「X-raypad Equate Plus」レビュー。フリックの軽快さと強いストッピング性能を兼ね備えたゲーミングマウスパッド

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「X-raypad Equate Plus」レビュー。フリックの軽快さと強いストッピング性能を兼ね備えたゲーミングマウスパッド

本稿では、X-raypad(エックスレイパッド)のゲーミングマウスパッド「X-raypad Equate Plus」のレビューをお届けします。

X-raypad Equate Plus
価格:3,290円~(執筆時点)  ふもっふのおみせ  Amazon

ファーストインプレッション

飛燕やGTF-Xと同じアムンゼン生地を採用したゲーミングマウスパッド。G-SRやGP2よりも滑りが速く、QcKやGigantus V2よりも抵抗感の強いコントロールタイプですが、フリック時など素早くマウスを滑らせたときは表面の凹凸を活かした軽快な滑りに。

X-raypadのゲーミングマウスパッドは安価ながらどれも品質が高く、コストパフォーマンスにも優れている印象。ただし裏面の滑り止め性能はやや低いので、横に長いタイプのXXL以上を選ぶか、何かしらの対策が求められます。

製品仕様とスペック

材質 布製 表面 アムンゼン生地
サイズ
XL: 450 x 400 x 3mm
XXL: 900 x 400 x 3mm
3XL: 1200 x 550 x 3mm
エッジ ステッチ加工
ベース 滑り止めラバー カラー Dazzling Curve / Black Curve / Blue Strata

パッケージと内容物

よくある紙製のパッケージ。マウスパッドは緩く巻かれた状態でビニールに包まれています。

サイズ展開と価格

以下3種類のサイズをラインナップしています。厚さは3mm共通。

  • XL:450 x 400 x 3mm
  • XXL:900 x 400 x 3mm
  • 3XL:1200 x 550 x 3mm

国内での販売価格は、ローセンシにも対応するXLサイズが3,380円、キーボードまで乗せられる横に長いタイプがXXLサイズが5,060円となっています。3XLに関しては欠品のため販売価格は不明。

カラーバリエーションはDazzling Curve / Black Curve / Blue Strataの3種類で、どの種類も同じ素材・滑走面です。

今回レビューに使用するのはDazzling Curveです。イメージ画像のようにグラデーションにはなっている訳ではなく、見る角度によって色が若干変化する仕様となっています。

パフォーマンス

巻き癖

端がわずかに浮いている程度で、巻き癖はかなり少ないです。使用しているうちに収まります。

滑走面

滑走面の素材はポリエステルで、梨地織りの一種であるアムンゼンが採用されています。乾いた質感で、表面に細かな凹凸があって手触りはザラザラとしています。

同じ織り方を採用したマウスパッドとしては「Artisan 飛燕」や「ZOWIE GTF-X」、同社の「X-raypad Aqua Control+」などが挙げられますが、これらよりも細かく織られており、高摩擦なコントロールタイプとなります。

操作感

Equate Plusはコントロールタイプのゲーミングマウスパッド。滑り出しや止める間際など、滑走速度が遅いときは摩擦感が強く感じられ、ストッピング性能に長ける印象です。細かな凹凸があってザラザラとしたアムンゼン生地を採用していることもあり、滑走音は大きめ。

布製ゲーミングマウスパッドの中で最も滑りが重たい部類に属する「ZOWIE G-SR」や「Xtrfy GP2」よりも軽快な滑りで、バランスタイプをややコントロール性能に寄せた「QcK」や「Gigantus V2」よりも抵抗感が強いといったところ。

ただ、高速で滑らせる際にはこの摩擦感が薄れ、スムーズに滑走するのがEquate Plusの大きな特徴です。FPSにおけるフリック時には明確な差を感じられます。

肘や腕で大きな動きやフリック、手首でトラッキングや微調整…といったエイムスタイルであれば、程よい滑りと強いストッピング性能を得られるのではないかと思います。

中間層のスポンジはやや固め。マウスに圧を掛けてもソールの沈み込みは少ないので、滑走速度が変化しづらいです。沈み込みによるストッピング性能は得られないものの、摩擦が変動しないぶん操作が安定しやすいと言えます。

エッジ

エッジのステッチ加工は柔らかい手触りで、手首へのダメージはありません。また、丁寧に縫われており、ほつれ等は見当たりません。

底面

裏面の滑り止めラバーは天然ゴム製。ごく一般的なものです。

滑り止め性能はやや物足りず、デスク天板の組み合わせ次第ではマウスを大きく動かすたびにズレる可能性有り。キーボードまで乗せられるXXLサイズ、デスク全体を覆う3XLサイズでは心配要らず。

センサー相性

各種マウスセンサーとの相性をチェック。それぞれの組み合わせでカーソルが正確に追従するかを確かめるほか、センサー挙動を可視化するソフトウェア「Mouse Tester」での測定も行います。

なお、使用環境やファームウェアのバージョンの違いなど、様々な要因によって結果が変動する可能性があり、この検証結果が100%正しいものではないことをお伝えしておきます。また同じセンサーを搭載していても種類が異なるゲーミングマウスでは結果は変動するので、ご参考までに。

正常に動作する
 動作に問題は無いが、MouseTesterの波形に乱れが見られる
通常使用が不可能

Logicool G Pro Wireless (HERO 25K)
Glorious Model O Wireless (Glorious BAMF sensor)
ROCCAT Kone Pure Ultra (Owl-Eye 16K)
Glorious Model D- (PixArt PMW3360)
Xtrfy M42 (PixArt PMW3389)
ASUS ROG Keris Wireless (PixArt PAW3335)
BenQ ZOWIE FK2 (PixArt PMW3310)

主要マウスセンサーを搭載したゲーミングマウス8種で検証したところ、すべて正常に動作しました。このほか『Apex Legends』でのプレイテストも行っています。

ソール相性

中間層のスポンジの沈み込みは少ないものの、滑走面の凹凸が激しいので、マウスソールの端の処理が甘いと引っ掛かり感が生じます。

耐久性

Equate Plusに採用されているポリエステル素材は、湿気への耐性が高く、耐摩耗性にも優れています。布製マウスパッドの中でも長持ちする部類であると言っていいでしょう。

エッジのステッチ加工は手触りこそ柔らかいものの頑丈で、約2ヵ月ほどの使用で手首が擦れる部分が毛羽立ってきますが、ほつれは一切見当たりません。とても優秀で、低価格ながら品質は高いです。

結論とターゲット

「X-raypad Equate Plus」について詳しく見てきました。アムンゼン生地を採用したコントロールタイプのゲーミングマウスパッドは、「SteelSeries QcK」や「Razer Gigantus V2」よりも強い抵抗感を、「ZOWIE G-SR」や「Xtrfy GP2」よりもクイックな操作感で、フリック時には軽快な滑りをもたらします。

同じ織り方の「Artisan 飛燕」「ZOWIE GTF-X」はどちらもスピードタイプに属するマウスパッドで、Equate Plusはこれらよりもかなり摩擦を強いので、類似したマウスパッドとは言えません。ただフリック時など素早くマウスを滑らせたときのクイックな動作はこの素材特有のものだと思われます。

巻き癖は少なく、エッジのステッチ加工も頑丈です。ただし裏面のグリップ性能はやや低いので、キーボードまで乗せられるXXLサイズ以上を選ぶか、ズレないよう何かしらの対策が必要となります。

デザインは一見すると派手なように感じられますが、意外にも落ち着いたデスク環境を作り出せます。高品質ながらローセンシ対応のXLサイズで約3,300円と、コストパフォーマンスの面でも優秀です。

総合評価4.5 out of 5.0 stars

摩耗と湿気に強い滑走面
コントロール性の高い操作感
巻き癖が少ない
頑丈なエッジのステッチ加工
優れたデザイン
価格が安い
裏面のグリップ性能がやや低い

X-raypad Equate Plus
価格: 3,290円 (本稿執筆時点)

以上、X-raypad(エックスレイパッド)のゲーミングマウスパッド「X-raypad Equate Plus」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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