「Artisan 零 Soft」レビュー。慣れやすい操作感、妥協のない高品質なゲーミングマウスパッド

「Artisan 零 Soft」レビュー。慣れやすい操作感、妥協のない高品質なゲーミングマウスパッド

評価:5

本稿では、Artisanのゲーミングマウスパッド「Artisan 零 Soft」のレビューをお届けします。

Artisan 零 Soft
価格: 2,380円~ (本稿執筆時点)

製品仕様と外観

今でこそ広く知られている国産ゲーミングマウスパッドメーカー Artisan は、プロプレイヤーやインフルエンサーのPR無しでここまで周知された珍しいブランドの一つ。

遡ること7~8年前、筆者が『サドンアタック』を熱心にプレイしていた頃、当時親交があったトッププレイヤーから”飛燕(ヒエン)”を勧められて購入した思い出があります。※当時はFC2ブログなどで自身の媒体を持って情報を発信するのが主流で、TwitterなどのSNSが普及しだしたのはもう少し後の話。

当時と比べるとマウスパッドの選択肢も格段に増え、求めるものに応じてユーザーが分散するようになった印象を受けるので、このタイミングで改めてArtisanのマウスパッドをチェックしていきたいと。その第一弾として”零(ゼロ)”を詳しく見ていきます。

薄い段ボールのパッケージに真っすぐの状態で梱包されています。巻き癖に悩まされることも多いですが、Artisan製のゲーミングマウスパッドでは心配無用です。

サイズ展開は以下の4種類で、ハイセンシ・ミドルセンシ・ローセンシそれぞれに合った大きさを選べます。振り向き18cmの筆者はLサイズを選択しています。

  • S:240 x 210 x 4 mm
  • M:310 x 240 x 4 mm
  • L:420 x 330 x 4 mm
  • XL:490 x 420 x 4 mm *全サイズ共通でMIDは3mm厚

またArtisanのゲーミングマウスパッドの大きな特徴として、中間層のスポンジ硬度を選択できることが挙げられます。硬いほど滑りが速く、柔らかいほど滑りが遅くて止まりやすくなります。

  • Mid – 滑走速度5, 移動安定性5, 止めやすさ3
  • Soft – 滑走速度4, 移動安定性4, 止めやすさ4
  • Xsoft – 滑走速度3, 移動安定性3, 止めやすさ5

Artisan公式による、スポンジ硬度ごとの性能を数値化したものです。今回はバランスの取れたSoftを選択しています。

以前までとは異なり、新シリーズNINJA FXではフチが縫い加工により補強されています。

また底面は吸盤構造を謳っており、デスクに設置するとペタッと貼り付きます。もちろんシールみたいなものではないので軽く剥がせます。他社製よりも遥かに高い防滑性で、マウスの操作でズレることはまず無いと言えます。

スペック&ギャラリー

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Artisan 零 Soft
価格: 2,380円~ (本稿執筆時点)

パフォーマンス

滑り・止めの傾向

Artisanいわく、零は”コントロール系”の位置づけで、某海外製マウスパッドに近い使用感とのこと。実はこれ、全世界で愛用されるSteelSeries QcKシリーズに対抗して作られたマウスパッドなのです (Project-QKって覚えてますか…?)。

滑走面に触れてみるとザラザラした手触りで、滑らせたときに強い抵抗感があります。PTFE100%のソールだと、形状を問わず「サーッ」と擦れるような滑走音が大きめに鳴るほど。

ここまでは滑りの遅いマウスパッドの特徴を捉えていると言えるのですが、意外にも初動は軽いです。QcKと比較すると、滑り出しの詰まりが取り除かれた感じです。さらに比較を進めた結論として、滑りの速さも止めやすさも零に軍配が上がると言えます (※スポンジ硬度Softでの感想)

まずQcKは滑り出しから止めるまでのスピードが一定ではありません。初動こそ遅いものの、その後は滑りが軽快になり加速する傾向にあります。零の場合、初動から常に一定の摩擦が与えられ、均一なスピード感で滑ります。

また、滑走面の抵抗に大きく頼って止めるQcKに対して、零 Softはクッションの沈み込みによって摩擦係数が増大するため、ピタッと止まる感覚が得られやすいです (※もちろんXsoftだとより強く実感できますが、滑りやすさにも影響するので注意すること)

まとめると、中速程度の滑りを確保しつつ、同じような滑りのマウスパッドと比較しても優れたストッピング性能を発揮する…といったところで、非常に良いものだと言えます。また、コントロール系ではなくバランス型と言えます。

確かに大まかな特徴はQcKに近い部分もあるのですが、目を細めてチェックすると要所要所で上回っているのかもなという印象です。コントロール系マウスパッドの中でも、バランスが取れたものを探している方にお勧めできます。

最近、FPS界隈ではゲームタイトル毎に適したマウスパッドを選ぶという見方も増えていますが、零は縦横でのスピードにそこまで差はないため、タイトルを問わずに適応できるかと思います。

また、材質・大きさ・形状の異なる複数パターンのソールを使い分けて操作感を確かめたところ、材質の違いによる摩擦の強弱、接地面積の大きさによる安定性の違いなど、ソール自体の特徴は反映されやすいです。

最後に、注意してほしい点。MidやXsoftなどの異なるスポンジ硬度を選んだ場合、とてつもなく印象が変わる可能性があります。個人的には、バランスの良さ・扱いやすさからSoftが無難だと思います。

センサーとの相性

筆者が検証した限りでは、現行センサーとの相性問題は発生せず。

湿気への耐性

湿気はマウスパッドの滑りに影響を与え、湿度が高まると滑りづらくなります。今回のレビューのため、改めて新品を購入して1ヵ月くらい使用。日本の夏は「高温多湿」で、ちょうど5月あたりから徐々に湿度が高まりますが、そんな中でもマウスの操作感に目立った変化は生じず。

上記のことから、零はじゅうぶんな湿気への耐性があると感じました。

結論とターゲット

「Artisan 零 Soft」について詳しく見てきました。今更感があるレビューにはなってしまいましたが、やはり品質の高さは際立っており、選択肢が増えた今でも大きな存在感を放っていると思います。ここまで徹底された布製マウスパッドは現状ありません

滑りの速さや止めやすさはあくまで一つの指標でしかなく、どれが最も優れているかは一概には言えないものの、零の”滑りの速さに対するストッピング性能の高さ”は明らかに優れたものだと言えます。好み次第ではありますが、バランスが取れていて慣れやすいです。

「よく分からないけどArtisanが気になる」という方は零 Softから試してみて損は無さそう。巻き癖無し、湿気への耐性、デスク上で滑らないことなど、操作感以外の使用体験についても一切の不満は無く、価格以上の価値があると感じます。

Artisan 零 Soft
価格: 2,380円~ (本稿執筆時点)

以上、Artisanのゲーミングマウスパッド「Artisan 零 Soft」のレビューでした。

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