「BenQ ZOWIE XL2546」レビュー。最高峰のe-sports向けゲーミングモニター、決して240Hz駆動だけではない魅力の数々を『PUBG』で検証

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「BenQ ZOWIE XL2546」レビュー。最高峰のe-sports向けゲーミングモニター、決して240Hz駆動だけではない魅力の数々を『PUBG』で検証

本稿ではBenQのゲーミングブランドであるZOWIEのゲーミングモニター「BenQ ZOWIE XL2546」のレビューをお届けします。

レビューサンプル提供: ベンキュージャパン株式会社

BenQ ZOWIE XL2546 レビュー

応答速度1ms / リフレッシュレート240Hzという点だけを見ても最高水準のゲーミングモニターであるということは分かりますが、ゲーマーのために細かく設計された筐体や、「DyAc」「Black eQualizer」といったゲームで有利に立つためのBenQ独自機能により、ゲーム体験をより一層引き上げてくれるハイグレードな製品に仕上がっています。

BenQ ZOWIE XL2546
画面サイズ:24.5型ワイド/TL液晶解像度:フルHD(1920×1080)応答速度:1ms(GtoG)リフレッシュレート:240Hz接続端子:DVI-DL×1、HDMI1.4×1、HDMI2.0×1、DisplayPort×1本体サイズ:‎W569.94×H445.75~515.43×D226.04mm重量:7.5kg価格:57,662円 (2019/1/25時点)

BenQ ZOWIE XL2546のパフォーマンスを導き出し、より詳細にお届けするため、本稿では人気バトルロイヤル『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)のゲームプレイを通して検証を行っていきます。搭載された機能によって受けられた恩恵などを中心にお伝えします。

「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」公式採用

外箱には「MONITOR FOR e-SPORTS」

XL2546は、2019年1月10日から12日にマカオにて開催された『PUBG』の公式アジア大会である「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」の大会公式モニターとして認定、採用されたゲーミングモニターです。

ちなみに同シリーズの144Hzモデルである「BenQ ZOWIE XL2536」は、昨年実施された国内オフライン大会 PUBG JAPAN SERIES βリーグ のゲーミングモニターに公式採用されています。当メディアでも昨年5月、採用されたタイミングに合わせて『PUBG』でのパフォーマンスや各機能との相性を検証済み。

XL2536、XL2546はBenQ ZOWIEが誇るe-sports仕様ゲーミングモニターで、動作リフレッシュレートを超えた明瞭さを実現するDyAc、暗いシーンでの視認性を高めるBlack Qualizer、色の鮮やかさを調整できるColor Vibranceなど、『PUBG』に最適とも言える機能が搭載されている点が魅力です。

「BenQ ZOWIE XL2536」レビュー。搭載された各機能によって”索敵が容易に”なる、PUBGにおすすめのゲーミングモニター

「BenQ ZOWIE XL2536」レビュー

PUBG JAPAN SERIES βリーグ公式採用ゲーミングモニター

XL2546のパフォーマンスを『PUBG』で検証

BenQ ZOWIE XL2546

以下からは、XL2546のパフォーマンスを検証します。人気バトルロイヤル『PUBG』のゲームプレイを通して、具体的にどのような恩恵を得られたかお伝えします。XL2546の主要スペックをおさらいしておくと、リフレッシュレート240Hz / 応答速度1ms、BenQ独自機能「DyAc」「Color Vibrance」「Black eQualizer」を搭載しています。

また、e-sports仕様であるXL2546はゲーマー向けのエルゴノミクスにも手を抜いていません。モニターの位置を細かく調整するための高さ調整機能やティルト機能、モニターの左右回転が可能なスウィーベル機能、縦長モニターとして利用できるピボット機能など、数々の機能を搭載しています。また、スタンド部分には配線をまとめる工夫や、ヘッドセットハンガーやUSBハブを内蔵しています。

現環境の『PUBG』に最適な240Hz駆動、応答速度1ms

『PUBG』はゲームクライアントおよびドライバーの最適化が進み、動作フレームレートが向上・安定しています。当時と比べると144fps以上での動作は容易となり、PCのスペックによっては240fpsでの動作に迫ることも。つまり現状では、高スペックPCを使用するユーザーにとってはBenQ ZOWIE XL2546が最適な選択肢となります。

右方向に高速スライドするカーソルの見え方を比較

60Hzから144Hzへ移行したときの衝撃は忘れられないものがありましたが、240Hzのゲーミングモニターがもたらす恩恵はさらに大きく、慣れてしまえば”もう戻れない”というのが率直な感想です。特に、一瞬の判断を求められるFPS/TPSにおいてはその差を感じやすく、画面の動きが滑らかなことで反応が素早くなります。

リフレッシュレート240/144/60/30Hzで右方向に高速スライドするカーソルの動きがどのように見えるか比較してみると、やはり60Hzや144Hzはブレ幅が大きい。一方で、240Hzでは細かく動きを捉えながら描写されています。これをゲーム内での敵プレイヤーの動きの見え方に置き換えると、リフレッシュレートが高いほど敵プレイヤーにAIMを合わせるのが容易になることが分かるかと思います。

つまり『PUBG』を平均フレームレート144fps以上で動作させられる環境であれば、リフレッシュレート240Hzのゲーミングモニターを導入することでパフォーマンスが向上する可能性が高いと言えるでしょう。もちろんプレイスキルは重要ですが、ゲーミングデバイスなどのハードウェアによる恩恵も受けておいて損はありません。

残像感やブレを抑える独自技術DyAc™

XL2546は、AMDのFreeSyncやNVIDIAのG-Syncといった機能は搭載されておらず、代わりにBenQ独自技術である「DyAc™(Dynamic Accuracy)」を搭載しています。ゲーム内で激しい動きが生じたときに残像感やブレを取り除き、画面をより明瞭に映し出すといったもの。これによってリフレッシュレート240Hzを超える明瞭さを実現します。映像が切り替わるたびに真っ黒のコマを挟み、映像のぼやけや残像感を低減するといった仕組みです。その関係で、DyAcを有効にした状態で画面を撮影するとフリッカーが映り込みます。

プレイ開始時から明瞭さは一目瞭然

実際にDyAc™を有効化して『PUBG』をプレイすると、確実に滑らかになっていると感じられます。その違いを感じ取る方法は簡単で、プレイ開始時の航空機のプロペラの回転を見れば、その明瞭さは一目瞭然です。

『PUBG』において画面が滑らかになることで受けられる恩恵はとても大きいです。例えば、車両が目の前を通過していく際は、高速移動するプレイヤーを滑らかに描写してくれるので、運転席の小さなターゲットを正確に捉えて狙撃することが容易になります。また、スコープを覗いたときに一瞬生じる画面の歪みとブレも抑えられ、敵プレイヤーを見失うリスクが大幅に下がります。

ゲーム全体を通して画面の動きが激しくなりがちな『PUBG』ですが、DyAcを備えているXL2546はスムーズで自然な映像を描写してくれるのでパフォーマンスが向上します。リフレッシュレート240Hzの滑らかさも相まって、遠近にかかわらず残像感やブレを感じづらく、敵プレイヤーへAIMを合わせやすくなったことが第一に挙げられます。

PUBGで”DyAc™”が役立った場面

  • 画面の動きが激しくなりがちなPUBGでも、スムーズで自然な映像を描写してくれる
  • 遠近ともに残像感やブレを感じなくなり、全体を通してAIMがしやすくなった
  • 倍率スコープを覗いた際の画面の歪みとブレが軽減され、敵プレイヤーを逃しづらい

色の鮮やかさを細かく調整可能なColor Vibrance

Color Vibranceによる色の鮮やかさの調整も『PUBG』で非常に役に立つ機能で、0から20までの20段階設定により、ゲーム内の映像をより立体的に、色の違いを明確に表現してくれます。数値が0ならば完全にモノクロ、10に設定すると本来の発色に近くなり、20では色味が強調された描写となります。

Color Vibranceで適切な色彩のセッティングを行うことで敵プレイヤーを認識しやすくなります。『PUBG』ではいち早く敵プレイヤーを認識する、いわゆる”索敵”が重要となりますが、壁やオブジェクトとプレイヤーとの色の違いを際立たせることで見分けることが容易になります。

色彩の差異で見分けやすい

例えば、壁からリーンで顔だけを覗かせて撃ち合ってくる敵プレイヤーも、壁とヘルメットを色彩の差異によって見分けやすくなります。また、ブルーゾーン内の思いもよらぬ場所で音を発さずに潜んでいた敵プレイヤーも真っ先発見することができました。Color Vibranceでの適切な調整によって敵プレイヤーを見つけるまでの反応速度が向上すると言えるでしょう。

XL2546ではColor Vibranceに加え、通常のモニターに搭載されているようなコントラスト設定(1~100で1刻み)による色彩調整も可能です。つまり、他社製品と比較して遥かに細かな調整ができるので、ユーザーそれぞれが自分好みの設定を見つけやすいということです。一般的なモニターに備わったコントラスト設定のみではXL2546に及ばないことは間違いなく、2種の設定による優れた色彩表現によって敵プレイヤーを視認しやすくなることから『PUBG』に最適なゲーミングモニターと言えるでしょう。

PUBGで”Color Vibrance”が役立った場面

  • プレイヤーやオブジェクトの色の違いが際立ち、敵プレイヤーを認識するまでの反応速度が向上
  • 身をほとんど出していない敵プレイヤーの姿も識別しやすい

暗所に潜む敵を明瞭に映し出すBlack eQualizer

一般的なモニターの見え方

Black eQualizerはゲーム内の暗くて見づらい部分を明瞭に映し出すための機能で、こちらも0から20の20段階調整が可能です。『PUBG』では基本的に岩陰や木々、屋内で身を隠している敵プレイヤーが多いですが、Black eQualizer機能を活用することでそれらの発見が容易になります。

まず、一般的なモニターの見え方をチェックしましょう。屋内でギリースーツを着用しながら潜む敵プレイヤーは背景色と同化してしまい、かなり注意深く確認しなければ視認することが不可能です。さらにゲーム中となれば、銃声などの音が鳴っていない限りは正確に敵を見つけ出す余裕は生まれづらく、高確率で敵の存在に気付かないまま見過ごしてしまうでしょう。

次に、XL2546でBlack eQualizer機能を有効化し、数値を5/10/15/20に設定して見てみます。数値を上げるほど、影はそのままにギリースーツの緑色が際立ち、屋内の背景と敵プレイヤーとの色の差異がハッキリとしています。

Black eQualizerの「暗くて見づらい部分を明瞭に映し出す」という効果は確かなもので、数値を高めるほどプレイヤーの発色に明確な違いが表れます。『PUBG』において非常に重要である索敵を手助けしてくれる優秀な機能です。視認性の悪い場所に敵プレイヤーが潜むことが多いことからも、非常に相性が良いと言えるでしょう。

PUBGで”Black eQualizer”が役立った場面

  • 暗い場所(建物内など)での敵プレイヤーの視認性が向上
  • 遠距離の木や岩の影に隠れている敵プレイヤーが目立つように

ゲーム体験を向上させるエルゴノミクス

豊富なインターフェース

XL2546のディスプレイ左側にはUSBポート×2、ヘッドフォンマイクジャック、開閉式のヘッドセットハンガーが搭載されています。それ以外にも、ゲームプレイを快適に行えるよう高さ・角度を細かく調節できる機能が備わっているほか、スタンド部分には配線をまとめるための穴が開けられているなど、ゲーマーにとって嬉しい機能が揃っています。

ヘッドセットハンガーは一度プッシュすることで引き出すことができ、ゲーミングヘッドセットを掛けておくことが可能。重みによってディスプレイが傾くこともなく、効率よくデスクの空きスペースを確保することができます。また、別途付属しているUSBケーブルをPCと繋ぐことで、ディスプレイ左側に搭載されたUSBポート×2を使用することができます。使用例として、筆者はワイヤレスゲーミングヘッドセットとスマートフォンの充電に使用しています。

またXL2546には、モニターの位置を細かく調整するための機能として、モニターの高さを140mm間で調整できる「高さ調整」、モニターを-5°から20°まで上下に傾けられる「ティルト角度調整」が備わっています。以下の画像を見ていただければ分かるように、可動域はとても広く設計されています。

これらの機能によってモニターの高さや角度を細かく調整することが可能です。『PUBG』の画面上の細かな変化を見逃さず敵プレイヤーを正確に見つけ出すために、ユーザーそれぞれが最も見やすく集中しやすいポジションを探し出しましょう。また、スタンド部分の奥行は最低限に設計されているので、キーボードやマウスの可動域は広く、自分からモニターまでの距離を縮めることもできます。

快適なマルチディスプレイ環境

グレー色でマットな質感の本体ですが、ベゼルが薄いことや、ディスプレイ枠を斜面にすることで画面からの光の反射を抑えるなど、細かいところにもゲームへの集中力を最大限に増すための設計が見られます。

モニターの左右回転が可能な「スウィーベル機能」を活用することによって、机に対して真っすぐに設置してディスプレイ部分だけに角度をつけることで、マルチディスプレイ環境を綺麗に構築できます。モニターを回転させて縦長モニターとして使用できる「ピボット機能‎」も搭載されており、効率の良いブラウジングや作業、配信中のコメントを1画面でできるだけ多く表示させるなど幅広く活用できます。

XL2546の付属品である「S.Switch」は、上記で紹介した「DyAc」「Color Vibrance」「Black eQualizer」などのプリセット設定を3つまで保存しておけるもので、1/2/3ボタンを押すだけで各設定に素早く切り替えられます。モニター背面にケーブル接続するだけで利用可能で、モニタースタンドにS.Switch専用の置き場が確保されているので場所を取らずコンパクトに設置できます。

なおS.SwitchはXL2536、XL2546、XL2540に互換性があり、”そのままの設定をオフライン会場などの外出先に持ち運ぶ”ことが可能です。実際に会場で設定することを想定すると、セッティング時間が約30分間も短縮できることから、その他の調整に時間を割くことができます。限られた時間の中で最大限に普段の環境へと近づけることが容易となります。

XL2546のPUBGに最適な設定

上記で紹介したように、Color Vibranceは0ならモノクロで20にすると非常に色鮮やかに、Black eQualizerは数値を上げることで他はそのままに暗所が明るくなるなど、XL2546は各種設定によって映り方が全く異なるゲーミングモニターと言えます。もちろん、そのままの状態で使用してもDyAcやリフレッシュレート240Hzの恩恵は受けられますが、最大限に活用するためには適切な設定を各ユーザーで見つける必要があります。

XL2546の『PUBG』に最適な設定例として、個人的に最もプレイしやすいと感じた設定をご紹介。

筆者オススメの設定

『PUBG』を丸1日プレイしながら最適な設定を模索しました。その結果、まずモニター側の基本設定としては、輝度を30に、コントラストを30に設定。そして先ほど紹介したBenQ独自機能は、残像感やぼやけを取り除いて画面の動きを滑らかにするDyAcはプレミアムに、色の鮮やかさを調整するColor Vibranceは13に、暗所の明瞭さを向上させるBlack eQualizerは11で落ち着きました。

暗所を見透かすためのセッティング

DyAcを有効化にすることで画面の滑らかさを感じ取れるので、どんなゲームをプレイする際もプレミアムに設定することをおすすめします。モニター側のコントラストは30に抑えつつ、Color Vibranceの設定値を13と高めに設定しました。『PUBG』においては、壁やオブジェクトと被った敵プレイヤーを視認することを重視したいので、より色彩の異なる部分を明確に表現してくれるように調整しました。また、岩陰や屋内などの暗所に敵プレイヤーが潜んでいることが多い『PUBG』では、Black eQualizerは高い数値に設定した方が索敵が容易になると感じました。

昨年5月に144HzモデルのXL2536で『PUBG』に最適なセッティングを模索した際はBlack eQualizerを7に設定していました。数値が1異なるだけで見え方の違いは一目瞭然なので、ユーザーそれぞれの好みに合わせて微調整するのがベストでしょう。

XL2546に搭載された「DyAc」「Color Vibrance」「Black eQualizer」といった機能群は、『PUBG』のゲームプレイにおいて有利で立てるものばかり。今回は個人的に最適な設定例を紹介しましたが、設定の好みに関しては個人差が大きいので、最も敵プレイヤーを視認しやすいセッティングを見つけてみてはいかがでしょうか。

ハードウェアで有利に立ちたい人向け、最高峰のe-sports向けゲーミングモニター

最高峰のゲーミングモニターと言える

「BenQ ZOWIE XL2546」は現状の『PUBG』では最高水準となるリフレッシュレート240Hz/応答速度1msのゲーミングモニター。それに加えて「DyAc」「Color Vibrance」「Black eQualizer」といった機能により、映像を滑らかに映し出し、敵プレイヤーの視認性を高めてくれます。また、エルゴノミクスによるモニター位置の細かな調整ができ、スタンドの奥行が抑えられていることにより最大限までモニターと顔の距離を縮めることも可能です。

より具体的に言うと、敵プレイヤーに正確にAIMを合わせやすくなり、見つかりづらい場所に潜んだ敵プレイヤーに気付くことが格段に増えました。昨年5月にXL2536をレビューした際もお伝えしましたが、やはり『PUBG』に最適なゲーミングモニターとして胸を張ってオススメできます。それだけでなく、FPSやMOBAをはじめとした全てのe-sportsタイトルに通用すると言えるでしょう。

今回XL2546の検証のために『PUBG』をやり込みましたが、やはりリリースから日が経っていることもあり、熟練者が増えている印象を受けました。一瞬の判断が求められるゲーム性から、ハンドスキルはもちろんですがハードウェアで有利に立つことも重要であると感じます。以前よりも動作フレームレートが向上していることから、XL2546が選択肢として挙がるユーザーも多いはず。最高峰のe-sports向けゲーミングモニターでのゲームプレイ、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか。

BenQ ZOWIE XL2546
画面サイズ:24.5型ワイド/TL液晶解像度:フルHD(1920×1080)応答速度:1ms(GtoG)リフレッシュレート:240Hz接続端子:DVI-DL×1、HDMI1.4×1、HDMI2.0×1、DisplayPort×1本体サイズ:‎W569.94×H445.75~515.43×D226.04mm重量:7.5kg価格:57,662円 (2019/1/25時点)

以上、ゲーミングモニター「BenQ ZOWIE XL2546」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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