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「ASUS ROG Cetra」レビュー。アクティブノイズキャンセリングなどの多機能を揃えるUSB Type-C接続のゲーミングイヤホン

「ASUS ROG Cetra」レビュー。アクティブノイズキャンセリングなどの多機能を揃えるUSB Type-C接続のゲーミングイヤホン

本稿ではASUS ROGのゲーミングイヤホン「ASUS ROG Cetra」のレビューをお届けします。

レビューサンプル提供: ASUS Japan

ASUS ROG Cetra
価格: 8,490円 (本稿執筆時点)

製品仕様と外観

「ASUS ROG Cetra」はUSB Type-Cコネクターを備えるゲーミングイヤホン。モバイル機器やNintendo Switch向けの製品です。Type-Cポートを備える一部のPCでも利用可能。

ゲームに最適化されたサウンド、ハイレゾ認定、アクティブノイズキャンセリング搭載、コントローラー付きで価格は1万円以下と、カタログスペックを見た限りは好条件に思えます。

ランニングに適したイヤホンによく見られる形状。耳の形に沿って引っ掛けられ、運動中に装着しても外れづらいタイプです。ROGロゴが赤く光るLEDライティングが搭載されています。

10.8mm径のASUS Essenceドライバーユニットは、周波数応答20~40,000Hzでハイレゾ認定、インピーダンスは16Ω。メーカー曰く「迫力のある低音と最適化されたゲームサウンドを提供する」とのこと。

インラインコントローラーでは音量調整、再生/一時停止、ノイズキャンセリング/アンビエントモード切り替えが可能。衣服に挟んで固定する着脱可能クリップが付属。

ROG Cetraには、Sonyとの提携で開発されたアクティブノイズキャンセリング技術が搭載されています。これは周りの音をかき消す機能で、イヤホンから鳴った音だけを聞き取ることが可能。モバイル機器でのゲーミングに集中できます。

また、コントローラー側面のボタンを押してアンビエントモードに切り替えると、ノイズキャンセリングが無効化され、周囲の音を聞き取ることが可能です。

マイクは無指向性で、周波数応答は50~10,000Hz、感度は-40dB±3dB。

ケーブル長は1.25mで、接続部はUSB Type-C。一般的な3.5mmジャックとは異なり、USB Type-Cポートを持つデバイス(Nintendo Switch、スマートフォン、一部のPC)でのみ利用可能です。そういや次期PlayStation 5もUSB Type-Cを備えるとか。

筆者のデスクトップPCはUSB Type-Cポートを備えていないため、Androidスマートフォン「HUAWEI P20」で使用しています。

イヤーチップ4種類、シリコンチップ3種類、トラベルケースが付属しています。

ROG Cetraはソフトウェア「Armory II」に対応しており、イコライザー調整など各種設定が行えます。前述の通りUSB Type-C経由でPCに接続する環境が無いため、ソフトウェアの紹介は省きます。

スペック&ギャラリー

仕様/スペックをチェックする (開閉できます)
ASTRO A50 + Base Station 製品仕様
対応機種 USB Type-Cを備えるデバイス (スマートフォン, Nintendo Switch, 一部のPC)
ドライバー 10.8mm径 ASUS Essence
周波数帯域 20~40,000Hz
インピーダンス 16Ω
T.H.D
マイク 無指向性
マイク周波数帯域 50~10,000Hz
接続 USB Type-C
ソフトウェア 対応 (ROG Armory II)
価格 8,490円 (本稿執筆時点)
製品イメージをチェックする (開閉できます)
ASUS ROG Cetra
価格: 8,490円 (本稿執筆時点)

パフォーマンス

音質傾向

メーカーが謳う通りに低音が強調されていることは間違いないですが、決して過剰ではなく少し持ち上げられている程度。また、高音域はそこまで主張せず、中域も量感が多く聞き取りやすいです。フラット傾向の低音寄りと結論付けます。

『PUBG Mobile』では足音をピックアップして拾いやすく、周囲の環境音もしっかりと聞こえるため、直感的な状況判断が行いやすいと感じました。そこまで偏りのない周波数特性で、あくまで自然と感じる範囲で欲しい音が増幅されている点が個人的には好印象でした。

ただし解像度はそこまで高くなく、どの音域もさほど前に出てこず全体的に籠りがち。ゲームには適していますが、リスニング用途で音のディテールを細かく聞き取ることは難しいです。

モバイル機器ではPCのようにユーザー自身でイコライザー調整が不可能で、イヤホンの音質傾向がそのまま反映されるため仕方のないこととも言えますが、ゲーミングとリスニングの両方で価格相応のパフォーマンスを期待している場合は注意。

アクティブノイズキャンセリング機能についても、場面によっては機能するものの過度な期待は禁物。筆者が外出時に試した限りだと、駅のホームで電車が通過する音はかき消してくれたものの、ガタゴトと電車が揺れる音は聞こえました。

逆にアンビエントモードは周囲の音がしっかりと聞こえて優秀でした。

装着感

ROG Cetraの装着感は非常に良いです。スポーツ用のイヤホンで最近よく見かける耳の形状に沿って引っ掛けるタイプで、耳に過度に押し当てることなく固定できるので、圧迫感を一切感じません。

本体は全てプラスチック製で軽く、長時間装着していても気になりません。価格を考えると外観がチープと言えますが、快適性は申し分ないです。

マイク

マイクの音質は良好です。無指向性なので周囲の音を遮りはしないものの、話し声は非常にクリアに伝わり、イヤホン搭載のマイクとしては品質が高いと言えます。

とはいえ、屋外の風音などはどうにもならないですね。静かな環境でのゲームプレイ中のボイスチャット、通話に使用する分には不満は出ないであろうクオリティです。

結論とターゲット

「ASUS ROG Cetra」について詳しく見てきました。ざっくりまとめると、1万円以下でゲーム向けのオーディオ、アクティブノイズキャンセリング、モバイル機器向けの各種コントロールを利用できる多機能イヤホン。

懸念されるのは、屋外では状況によってアクティブノイズキャンセリングが十分に機能しないことがある点、リスニング用途にまで価格相応の音質を期待できない点。一通りの機能を揃えたゲーミングイヤホンと見るならば価格以上の価値を見いだせますが、用途を広げると満足感はやや下降します。

USB Type-Cに対応する機器(スマートフォンやNintendo Switch、一部のPC)で使用できるので、コンソールやモバイルを中心に遊ぶ方ならば複数デバイスで使い回せるのは利点。条件が合う場合はチェックしてみては。

ASUS ROG Cetra
価格: 8,490円 (本稿執筆時点)

以上、ASUS ROGのゲーミングイヤホン「ASUS ROG Cetra」のレビューでした。

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