Orbital Pathfinder – このマウス1台で約2500通りの形状を試せる
Orbitalのゲーミングマウス Orbital Pathfinder に関する情報をまとめたページです。Orbitalよりレビュー用サンプルの提供を受けましたが、コンテンツの内容には影響しません。
Orbital Pathfinder について
Orbital Pathfinderは各部に装着できるカスタマイズパーツを組み合わせることで、約2500通りの形状を作り上げることができるゲーミングマウスです。
レビュアー向けサンプルの注意点
執筆時点ではレビュアー向けに「PATHFINDER TEST PILOT」と裏面に記載のあるサンプルが配布されています。これらのサンプルと最終バージョンとでは一部の仕様が異なるようです。Orbitalの担当者から伝えられている内容は以下の通り。
- 最終バージョンはポーリングレート4000Hzに対応する(4Kドングル同梱)
- 最終バージョンはマウスシェルに高品質なプラスチックが使用され、軋みはゼロになる
- 最終的に本体重量も軽くなる
今回配布されたサンプルは、Pathfinderの特徴である形状カスタマイズ機能に関するフィードバックを求めるためのものです。基本的なゲーミングマウスとしての機能は備えていますが、現時点ではマウスシェルの品質がそれほど高くありません。最終バージョンでは、より高品質なプラスチックが使用される予定で、担当者によると軋みも完全になくなるとのことですが、現段階ではその点を確認できないことをご了承ください。
Orbital Pathfinder ファーストインプレッション
Orbital Pathfinderの最大の特徴は形状をカスタマイズするための独自の機構を備えていることです。
コアの本体後部と両側面に穴が空いています。これがカスタマイズパーツを着脱するための機構です。
スライダー式になっており、ツメが引っかかって固定される仕組みです。取り付ける時も引き抜く時もそこまで力は要らず、スムーズな着脱が可能でした。
Exploreと書かれた箱にカスタマイズパーツが入っています。内容物は以下の通り。
- 左側面:パーツ4種類+スペーサー2種類
- 右側面:パーツ7種類+スペーサー2種類
- 本体後部:パーツ4種類+スペーサー2種類
これらのパーツを脱着しながら形状を作り上げていきます。2種類の厚みが異なるスペーサーが付属しており、各部のサイズ調整も行えます。コア自体は小さめではあるものの、スペーサーを駆使すれば相当大きなマウスに仕上げることもできるため、あらゆる手の大きさや持ち方に適応できます。
各パーツと形状について
各パーツの特徴について解説します。
左側面のカスタマイズパーツ(4種類+スペーサー2種類)
- LATCH (L):
- CLAW (C):
- PINCH (P):
- AVERAGE (A):
右側面のカスタマイズパーツ(7種類+スペーサー2種類)
- AVERAGE (A) : 名前通りの平均的なシェイプ。程よいカーブにより安定した薬指と小指の置き場を確保できます。
- PINCH (P)
- CLAW (C)
- RIGHT HAND (R)
- XTRA CLAW (X)
- SLASH (S)
- WAVE (W)
本体後部のカスタマイズ(4種類+スペーサー2種類)
- LOW HUMP (L):
- MEDIUM HUMP (M):
- HIGH HUMP (H): 深めのつかみ持ちとの相性◎。後部にかけて高く盛り上がっていて、お尻はストンと落ちるのが特徴です。急な勾配になった部分を手のひらで包み込むようにして持つのが快適です。
- RIGHT HAND HUMP (R):
無装着でも使える
当然ですが、何も装着していない状態でもマウスとして機能します。
細身かつ側面が平らな左右対称マウス。側面は「ハの字」や「逆ハの字」ではなく、指先を置く部分は真っ平で、指が引っ掛かるような段差があります。カスタマイズパーツ脱着の兼ね合いで偶然生まれたものだと思いますが、これはこれで良い。
左側面はその段差の境目に親指をはめることができるのは、Roccat Kone Pure Ultraを彷彿とさせます。親指の指先に触れるだけでなくその周辺にも密着するので、広い面で支えている時のような安定感が出てくれます。つまみ持ちユーザーであれば右側面の調整だけでも満足のいく形に仕上がる可能性を秘めています。
サイドボタンのカスタマイズ
サイドボタンの大きさも調整できます。S, M, L の3サイズ展開。よくあるマグネット式ではなく差し込んで固定する仕組みです。
最も気に入っている形状
- 左側面:LATCH (L) , SPACER 1
- 右側面:AVERAGE (A) , SPACER 0
- 後部:HIGH (H) , SPACER 0
筆者が気に入ったカスタムをご紹介。深めのつかみ持ちに最適化した形状を目指しました。
後部パーツの HIGH (H) はとても高く盛り上がっており、後ろ端でストンと降りていくのが特徴です。手のひらで後ろ端を包み込むような持ち方をすると、G-Wolves HTS+ 4Kに近い感触になるように感じました。
左側面の LATCH (L) は親指の手前側に大きな膨らみをプラスしてくれます。最も窪んでいるのが真ん中よりも少し前で、深めにつかみ持ちをした時の指指の置き場とピッタリ合うというのが決め手でした。
右側面の AVERAGE (A) は名前通りの平均的なシェイプで、緩やかなカーブにより安定した薬指と小指の置き場を確保できます。
スペーサー無しでは本体幅が少し狭いように感じたので、側面の両方にスペーサーを入れて調整しています。この微調整により、エイムの安定性が大きく改善されました。筆者の場合、手の大きさに対してマウスの本体幅が狭いと、しっかりと力を入れて持たないと完全に固定できず、指の関節などの力みによるエイムのブレが顕著になります。
まとめ
Orbital Pathfinderは、約2500通りの形状にカスタマイズ可能な、変幻自在のゲーミングマウスです。ゲーミングマウスを選ぶ際に、形状のフィット感を重視する方や、さまざまな形状を試して自分に合ったものを見つけたい方に最適です。
このキットひとつで多様な形状を手軽に試せるため、人それぞれに合った形状や持ち方を見つけやすくなっています。各パーツは数秒で着脱可能なので、ゲームプレイ中でも簡単に複数の形状を比較することができます。
現時点で提供されているレビュアー向けサンプルは、形状カスタマイズ機能のフィードバック収集を目的としたものです。そのため、総合的な評価はまだできませんが、この独自の構造は、多くのユーザーが抱える「自分に合った形が見つからない」という悩みを解消できる可能性が高いと感じました。