。スプリングはしなやかで根本のガタつきもほとんどなく、他社製マウスバンジーに劣らない使用感です。

本体は若干コンパクトで不安ですが、自重でしっかりと安定します。

各種ケーブルとの相性

次に、Glorious Mouse Bungeeと各種ケーブルとの相性をチェック。ケーブルを留める部分のゴムが他社製と比べて柔らかく、多くのマウスケーブルとの相性問題が発生しました。

まず、Xtrfy M1などに備わった細めの編組ケーブルとは相性が悪いです。またZOWIEやEndgame Gearに備わったビニール製ケーブルも十分に留まらずに滑ってしまいます。

それもそのはずで、メーカーいわく”Glorious Mouse BungeeはModel O向けに設計された”とのこと。いわゆるパラコードケーブルを留めるために設計された製品です。緩めに布が巻かれたパラコードケーブルでは簡単にケーブルを留められるうえ、滑らずしっかりと固定されます。

他社製マウスバンジーではケーブル固定部のゴムが硬く、パラコードケーブルを無理やりねじ込む形になりますが、Glorious Mouse Bungeeだとケーブルを緩やかに固定できるので内部へのダメージも気にならず、「断線するのではないか」という不安を払拭できます。

結論として、Glorious Mouse Bungeeはパラコードケーブルを備えるマウスを使用している方向け。編組やビニールで太さ3mm以下のマウスケーブルには適していません。

※問題無く固定できたパラコードケーブルのリスト Glorious Model O, Glorious Model O-, G-wolves Hati Ht-M, G-wolves Skoll Sk-L, Cooler Master MM710, Xtrfy M4, Finalmouse Ultralight Phantom, Finalmouse Ultralight 2 Cape Town, Razer Viper, Dream Machines DM1 FPS, HID-Labs LimpCable, HID-Labs Silky Cable

また、本体背面の機構がケーブルが外れないように工夫されているのも好印象。パラコードケーブルを固定するのに特化したマウスバンジーと言っていいのではないでしょうか。

結論とターゲット

「Glorious Mouse Bungee」について詳しく見てきました。上記で記した通り、パラコードケーブルを何の問題も無く留められるマウスバンジーを探している方に最適。

既存製品はケーブル固定部のゴムが硬くてケーブルを締め付けてしまったり、本体背面の機構からケーブルが外れやすかったりと、パラコードケーブルと組み合わせると何かと不便なものが多いです。

執筆時点ではAmazonに並行輸入品が販売されているのみで割高です。Gloriousは国内正規代理店を構えているので、どこかのタイミングで国内にも在庫が投入される可能性があります。また、記憶が正しければ実店舗で何度か見かけた気がするので、足を運ぶ機会があればチェックしてみては。

以上、Glorious PC Gaming Race(グロリアス)のマウスバンジー「Glorious Mouse Bungee」のレビューでした。