「The Mousepad Company Strata Liquid」レビュー。独自の滑走面を持つスピード系布製ゲーミングマウスパッド

「The Mousepad Company Strata Liquid」レビュー。独自の滑走面を持つスピード系布製ゲーミングマウスパッド

本稿では、The Mousepad Companyのゲーミングマウスパッド「The Mousepad Company Strata Liquid」のレビューをお届けします。

The Mousepad Company Strata Liquid
価格:7,980円(執筆時点)   Amazon

ファーストインプレッション

The Mousepad Companyは、『フォートナイト』のトッププレイヤーの一人であるEpikwhaleが世界大会3位を獲得した際に得た賞金120万ドルを元手に兄と設立したブランド。

そのデザイン性の高さもさることながら、速いスピードとコントロール性を両立する操作性が評価され、フォートナイトのプロをはじめとする様々なプレイヤーに愛用されています。

単なるデザイン性に特化したOEMパッドという訳ではありません。独自に開発した米国で特許取得済みの「DuraGlyde」を滑走面に採用するなど、製作者自らが第一線で活動していたこともあり、プレイに影響する面に拘りが見られるゲーミングマウスパッドとなっています。

レビューを動画で見る

製品仕様とスペック

材質 布製 表面 DuraGlyde
サイズ L:36″x 18″(90 cm x 45 cm) 厚さ 3mm
エッジ ステッチ加工 ベース 滑り止めラバー
カラー 6色展開

パッケージと内容物

今回のサンプル品は仮の簡易パッケージで届きましたが、国内販売向けに用意している段階とのこと。

内容物はマウスパッドのみ。

巻き癖

巻き癖は比較的少ないです。巻かれた状態のときに内側になっている左端が少し浮いている程度で、マウスの可動域は平らとなっているため、操作性を損なうことはありません。

キーボードを載せるなどして数日使用すれば、完全に真っすぐな状態になります。

バリエーション

サイズ

サイズは以下の3種類を展開しています。

  • Small:18″ x 15″ (約450 x 380mm)
  • Large:36″ x 18″ (約900 x 450mm)
  • XXL:48″ x 24″ (約1200 x 600mm)

執筆時点での国内取り扱いはキーボードも載せられる大判のLarge (約900 x 450mm)、デスク全体を覆うXXL (約1200 x 600mm)の2種類となっています。奥行きもやや広めに造られており、マウスを縦に動かす機会の多いタイトルにも適します。

厚さは3mmとやや薄めで、デスクに設置したときに段にならず、扱いやすいです。

カラー

The Mousepad Company製マウスパッドは、シリーズごとにいくつかの色を展開しています。

今回レビューするStrata Liquidは6色展開となっています。

パフォーマンス

滑走面

The Mousepad Companyの滑走面にはポリエステル素材が使用されています。従来のクロス表面よりも湿気や摩耗に強いことと、硬くてザラザラとした手触りが特徴となります。

表面は特殊な織り方となっています。この雫を横向きにしたような模様の両端は実測値で2mmほど。肉眼でも捉えることができるほど粗目で、マウスソールとの接地面を狭くすることで低摩擦・速い滑走速度を実現しています。

硬めの素材かつ表面も粗いため、マウスを高速で動かした際に手首や腕が擦れると痛みます。また、薄い衣服やアームカバーは少し引っ掛かるので、取り扱いには若干の注意が必要です。

操作感

The Mousepad Company Strata Liquidはスピードバランスタイプに属するゲーミングマウスパッドです。他社製マウスパッドと滑走速度を比較すると「Odin Gaming ZeroGravity」「PureTrak Talent」よりも滑りが速く、「Fnatic DASH」「Odin Gaming Infinity」よりも遅いといったところ。

かなり粗めに織られた滑走面は、低摩擦でスムーズな操作感をもたらします。また、水平方向よりも垂直方向へ動かしたときのほうが抵抗が少なく、わずかに滑りが速いです。

中間層のスポンジはやや硬めかつ薄いため、マウスソールの沈み込みによる摩擦の変化が少ないです。マウスを動かす距離にかかわらず、一定の抵抗感を維持したまま操作できます。一方で、ソールがそこまで沈み込まないため、マウスに圧を掛けた際のストッピングアシストには期待できません。

また、ポリエステル素材を用いたマウスパッドによく見られる、マウスの滑り出し(初動)の軽さの割には止め性能が強いという特性がこのマウスパッドにも当てはまります。ただしクッション性が極めて低いぶん、フリックエイムが主体となるタイトルはやや不得意としているように感じます。

総合して、かなり素直なスピード系の布製マウスパッドという印象で、『Apex Legends』『フォートナイト』といった多方向へのトラッキングエイムを主体とするタイトルに適した操作性であると言えます。

他社製マウスパッドとの滑り比較

The Mousepad Company Strata Liquidは「スピードバランス」タイプに属します。
※それぞれ上から滑走速度が速い順に並べています。筆者の肌感覚なので変動する可能性有り。

エッジ

エッジにはステッチ加工が施されています。とても柔らかい手触りで、滑走面とあまり高さが変わらないので、操作性を損なうことがありません。

糸が薄い部分があったり、幅が不均一だったりと、やや粗くはあります。

底面

底面のすべり止めラバーはよく見かけるもので、グリップ性能は可もなく不可もなく。国内販売されているLargeサイズはキーボードまで載せられるタイプなので、デスク上でズレることはありません。

もし海外サイト等での購入で、マウスの可動域のみをサポートするSmallサイズを選択する場合、デスク材質の組み合わせ次第でスリップする可能性があるので注意すること。

センサー相性

各種マウスセンサーとの相性をチェック。それぞれの組み合わせでカーソルが正確に追従するかを確かめるほか、センサー挙動を可視化するソフトウェア「Mouse Tester」での測定も行います。

なお、使用環境やファームウェアのバージョンの違いなど、様々な要因によって結果が変動する可能性があり、この検証結果が100%正しいものではないことをお伝えしておきます。また同じセンサーを搭載していても種類が異なるゲーミングマウスでは結果は変動するので、ご参考までに。

正常に動作する
 動作に問題は無いが、MouseTesterの波形に乱れが見られる
通常使用が不可能

Logicool G Pro Wireless (HERO 25K)
Glorious Model O Wireless (Glorious BAMF sensor)
Glorious Model D- (PixArt PMW3360)
ZYGEN NP-01 (PixArt PMW3389)
ASUS ROG Keris Wireless (PixArt PAW3335)
BenQ ZOWIE FK1 (PixArt PMW3310)
Razer Viper 8KHz (Razer Focus+)
Endgame Gear XM1r (PixArt PAW3370)
Razer DeathAdder V2 (Razer 5G Optical)

主要マウスセンサーを搭載したゲーミングマウス9種で検証したところ、すべて正常に動作しました。このほか『Apex Legends』でのプレイテストも行っています。

ソール相性

滑走面がかなり粗めに織られているため、エッジが適切に処理されたマウスソールと組み合わせることを推奨します。エッジが処理されていない(角が立った)マウスソールで滑らせると、強い引きずり感・特定方向での引っ掛かりを感じます。

また、ソールの形状・大きさの違いによる操作感の変化がやや大きいです。滑走面に約2mmほどの窪みが複数見られるため、点で接地するような小さいマウスソールとの組み合わせでは干渉し、接地面積の大きなソールとの組み合わせでは安定性が増します。

クッション性は極めて低いので、マウスソールの厚さはそこまで気にする必要がありません。

耐久性・湿気への耐性

前提として、布製マウスパッドは基本的には消耗品という認識で、特定の素材や織り方を採用したものを除き、湿気や摩耗への耐性にはそこまで期待できません。

The Mousepad Company Strata Liquidには滑走面にポリエステル素材が使用されており、柔らかいクロス表面と比べると耐摩耗性・耐湿性に優れています。湿度の違いによる滑りの変化は感じづらく、滑走面の摩耗による劣化も比較的遅いです。

結論とターゲット

「The Mousepad Company Strata Liquid」について詳しく見てきました。ソールの沈み込みによる摩擦の変化が少なく、素直な操作感のスピード系布製マウスパッドです。水平方向よりも垂直方向へ動かしたときのほうがわずかに滑りが速く、多方向へのトラッキングエイムに適した操作性となっています。

滑走面の素材や織り方から、滑走速度に対して止め性能がやや強く感じられるものの、クッション性が極めて低いので、ストッピングアシストにはそこまで期待できません。この特性から、ピンポイントでマウスを止めるフリックエイムはやや不得意といった印象を受けます。

柔らかいクロス表面よりも耐久性や湿気への耐性が高いことを考えると、優れた滑走面を持つスピード系布製マウスパッドの一つとして数えられるでしょう。ただし、表面に肌が擦れると痛く、薄い衣服やアームカバーは少し引っ掛かるため、これらが気になる方にとっては扱いづらいと感じる可能性が高いです。

エッジのステッチ加工は幅が不均一だったりとやや雑な処理ではあるものの、縫い目自体は頑丈で、滑走面とほぼ同じ高さなのでマウス操作に干渉しません。底面のすべり止めはやや弱いですが、キーボードまで載せられるLargeサイズであれば問題にはなりません。

上記のようにやや引っ掛かる点はあるものの、『Apex Legends』や『フォートナイト』などトラッキングエイムが主体となるタイトルに適したスピード系の布製マウスパッドを探している方にお勧め。デザインやカラーバリエーションも豊富なので、デスクの雰囲気を一新したい方も是非。

総合評価 4.0 out of 5.0 stars

 滑走速度が速く、静摩擦と動摩擦のバランスに優れる
 クッション性が少なく滑走速度が安定する
巻き癖が少ない
エッジのステッチ加工は操作に干渉しない
現行マウスセンサーと相性が良い
湿気や摩耗に比較的強い
デザイン性に優れている
底面ラバーのグリップ性能はやや低い
 手首や腕が擦れると痛い/薄い衣服やアームカバーが多少引っ掛かる

The Mousepad Company Strata Liquid
価格: 7,980円 (本稿執筆時点)

以上、The Mousepad Companyのゲーミングマウスパッド「The Mousepad Company Strata Liquid」のレビューでした。

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