「BenQ ZOWIE G-SR」レビュー。とにかくストッピング性能に優れた布製ゲーミングマウスパッド
本稿では、BenQ ZOWIEのゲーミングマウスパッド「BenQ ZOWIE G-SR」のレビューをお届けします。
製品仕様と外観
今回は、FPSタイトルの競技シーンを中心に人気を博しているゲーミングマウスパッド「BenQ ZOWIE G-SR」をチェックします。これは筆者も頻繁に使用するマウスパッドの一つ。
ストッピング性能の高さに定評があり、『Counter-Strike: Global Offensive』のプロシーンでは使用率No.1の実績も有り。事前情報はこの辺にして、早速見ていきましょう。
箱に丸めて梱包されています。巻き癖はそこまで強くなく、数日使用しているうちに気にならない程度に。フルフラットを謳っている通り、うねりも見当たりません。
寸法は480×400×3.5mmで、ローセンシ向けの大判サイズ。これより一回り小さいP-SR(355×315×3.5mm)も展開されています。
指でなぞると抵抗感がある、毛羽だったような滑走面。よく「ザラついている」と表現されていますが、”毛羽だっている”という表現がピッタリ合っているのかなと。手首や腕が擦れてもそこまでダメージは無いです。
エッジはほつれ防止の縁縫い加工が施されています。裏面は凹凸のないフラットなラバー製で、しっかりと滑り止めが効いています。
スペック&ギャラリー
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パフォーマンス
滑り・止めの傾向
やや太めの繊維できめ細かく織られた滑走面は、高摩擦。スピードは非常に遅い部類で、マウスを滑らせると強めの抵抗を感じます。しかし、そのぶんストッピング性能に長けているのがG-SRの最大の特徴と言えるでしょう。
精度の高いフリックを必要とされる場面では、狙った位置でピンポイントに止まる感覚を得られます。同じようなコントロール系のマウスパッドと比較しても、G-SRは非常に遅い滑り・高いストッピング性能を特徴としています。
これが『Counter-Strike: Global Offensive』シーンを中心に、ヘッドショットが重要となるFPSタイトルで重宝される理由だと思います。
ただし、マウスを握る手に力が入るシーン… 例えばトラッキングAIMやリコイルコントロール時などは、非常に鈍い操作感になります。滑りを重視したマウスパッドではG-SRのようなスッと止まる感覚は得られないため、ストッピング性能とのトレードオフと言えます。
中間層のクッションは薄くてほとんど沈まず、ほとんど均一な滑り (厳密に言えば垂直方向のほうが滑らない)。大きな沈みはなく、マウスパッド表面とソールでの摩擦が発生しているため、マウスの本体重量を問わず近しい操作感を得られます。
センサーとの相性
新規にレビューするものも含め、これまで様々なゲーミングマウスを動かして検証してきましたが、相性問題は発生したことがありません。
湿気への耐性・寿命
ZOWIE G-SRはそこまで湿気に弱くありません。気候によって操作感が変わったと感じることはほとんど無く、操作感は安定しています。ただし実際に水で濡らしてしまうと、乾いたあとも滑りに若干の変化が生じます。よほど繊細に織られてるんでしょうか。
そもそも布製マウスパッド=消耗品なので、表面の摩耗や汚れによる劣化は避けられないのですが、G-SRは高価な割には長持ちしない感じは否めません。どれを選んでも付きまとう問題ではありますが…。
結論とターゲット
「BenQ ZOWIE G-SR」について詳しく見てきました。高摩擦でしっとりとした操作感、優れたストッピング性能が魅力のゲーミングマウスパッドです。
湿気への耐性は十分なものの、やはり劣化がそれなりに早いことが懸念点となるでしょうか。もともと繊細に織られていることもあり、新品と使い続けたものを比べると滑りに明確な違いが生じます。
とはいえ、5,000円の価値を十二分に見い出せるクオリティの高い製品であることは間違い無いです。しっかり止まるコントロール系マウスパッドを探しているなら外せない一枚、まだ試していない方はぜひ。
以上、BenQ ZOWIEのゲーミングマウスパッド「BenQ ZOWIE G-SR」のレビューでした。