「Endgame Gear MB1」レビュー。パラコードケーブル向け、デザイン性に長けたマウスバンジー
本稿では、Endgame Gear(エンドゲームギア)のマウスバンジー「Endgame Gear MB1」のレビューをお届けします。
製品仕様と外観
「Endgame Gear MB1」は、肉抜き無しで70gの軽量ゲーミングマウスXM1で知られるブランド Endgame Gearが発売したマウスバンジー。
サイズは72×115×95mmで、他社製のものと同等の大きさで、本体重量は260gと十分です。
ケーブルを留めるクリップは柔らかいラバー製で、太めのケーブルでも広げて固定できます。底面には円形の滑り止めラバーが4か所に貼り付けられています。
高さ調節が可能なスプリングは段階調整式ではなく、好きな長さにスライドすることができます。操作していてもズレない程度には固いです。
本体背面のカバーは大きく二つに分かれており、そこにケーブルを這わせる形で収納できます。他社製マウスバンジーと比べてデザイン性に長けた印象を受けます。
スペック&ギャラリー
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Endgame Gear MB1 製品仕様 サイズ 72×115×95mm 重量 260g カラー ブラック (ケーブル固定部はホワイト) 底面 ゴム製 クリップ ゴム製 スプリング 高さ調整可能 価格 -円 (Amazon.co.jp、本稿執筆時点) - 製品イメージをチェックする (開閉できます)
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パフォーマンス
可動域・安定性
スライダーを最大まで引き伸ばしたときの長さは、ZOWIE CAMADEと比べて約1cmほど短いです。そこまで高い部分で留められないので注意。スプリングのしなやかさは大差無し。
本体重量は260gでしっかりとしており、底面の滑り止めラバーは若干の吸着性があります。激しいマウス操作を伴っても動かず、安定性は申し分ないと言えるでしょう。
各種ケーブルとの相性
MB1は、ケーブルを留める部分のゴムが他社製よりも柔らかいのが特徴です(以前レビューしたGlorious Mouse Bungeeと同等。ケーブルを固定するときに過度に締め付けることがないため、使用中に断線してしまう心配が少ないです。
そういった観点からパラコードケーブル(最近よく見られる柔らかくて軽い布巻ケーブル)とは相性が良いものの、昔から存在するケーブル(固い編組やビニール製)ではよほど太いものでない限り完全に固定できず、少しずつズレてしまいます。
本体背面の機構はケーブルが外れないように工夫されており、一風変わったデザインのおかげで綺麗に収まります。パラコードケーブル向けのマウスバンジーということで決着。
※問題無く固定できたパラコードケーブルのリスト Glorious Model O, Glorious Model O-, G-wolves Hati Ht-M, G-wolves Skoll Sk-L, Cooler Master MM710, Xtrfy M4, Finalmouse Ultralight Phantom, Finalmouse Ultralight 2 Cape Town, Razer Viper, Dream Machines DM1 FPS, HID-Labs LimpCable, HID-Labs Silky Cable
ちなみに、同社のゲーミングマウスXM1はもともとビニール製ケーブルを備えていたものの、MB1と同時に2020年2月に国内発売となったモデルチェンジ版ではパラコードケーブルに変更されています。これに合わせて設計されたのだと推測します。
結論とターゲット
「Endgame Gear MB1」について詳しく見てきました。ほぼ同形状の類似マウスバンジーと比べ、ケーブルが綺麗に収まる背面の機構・それに伴う全体のデザインは好印象です。
一方で、ケーブルを固定するクリップは柔らかいゴム製となっており、ビニールや編組のようなケーブルを完全に固定するのは難しいです。パラコードケーブルを備えるマウスを使用している方向け。また、スプリング部は他社製のものと比べて少し短いです。
こだわりがそこまで無いのであればデザインで選んでしまうのも有りですが、使いやすさを最優先する方にとっては選択肢には挙がりづらいマウスバンジーと言えそうです。
以上、Endgame Gear(エンドゲームギア)のマウスバンジー「Endgame Gear MB1」のレビューでした。