「GALAX XANOVA Mensa Pro」レビュー

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「GALAX XANOVA Mensa Pro」レビュー

本稿では、GALAX XANOVA(ザノヴァ)のゲーミングマウス「GALAX XANOVA Mensa Pro」のレビューをお届けします。 [no_toc]

レビューサンプル提供: 株式会社サイズ

GALAX XANOVA Mensa Pro
タイプ:左右非対称センサー:Pixart PMW3389DM解像度:最大16,000dpi最大加速度:-ポーリングレート:-ボタン数:6個リフトオフディスタンス:-ソフトウェア:対応サイズ:W68×D115×H39mm重量:約98g(ケーブル除く)価格:8,618円 (本稿執筆時点)

動画レビュー

https://www.youtube.com/watch?v=_hi4_nqezS4

製品仕様と外観

2019年5月、高級感溢れるイタリアンデザインと、「ゲーミングデバイスの本来あるべき姿はゲームのパフォーマンスを純粋に向上させることだ」と掲げてGALAXのゲーミングブランド XANOVA より計14製品が登場しました。GALAX初のゲーミングデバイスだけに個人的にも非常に気になっています。既に手元に7製品が到着していますが、まずはゲーミングマウス「GALAX XANOVA Mensa Pro」から詳しくチェックしていこうと思います。

ファーストインプレッションとしては、ブラック・グレーの非常に凝ったデザインが特徴的であると感じます。外観の通り、ラバーコーティングなどは施されていないのですが、不思議と手が滑らずにフィットします。RGB LEDライティングに対応しており、ホイール、ホイール手前、ロゴ、後部2箇所の計5箇所が発光します。

左右非対称のゲーミングマウスで、本体サイズは幅68mm 高さ39mm 長さ115mmと小さめ。幅や高さは中型サイズのそれですが、マウス全長はかなり短めといった印象を受けます。重量は公称値124g(ケーブル含む)で、ケーブルを浮かせた実測値は98gとごく一般的な数値ですが、小ぶりなサイズ感を考えるとやや重ためと言えます。

センサーには最大解像度16,000dpiに対応する「Pixart PMW3389DM」を搭載し、ソフトウェアによって100~16,000を50dpi刻みで調整可能です。PMW3389と言えばハイエンド機に搭載されるセンサーだけに、メーカー側の調整が適切に行われているのかという点は気になるところ。

メインスイッチにはオムロン製を採用し、5,000万回のクリック耐久性を誇ります。メインスイッチのほか、左側サイドボタン、ホイール手前のボタンを含め、計6ボタンを搭載しています。ソフトウェア「XANOVA CONTROL PANEL」に対応しており、マウス解像度の50dpi刻みでの調整、各ボタンへのキー・マクロ割り当て、RGB LEDライティング設定などが行えます。

製品イメージをチェックする (開閉できます)

パフォーマンス

マウスの持ち方3種との相性を検証

改めてお伝えすると「GALAX XANOVA Mensa Pro」はマウス全長が短く、サイズ感は比較的小さめとなります。しかしながら実際に握ってみると、中型サイズのゲーミングマウスを使用する筆者でも十分に扱えると感じました。なお、それぞれの持ち方との相性についてはユーザーの手の大きさによって前後してしまうことを前置きしておきます。参考として、筆者の手の大きさは幅9.5cm 長さ18.5cm(日本人男性の平均)となります。

Mensa Proを横から見ると、全体的に高さが確保されているのが分かるかと思います。「かぶせ持ち」はMensa Proのマウス全長が短いこともあって、筆者の手の大きさに適合するかが不安でしたが、あえて深めに持つことで抜群のフィット感を得られました。薬指や小指も変に曲げることなく、自然と伸ばした状態で配置できます。これはかぶせ持ちを想定して設計されたゲーミングマウスでしょう。

「つかみ持ち」も同様、マウス背面に余裕をもって手のひらを預けられるので、安定した操作が行えます。ただしマウス全長が115mmと短いことから、ユーザーによっては持ち方を細かく調整する必要がありそうです。またサイドにグリップ加工が無いため、力が入ったときに薬指や小指が滑ってしまう可能性があります。マウス操作自体は快適に行えるのですが、個人的にはつかみ持ちユーザーにはあまりオススメできません

左側は窪んでいるのに対して右側が大きく広がっているという特徴的なサイドの形状は、左右非対称ゲーミングマウスならではのもの。親指・薬指・小指の3本がうまい具合に引っ掛かるので、「つまみ持ち」で非常に安定した操作性を誇ります。小ぶりなサイズ感も相まって、細かなコントロールも行いやすい。手首でAIMするつまみ持ちユーザーに最適です。ただし本体重量が98gとやや重ためなのがネック。

幅や高さは中型サイズと同様で、マウス全長のみが短く設計されているMensa Proは、これまでに試したことのない握り心地でした。結論としては「かぶせ持ち」もしくは「つまみ持ち」との相性が非常に良いと感じました。かぶせ持ちでのフィット感を重視して設計されたと思われる形状は、見事につまみ持ちユーザーの的も捉えています。

スイッチ調整

「GALAX XANOVA Mensa Pro」のクリック感は全体的に柔らかめ。左右メインスイッチに関してはこれまでに試してきたゲーミングマウスの中で最も軽いと言えそうです。跳ね返りはやや弱いと感じます。レビュー記事執筆にあたって5日間ほどMensa Proのみを使用していましたが、誤クリックが発生したことはありません。スイッチが硬めのゲーミングマウスを使っている方も、少し使い込めば違和感のない操作が行えるでしょう。

ゲームプレイでの恩恵としては、高速クリックが格段にしやすいということが挙げられます。また、押し込むことを意識しなくてもクリックが反応するので、現在スイッチが硬めのゲーミングマウスを使っている方ならば、反応速度の向上も期待できそうです。個人的には好みな調整です。

サイドボタンは軽い力で「カチッ」と押し込めます。位置がやや高めで届きづらく感じますが、親指の端でも問題なく押せるので感覚の問題でしょう。ホイールは軽々しく回せるうえに抵抗感も少ないタイプ。唯一、ホイールクリックのみ押し込むのに若干の力を必要とします。

センサー挙動とリフトオフディスタンス

「GALAX XANOVA Mensa Pro」は、ハイエンドゲーミングマウスに搭載される光学センサー「Pixart PMW3389DM」を搭載しています。100から16,000dpiに対応しており、ソフトウェアによって50dpi刻みで調整可能です。

Mouse Testerを使用してセンサーの正確性をチェックしました。ツールの性質上、テスト環境によって結果が前後してしまうことを前置きしておきます。400/800/1600/3200dpiのマウス解像度、同ブランド DEIMOS L マウスパッド上で検証した結果、最高速度で点が線から逸れていますが、実際のカーソル挙動に全く問題はないことから、ほぼ正確なトラッキングが可能であると言えるでしょう。

これに加え、マウスを持ち上げた時にセンサーが反応しなくなる距離 リフトオフディスタンス も検証しました。0.1mmのプレートを1枚づつ重ねながら、センサーの反応が途絶える距離を測ります。結果として、Mensa Proのリフトオフディスタンスは1.1mmと短めでした。マウスを浮かせた際の意図しないカーソルの動きが無くなる、精密なAIMを求めるコアなFPSプレイヤーにも適合するセンサー性能です。

ソフトウェア

Mensa Proはソフトウェア「XANOVA CONTROL PANEL」による詳細設定に対応しています。ダウンロード後、標準では外国語で表記されていますが、右上のプルダウンより日本語に言語変更できます。設定項目としては、6ボタンのキー・マクロ割り当て、100~16,000の50dpi刻みでの感度設定、LEDライティング設定、ポーリングレート切り替え、デバウンス時間切り替え(クリック後、次に信号を送れる状態にする時間)、マクロ記録・保存となります。

最大5種類のdpiをソフトウェア上に設定しておき、マウスホイール手前のボタンによって即座に切り替えられます。チェックを外すことで無効化できますし、dpi変更ボタンに他の操作を割り当てることも可能です。

LEDライティングはサイクリング(RGBのみ)、ブレス(RGB・単色)、常時点灯(単色)、無効化の4パターンから選択できます。3か所で別々のライティング設定を行えるので、外観にこだわる方でも何かと遊べそうです。

結論とターゲット

「GALAX XANOVA Mensa Pro」は、フィット感に優れた形状かつ全長115mmと短めに設計されており、市場に数少ない小サイズの左右非対称ゲーミングマウスです。握ったときのフィーリングは良好で、手の大きさが18.5cmの筆者でも「かぶせ持ち」と「つまみ持ち」で快適に操作できました。もちろん、手が小さめの方にとっても劇的にマッチするはず。一部ユーザーの人気のある ROCCAT Kone Pure Owl-Eye の対抗馬として挙げられるのではないでしょうか。

ハイエンドクラスのPMW3389センサーは、メーカー側での調整に不備は無し。カーソルの追従性は良好です。クリック感は非常に軽めに調整されており、力要らずで高速連打できます。黒とグレーを織り交ぜた特徴的な外観に、RGB対応のLEDライティングゾーンを5箇所に備えた、万人受けするであろう製品デザインも好印象。

結論として、新鋭ゲーミングデバイスブランドから登場した「GALAX XANOVA Mensa Pro」は、e-sports機器としての完成度は非常に高いと感じました。左右非対称ゲーミングマウスが好きなかぶせ持ち・つまみ持ちユーザーの方で、現在使っているマウスが少し大きいと感じている方は一度試してみる価値があるでしょう

定番とは少し離れた製品を第1作目としてリリースしてくるのは意外だっただけに、GALAX XANOVAの今後の展開にも期待したいところです。

GALAX XANOVA Mensa Pro
タイプ:左右非対称センサー:Pixart PMW3389DM解像度:最大16,000dpi最大加速度:-ポーリングレート:-ボタン数:6個リフトオフディスタンス:-ソフトウェア:対応サイズ:W68×D115×H39mm重量:約98g(ケーブル除く)価格:8,618円 (本稿執筆時点)

以上、GALAX XANOVA(ザノヴァ)のゲーミングマウス「GALAX XANOVA Mensa Pro」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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