より高いフレームレートとリフレッシュレートが”バトルロイヤルゲームの勝率”を上げる。NVIDIAの調査結果より

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より高いフレームレートとリフレッシュレートが”バトルロイヤルゲームの勝率”を上げる。NVIDIAの調査結果より

NVIDIAは3月7日、”より高いフレームレートとリフレッシュレートはバトルロイヤルゲームの勝率を上げる”といった内容の記事を投稿しました。これはNVIDIAの調査によるもので、さまざまな統計情報が公開されています。

高性能なGPUとモニターがバトルロイヤルの勝率を上げる

『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』『フォートナイト』『CoD:BO4 ブラックアウト』『Apex Legends』などのバトルロイヤルゲームはここ数年で盛り上がりを見せ、毎日数百万人ものユーザーがプレイしています。これらは最後まで生存することが勝利条件で、当然そこに到達するにはプレイスキルが必要となります。

しかしNVIDIA曰く、プレイスキル以外にも勝利に繋がる要素があるとのこと。ハイスペックなPCによって高いフレームレート(fps)でゲームを快適に動作させ、144Hzや240Hzといった高リフレッシュレート(Hz)のゲーミングモニターを使用しているプレイヤーは、バトルロイヤルゲームでの勝率が高いとの調査結果が出ています。

前提として、フレームレートとは”モニター上の映像が切り替わる頻度”のことを指し、FPS(1秒あたりのフレーム数)という単位で表されます。リフレッシュレートとは”1秒間に最大何フレームの映像の切り替わりを処理できるかを示す数値”のことで、単位はHz(ヘルツ)で表されます。

つまり、モニターのリフレッシュレートが60Hzならば、高性能なゲーミングPCによって240fpsでゲームを動作させていても、実質60fpsでの動作と変わらないということになります。これらの関係性については、以下の記事にて詳しく解説しています。

高性能なGPUを使用するプレイヤーはK/D比が高い

NVIDIAの調査によると、「RTX20シリーズ」(RTX2070、2080、2080 Ti)を使用して高いフレームレートで『フォートナイト』『PUBG』を動作させているプレイヤーは、GTX600シリーズを使用するプレイヤーと比較すると+53%のK/D比を誇っているとのことです。GTX1000シリーズと比べても16%の差があることから、PCスペックはゲームのパフォーマンスと直接関係しているように思えます。またGTX1000シリーズに焦点を当て、それぞれのGPUでのプレイ時間とK/D比をグラフにしたものも公開されています。プレイ時間を考慮しても、やはり性能の高いGPUを使用するプレイヤーのパフォーマンスが優れていることが分かります。最後に、これらのGPUを高リフレッシュレートのゲーミングモニターと共に使用することで、どれだけK/D比が向上するのかというテストの結果が公開されています。60Hz / 144Hz / 240Hzそれぞれで比較した結果、やはりK/D比は向上しています。それと同時に、GPUとモニターともに高性能なものを使用するほど、K/D比が向上する幅も大きくなっていることが分かります。これらの統計情報を見ると、プレイ環境が高水準であるほどキルが多くデスが少ない、つまり結果的には勝率の上昇が見込めるということが読み取れます。140Hzや240Hzといった高リフレッシュレートのゲーミングモニターを使用することで、高性能なGPUのパフォーマンスを最大限に発揮できます。しかし裏を返せば、単に上手いプレイヤーが高性能なハードウェアを使用しているとも考えられるでしょう。性能が高いGPUやモニターを導入したからといって、必ず良い結果が出るわけではないということも理解しておいてください。

NVIDIAは「バトルロイヤルゲームをプレイするにあたって、144Hzや240Hzといった高リフレッシュレートのゲーミングモニター、それに対応するフレームレートを引き出すGPUを使用することで、あなたの可能性を最大限に引き出すことができる」と締めています。リフレッシュレート240Hzのゲーミングモニターはゲーム画面を非常に滑らかに映し出してくれるものの、それに合わせて240fpsでゲームを動作させられるGPUが必要です。

”快適であるか”の基準は60fpsから144fpsに変化している

これまで、PCゲームが快適に動作しているかの目安となる値は”60fps”とされてきました。しかし、一瞬の判断が求められるジャンルであるバトルロイヤルが流行している今、平均144fpsでの動作を目指すことが主流となりつつあります。以前DPQPの公式Twitterで読者にアンケートを実施した際は、約5割の方がリフレッシュレート144Hzのゲーミングモニターを使用しているとの回答をいただきました。

Q. 使用しているモニターのリフレッシュレートは? ― Twitterでのアンケートより、368票の集計結果

60Hz
35%
144Hz
51%
240Hz
14%

つまり現状では、リフレッシュレート60Hzのモニターを使用しているだけで、144Hzや240Hzを導入している全体の半数以上のプレイヤーに遅れを取ることになります。少し前までは、144Hzのリフレッシュレートを最大限に活用するプレイヤーはごく少数でしたが、もう状況は大きく変わっています。このことから、ゲームの動作が快適であると言える基準は”144fps”に変わりつつあると言えるのではないでしょうか。

なお、ゲームを240fps前後で動作させられるGPU、リフレッシュレート240Hzのゲーミングモニターは非常に高価ですので、導入するにはそれなりの覚悟が必要。コストパフォーマンスを重視するならば、ミドルクラスのGPU(例:RTX2060など)とリフレッシュレート144Hzのゲーミングモニターの組み合わせが良い選択になるでしょう。

BenQ ZOWIE XL2536
画面サイズ:24.5型ワイド/TL液晶解像度:フルHD(1920×1080)応答速度:1ms(GtoG)リフレッシュレート:144Hz接続端子:DVI-DL×1、HDMI1.4×1、HDMI2.0×1、DisplayPort×1本体サイズ:‎W569.94×H445.75~515.43×D226.04mm重量:7.5kg価格:45,052円 (2019/1/25時点)

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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