Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2が8000hzポーリングレートに対応
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 が2024年9月に配信されたファームウェアアップデートでポーリングレート8000Hzに対応しました。本機がファームウェアアップデートによりカタログスペック向上を果たしたのは2度目となります(2024年3月にポーリングレート2000Hz→4000Hzに向上)。
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Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 アップデート解説
先日のファームウェアアップデートで以下のような変更がありました。
- ポーリングレート8000Hzに対応
- Hero 2センサーのスペック向上
クリック遅延に良い影響をもたらしている
XLAT v1.4.0でクリック遅延を測定しました。
- ポーリングレート8000hz/オプティカルのみで1000回測定した結果を平均すると0.199msでした。
- これは以前の上限値である4000hzに設定した際の0.23msよりもわずかに高速です。
- アップデート前後で既存のポーリングレートに設定した際のクリック遅延に変化はありませんでした。
最新バージョンの最速設定
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 最新バージョンの最速設定をシェア。
- ワイヤレスレポートレートを「8000Hz」に設定
- ソフトウェア左下の歯車マークより、スイッチのモードを「オプティカルのみ」に設定
高ポーリングレート設定の注意点を以下に記載します。
- 高ポーリングレートに設定することでカーソルの滑らかさに変化を感じられることがありますが、人によっては全く変化に気づけない場合もあります。
- バッテリー消費が速くなるというデメリットがあります。
- PCへの負荷が大きくなり、スペック次第でゲームのフレームレートが低下するというデメリットがあります。
上記のことから、ポーリングレートを無理に上げることは推奨しません。実際の使用感やデメリットを踏まえたうえで、自身に最適な設定を見つけることをおすすめします。
「オプティカルのみ」と「ハイブリッド(省電力)」の違い
ソフトウェアの左下にある歯車マークからLIGHTFORCEスイッチの設定にアクセスできます。
LIGHTFORCEスイッチの設定には「ハイブリッド(省電力)」と「オプティカルのみ」という2つの選択肢が存在します。
オプティカルのみ
- クリックの応答時間がとても短くなるというメリットがあります。
- XLAT v1.4.0で計測した結果、8Kと4Kはワイヤレスマウスの中で最速です。
- 消費電力が上がりバッテリー持続時間が短くなるのはデメリットです。
ハイブリッド(省電力)
- バッテリー持続時間が長くなるというメリットがあります。
- 4000hz: 35時間→40時間の連続使用 8000Hz: 20時間→19時間の連続使用
- クリックの応答時間が長くなるのはデメリットです。
- 全てのポーリングレートでクリック遅延が0.4~0.5msほど増加しました。
クリック応答速度を優先する場合、「オプティカルのみ」を選択してください。
クリック応答速度よりもバッテリー持ちを優先する場合、ポーリングレート4000Hzやそれ未満では「ハイブリッド(省電力)」の選択がベターですが、8000hzではバッテリー持ちに約5%しか変化がないので、「オプティカルのみ」のほうが賢い選択と言えそうです。
Hero 2センサーの性能向上
Hero 2 センサーのカタログスペックが向上しました。アップデート前後での比較は以下の通りです。
- 解像度: 32,000 dpi → 44,000 dpi
- 最大速度: 500 IPS → 888 IPS
- 最大加速度: 40G → 88G
先日発表されたLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXも同じスペックのHero 2センサーを搭載しています。
まとめ
2024年9月に実施されたLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2のファームウェアアップデートについて解説しました。この記事の内容をまとめると以下のようになります。
- ポーリングレート8000Hzに対応
- クリック遅延に良い影響があった
- 改めてLIGHTFORCEスイッチの設定について解説
- Hero 2センサーの性能が向上