WLMOUSE Beast X レビュー

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WLMOUSE Beast X レビュー

WLMOUSEのゲーミングマウス WLMOUSE BEAST X に関する情報をまとめたページです。WLMOUSEよりレビュー用サンプルの提供を受けましたが、コンテンツの内容には影響しません。

WLMOUSEBeast X
販売価格:139ドル~

WLMOUSE Beast Xとは

WLMOUSE Beast Xはマグネシウム合金シェルを使用した本体重量わずか39~42グラムを実現した超軽量ゲーミングマウスです。ハイクオリティながら139ドル(執筆時点のレートで約21,000円)と大手メーカーと比べて安価な価格設定も特長の一つとしています。

新モデルが登場

この記事で紹介している初期モデル「Beast X」は終売となりました。

現在流通している最新モデルは「Beast X 8K」となります。ポーリングレート8000hz対応をはじめとする変更により性能が向上しています。最新の情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

可愛いデザインと豊富なカラーバリエーションを展開するコラボモデル「Fabulous Beasts x WLMOUSE Beast X 8K」も人気です。こちらはBeast X 8Kと同じ仕様で、デザインのみ異なります。

また、Beast Xシリーズは3種類のサイズを展開しており、小サイズの「Beast X Mini」と大サイズの「Beast X Max」があります。

WLMOUSE Beast X レビュー

動画で見る

デザイン

今回受け取ったレビュー用サンプルはホワイトからブラックのグラデーションになった珍しいデザインになっていました。どうやら限定カラーだそうです。BEAST Xはとにかくカラーバリエーションが豊富なので、好みのデザインのものが見つかりやすいと思います。概要欄にある公式サイトのリンクからチェックしてみてください。

ドングルは珍しいキューブ型で、カスタマイズ可能なスクリーンを備えています。好きな画像やGIF動画を画面に映すことができます。ライティングも好きな色に設定でき、もちろんオフにすることも可能です。サイズがとても大きいので、設置場所が限られている人は邪魔だと感じるかもしれませんが、個人的には遊び心があってとても好きです。

ちなみに標準設定でははDPIとポーリングレート、バッテリー残量と電波状況が映し出されています。視力が良ければ色々な設定状況を一目で確認できて便利だと思いますが、スクリーンがかなり小さいので僕はよく見えません。

ビルドクオリティ

シェルの成形精度・組み立て精度はとても高いです。シェルの継ぎ目に隙間がなく、 強めにグリップしても、側圧をかけても、シェルがたわんだり軋み音が鳴ることはありません。また、本体を激しく振っても音は鳴りません。それぞれのスイッチのフィーリングに違和感もありません。しっかりした造りという印象を受けます。

マグネシウム合金シェルの強みは、ここまで派手に肉抜きをしても強度を保てることです。BEAST Xは本体重量39~42gというトップクラスの軽さとこの強度を両立しており、マグネシウム合金シェルを採用したことのメリットがはっきりと示されているのは素晴らしい点だと感じました。

コーティング

金属シェルのマウスにしては珍しく、表面には滑りづらい塗装がされています。指先や手のひらを一度決めた位置でしっかりと保持できます。しかし左右メインボタン以外は大きな穴が空いているので、指や手のひらをうまく密着させることができず、グリップがあまり機能しません。

たまたま位置が嚙み合えば、穴に指先を食い込ませて固定することもできますが、指の配置によってはうまく握り込めないこともあります。パッケージにはグリップテープが付属しているので、気になる場合はこれをサイド等に貼って対策することになります。

筆者が使ってみた感想としては、手のひら側は意外とそこまで気にならなかったです。ただ、小指の指先が穴に食い込むのに少し違和感を感じました。操作に干渉するほどではなかったのと、これだけ穴が空いていても割と表面の滑り止めが効いていたので、そのまま使い続けることができました。

本体重量・重量バランス

本体重量は公称値39~42グラム、実測値は41.7グラムと公称値通りでした。

VALORANTで軽いマウスを使って感じたメリットは、マウスを動かすのに必要な力が少なくなることです。フリックのときに腕や手首の力が要らず、体感できるレベルで初動が速くなります。

また、1人目を倒してから2人目にエイムを合わせるとき、手首や指がリラックスしたまま力んでおらず、微調整して頭を狙いやすいと感じました。重たいマウスだと1人目を倒した時点で腕や手首に力が入って、2人目にエイムを合わせるときに滑らかなカーソル移動ができないイメージです。

デメリットとして感じたのは、精度を保つのが難しいという点です。理論上、軽い方が慣性が小さくなるので止めやすいはずですが、実際には軽いと指先の力みや震えがそのままマウスの動きに反映されて、ドット数個分のミスショットが多くなりました。マウスの動き自体は止めやすいんですが、より繊細なコントロールを求められ、微調整が難しくなる感じです。

形状と大きさ

WLmouse BEAST Xの形状と大きさについて、結論から言うとFinalmouse Starlight-12 Mediumのクローン形状です。本家よりも大きな穴が空いている部分があるので、実際にグリップしたときの感触が異なる場合があります。

サイズ感について、筆者のような平均的な手の大きさでは、指の付け根が当たる浅めのつかみ持ちでやや小さいかちょうどいいくらい。手のひらで支える深めのつかみ持ちだとやや小さいです。指先のみで支えるつまみ持ちは非常に快適です。

本体を横から見ると、大きく盛り上がった部分はなく、全体的に平べったいことが分かります。真ん中辺りが最も背が高く、弧を描くように降りていきます。

両サイドはなだらかな曲線になっていて、本体後部は程よく幅が広く、真ん中よりもやや前側に向かって徐々にくびれていく形です。前方から見たときのサイドの角度について、前側はわずかに逆ハの字に、真ん中はほぼ絶壁、後ろ側はハの字に開いています。

メインボタンはアルファベットのU字状に窪んでいて、指先の位置が定まりやすいです。

先ほども触れたように筆者の手で深めのつかみ持ちをするとサイズが少し小さいのですが、それだけでなく、右メインボタンの側面と薬指が干渉してしまう可能性が高いです。

手の大きさが平均的~小さめの場合、指の付け根を当てる浅めのつかみ持ちが合います。手が小さめの場合、手のひらの付け根で支える深めのつかみ持ちも合います。全体的に平べったく、指の置き場が明確に定まっていないので、違和感が出ないように調整できるのが強みです。好みが分かれる点としては、その背の低さくらいでしょう。

つまみ持ちとも相性が良いです。手の大きさはあまり関係なく、サイドのカーブがなだらかなので3本指で固定しやすいです。メインボタンがどの位置でも軽い力で押せるので、かなり浅めのつまみ持ちにも対応しています。注意点としては、小指が大きな穴に埋まってしまう可能性があるので、グリップテープ等での対策が必要になるかもしれません。

メインボタン

メインボタンの固さは柔らかめです。プリトラベル・ポストトラベルはほとんどなく、指先に少し力を入れるとすぐに押し込まれ、力を抜くとすぐに跳ね上がってくる感じです。

歯切れのいい押し心地、鋭いクリック音は金属のシェルでできたマウスらしさがあります。

押し込む場所による押下圧や跳ね返りの強さの変化が少なく、深めに持っても浅めに持っても快適です。かなり浅い位置でクリックしても軽いので、脱力気味のつまみ持ちでも押しやすいです。

クリックが固いマウスからの乗り換えだと、慣れるまで誤入力が目立つかもしれません。

サイドボタン

サイドボタンは小さめで、本体からわずかに飛び出しています。角が取られているので親指が引っ掛かりません。細かいことを言えば、ほんの少しだけボタンが揺れます。コンマ数ミリくらい。振って音が鳴るほどではないです。

押し心地はやや柔らかめで、プリトラベル・ポストトラベルともに短く、とても押しやすいです。重要なキーを割り当ててもうまく機能します。

ホイール

ホイールの硬さは並みです。明瞭なノッチ感があり、1スクロールごとにはっきりと分離します。その割には固すぎずスムーズに回すことができるので、キャラコンでホイールスクロールを多用する場合も快適だと思います。Pwnage StormBreakerのホイールを少し軽くした感じ。

ホイールクリックの固さは並みで、メインボタンとの固さのギャップも気になりません。どちらも誤入力しづらいうえ脱力した状態でクリックできます。

センサー/センサー位置

センサーはPixArt のフラッグシップ PixArt PAW 3395 です。独自のテストを行った結果、センサーは正常に動作していることを確認しました。

センサーは本体の真ん中あたりに搭載されています。Finalmouse Starlight-12 Mediumと比べ、ほんのわずかに上側に搭載されていますが、大差はありません。

ポーリングレート

WLmouse BEAST Xはポーリングレート4000Hzに対応しています。Razerが提供するPollingRateTesterApp v1.00.01で検証した結果、ポーリングレート4000Hzでの正常な動作を確認しました。また、MouseTester v1.5.3のInterval vs. Timeで更新頻度の一貫性をテストした結果、ポーリングレート4000Hzの理論値0.25ms付近を示しました。

VALORANTをテストプレイしましたが、カクつきやプチフリーズは一度も発生せず、安定して動作しました。テストの様子はTwitchの配信アーカイブでご覧いただけます。

マウスソール

WLmouse BEAST Xはマウスソールが貼り付けられていない状態で届きます。マウスソールは5種類付属していて、PTFEソール2種類(中型4枚、大型2枚)、ガラスソール3種類(中型4枚、中型4枚の柄違い、大型2枚)から好みに合わせて選択できます。

最近では形状違いの交換用ソールが付属しているマウスもちらほら見かけますが、初めから貼ってあるソールを剥がして交換する必要があるので少し勿体ないと感じていました。何も貼ってない状態で届くのは個人的に嬉しいポイントでした。

黒いPTFEソール。初動が軽くて滑走もやや速いタイプです。エッジはうまく処理されており、マウスパッドに沈み込ませたときに端が引っ掛かることがありません。厚みも適度にあるので、柔らかいマウスパッドと組み合わせてもボトムシェルが擦れることはないです。

ソフトウェア

WLmouse BEAST Xはソフトウェアに対応しており、こちらからダウンロード可能です。結論から言うと、とても分かりやすく、必要な機能は全て揃っています。

設定項目はボタンへのキー割り当て、DPI調整、LOD(1mm/2mm)、MotionSyncのオンオフ、スラムクリック防止のオンオフ、ポーリングレートの切り替えなど。デバウンスタイムの設定はありませんが、初めから最短設定で組み込まれているようです。

右上の歯車マークからはソフトウェアやファームウェアのアップデートが行えます。

結論とターゲット

WLmouse BEAST Xについて詳しく見てきました。Finalmouse Starlight-12 Mediumのクローン形状で、本体重量は5~8グラム軽いです。さらにNordic NRF52840 MCUチップ搭載、ポーリングレート4,000Hz対応などスペックにも優位性があります。

マグネシウム合金シェルを採用したマウスは人気で、「格好良いから高くても欲しい」という人も少なくないように思います。そもそもマグネシウム合金シェルが使われ始めた理由は、シェルの強度を保ちながら軽量化するという目的を達成するためです。このどちらも達成されずに価格だけ上がってしまったマウスもちらほら見かける中、このマウスはその両方の目的が達成されていて素晴らしいと思います。軽さを重視する方にとって非常に良い選択肢となります。

他にも影響を及ぼす点があります。シェルの素材が違えばクリック感も違います。金属シェルのマウスは歯切れのいい押し心地、鋭いクリック音が鳴る傾向にあります。この2つの特長はそのままにクリックが軽めに調整されており、とても感触が良く、操作しやすいです。

好きなJPEG画像やGIF動画を表示できるスクリーンを搭載した遊び心のあるドングル、PTFE2種類とガラス3種類の合計5種類のマウスソールが付属するなど、パッケージの内容も充実しています。金属シェルの超軽量マウスを探しているなら現状これを買っておけば間違いないと思います。

WLMOUSEBeast X
販売価格:139ドル~

さいごに

WLMOUSE Beast Xに関する情報をまとめました。

現在流通している最新モデル「Beast X 8K」についての情報は以下のページをご覧ください。可愛いデザインと豊富なカラーバリエーションを展開するコラボモデル「Fabulous Beasts x WLMOUSE Beast X 8K」も要チェック。

Beast Xシリーズは3種類のサイズを展開しており、好みに合わせて選択できます。小サイズの「Beast X Mini」と大サイズの「Beast X Max」についての情報は以下のページをご覧ください。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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元finalmouseの人

ポーリングレート1000で使用してますがこのマウス電池の持ち悪くないですか?
無線マウスたくさん持ってるわけではないので比較対象は少ないですが今までの倍の頻度で充電してる気がします。
レビュー項目に電池の持ちの項目もあると嬉しいです。

そそそ

現在のbeastX無印のソフトウェアはなくなっているのでしょうか?
有線のみで使用可能でしょうか???