「Cooler Master MP510」レビュー。耐久性に優れるCORDURA生地を採用したゲーミングマウスパッド

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「Cooler Master MP510」レビュー。耐久性に優れるCORDURA生地を採用したゲーミングマウスパッド

本稿では、Cooler Masterのゲーミングマウスパッド「Cooler Master MP510」のレビューをお届けします。

Cooler Master MP510
価格: 20.90ドル (本稿執筆時点)

製品仕様と外観

「Cooler Master MP510」の最大の特徴は、滑走面に「CORDURA(コーデュラ)」という素材が使用されていること。同素材を採用したマウスパッドはいくつか発売されているものの、まだまだ数少ないです。

CORDURAとは、耐久性・耐水性に優れた生地です。ナイロンと比べて7倍の強度を持ち、ミリタリーギアやワークウェアなどの様々な製品に使用されています。 (念のためお伝えしておくと、MP510はハード系ではなくソフト系に分類されます)

マウスパッドの場合、CORDURAの持つ撥水性も大きなメリットとなります。プレイ中にかいた汗などの水分を吸収しないため、布製マウスパッドと比べて劣化しづらいです。買い替える頻度が少なくなるため、耐久性が高いことは大きな強みと言えますね。早速見ていきます。

他の布製マウスパッドと同じように、巻かれた状態で梱包されています。巻き癖はそこまで強くなく、数時間の使用で気にならない程度に。

表面は固い材質ですが、数日も使用すれば多少は柔らかくなります。写真のような細かな凹凸は肉眼でも確認できます (非常に細かいですが…)。見たまんまのザラザラとした手触りで、手首や腕が擦れると少し痛いかも。

MP510は以下の3サイズを展開しています。今回入手したのはローセンシ向けのLargeサイズですが、他社製の同サイズと比べると奥行きがやや狭め。

  • Medium:320×270×3mm
  • Large:450×350×3mm
  • XL:900×400×3mm

エッジはほつれ防止の縁縫い加工、裏面は滑り止めのラバーベース。

Cooler Master MP510
価格: 20.90ドル (本稿執筆時点)

スペック&ギャラリー

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パフォーマンス

滑り・止めの傾向

結論から言えば、”滑り出しは軽いのに制御しやすい”独特な傾向となります。そもそも”表面に凹凸がある=ソールとの接地面積が狭い”ということなので、初動が軽いことは納得。ただ、いざマウスを滑らせると全く違った印象となります。

スピード系マウスパッドのような軽々とした操作感のまま、表面の凹凸によって摩擦が引き起こされ、滑り性を保ったまま制御も行える、といった感じ。なんせこれまで扱ってきた布製とは明らかに異なる傾向…言語化しても伝わりづらいですね。

中間層のクッションは浅くて固めで、指で抑え込もうにも力を入れなければ沈み込みません。ですので、上記のような傾向はすべて滑走面によるもの。流行りの軽量ゲーミングマウスも含め、どのような本体重量のマウスでも近しい操作感を得られます。

筆者が注目したい点は、スピード特化の滑走面ではないにもかかわらず初動が圧倒的に軽いことです。一般的な布製だと製法の関係上、糸の太さや織り方などを工夫してもこのような操作感にはなりづらいのではないかと。

ちなみに、ソフト系としては滑走音が大きめ (ハード系ほどではないですが)。また、マウスソールの形状・大きさによる傾向の変化は少ないですが、表面の凹凸が影響し、角が立っていたり点接地のものだと引っ掛かりを感じやすいです。

独特な操作感であるため好みは分かれそうです。ただ前述の通り、届いた直後は固かった表面が使用するうちに馴染み、日に日に制御しやすさを感じられるようになるかと思います。

センサーとの相性

MP510は独特な滑走面となっており、センサーとの相性問題が少なからず発生します。筆者の確認した限りでは、PixArt PMW3310を搭載するゲーミングマウスの一部が通常使用不可能でした。

また一部のPixArt PMW3389カスタムセンサーでは、工場出荷状態では正常に反応せず、ソフトウェア上でキャリブレーションを済ませると問題無く使用可能となりました。

その他の注意点

マウスケーブル(パラコードケーブルも含む)がパッド表面に擦れると、抵抗感とともに音が鳴ります。多少なりとも操作感に影響するため、マウスバンジーでしっかりと浮かせましょう。

結論とターゲット

「Cooler Master MP510」について詳しく見てきました。滑り出しが軽い割にはストッピング性能にも長けており、絶妙にバランスの取れたゲーミングマウスパッドだと感じます。

ソフト系パッドとしては耐久性も高く、ハイセンシ・ローセンシ向けの2サイズ、キーボードまで乗せられる大判サイズの計3種類が展開されており、価格もそれほど高くありません(Lサイズが20ドル)。総合的に見てかなり好条件なゲーミングマウスパッドと言えます。

ただし現状は国内からの入手が難しく、リリースからそれなりに日が経った今でも国内発売のアナウンスはありません。海外サイトから購入する必要があるため、面倒だという方は「気になるマウスパッド」のストックとして蓄えておいては。

Cooler Master MP510
価格: 20.90ドル (本稿執筆時点)

以上、Cooler Masterのゲーミングマウスパッド「Cooler Master MP510」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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