Artisan NINJA FX ヒエン (Mid, Soft, Xsoft)
Artisanのゲーミングマウスパッド Artisan NINJA FX ヒエン (飛燕) に関する情報をまとめました。
Artisan について
Artisanは日本のゲーミングマウスパッドメーカー。日本国内だけでなく海外のプレイヤーからの評判も高く、近年ではFPSの競技シーンでの使用率の高さも目立ってきています。
サーフェイス(滑走面)のバリエーションが豊富なだけでなく、ベースの硬さを3種類から選べることを大きな特徴としており、執筆時点で合計18種類ものラインナップを展開しています。
日本国内のメーカーということもあり、海外製の高級なマウスパッドと比べて安価で入手できるのも魅力です。本格的なゲーミングマウスパッドの購入を検討している場合、まずチェックしておきたいメーカーです。
Artisan NINJA FX ヒエン (飛燕) について
Artisan NINJA FX ヒエン (飛燕) はスピードタイプに属するゲーミングマウスパッドです。表面が凸凹とした梨地織りのアムンゼン生地を使用しているのが特徴で、滑りのキレが良く、湿度の影響を受けづらいことを特徴としています。
黒とワインレッドの2色展開で、490x420mmや500x490mmなどの大きなサイズもあります。
Artisan NINJA FX ヒエン (Mid) | |
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基本仕様 | |
製品名 | Artisan NINJA FX ヒエン (Mid) |
パッケージ | フラット |
サイズ | XL 490x420mm / XXL 500x490mm |
厚み | 3 |
エッジ | ステッチ処理 |
素材 | |
表面素材 | 布 |
表面の詳細 | アムンゼン織組織 (ポリエステル) |
肌触り | |
裏面素材 | Poron |
防滑性 | D |
操作性 | |
滑りの傾向 | |
初動 | 軽い |
滑走速度 | Speed |
切り返し | 軽い |
表面の硬さ | Hard |
裏面の硬さ | Mid |
静摩擦係数 | – |
動摩擦係数 | – |
硬度 | 62 |
裏面硬度 | 52 |
均一性 | |
デザイン | |
表面印刷 | なし |
カラー | ブラック, ワインレッド |
デザイン | 単色 |
販売サイト | |
購入先 | 6710 |
クーポン | – |
Artisan NINJA FX レビュー
レビュー用サンプル提供: Artisan
基本仕様
- パッケージ: フラットパッケージに入っているので、巻き癖が一切ない状態で使い始められます。
- サイズ: 以下の5種類から選べます。マウスを動かす範囲が狭めな高感度のゲーマーから、腕を振り回す低感度のFPSプレイヤーまで、自分に合った選択が可能です。
- S: 240x210mm
- M: 310x240mm
- L: 420x330mm
- XL: 490x420mm
- XXL: 500x490mm →最近発売されました。
- 硬さ: スポンジの硬さをMid, Soft, Xsoftの3種類から選べます。
- エッジ: エッジにはステッチ加工が施されています。滑走面よりも背が低く、ステッチの幅も狭いです。とても控えめに仕上げられており、マウス操作を妨げません。
- ベース: ベースにはPoronという高性能なポリウレタンが使用されています。裏面は吸盤構造になっており、接地面に張り付くことでズレなくなる仕組みとなっています。柔らかいSoftとXsoftでは問題なく機能しますが、Midではうまく張り付かない場合があります。
表面の質感
- 表面の質感: 梨地織りのアムンゼン生地が使われています。梨の皮のような細かな凹凸感があります。手触りは粗くてざらざらとしています。
- 肌触り: 肌触りは悪いです。手首や腕が汗ばんだときも張り付かず、快適に操作できます。ただし、腕を押し付けるようにすると強い抵抗感があらわれます。汗に影響されづらいのは利点といえます。
- アームカバー: 表面の粗さや凹凸感が影響し、少し引きずるような感触となったり引っかかってしまうものが多かったです。REJECTのアームカバーはしっとりと滑り、快適に使うことができました。
アームカバー相性表
操作感
- 初動: 軽い
- 滑りの速さ: スピードタイプ
- 切り返し: 軽い
- 湿気の影響: とても受けづらい
初動や切り返しが軽いスピードタイプで、表面の細かな凹凸、シボによりマウスソールとの接地面積が小さくなり、とてもキレの良い操作感を実現します。
マウスを滑らせるとザーッと激しく擦れるような感触が手元に返ってくるので、実際の滑りの速さと相反してマウスの動きを止めやすいように感じられます。
湿気の影響はとても受けづらく、いつも同じような感覚で操作できます。湿度の高い時期でも安心して使用できるかと思います。
夏場は高温多湿なことで知られる日本。そんな日本で開催されたValorantの公式大会で、海外プロプレイヤーが2日目から飛燕を採用していたことからも、このマウスパッドの湿気への強さがうかがえます
使用感
とにかく滑りのキレが良いです。堅仕上げのアムンゼン生地が使われており、他のハイブリッド系マウスパッドと比べてパリッとした風合いになっています。そのため、マウスを滑らせるときの”しっとり感”がほぼ無い、シャープな滑りになっているように感じました。
湿気の影響も受けづらいので、滑りが悪いと感じることはありませんでした。いつも同じ感覚でプレイできるのは、滑りが滑らかなマウスパッドにはあまり無い強みだと思いました。ただし、汗ばんだ状態で腕を押し付けると動かしづらくなるのは気になりました。
適しているゲームタイトル:
Apex Legendsやオーバーウォッチ2で求められるトラッキングエイム(対象を追いかける動き)はかなり得意としているように感じました。初動や切り返しが軽く、滑りが速いので、余計な抵抗を感じずに操作できます。
Valorantで求められるフリックエイム(急停止や微調整)もそこまで不得意としていないように感じました。このマウスパッドに慣れてきて、力の入れ具合を調整できるようになると、思い通りに止められます。ただし、中級者〜上級者向けです。
マウスソールの選択:
マウスソールの選択によって滑り具合を調整できます。マウスソールが大きいほど滑りが滑らかになり、速度も抑えられます。逆に小さいと、速度は速くなりますが、マウスを下に押し込んだ時の減速を強めることができます。
個人的に、PTFE製の汎用丸型マウスソールと組み合わせると、Valorantで求められるフリックエイム(急停止と微調整)がしやすいように感じました。とてもスムーズな滑りとなるので、マウスを正確に操作するにはある程度脱力しておく必要があります。
硬さ(Mid, Soft, Xsoft)の選択:
Apex Legendsのようなトラッキングエイム主体のゲームをプレイしていて、滑りが速いものを好んでいる場合、ヒエン Midをおすすめします。ただし、マウスを操作するときに力んでしまうことがあり、それによるブレや震えを抑えたい場合は、SoftやXsoftの選択も視野に入れましょう。
ただし、ヒエンは表面がとても粗いので、ガラスマウスパッドやArtisan NINJA FX ライデン、シデンカイ V2のような滑らかな滑りとはならないことには注意が必要です。
ValorantやCS2のようなフリックエイム主体のゲームをプレイしている場合、SoftかXsoftをおすすめします。ヒエンは表面の生地が硬いこともあり、Softだと想像よりもクッション性が低いように感じられる場合があります。柔らかいマウスパッドを好む場合、Xsoftの選択も視野に入れましょう。
気になった点:
肌触りが良くないのはネックですが、それをカバーする長所も複数存在します。要するにトレードオフです。
耐久性
耐久性に関して、Artisan NINJA FX ヒエン Soft 黒 を1ヶ月間使用した段階では、体感できるような滑りの変化はなく、特定箇所が滑りづらくなるデッドスポットが発生することもありませんでした。
布製マウスパッドを使用していると、表面の摩耗よりも圧倒的に早い段階で、手汗や皮脂などの汚れによる劣化が進行すると考えられます。ですので、布製マウスパッドの耐久性については使用環境によって大きく変動する可能性が高いと思われます。
結論
Artisan NINJA FX ヒエン (飛燕) について詳しく解説しました。表面の粗さは布製マウスパッドの中でも1、2を争うほどで、初動と切り返しが軽い、とにかくキレの良い操作感を特徴としています。
硬さの選択は迷いどころ。よほど滑りを重視していない限りはSoftかXsoftが安牌です。Midはトラッキングエイム(対象を追いかける動き)を得意としていますが、フリックエイム(急停止や微調整)の難易度がグッと高まります。
滑りがよく、湿気の影響を受けづらいマウスパッドを探している人におすすめです。
Artisan NINJA FX ヒエン (飛燕) ギャラリー
Artisan NINJA FX ヒエン の写真を9枚掲載しています。
さいごに
Artisan NINJA FX ヒエン (飛燕) に関する情報をまとめました。
ヒエン以外のラインナップについても近日中にレビューや写真を掲載する予定です。