「SteelSeries QcK Heavy」レビュー。定番のゲーミングマウスパッドをいま改めてチェック

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「SteelSeries QcK Heavy」レビュー。定番のゲーミングマウスパッドをいま改めてチェック

本稿では、SteelSeries(スティールシリーズ)のゲーミングマウスパッド「SteelSeries QcK Heavy」のレビューをお届けします。

SteelSeries QcK Heavy
価格: 3,273円 (本稿執筆時点)

製品仕様と外観

最も有名なゲーミングマウスパッドといえばQcKシリーズを思い浮かべる方も少なくないでしょう。その中でもQcK+に次いで人気なのが今回レビューするQcK Heavyです。

以前QcK+をレビューした際には「癖がある」と評しました。ここ数年、厚さ4mm前後の布製マウスパッドを使用してきたので、クッション性が無いことにかなりの違和感を覚えていたようです。

今回レビューするQcK Heavyは、QcKの滑走面はそのままに厚みが6mmに増したモデル。どれほど印象が変わるのかチェックしていきます。念のため、シリーズ製品のそれぞれの特徴を以下に。

  • QcK… 布製。
  • QcK Heavy… 布製。通常のQcKよりも分厚い。
  • QcK Edge… 布製。フチが縫われている。
  • QcK Hard… プラスチック製。
  • QcK Prism Cloth… 布製とプラスチック製の両面を使用可能。フチにLEDが搭載されている。

QcK Heavyは写真のように箱に丸めて梱包されています。巻き癖がかなり強いです。浪打ちは数時間で取れますが、外側の巻き癖はだいたい収まるまでに1週間ほど掛かり、完全に取るのは難しいです。

表面はザラザラとした手触り。少しだけ毛羽だっています。

サイズ展開は以下の3種類です。今回レビューするのはLargeで、ローセンシ向けの大判サイズです。

  • Medium:320 mm x 270 mm x 6 mm
  • Large:450 mm x 400 mm x 6 mm
  • XL:900 mm x 400 mm x 4 mm

中間層のスポンジが分厚い (マウスパッドの厚さは6mm)。そこまで柔らかくないですが、指で押し込むと沈みます。ちなみにXLサイズのみ4mm厚なので注意。

縁は切りっぱなし。縫い加工されているものと違い、最初から少しだけ毛羽だっていたり、使用しているうちに剥がれてきます。耐久性はそこまで高くないと言えます。

裏面は滑り止めのラバーベース。ブランドロゴが散りばめられています。マウスパッド自体がズッシリしていることもあり、デスク上でしっかりと固定されます。

なお、Amazon.co.jpでの販売価格は3,273円(執筆時点)。QcK miniやQcK+と比べるとワンランク上がります。

スペック&ギャラリー

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SteelSeries QcK Heavy
価格: 3,273円 (本稿執筆時点)

パフォーマンス

滑り・止めの傾向

QcK Heavyはコントロール系のゲーミングマウスパッドです。ザラザラとした手触りの表面は”中~低速の滑り”。G640より滑りが遅く、ZOWIE G-SRより滑ります。マウスを置いた時点でやや重たく、滑り出しから少しだけ抵抗感があります。

厚さ2mmのQcK+に対し、QcK Heavyは6mm。中間層のスポンジは柔らかくはないですが、圧が掛かると少し沈み込む程度のクッション性は備えています。

少しでもマウスを下に押さえつける力が働いた場合、ソールが沈み込むことで摩擦係数が大きくなり、QcK+よりも滑りが遅くなります。

また、手の力を抜いてマウスを操作する方にとってはほとんど変化を感じられないのも確かです。高DPI、指の関節でマウスを操作するつまみ持ちの方などが良い例です。

プレイスタイルにもよりますが、QcK Heavyの方が狙った位置で止めやすく、ストッピング性能に長けていると言えます。また、表面の細かなうねり・凹凸を感じないため、操作感は向上していると言えます。

センサーとの相性

手持ちのゲーミングマウスを使用し、実際のゲームプレイ・MouseTesterの両方で検証しましたが、相性問題は発生しませんでした。リフトオフディスタンス(LoD)も大きく変動することは無かったです。

湿気への耐性

湿気の影響を受けやすく、「いつもより滑りづらい」と感じる日があります。分厚いQcK Heavyの方が、QcK+よりも顕著にあらわれます。

ドライヤーで湿気を取る方法もありますが、滑走面の線維が潰れてしまう可能性があるので推奨はしません。

結論とターゲット

「SteelSeries QcK Heavy」について詳しく見てきました。コントロール系としてはバランスの良い操作感、プレイスタイルによってはQcK+より高いストッピング性能。ただし 縁縫い加工がされていなかったり、巻き癖が取れづらかったり、さらには湿気への耐性が低かったりと、いくつかの難点が。

確かにプロシーンでの使用率は高いのですが、同じ操作感を維持するために昔から使い続けているプレイヤーも多く残っているような気がします。この滑走面をよほど好む方でない限り、より優れた選択肢が存在するようにも思います。

QcKシリーズを使用していてアップグレードしたい方、操作感を大きく変えずにコントロール系のマウスパッドに移行したい方 (何を使用していたかにもよりますが) にはお勧めです。

SteelSeries QcK Heavy
価格: 3,273円 (本稿執筆時点)

以上、SteelSeries(スティールシリーズ)のゲーミングマウスパッド「SteelSeries QcK Heavy」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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