「Ducky Feather」レビュー。Duckyから登場した超軽量ゲーミングマウスの実力はいかに

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「Ducky Feather」レビュー。Duckyから登場した超軽量ゲーミングマウスの実力はいかに

本稿では、Ducky(ダッキー)のゲーミングマウス「Ducky Feather」のレビューをお届けします。

製品仕様と外観

コンパクトなメカニカルキーボード「Ducky One 2 Mini RGB」などで有名なDuckyより、超軽量ゲーミングマウス「Ducky Feather」が登場。本稿にて詳しくチェックしていきたいと思います。

実は過去にSecret / Secret Mというゲーミングマウスを発売しており、このFeatherが初めての製品というわけではありません。

Featherは7ボタンを搭載する左右対称ゲーミングマウス。サイドボタンが両側に搭載されており、両利きに対応しています。

本体カラーはブラックのみ。表面にコーティングは施されておらず、滑り止め性能はイマイチ。手汗をかくとメインボタンに置いた指先が滑りやすいです。

サイドは指を配置する中央下部に滑り止めラバーが貼り付けられており、それ以外の部分は肉抜きされています。持ち方によっては穴が空いた部分に薬指を配置する形となるので、頭に入れておくこと。

形状を4方向からチェック。発表時点で公開されていた製品イメージからはViperのような形状を連想していましたが、想像よりも背が低く、実際はFK2に限りなく近いです。

寸法は 59.0 x 124.0 x 36.0 mm。やや全長が長いため中型サイズに分類できますが、とにかく背が低いのでグリップしたときに想像よりも小さく感じるかと思います。

本体重量は公称値65g(ケーブルを除く)、実測値67.8g。

PixArt PMW3389センサー。主なスぺックは最大16000DPI、最大加速後50G、最大速度400IPS。初期DPIは400/800/1600/3200/6400/12000/16000の7段階で、本体底面のスイッチから切り替えられます。

ソフトウェア不要で設定が完結できるプラグアンドプレイ設計。本体底面のスイッチから、DPIとポーリングレートの切り替え、リフトオフディスタンスの3段階の高さ調整が行えます。

Ducky Feather

価格: 8,560円 (本稿執筆時点)

パフォーマンス

持ち方の相性

Featherは”手が小さい人のかぶせ持ち、もしくはつまみ持ちに最適化した形状”とのことで、中型サイズながら最高点が36mmと平べったいのが特徴です。一見するとViperの形状と同じように見えますが、実際にはFeatherの方が全体的に背が低くて平べったいです。

最も近いのはFK2で、サイドの窪みが深いことを除けば非常に似ています。

FK2のサイドはほぼフラットなのに対し、Featherは深めに窪んでいます。つまみ持ちでグリップする場合、この窪みの深さによって握り心地、指先からマウスへの力の伝わり方が大きく異なります。

これらを踏まえたうえで、一般的な持ち方3種類との相性をチェック。筆者の手の大きさは幅9.5cm 長さ18.5cmで、日本人男性の平均サイズとなります。指の太さや長さ、それぞれの持ち方での細かな癖など、さまざまな要因によって感じ方が異なる可能性があることを前置きしておきます。

かぶせ持ち

Featherは”手が小さい人のかぶせ持ちに最適化された形状”を謳っています。筆者の手の大きさの場合は本体サイズが小さすぎますが、手を覆いかぶせたときに指が吸い付く感覚はあります。平均よりも2~3センチほど手が小さい人ならば馴染みやすいかと思います。

つかみ持ち

つかみ持ちはグリップしやすいですが、とにかく全体的に平べったいので、うまくポジションを調整する必要があります。筆者の手の大きさでも窮屈には感じません。また、マウスパッドから指先までの距離が近いため、高さのあるマウスと比べ、手首を使った細かな操作が直感のままに行いやすいです。

つまみ持ち

つまみ持ちは相性が良いです。両サイドに滑り止めラバーが貼り付けられているので、指先でしっかりとグリップできます。また中央付近の窪みが深いため、指先の動きがマウス本体に伝わりやすく、細かな操作を行いやすいです。

ただし、Featherは全長が124mmとそれなりに長いので、つまみ持ちに最適化された小型マウスと比べて可動域がやや狭いです(本体後部が手のひらとぶつかるため)。

360°ビュー

https://www.youtube.com/watch?v=BrpauM8d3do

形状比較

Razer Viper Ultimate
Glorious Model O Wireless
BenQ ZOWIE FK1
BenQ ZOWIE FK2

ボタン配置・クリック感

メインスイッチ

5,000万回耐久のHuano製マイクロスイッチ。重ためのクリック感ですが歯切れが良く、しっかりとしたフィードバックを得られるタイプです。押し心地は固く、やや長めのストローク。

セパレートタイプとなっており、どのポジションから押下しても押し心地が変化しづらいです。シェルの中央あたりが窪んでいるため、フラットなものと比べてわずかに指が馴染みやすいです。

サイドボタン

両側に搭載されたサイドボタン。真ん中よりも少し奥に配置されており、2つのボタンの切れ目がある中央付近が本体から最も飛び出しているため、つまみ持ちでグリップすると奥側のボタンにアクセスしづらいです。

奥側と手前側で押し心地が大きく異なります。奥側は若干固くてアソビがほとんどなく、詰まったような押し心地です。一方で、手前側は柔らかくてアソビもあり、軽い力で押し込めます。

ホイール

スクロール時の抵抗がほぼ感じられないうえ、ノッチ感もかなり弱いです。ゲームプレイに適した操作感であるとは言い難く、とにかく緩いのでホイールクリック時の誤スクロールも気になります。

ホイールクリックは柔らかすぎず固すぎず、ちょうどいい押し心地です。ホイールユニットが歪むこともなく、跳ね返りの強さも適切で、短いスパンでの押下も容易に行えます。

センサー

Featherは PixArt PMW3389 センサーを搭載しています。主なスペックは最大16,000DPI、最大加速度50G、最大速度400IPS。初期DPIは400/800/1600/3200/6400/12000/16000の7段階で、本体底面のスイッチから切り替えられます。

センサーは本体の中央に搭載されており、ごく一般的な配置です。

例のごとく、Mouse Tester (xCount, xSumの2種)でセンサーの正確性を検証。DPIは400/800/1600/3200で、ポーリングレートは1000Hz、マウスパッド「PureTrak Talent」上でテストを実施。ツールの性質上、環境によって結果が変動する可能性があることを前置きしておきます。

MouseTester: xCounts

MouseTester: xSum

3389系統センサーでよく見られる、ポーリング間隔の異常によるxCountsの乱れが確認できますが、その他大勢のマウスと同様、実際のセンサー挙動には一切問題ありません。

リフトオフディスタンス (LoD)

マウスを浮かせてセンサーの反応が途絶えるまでの距離 リフトオフディスタンス も検証。0.1mmのプレートを1枚づつ重ねてマウスを動かすという工程を繰り返し、センサーが反応しなくなる高さを測ります。使用するマウスパッドによって数値が変動する可能性があります。

リフトオフディスタンスが長すぎると、マウスを大きく振ったあと、元の位置に戻すために持ち上げたときにカーソルが余分に動いてしまい、ゲームプレイ中の精密な操作を妨げてしまいます。個人的には1.5mm以下なら〇、1mm前後であれば◎。

Featherは底面のスイッチからリフトオフディスタンスを3段階で調整できます。「PureTrak Talent」上で計測した結果、それぞれ 高 2.0mm、中 1.6mm、低 0.8mmでした。他のマウスから乗り換えたときに違和感なく操作できるかと思います。

マウスソール

白のPTFEソール。あらかじめ小さな楕円形のソールが四隅に4枚貼り付けられていますが、これとは別に上下2枚の横長ソールが付属しており、2タイプから好みな方を選択できます。

黒いPTFEソールと比べて純度が高く、それなりに滑りやすいです。エッジは丸められていますが処理が若干甘く、中間層が柔らかいマウスパッドでは多少の引っ掛かりを感じます。

ケーブル

パラコードケーブル。硬くてマウスを振ったときにあまりしならず、梱包時の折れ目などの癖が取れづらいです。耐久性はそこまで心配無さそうですが、少し取り回しづらいです。

ケーブルの根本が斜め上に向けられており、マウスパッドとケーブルが擦れることを防ぐ設計となっています。マウスバンジーで適切に浮かせれば快適に使用できます。

ビルドクオリティ

メインボタンに水平方向への1mm程度のアソビが確認できますが、クリック感に影響は及ぼしません。また、シェルの軋みは確認できず、堅固な造りです。問題無いほどのビルドクオリティを備えています。

サイドシェルの一部に穴が空いていますが、内部は基盤の中央あたりにダストカバーが被せられた防塵設計となっているため、通常使用での故障のリスクは極めて少ないと言えます。

ライティング

https://www.youtube.com/watch?v=4c7Cmimv-60

Duckyロゴとホイールにライティングゾーンが割り当てられています。本体後部のDuckyロゴは発光エリアが3つに分かれており、動画のような独特なライティングが楽しめます。

結論とターゲット

「Ducky Feather」について詳しく見てきました。ビルドクオリティとクリック感、ケーブル、PTFEソール、どれも並みで決して悪くありません。3段階のリフトオフディスタンス調整に対応するプラグアンドプレイ設計は手軽で便利です。

ただし、ホイールの操作性に難があることは欠点として挙げられます。スクロール時の抵抗感とノッチ感がほぼないので、1ノッチぶん正確に回すのが難しいです。また、梱包時についたケーブルの折れ癖が直しづらく、やや取り回しづらく感じることにも注意。

形状は例えるなら”サイドの窪みが深めなFK2”で、つかみ持ちとつまみ持ちに適した小型軽量ゲーミングマウスです。左右対称マウスではわずかなシェイプの違いが争点となりますが、FKのような背の高さが抑えられた平べったい軽量マウスを探している方はFeatherが気に入るかと思います。

Ducky Feather

価格: 8,560円 (本稿執筆時点)

以上、Ducky(ダッキー)のゲーミングマウス「Ducky Feather」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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