ROCCATの単機能マウスバンジー「ROCCAT APURI RAW」レビュー。軟質ラバー製のアーム部分がマウスの精密操作を最大限にサポート

このページのリンクはアフィリエイト広告を含みます
ROCCATの単機能マウスバンジー「ROCCAT APURI RAW」レビュー。軟質ラバー製のアーム部分がマウスの精密操作を最大限にサポート

ドイツのゲーミング周辺機器メーカー「ROCCAT」が2018年9月に国内発売を開始した単機能マウスバンジー「ROCCAT APURI RAW」。今回は製品を提供していただける機会があったので、当記事にて詳しくレビューします。

レビューサンプル提供: ROCCAT Japan

ROCCAT APURI RAW レビュー

ROCCAT APURI RAW 本体

ROCCATが過去に発売したベストセラー製品「APURI」にはUSB2.0ポートが備えられていましたが、今回レビューする「APURI RAW」はケーブルマネジメントのみを目的とした単機能のマウスバンジー。それ故、販売価格もお手頃となっています。

マウスバンジーとは、有線タイプのマウスの操作性を高めるアクセサリー。マウスケーブルをアーム部分に挟み込んで宙に浮かせることでコードが干渉せず、マウスの操作性が向上するという仕組み。

ROCCAT APURI RAWは単機能に絞ったマウスバンジーということで、しっかり役割を果たしてくれる製品に仕上がっているのか気になるところ。また、一般的とは言えないラバー製のアームを採用しているので、スプリング式のマウスバンジーと比較しながらメリットをお伝えしていきます。

製品を開封、外観をチェック

しっかりとした外箱に覆われています。

ROCCAT APURI RAW 外箱

外箱を開封すると「ROCCAT APURI RAW」本体のみが登場。とてもシンプルな構成となっていますが、マウスバンジーの使用方法は言わずもがなですので、これといって問題は無し。

内容物は”Apuri Raw”本体のみ

一般的なスプリング式のマウスバンジーとは異なる独特なデザインが良い。「APURI RAW」はそのままデスクに設置して使用するタイプですが、少し気になるのは三脚式で安定性はしっかりと保たれるのかという点。後ほどしっかり検証していきます。

  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image

製品サイズは横133×奥行128×高さ117mmで、重量は105gとなっています。サイズ感はやや大きめといった印象ですが、マウスパッドの奥が主な配置場所となるので、デスクを圧迫するケースは少ないと思います。

マウスバンジーはアーム部分にスプリングを採用する製品が多い中、ROCCAT APURI RAWは軟質ラバーを採用しています。馴染みがないかもしれませんが、意外と全方向にたわんでくれます。

ケーブルの太さとの相性をチェック

基本的な使用方法やセッティング方法は他のマウスバンジー製品と同様、アーム部分にマウスのケーブルをはめ込み、マウスパッドの奥など適切な場所に設置します。

軟質ラバー製のアーム部分

気になったのは、マウスケーブルの太さによって干渉しないかという点。手持ちの5つのゲーミングマウスで検証してみました。今回検証に使用した実機とケーブルの太さは以下の通り。

  • Logicool G903 – 約3.0mm
  • Ray PAWN – 約3.5mm
  • Razer DeathAdder 2013 – 約4.0mm

因みに、ゲーミングマウスの一般的なケーブルの太さは約3.0mmと言われています。製品によってこれより太めのケーブルを採用する製品は多いですが、細いものはあまり見かけないので、今回このような構成で検証を行っています。

ケーブルの太さ4.0mmとなると抜け落ちやすい

検証した結果、一般的なケーブルの太さである3.0mm、やや太めの3.5mmは問題なく使用可能。ゲームプレイによる激しいマウス操作を伴っても、ケーブルが抜け落ちてしまうことは無かった。しかし、ケーブルの太さが4.0mmとなると、やや大きめに水平方向への操作をした際に、手前のアーム部分から抜け落ちてしまうことがありました。

ただ、ここ数年でリリースされたゲーマー向けのマウスでは、ケーブルの太さが4.0mmのものはごく少ない。このことから、ROCCAT APURI RAWは多くのゲーミングマウスに対応可能と言えます。

明確なメリットがいくつか見られる

ROCCAT APURI RAWと普段使用するスプリング式のマウスバンジーを比較して感じた、本製品を使うメリットをいくつかご紹介します。

本体重量は軽いうえに安定性も良好

マウスバンジーでは主流とも言えるスプリング式と、アーム部分に軟質ラバーを採用したROCCAT APURI RAWの2製品を、重量と安定性の面で比較します。

マウスバンジー2製品を比較

製品の特性上、スプリング式のマウスバンジーは本体重量が重くなりがちです。バネを使うことで台座部分に負担が掛かるので、しっかりとした重量を保たなければ安定性に欠けてしまう。

重量を計測したところ、実測値は222.2gでした。

スプリング式 実測222.2g

一方、アーム部分に軟質ラバーを使用したROCCAT APURI RAWの実測値は106.5gで、重量はスプリング式の約2分の1。非常に軽めに設計されていることが分かります。

ROCCAT APURI RAW 実測値106.5g

重量を支える台座部分には3か所に滑り止めグリップが貼られており、やや乱暴にマウス操作をしてもデスク上で滑ったり動いたりすることはなく、しっかりと安定性は保たれています。

台座部分3か所に滑り止めグリップ

ROCCAT APURI RAWは、本体重量がスプリング式に比べて軽いので取り扱いやすいうえ、マウス操作時の安定性もしっかり保たれており、マウスバンジーとしての機能をしっかり果たしてくれる製品。

軟質ラバー製のアームは激しいマウス操作に最適

アーム部分に軟質ラバーを使用したROCCAT APURI RAWは、スプリング式と比べてたわんだ後の戻りが弱い。これによって、激しいマウス操作の際もアーム部分に引っ張られることはなく、精密なカーソルの動作に干渉しづらくなっています。

比較的戻りが強めのスプリング式では、ゲームプレイ中に瞬間的に振り向くなどの激しいマウス操作を行った際、アーム部分のテンションによってマウスが引き戻されてしまい、カーソルを思ったようにコントロールできなくなることがあります。

特殊加工により、どの角度にもしっかりたわんでくれる

コードマネジメントを目的としたアクセサリーであるマウスバンジーですが、FPSなど細かいAIMを要求されるゲームでマウス操作の妨げになってしまっては本末転倒。軟質ラバーはスプリングよりも戻りが弱く、精密なマウス動作にも影響しづらいことから、ラバー製のアームを採用したマウスバンジーを選ぶメリットは存分にあると言えます。

また、スプリング式のマウスバンジーでは激しくマウスを動かしてバネが動く際に音が鳴ってしまうことがあります。もちろんイヤホンやヘッドセットを着用していれば気にならないですが、スピーカーで音を出しながらパソコン操作を行う場合、これが意外とノイズになってしまいます。ROCCAT APURI RAWはアーム部分がラバー製なため、音が一切鳴らずにゲームや作業を妨げません。

定番製品を差し置いて導入する価値有り

コードマネジメントのみの単機能に絞ったマウスバンジー「ROCCAT APURI RAW」は、求められる役割をしっかり果たすことができる製品だと感じました。

  • ほとんどのゲーミングマウスに対応、太めのケーブル(4.0mm以上)は難しい
  • スプリング式に比べて本体重量が軽いが、しっかり安定性が保たれている
  • 軟質ラバー製のアームはよくたわみ、テンションが少ないのでマウス操作に干渉しない

ケーブルが非常に太い製品を除いたゲーミングマウス全般に対応しており、本体は軽量かつ安定しています。アーム部分には軟質ラバーを採用していますが、操作感や可動域は良好なうえ、テンションが低いことでマウスカーソルの精密な動作に影響が出づらいというメリットも見出してくれました。

ROCCAT APURI RAW 設置例

単機能に絞ったことで価格もお手頃となっており、快適なマウス操作のためにマウスバンジーの導入を検討しているという方にはぜひ一度試していただきたい製品。

個人的には、スプリング式のマウスバンジーよりも使い勝手が良いと感じました。スプリングと軟質ラバーではそれぞれ違った良さがあると思いますが、マウス操作の自由度という面では軟質ラバーに軍配が上がるという印象です。

ROCCAT APURI RAW の詳細を見る

最新記事一覧

More

この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
Follow :
コメントを購読する
通知
guest

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

0 件のコメント
Inline Feedbacks
View all comments