「HyperX Pulsefire Core」レビュー

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「HyperX Pulsefire Core」レビュー

本稿では、HyperX(ハイパーエックス)のゲーミングマウス「HyperX Pulsefire Core」のレビューをお届けします。[toc heading_levels=”2,3,4,5″]

レビューサンプル提供: HyperX Japan

HyperX Pulsefire Core レビュー

HyperX Pulsefire Core
タイプ:左右対称センサー:Pixart 3327解像度:最大6,200dpi最大加速度:30Gポーリングレート:1000Hzボタン数:7個リフトオフディスタンス:-ソフトウェア:対応サイズ:W64×D119×H41mm重量:約87g(ケーブル除く)価格:4,500円 (2019/3/15時点)

製品仕様と外観をチェック

お手頃なエントリーユーザー向けゲーミングマウス

「HyperX Pulsefire Core」は、税込4,000円台で入手可能なエントリーユーザー向けゲーミングマウスです。ソフトウェア「HyperX NGenuity」に対応しており、100刻みでのDPI調整、各ボタンのキー/マクロ割り当て、RGBに対応したLEDライティングのカスタマイズが可能です。

本体は左右対称デザインで、本体サイズは119.3×63.9×41.3mmと小ぶり。そのサイズ感から、かぶせ持ちは厳しいかと考えていましたが、実はあらゆる持ち方に対応する秀逸な形状でした。それぞれの持ち方との相性はパフォーマンスの項目で詳しく検証しています。

左側に2つのサイドボタン、ホイールボタンの手前に2つのボタン、計7つのボタンを備えています。それぞれ最大2,000万回のクリックに耐えます。ソフトウェアの設定によって各ボタンにキー/マクロを割り当てることができます。解像度設定は最大6200cpiに対応しており、ソフトウェアによって100刻みで感度を細かく調整することが可能です。

本体重量は公称値87g(ケーブル除く)、実測値86.5g

「HyperX Pulsefire Core」の本体重量は軽めで、公称値87g(ケーブル除く)、実測値86.5gです。小ぶりな左右対称ゲーミングマウスとしては平均的な値で、腕や手首に負担を掛けることなく軽々とマウス操作が可能です。

センサーは「PixArt 3327」を搭載しています。主にエントリーユーザー向けのマウスに搭載されるセンサーで、最大速度が220IPS、最大加速度が30Gとなっています。適切にチューニングが施されていれば”実用レベル”の精度が期待できるスペックでしょう。

両サイドにはテクスチャ―加工が施されており、激しいマウス操作の中でも安定感を保つことができます。十分なグリップ感を得られ、しっかりと滑り止めの機能を果たしてくれます。

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HyperX Pulsefire Core パフォーマンス

マウスの持ち方3種との相性を検証

小型の左右対称としては珍しく、あらゆる持ち方に対応

「HyperX Pulsefire Core」の本体サイズは幅64×奥行119×高さ41mmで、左右対称ゲーミングマウスとしては高さが大きめに確保されている印象。単純にサイズ感から考えればつかみ持ち・つまみ持ちユーザー向けと思いがちですが、かぶせ持ちにも適しているのが特徴です。

  • 平均サイズ(18.5cm前後):かぶせ持ち、つまみ持ち、つかみ持ち
  • 小さめ(18cm以下):かぶせ持ち、つまみ持ち、つかみ持ち
  • 大きめ(19cm以上):つまみ持ち

手のひらへのフィット感を重視した形状で、両サイドはへこむことなくほぼ縦一直線です。また、サイドにはある程度の高さがあり、余裕を持って薬指と小指を配置できます。メインスイッチは若干の窪みがあり、その形状に沿って人差し指と中指がぴったりと張り付けられます。

あらゆる持ち方をカバーする秀逸な形状

サイドを見ればそれなりに高さがあることが分かるかと思う

「HyperX Pulsefire Core」はどんな持ち方にも対応した秀逸なゲーミングマウスです。

小ぶりな左右対称ゲーミングマウスは平べったいものが多い中、「HyperX Pulsefire Core」は高さが十分に確保されているので、そのぶん短めなマウス全長が補われ、かぶせ持ちでも違和感なく握ることができます。また、背面の傾斜は手のひらを預けやすく、サイドも大きなスペースが確保されていることから、つまみ持ちやつかみ持ちでも操作しやすいです。

ただし一つだけ注意点。サイドの切り込み加工だけではグリップ感が足りず、親指・薬指・小指の3本で固定するつまみ持ちでは、マウス操作中に指が滑りやすいと感じました。背面の大きく膨らんだ形状は秀逸ですので、かぶせ持ちとつかみ持ちで真価を発揮しそうです。

跳ね返りが強めなスイッチ調整、タップ撃ちしやすい

クリック感は普通、強い跳ね返りのおかげで連打しやすい

「HyperX Pulsefire Core」の各スイッチの耐久性は2,000万回。メインスイッチは「カチカチ」と大きめのクリック音が鳴り、固くはないですが跳ね返りが強いです。一度クリックしてから戻るまでが高速なので、FPSにおけるタップ撃ちはしやすいと感じます。

サイドボタンは柔らかめですが、本体から出っ張っていないので誤爆してしまう心配はありません。どんな持ち方でも押しやすいであろう無難な配置ですので、ゲームでの重要な操作を割り当てても問題は無いでしょう。

ホイールは抵抗が少なめで、1回ごとに若干の引っ掛かりがあります。ホイールクリックは非常に浅いのですが、押し込むには少しだけ力が必要です。ホイール手前のDPI変更ボタンは、サイドボタンと同様に柔らかめなので、キー/マクロを割り当てると便利なのではないでしょうか。

センサー挙動はやや乱れがあるもの実用レベル

エントリーユーザー向けとしては良い挙動

「HyperX Pulsefire Core」の搭載センサーはPixart 3327で、主にエントリーユーザー向けのゲーミングマウスに採用されるものです。メーカーの調整次第ではそれなりの精度を期待できます。

例のごとく、Mouse Testerを使用してセンサーの精度を検証。マウスを動かした際に正確なトラッキングが行えているかをテストするツールで、点が綺麗にラインに沿っていればトラッキングが精密であることを示します。

性質上、テスト環境によって結果が前後してしまうので、あくまで参考程度と前置きしておきます。マウスパッド「Xtrfy GP1」を使用して、ゲームプレイに用いられるであろう一般的な4種の解像度 400 / 800 / 1600 / 3200cpiでテストを実施した結果は以下の通りです。

折り返し地点にやや乱れがあるものの、実際にマウスを操作した際にブレを感じることはなく、許容範囲であると言えるでしょう。ただし、挙動が正確なセンサーを搭載するマウスから乗り換える場合は、カーソルの動きに違和感を感じてしまう可能性があります。

一つ注意しておきたい点は、ハイエンドのゲーミングマウスと比較するとリフトオフディスタンスが長めに調整されているところ。本体重量が軽いのでそこまで気になりませんが、慣れない内はマウスを持ち上げてから下ろす際にカーソルが少しぶれてしまうかもしれません。

ソフトウェアによる最低限の設定が可能

分かりやすいUIで設定方法に迷うことはなさそうだ

「HyperX Pulsefire Core」は専用ソフトウェアHyperX Ngenuity Softwareに対応しており、以下のような設定が可能です。難しい項目はなく最低限のものが揃った、エントリーユーザー向けの仕様となっています。ソフトウェアの初回起動時は、操作方法が詳しく表示されます。

  • LEDライティングのカスタマイズ(RGB対応、パターン4種+LED無し)
  • DPIの変更(最大6,200DPI、100刻み)、DPIボタンへの割り当て
  • 計7ボタンへのキー・マクロ割り当て
  • マクロの記録、編集

結論とターゲット

かぶせ持ち・つかみ持ちのエントリーユーザーに最適

「HyperX Pulsefire Core」は小型の左右対称ゲーミングマウスとしては珍しく、持ち方を問わず握りやすい形状となっていました。深く考えずに手に取ったとしても極端に合わないユーザーは少なく、エントリーユーザー向けの製品としては素晴らしいものと言えます。

センサーの挙動もハイエンド機に搭載されるものと比較すると劣るものの、実用的なレベルに仕上がっています。気になる点としては、やや長めのリフトオフディスタンスでしょうか。マウスを浮かして再度戻したときにカーソルが若干動いてしまうので、かなり精密なAIMにこだわるコアゲーマーには向いていません。また、つまみ持ちではサイドのグリップ感が足ないことで指が滑り、マウス操作が安定しないことが考えられます。

それらを考慮しても、「当たり障りのない優れた形状かつ、センサー挙動も実用レベルに仕上げてきた」といった点はかなり評価できるポイント。税込4,000円台という比較的お手頃な価格もあり、かぶせ持ち・つかみ持ちのエントリーユーザーならば一度試す価値のあるゲーミングマウスと言えるでしょう。

HyperX Pulsefire Core
タイプ:左右対称センサー:Pixart 3327解像度:最大6,200dpi最大加速度:30Gポーリングレート:1000Hzボタン数:7個リフトオフディスタンス:-ソフトウェア:対応サイズ:W64×D119×H41mm重量:約87g(ケーブル除く)価格:4,500円 (2019/3/15時点)

以上、HyperX(ハイパーエックス)のゲーミングマウス「HyperX Pulsefire Core」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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