「Mad Catz M.O.J.O. M1」レビュー。奇抜なデザインのピーキーなゲーミングマウス

「Mad Catz M.O.J.O. M1」レビュー。奇抜なデザインのピーキーなゲーミングマウス

評価:3

本稿では、Mad Catzのゲーミングマウス「Mad Catz M.O.J.O. M1」のレビューをお届けします。

Mad Catz M.O.J.O. M1
価格:5,900円(執筆時点)  Amazon  楽天市場

ファーストインプレッション

Mad Catzから登場した「M.O.J.O. M1」は、蜂の巣のように肉抜きされたシェルが特徴的な軽量ゲーミングマウス。主にかぶせ持ちやつかみ持ちに適したデザインで、類似製品よりも一回り小さいミディアムサイズ、本体重量は公称値70g(ケーブルを除く)。

このシェルがどのようなグリップ感をもたらすのか、また新開発の高速応答マイクロスイッチはしっかりと機能するのか、いくつか興味深い点があったので詳しくチェックしました。

配信アーカイブ

製品仕様とスペック

形状 左右非対称 サイズ 79.3 × 120 × 39mm
本体重量 70g ボタン数 6つ
センサー PixArt PMW3360 解像度 ~12,000DPI
最大加速度 50G 最大速度 250IPS
レポートレート 1000Hz LoD 実測値1.1mm
接続方式 有線 ケーブル 編組
スイッチ DAKOTA (60M) ライティング RGB

パッケージと内容物

豪華なパッケージですが、内容物は M.O.J.O M1マウス本体、取扱説明書のみ。

パフォーマンス

形状と大きさ

中型サイズの左右非対称ゲーミングマウス。寸法は79.3 × 120 × 39mm。

  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image
  • Slide image

装飾によって難解なデザインのように思えますが、ベースとなっているのはシンプルな細長い形状。広がった左サイドには親指を据えられるので、グリップスタイルの幅が広がります。

類似した形状としてはG502やBasiliskが挙げられますが、それらよりも一回り小さいサイズ感。

本体重量

公称値は70g(ケーブルを除く)、実測値は68.3g。

重心はマウス本体の中央あたり。重量バランスは良好です。

グリップ性能

ABS樹脂製で、滑り止めコーティングは施されていません。

シェルは派手に肉抜きされています。

特に親指側の穴は大きく、指先を食い込ませてグリップすることを強いられます。そういう意図で設計されたものと容易に想定できますが、これは好みが分かれそうです。

持ち方の相性

代表的な持ち方とされる かぶせ持ち/つかみ持ち/つまみ持ち との相性をチェック。筆者の手の大きさは幅9.5cm 長さ18.5cmで、日本人男性の平均サイズとなります。指の太さや長さ、それぞれの持ち方での細かな癖など、さまざまな要因によって感じ方が異なる可能性があります。

かぶせ持ち

かぶせ持ちはとても相性が良いです。G502やBasiliskライクな細長い形状でフィット感が得られやすく、サイズはこれらよりも一回り小さいのですっぽりと手に収まります。

M.O.J.O. M1は全長が120mmと短いものの、実際にはもう少し長く感じます。その理由は、テールが大きく削られた構造となっており、本体後部ギリギリまで背の高さが保たれているので、実際にグリップすると手のひらの手前側が浮いた状態となるからです。

かぶせ持ちではグリップ感こそ損なわないものの、肉抜きされたシェルの凹凸が手に感触として伝わるので、好みが分かれる可能性があります。

つかみ持ち

つかみ持ちは相性が良いです。細くて背の高い本体後部、適度に傾斜のあるサイド。グリップするうえで干渉するような部分はありません。本体幅はやや狭めで全長が短いので、小さく感じます。

ただし問題となるのが、派手に肉抜きされたシェルの大きな穴。両サイドはどうしても穴に指を引っ掛ける形となりますが、ソリッドシェルとは感触がかけ離れているため、好みが大きく分かれそうです。いつも全く同じ持ち方を維持できるというメリットはあります。

つまみ持ち

つまみ持ちは相性が悪いです。形状的には全く干渉しないのですが、両サイドに空いた大きな穴に指が食い込み、指先で細かく操作するときマウスへ不規則に力が伝わってしまいます。

スイッチ

メインボタン

新たに開発したという「DAKOTAマイクロスイッチ」。6,000万回耐久で、信号を正確に捉える技術によりチャタリングを防止、デバウンスタイムを排除することで公称値0.2msの高速応答を実現したスイッチ。

押し心地は軽め。プリトラベルがほとんどなく、少し力を加えると一気に奥まで押下されます。ガクッと指が降りていく独特な感触に初めは違和感を覚えましたが、力を入れた瞬間に反応する素直なスイッチで、慣れると扱いやすいです。

サイドボタン

やや小さめのサイドボタン。本体からしっかりと飛び出しており、親指を少しスライドするだけでアクセス可能です。やや奥側に配置されていますが、どの持ち方でも指が届きやすいです。

押し心地は軽すぎず重たすぎず、スイッチ押下前後の遊びも少なめ。「カチッ」と歯切れの良さを感じられ、非常に押しやすいです。

ホイール

ホイールは本体から十分に飛び出しています。ゴムリングはしっとりとした質感で、凹凸によって指が引っ掛かりやすいです。

回すと一定の抵抗感があり、ノッチから次のノッチへの境目もくっきりとしています。細かな操作と連続したスクロールの両方でしっかりとした分離感を得られます。

ホイールクリックはストロークが非常に短く、余分な遊びが一切ありません。ただしそこまで軽いわけではなく、指に若干力を加える必要があるので、マウス操作にぶれが生じる可能性有り。

センサー

M.O.J.O. M1のセンサーは「PixArt PMW3360」です。ファームウェアの普及によって各社が適切に扱える、安定性に優れたセンサーです。主なスペックは 最大12,000DPI、最大加速度50G、最大速度250IPS。

初期DPIは800 / 1600 / 3200 / 12000の4段階で、ホイール下部のボタンから切り替えられます。プラグアンドプレイでソフトウェアは提供されておらず、400DPIに変更する手段はありません

テールがごっそりと削られているのでセンサーの配置がやや後ろめに見えますが、実際は大体真ん中あたりに搭載されています。

例のごとく、Mouse Tester (xCount, xSumの2種)でセンサー性能を検証。DPIは800 / 1600で、ポーリングレートは1000Hz、マウスパッド「PureTrak Talent」上でテストを実施しました。ツールの性質上、環境によって結果が変動する可能性があることを前置きしておきます。

MouseTester: xCounts

MouseTester: xSum

xCounts/xSumともに波形は乱れることなく安定しています。センサー挙動は良好です。

リフトオフディスタンス (LoD)

マウスを浮かせてセンサーの反応が途絶えるまでの距離 リフトオフディスタンス も検証。0.1mmのプレートを1枚づつ重ねてマウスを動かすという工程を繰り返し、センサーが反応しなくなる高さを測ります。使用するマウスパッドによって数値が変動する可能性があります。

リフトオフディスタンスが長すぎると、マウスを大きく振ったあと、元の位置に戻すために持ち上げたときにカーソルが余分に動いてしまい、ゲームプレイ中の精密な操作を妨げてしまいます。個人的には1.5mm以下なら〇、1mm前後であれば◎。

「PureTrak Talent」上で計測した結果、M.O.J.O. M1のリフトオフディスタンスは1.1mmでした。

マウスソール

独自形状のソールが6か所に配置されています。材質は黒いテフロン製で、それなりに滑ります。

エッジは丸められていますが処理が少し甘く、中間層のスポンジが柔らかいマウスパッド上で滑らせると引っ掛かりを感じます。

ケーブル

1.8mの編組ケーブル。編組ケーブルといえば、まるでロープのように硬いものも存在しますが、この手のケーブルにしては芯がなくて取り回しやすい部類かと思います。

根本は底面から少し離れており、マウスバンジーで浮かせることで、マウスパッドとケーブルが干渉するのを簡単に防げます。

※仕様表には「パラコード」と記載がありますが、類似品とかけ離れているため上記のように解説しています。

ビルドクオリティ

派手に肉抜きされていますが頑丈な造りです。トップシェルからボトムシェルに数本の柱、さらに側面は二重構造となっているため、シェルを強く握ってもたわんだり軋むことはありません。

各スイッチに無駄な遊びもなく、クリック感は常に安定しています。また、本体を激しく振っても音は一切鳴りません。ビルドクオリティは問題ないと言えます。

結論とターゲット

「Mad Catz M.O.J.O. M1」について詳しく見てきました。特徴的なデザインとは裏腹に、少し前に見られた仕様が目立つゲーミングマウスです。例えば、プラグアンドプレイで400DPIに変更不可能なこと、硬くて取り回しづらいケーブル、エッジの処理が甘いソールなどが挙げられます。

また、シェルの穴が非常に大きいため、指先が食い込むことも考慮したうえでグリップスタイルを確立する必要があります。いずれも致命的な欠点とは言えませんが、好みが分かれやすいピーキーな仕様であると言えます。

G502やBasiliskを一回り小さくしたような形状は素晴らしいです。また、低価格ながらビルドクオリティにも優れており、それぞれのスイッチ調整もうまく機能しています。このように長所も目立ちますが、人を選ぶマウスであることは間違いないため、慎重に検討したいところです。

総合評価 3.0 out of 5.0 stars

中サイズでG502/Basiliskライクな形状
優れたビルドクオリティ
価格が安い
優れたスイッチ調整
シェルの穴が大きい
エッジの処理が甘いソール
硬くて取り回しづらいケーブル
400DPIに変更不可

Mad Catz M.O.J.O. M1
価格: 5,900円 (本稿執筆時点)

以上、Mad Catzのゲーミングマウス「Mad Catz M.O.J.O. M1」のレビューでした。

プッシュ通知を受け取る 
コメントを購読する
通知
guest
0 件のコメント
Inline Feedbacks
View all comments