「HyperX Cloud Stinger Wireless PC」レビュー

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「HyperX Cloud Stinger Wireless PC」レビュー

本稿では、HyperXのゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud Stinger Wireless PC」のレビューをお届けします。 [no_toc]

レビューサンプル提供: HyperX Japan

HyperX Cloud Stinger Wireless PC
タイプ:密閉型ドライバー:ネオジム磁石ダイナミック50mm径周波数帯域:20~20,000Hzインピーダンス:32Ωソフトウェア:-サラウンド:-接続:USBレシーバーマイク:エレクトレットコンデンサー、ノイズキャンセリング重量:270g価格:14,980円 (本稿執筆時点)

製品仕様と外観

「HyperX Cloud Stinger Wireless PC」は、無線接続に対応したゲーミングヘッドセットです。以前より、同名のPS4向けモデルが発売されていましたが、本製品はPCゲーマー向けに設計された新モデルとなります。

LEDライティングゾーンを備えていない、全面ブラックのシンプルな外見となっています。PUレザーに覆われたヘッドレスト・イヤーパッドは低反発クッションが採用されており、長時間の装着も快適にこなせ、手入れも容易に行えます。クッションの厚みも十分です。イヤーカップは耳全体を覆う大きめサイズで、90度回転式となっており、首掛けや収納時に活用できます。長さ調節スライダーはスチール性で耐久性は問題無さそうです。

Cloud Stinger Wireless PCは、本体の操作によって音量調節とマイクのON/OFFが可能です。マイクを上にスイングすることで「カチッ」と音が鳴り、ミュート状態にすることが可能です。イヤーカップの左側には電源ボタンが、右側には音量調節ノブが搭載されています。マイクは位置を自由に調整できますが、本体から取り外すことは不可能となっています。

50mmネオジム磁石ダイナミックドライバーを搭載し、低音が強化されたクリアなオーディオを再生するとのこと。Cloud Stinger Wirelessは無線接続のみに対応したUSB接続モデルで、3.5mmジャックでの有線接続には非対応です。つまり、サウンドカードなど外部デバイスで音質の傾向をカスタマイズできないので、あらかじめゲームプレイに適した音の傾向に調整されていると推測されます。

付属のUSBレシーバーをPCやPlayStation 4に接続するだけで利用可能です。バッテリー持続時間は、1回の充電で最大17時間となっています。充電を挟むことなく1日中ゲームを楽しめます。充電は付属のUSBケーブルと本体を接続するだけですので、何かを取り外すなどの煩わしい動作は不要です。

ギャラリー

製品イメージをチェックする (開閉できます)

パフォーマンス

音質

ざっくり言えば、低音・高音が強調されたドンシャリ気味なサウンドです。いわゆるモニター系統のヘッドフォンとは違い、ゲーム向けに明確な調整がされていると感じます。最初は少し荒いように聞こえましたが、足音や銃声などをはじめとしたゲームの重要な効果音が詰まった音域が力強く再現されており、個人的にはかなり聞き取りやすいと感じました。

低・高音域が強調されているとはいえ、中音域は埋もれてしまっているわけでもなく、高音域が耳に刺さることはありません。HyperXヘッドセット全体の傾向である”バランス重視”に近いものをベースに、PCゲームに適した各音域の強弱調整が加えられていると推測します。

有線接続ヘッドセットと比べると音の解像度には期待できないものの、音圧に関してはかなり優秀だと感じます。力強いサウンドなのでやや荒いと感じる方もいるかもしれません。また、全音域が綺麗にまとまったモニターヘッドフォン・イヤホン系統の音が好みの方にとっては、やや違和感があるかもしれません。このあたりは好み次第です。

また、音質の話とは少し異なりますが、明確な改善点があります。右のイヤーカップに搭載されたボリューム調節ノブに、適度な硬さが確保されています。もしも誤って触れてしまっても、勝手に音量が変わることはありません。

以前レビューしたCloud Flightでは、パーカーなど首元にボリュームのある服を着用していたり、首の角度を変えるなどしてノブに少し触れただけで回ってしまい、意図せず音量が変わってしまう難点がありました。

無線接続時の安定性

「HyperX Cloud Stinger Wireless」は、PC本体にUSBレシーバーを接続するだけで無線ゲーミングヘッドセットとして使用できます。以前レビューしたCloud Flightと同様に、ワイヤレス接続の安定性は高いです。レビュー執筆にあたって1日8時間以上のペースで1週間近く使用していましたが、音が遅延したり途切れることは一度もありませんでした。

ワイヤレスの対応距離ですが、レシーバーを接続したPC本体から10メートルほど離れても問題無く、それ以上離れると音の途切れが発生しました。そこまで部屋が広くない方であれば、ヘッドセットを装着した状態のまま、隣の部屋やダイニング・キッチン等に足を運ぶことも可能でしょう。

バッテリーの持続時間は1回の充電で最大17時間となります。電源ボタン以外のLEDライティングを省くことで、長いバッテリー持続時間が実現されています。寝る前に充電しておけば、1日中ゲームをプレイする場合も安心です。充電は付属のUSBケーブルで行い、最大バッテリー残量までに1時間半ほど要しました(環境によって前後する可能性があります)。

装着感

「HyperX Cloud Stinger Wireless」の装着感は良好です。イヤーパッドやヘッドレストは表面がPUレザー製で肌触りが良く、柔らかい形状記憶クッションが内部に敷き詰められています。スライダーの可動域は申し分なく、あらゆる頭の形状でしっかりとフィットする位置を探れます。

イヤーパッドのクッションが十分に厚いので、長時間の装着でもストレスはありません。側圧がちょうどよく高い密閉性を実現しており、周囲の音を遮ってくれます。また、ヘッドレストのクッションが厚く、ヘッドバンドへの底打ち感は一切ありません。1日8時間以上のペースで数日間装着していましたが、長時間の装着でも疲れづらいゲーミングヘッドセットだという印象を受けました。

イヤーカップは90度回転式なので、休憩時にはヘッドセットを首に掛けたり、机やヘッドセット本体を傷つけないようクッション部分を下にして置いておけます。また、無線ゲーミングヘッドセットの最大のメリットとして、煩わしいケーブルが1つ減るので、デスク上がスッキリとして快適に感じます。

マイク品質は一定水準以上

ゲーミングヘッドセットのマイクとしては一定水準以上の品質となっています。ボイスチャットツール「Discord」と録音ツール「Audacity」で検証した結果、喋った内容を正確に聞き取れる品質は確保されており、音が籠ってしまうこともありませんでした。ワイヤレス接続ということを考えれば優秀と言えるでしょう。

マイク感度は高すぎず、先端を口元に近づけて調整すれば、マウスやキーボードの操作音を遮ることができます。ノイズキャンセリングも良い方向に働き、周囲の余計な音を入れずに声のみを届けることができます。マイクは上に引き上げるとミュート状態にできるので、どんな環境の方でも安心です。

結論とターゲット

「HyperX Cloud Stinger Wireless」は、無線接続ながら低音・高音域が力強く音圧も申し分ない、ゲーム向けに調整された音を鳴らしてくれます。また、無線接続の安定性と装着感については、筆者の連日にわたって実施した長時間着用テストによって問題無いことが証明されました。やはりヘッドセット市場で実績のあるHyperXで、その他の仕様も特に問題なく、総合点は高め

無線接続のメリットである手軽さを最大限に実感しつつ、ゲーム用途に最適化されたサウンドのゲーミングヘッドセットを探している方にオススメです。モニター系統の音とはかけ離れていますが、普段そういったものを使用している筆者でも、これはこれで聞き取りやすい調整だと感じています。

HyperX Cloud Stinger Wireless PC
タイプ:密閉型ドライバー:ネオジム磁石ダイナミック50mm径周波数帯域:20~20,000Hzインピーダンス:32Ωソフトウェア:-サラウンド:-接続:USBレシーバーマイク:エレクトレットコンデンサー、ノイズキャンセリング重量:270g価格:14,980円 (本稿執筆時点)

HyperXのゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud Stinger Wireless PC」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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