Lethal Gaming Gear Saturn Pro (Firm, Soft, Xsoft)
Lethal Gaming Gearのゲーミングマウスパッド Lethal Gaming Gear Saturn Pro に関する情報をまとめました。
Lethal Gaming Gear Saturn Proについて
Lethal Gaming Gear Saturn Proはコントロールバランスタイプのゲーミングマウスパッド。肌触りの良い表面が採用されており、使い心地の良さに定評があります。
Lethal Gaming Gear Saturn Proは2023年にアップデートが入りました。変更点は以下の通り。
- 中間層(ベース)の変更: ベースの厚みが3.5ミリから4ミリに増し、裏面の仕上げも変更されました。引き続き日本製Poronが使用されています。
- 硬度の追加: もともとXsoftのみだった硬度が、Firm(いわゆるMid), Soft, Xsoftの3種類から選べるようになりました。
- Soft, Xsoft / XL: ¥8,030
- Soft, Xsoft / XL SQ: ¥8,910
- Firm / XL: ¥9,460
- Firm / XL SQ: ¥10,010
Lethal Gaming Gear Saturn Pro (Firm) | |
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基本仕様 | |
製品名 | Lethal Gaming Gear Saturn Pro (Firm) |
パッケージ | フラット |
サイズ | XL SQ 500 x 500mm / XL 490 x 420mm |
厚み | 3mm |
エッジ | ステッチ処理 |
素材 | |
表面素材 | 布 |
表面の詳細 | ポリエステル製 |
肌触り | |
裏面素材 | SlimFlex (旧Poron) |
防滑性 | D |
操作性 | |
滑りの傾向 | |
初動 | 軽い |
滑走速度 | Control Balance |
切り返し | 並み |
表面の硬さ | Mid |
裏面の硬さ | Mid |
静摩擦係数 | – |
動摩擦係数 | – |
硬度 | 50 |
裏面硬度 | 50 |
均一性 | |
デザイン | |
表面印刷 | なし |
カラー | ブラック / レッド |
デザイン | 単色 |
販売サイト | |
購入先 | 7590 |
クーポン |
Lethal Gaming Gear Saturn Pro レビュー
レビュー用サンプル提供: HID-Labs
基本仕様
Lethal Gaming Gear Saturn Proはフラットパッケージに梱包されています。
完全に真っすぐな状態で使い始めることができ、巻き癖に悩まされることはありません。
Lethal Gaming Gearのマウスパッドは以下2種類のサイズを展開しています。
- XL – 490x420mm
- XL SQ – 500x500mm
厚さはSoft, Xsoftが4mm、Firmが3mmです。
- Soft, Xsoft – 4mm
- Firm – 3mm
エッジのステッチ加工は控えめに仕上げられています。
ベースは滑り止め性能が高く、一度設置した場所からずれません。
写真はFirmのもの(Firmのみ仕上げが異なります)。
ArtisanのMidは裏面が滑りやすいという声が多く挙がっており、筆者も実際にそう感じましたが、Lethal Gaming GearのFirmは問題ありませんでした。しっかりとグリップします。
表面の質感
表面はさらさらとしていて肌触りが良いです。指でなぞるとわずかなテクスチャを感じますが、ほとんど気にならない程度です。
コントロール系マウスパッドはマウスの滑りが鈍いことに加えて、肌にもまとわりついてしまうものが多いです。そのため肌触りの良さは強みとなります。
Endgame Gear EM-C Plus や Wallhack SY-001 に似ています(Saturn Proが先発)。
アームカバー相性表
硬さ
Firm, Soft, Xsoft それぞれの硬度を測り、それに近いマウスパッドと並べてみました。硬度の測定にはTECLOCK GS-743G タイプE2 (TECLOCKオリジナル規格) を使っています。
Xsoft:
*同じメーカーのXsoft同士でも結果に差が出ているのは、サーフェイスの硬さの違いが影響していそうです。
Soft:
Firm:
Lethal Gaming GearのFirm, Soft, Xsoftは、ArtisanのMid, Soft, Xsoftと同じくらいの硬さであることが分かりました。サーフェイスの違いによって若干の差は出ているものの、体感的にあまり違いは感じられず、ほぼ同じ硬さのように思います。
操作感
硬度によって操作感に若干の違いがあります。
Firm | Soft | Xsoft | |
初動 | 軽い | やや軽い | 並み |
滑り | コントロールバランス | コントロールバランス | コントロールバランス |
切り返し | 並み | やや重たい | やや重たい |
Firm:
- 初動: 軽い
- 滑り: コントロールバランス
- 切り返し: 並み
初動が軽いのに対し、切り返すときはそれなりに抵抗を感じます。
滑りはコントロールバランスタイプの中でも速いほうで、VAXEE PB 2023 や VAXEE PEなどと近いように感じました。バランス寄りのコントロールタイプという表現がしっくりときます。
Firmはほとんど沈まないこともあり、動かし始めから終わりまで、程よい摩擦とともに滑らかに滑るのが特徴です。滑りの一貫性を保ったまま速度を落としたい人におすすめ。
例外として、汎用丸型ソールとの組み合わせでは、マウスを下に押し込んだときに食い込んで中程度のブレーキが掛かります。緩やかに鈍くなっていくのではなく一気に減速するので、少しクセを感じはするものの、使いこなすと「滑って止まる」を実現できます。
Soft:
- 初動: やや軽い
- 滑り: コントロールバランス
- 切り返し: やや重たい
初動がやや軽め、切り返しは少し重たいコントロールバランスタイプ。
意識してマウスを下に押し込むと沈み込むくらいの程よい柔らかさ。ローセンシで力みがちな人も扱いやすいと思います。また、沈み込んだときには程よく減速するので、マウスを下に押し込んで止めるプレイスタイルにも適しています。
他社製マウスパッドだとEndgame Gear EM-C PlusやPulsar ES2 3mmと滑りが近いですが、沈み込んだときの減速がこの2枚よりも緩やかな印象です。しっかりと沈みはするけど滑りも安定していて、とても使いやすいです。3タイプのうちで最も万人受けするのはSoftだと思います。
Xsoft:
- 初動: 並み
- 滑り: コントロールバランス
- 切り返し: やや重たい
初動の軽さは並みくらい、切り返しは少し重たいコントロールバランスタイプ。
滑りは強いて言うならArtisan NINJA FX 99式 Xsoftに近いですが、若干しっとり感が少なく、滑りも速いように感じます。
Xsoftはとにかく柔らかくて分厚いので、マウスに置いている手の重みで少しだけ沈みます。この影響で、FirmやSoftとの差に気付けるくらい、初動が少し重たくなっています。その代わり、力みによる細かなブレや震えは徹底的に取り除いてくれます。
マウスパッドが底付くよりもマウスのボトムシェル(底面)が擦れてしまうのが先なので、FirmやSoftのように十分に圧を掛けたときの滑り具合を確かめるすべがありません。
他社製マウスパッドと比較
vs Artisan NINJA FX ゼロ
Artisan NINJA FX ゼロの表面は粗く、凹凸があります。一方で、Lethal Gaming Gear Saturn Proの表面はさらさらとしていて、はっきりとした凹凸はなく、少し毛羽立ちがあります。
この違いはマウスを滑らせたときの感触にも反映されています。ゼロはキレの良さが感じられるシャープな滑り。Saturn Proはそれとは対照的で、しっとり感のある滑らかな滑りとなっています。
このように表面の質感やマウスを滑らせたときの感触には違いがあるものの、初動の軽さと滑りのバランスがとても似ています。ゼロの滑りを一段階落としたような性能といえます。
どうしても触感の違いなどの第一印象でイメージが付きがちで気付きづらいのですが、ゼロの操作感に慣れている人なら、実際にゲームで使用しているうちに共通点に気付けると思います。
結論
Lethal Gaming Gear Saturn Proについて詳しく解説しました。表面がさらさらとしていて快適なコントロールバランスタイプのゲーミングマウスパッドです。
バランスタイプから少しだけ滑りを落としたいという人に特におすすめです。硬さが似ているマウスパッドを選んでおけば大きく間違うことはないので、3タイプから近いものを選択しましょう。
繰り返しにはなりますが、このメーカーのマウスパッドはとても高品質です。ステッチ処理は控えめでマウスの操作を妨げません。裏面はしっかりと滑り止めの役割を果たします。
現状、Artisanには表面がさらさらとしていて快適に使えるラインナップが存在しません。もし肌触りの良さを重視していて、Artisanと同等の品質を求めている場合、このマウスパッドはとても良い選択肢になります。