Lamzu Energon レビュー
今回はLamzuのゲーミングマウスパッド「Lamzu Energon」のレビューをお届けします。
レビューサンプル提供: HID-Labs
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この製品について
ゲーミングマウス Atlantisシリーズが人気のLamzuより、初のマウスパッド「Lamzu Energon」が登場しました。スピード系マウスパッドの表面はアムンゼン織りなどのザラザラしたものが多いですが、Energonはサラサラとした表面とスピードの両立を目指して設計されています。フラットパッケージに梱包されたマウスパッドながら3000円台という価格の安さには驚かされます。
梱包・巻き癖
フラットパッケージに梱包されています。完全に真っすぐの状態で使い始めることができます。
開封直後はゴム・ウレタン系の強い臭いがします。徐々に弱まっていきますが1週間ほどは臭いが続きました。
サイズ
Lamzu Energonの寸法は480 x 410 x 4mmです。右下にロゴが配置されています。
エッジ
エッジにはステッチ加工が施されています。ステッチ幅は狭めで、滑走面と同じ高さに仕上げられているので、マウスを大きく振ってエッジまで到達しても乗り上げたり引っ掛かることはありません。
ベース
ベースには発泡感のないVAXEEやZOWIE系のフラットラバーが採用されています。グリップ性能は高いです。メラミン化粧板とラバーウッド天板の2種類でうまく機能しており、一度設置した場所から動くことはありません。
表面特性
Lamzu Energonはサラサラとした表面とスピードの両立を目指して設計されたマウスパッドで、滑走面にはスパンデックスとナイロンのハイブリッドクロスが使用されています。
表面はサラサラとしていて肌触りが良いです。滑走面の拡大写真を見ても分かる通り、とにかく織り目が細かいのが特徴です。非常に細い糸で細かく織られているので指でなぞってもテクスチャを感じません。アームカバーが引っ掛かることはなく、腕や手首が擦れても痛くありません。肌やソールが擦れて摩擦が生じたときに「キュッ」と高い音が鳴ります。
操作感
Lamzu Energonはスピードタイプに属するゲーミングマウスパッドです。滑走速度は「Artisan 疾風乙」「Odin Gaming Infinity」よりも速く「Artisan 飛燕」「Razer Strider」より遅いです。細かなフィーリングは異なりますが、ざっくりと例えるなら「Artisan 雷電」の滑りを少し落としたような操作感です。縦横の滑りの差はほぼ感じられず、どの方向に動かしても均一なように思います。
同タイプのマウスパッドと比較して滑り出しが軽く、マウスを細かく動かして微調整するときに引っ掛かりません。
スポンジは厚さ4mm。柔らかめで指で押すと簡単に沈みます。マウスを滑らせているときも同じで、少しマウスを押し下げるとソールが沈み込んでいることが分かります。ただソールが沈み込んだときの摩擦の変化はそこまで大きくなく、適度に摩擦が増す程度です。力が入りがちな方でも滑走速度が安定しやすいです。
マウスソールの相性について、「Logicool G PRO X SUPERLIGHT」のような面積が広いソールと組み合わせると滑走音が大きくなって摩擦も少し増します。形状や材質の違いで多少の差は出るものの、そこまで大きく変化することはありませんでした。
フィーリングについて、表面がサラサラとしていることもあり、マウスを滑らせると手元に滑らかな感触が返ってきます。スピード系マウスパッドに多いアムンゼン織りのようなザラザラとしたマウスパッドでは、マウスを滑らせたときにそのザラつきが手元にまで伝わることがありますが、Lamzu Energonはこれを無くすために素材が厳選されています。
基本的にLamzu Energonのような滑り出しが軽くて滑走が速いスピード系マウスパッドは『Apex Legends』のようなトラッキングエイムが主体となるタイトルに適しています。少ない表面摩擦でマウスを止めることに慣れている方なら『VALORANT』『CS:GO』でもうまく扱えるでしょう。
結論とターゲット
Lamzu Energonについて詳しく見てきました。フラットパッケージに梱包されていて巻き癖は一切ありません。エッジのステッチ加工は滑走面と同じ高さで、マウスが乗り上げたり引っ掛かることはありません。ベースには発泡感のないZOWIE/VAXEE系のフラットラバーが採用されていて高いグリップ性を発揮します。
ざっくり例えるなら「Artisan 雷電」の滑りを少し落としたようなマウスパッドです。表面がサラサラとしたスピード系マウスパッドは選択肢が少なく、アムンゼン生地をはじめとするハイブリッドパッドの粗い滑走面が苦手な方がメインターゲットになるかと思います。厚手の柔らかいスポンジが採用されていますが、ソールが沈み込んだときの摩擦の変化がそこまで大きくなく、滑走が安定しやすいです。
他メーカーなら5,000円~6,000円で販売しそうなクオリティでありながら実売価格3,000円台と驚くべき価格の安さも魅力的です。ただし、開封時にゴム・ウレタン系の強い臭いがあります。開封から1週間ほどで落ち着きますが、この手の臭いが苦手な方は注意が必要です。ここさえ許容できるなら1枚持っていて損はないマウスパッドです。
総合評価4.5 out of 5.0 stars
柔らかいスポンジ
サラサラとした質感
縦横の滑りの差が少ない
設置した場所から動かない
優れたセンサー互換性
アームカバーが引っ掛からない
以上、Lamzuのゲーミングマウスパッド「Lamzu Energon」のレビューでした。