Ninjutso NPC レビュー
今回はNinjutsoのゲーミングマウスパッド「Ninjutso NPC」をレビューします。
レビューサンプル提供: Ninjutso
- ふもっふのおみせ
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この製品について
「Ninjutso NPC」はNinjutsoが新たに発売する予定のコントロール系マウスパッドです。Artisanマウスパッドでよく知られるPORONベースを採用したり、ステッチ加工を滑走面より低く仕上げたりと、とても高品質なマウスパッドのように見えます。
梱包・巻き癖
Ninjutso NPCは長方形のパッケージに入っています。マウスパッドの巻き癖の原因はほとんどスポンジ側にありますが、PORONは巻き癖がつかない素材なので、巻かれて梱包されていてもフラットな状態を保ってくれます。完全に真っすぐの状態で使い始めることができます。
サイズ
Ninjutso NPCの寸法は470 x 410 x 3.5mmです。
エッジ
エッジにはステッチ加工が施されています。手触り柔らかめでステッチ幅も狭いです。滑走面よりもステッチのほうが背が低くなっています。マウスを大きく振ってエッジに到達しても乗り上げることなく腕や手首も引っ掛かりません。とても品質が高いです。
ベース
底面には高機能ウレタンフォーム「PORON」が採用されています。高密度で平坦度が高いのが特徴です。
表面特性
Ninjutso NPCの滑走面はコントロール系マウスパッドによくある細い糸で細かく織られたサーフェイスで「VAXEE PA BLACK」に非常に近いものです。表面の質感はサラサラとしています。縫い目が細かいのでザラつきをあまり感じません。マウス滑走時に強い摩擦感が得られるタイプです。
アームカバーとの相性について、「ワコール CW-X」は少し引きずって腕が振りづらいと感じましたが、「ダイソー 水を汚さず着色したスポーツ用縫製アームカバー(吸水速乾)」と「SkyPAD ゲーミングアームスリーブ」はそれと比べて抵抗が少なく快適に操作できました。どのアームカバーでも操作に支障をきたすほど引っ掛かることはありませんでした。
スポンジ硬度
硬度はArtisan基準でのSoft相当です。SNS上で相当柔らかいという発信をいくつか見かけましたが、「Artisan 零 Xsoft」や「Lethal Gaming Gear Saturn Pro」よりも硬いです。厚さは3.5mmです。ちなみに同じPORONを採用するマウスパッドでは、Artisanでは4.0mm厚が、Lethal Gaming Gearでは3.5mm厚が採用されています。この3.5mm厚のPORONはArtisanのSoftやXsoftのような4mm厚と比べて深く沈み込む感じがなく、マウスを強く押し下げても安定性がそれなりに担保される印象があります。Artisanのアムンゼン織りやジャガード織りなど滑走面が硬いマウスパッドには4mm厚が合っていて、こういうNinjutso NPCみたいな柔らかい滑走面のマウスパッドには薄い3.5mm厚が合うのかな、と勝手に思っています。
操作感
Ninjutso NPCはコントロールバランスタイプに分類できます。他のマウスパッドと滑走速度を比較すると「VAXEE PA BLACK」と同程度の滑りで、「SOKU X1」や「LGG Saturn Pro」よりも若干遅く、「Razer Gigantus V2」や「SteelSeries QcK Heavy」よりも若干速いです。今名前が挙がったマウスパッドと滑りの速さ自体は似たようなものだと思ってください。
マウスを滑らせたときのフィーリングは滑らかです。ハイブリッドパッドのように手元にザラザラとした感触が伝わることなく、柔らかいサーフェイスの上でソールがスーッと擦れる音がします。
特長はコントロールバランスタイプのマウスパッドにしては滑り出しが軽いことです。他のマウスパッドと滑り出しの軽さを比較すると「LGG Saturn Pro」よりはわずかに鈍く「VAXEE PA BLACK」よりもスムーズです。マウスを細かく動かしても引っ掛からないので微調整が行いやすく、マイクロフリックやトラッキングエイムとも相性が良いです。
滑走時には常に少し強めの引きずり感が得られ、表面摩擦に頼ってマウスを止めることができます。また、マウスを止めたいときに押し下げることで若干の摩擦を足すこともできます。注意点として、柔らかいスポンジが採用されているものの、ソールが沈み込んでも強いブレーキ感は得られません。マウスを止めたいときに押し下げたところで若干の摩擦が得られる程度です。これは別の言葉で表現すると、力が入っても滑走が安定するとも言えます。同じPORONベースを採用した「LGG Saturn Pro」も似たような特性で、異なる材質のベースラバーを採用した「VAXEE PA BLACK」なんかはマウスを押し下げたときに強めの摩擦が発生してブレーキ感が感じられます。マウス操作時にどれだけ圧を掛けているか、マウスを止めたいタイミングで押し下げる人は「VAXEE PA BLACK」と「Ninjutso NPC / LGG Saturn Pro」で評価が分かれるかと思います
体感できる程度の縦横の滑りの差があり、縦方向に滑らせたときのほうが抵抗感が強いです。個人的に『オーバーウォッチ2』で使用していて気になることはありませんでした。
ソール相性
マウスソールの形状や大きさの違いによる操作感の変化は少ないです。PTFEの純度など素材の違いによる変化については、その素材が持つ特徴がそのまま反映される印象です。
結論とターゲット
Ninjutso NPCはハイクオリティなコントロールバランスタイプのゲーミングマウスパッドです。簡単にいえば、VAXEE PA BLACKのようなサーフェイスで、Artisanと同じ底面フォーム・エッジのステッチ加工を施したマウスパッドです。となると競合製品は間違いなくVAXEE PA Blackです。サーフェイス自体は本当に似ているのですが、一番大きな違いを挙げるとするならソールが沈み込んだときの摩擦の変化です。
VAXEE PA Blackはソールが沈み込んだときの摩擦の変化が大きいので、マウスを押し下げるとそれなりにブレーキ感が得られますが、Ninjutso NPCはマウスを押し下げても摩擦が若干増すくらいで滑走速度が安定します。強いブレーキ感が得られるほうが好みならVAXEE PA Black、滑走の安定性を求めるならNinjutso NPCを選ぶと良いと思います。
総合評価4.5 out of 5.0 stars
表面摩擦のみで容易に止まる
巻き癖無し
サラサラとした質感
エッジが滑走面よりも低い
一度設置した場所から動かない
優れたセンサー互換性
アームカバーが引っ掛からない
耐湿性は高くない
- ふもっふのおみせ
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以上、Ninjutsoのゲーミングマウスパッド「Ninjutso NPC」のレビューでした。
サイズ欄の画像がLamzuのやつに・・・