ELECOM GAMING VA300L 簡易レビュー
この記事ではELECOM GAMINGのアームカバー ELECOM GAMING VA300L の簡易レビューをお届けします。
既に手首までカバーする指掛けタイプのアームカバーはいくつか存在していますが、そういったものは手のひらの大部分が覆われてしまうので、つかみ持ち・かぶせ持ちでマウスを支えるときに布の部分が触れてしまい、滑って固定できないという問題点がありました。
ELECOM GAMING VA300Lはその問題を解決するべく、マウスパッドに接する手のひらの付け根あたりまではカバーしつつ、マウスを支えるために手のひらの大部分を覆わないようにデザインされています。
アームカバーとしては強気な価格設定のようにも思えますが、2箇所にフックが取り付けてあることを考えると、手が込んでいる割には安価なようにも思えます。アームカバーは200円で購入できるDAISOのものから、4,400円もするダンロップのゲーミング向けのものまで、幅広い価格帯の製品が展開されているため、この価格設定をどう感じるかはその人の価値観によるかと思います。
素材はナイロン92% ポリウレタン8%。CW-Xやダイソーのようなポリエステルメインの生地ではなく、EADALIやUNDER ARMOURのような表面にツヤ・ハリのあるタイプです。
S-MとM-Lの2サイズ展開です。175cm/65kgでS-Mサイズを選択しましたが、余りがなく締め付けもちょうどいいジャストサイズだと感じています。
腕側にはゴムバンドが取り付けられています。表面はごわごわとしておらず、肌触りが良いです。
手首側にはパイピングとステッチが施されています。ステッチ部分にはそれなりに厚みがあります。
さらにその上からフックが縫い合わせてあります。縫い終わりの少し余った部分もそのまま表側に飛び出ています。
実際に装着するとこのようになりました。親指の付け根から0.5センチほど下に飛び出ている状態です。親指の付け根とマウスパッドとの距離が近い状態でマウス操作している場合、このフックの出っ張りがマウスパッドと接し、擦れ合ってしまいました。
これが引っ掛かってしまうことはないですし、マウス操作を物理的に妨げるわけではないんですが、普段何もないところに0.5センチくらいの物体が挟まっていて、マウスを動かすたびに親指の付け根あたりで転がるような感触が伝わってくるのは少し不快に感じました。
親指の付け根とマウスパッドとの間に相当な隙間が空いた状態でマウス操作を行う場合、このフックの出っ張りが干渉することはありません。いわゆるリバース持ちだと干渉することはなさそうですが、かなりの少数派だと思います。
本来、手首までカバーするタイプのアームカバーは、手のひらの大部分が布で覆われるためにマウスを手のひらで支えられないのが一つの課題でした。
ELECOM GAMING VA300Lは手のひらの大部分が開いた状態になっているので、マウスを手のひらと指先で掴むようにして支えることができます。指の付け根で支える浅めのつかみ持ちも、手のひらの付け根で支える深めのつかみ持ちも快適です。
このデザインの良い所は、手首まで布で覆われているのでマウスパッドに肌が直接触れないことです。手汗が直接マウスパッドにしみ込んだり、汚れが付着するのを防ぐ効果が期待できます。筆者は普段から布製マウスパッドの劣化を防ぐ目的でアームカバーを着用しているので、このデザインはとても魅力的に感じていました。
ガラス製マウスパッドを使用している方にとってもメリットがあります。ガラス面に肌が直接触れることによる引っ掛かりを防ぎつつ、既存の指掛けタイプのように手のひらを覆わないことでつかみ持ち・かぶせ持ちプレイヤーにも対応します。
この2箇所にフックを設けて手のひらの付け根までをカバーするというアイデアはとても良いだけに、フックの出っ張りの件が残念でなりません。フックの縫合部分を裏側に隠したり、パイピングやフックに使う布を薄くしたりするなど、素人ながら改善の余地はあるのかなと感じました。
先ほども言ったように、このフックの出っ張りが物理的にマウス操作を妨げることはありません。しかし、本来は何も触れないところに0.5センチほどの物体があり、マウスを動かすたびにコロコロと転がるような感触が伝わるので、個人的には快適とは言えませんでした。
もちろん普段は気にならない人もいるとは思いますが、FPSゲームなどで集中したいときには流石に気になると思います。マウス操作時に親指の付け根とマウスパッドとの間に相当な隙間が空くなら特に影響はないので、上記の件は気にせずに購入を検討していいかと思います。
ELECOM GAMING VA300L ③
フックの接合部分が飛び出ている。手首をマウスパッドに接地させる・させないにかかわらず、親指側がマウスパッドと激しく擦れ合ってしまう。どうしてこうなった。 pic.twitter.com/4kBFgIUHFA— ミオニ (@mionigg) September 28, 2023
上記ポストに寄せられた購入者の反応を見る限り、しっかりと縫合されているものが届いている人もいるよう。筆者の手元に届いた個体の造りが甘かっただけな可能性も出てきました。
ちなみに、アームカバーをそのまま裏返すと、縫合部分がパイピングで隠れて問題無く使うことができます。ただ、こういった布生地って裏と表で全然違った感じになるので、マウスパッドとの滑り具合や相性がまた変わってくるのが厄介なところ。
各マウスパッドとの相性については、後日追記するか、動画化した際に話すつもりです。
以上、ELECOM GAMINGのアームカバー ELECOM GAMING VA300Lの簡易レビューでした。