DrunkDeer G65 レビュー

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DrunkDeer G65 レビュー

この記事ではDrunkDeerのメカニカルキーボード DrunkDeer G65 をレビューします。

レビューサンプル提供: DrunkDeer

DrunkDeerG65
販売価格:101.99ドル~

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この製品について

Rapid Triggerを搭載していながら2万円以下で入手できる75%キーボード A75 で一躍有名になったDrunkDeerから、新製品の65%キーボード G65 が発表となりました。事前に送付いただいたレビュー用サンプルでその性能を確かめていたので、この記事にて詳しく解説していきます。

結論から言うと、サイズが65%で英語配列のRapid Trigger搭載キーボードを待っていたという人は買って損はないと思います。ただA75のときにも指摘していたように、価格相応の造りというか、チープだと感じる部分もあるので、その辺りは注意が必要といった感じです。

販売価格

通常販売価格は129.99ドルです。執筆時点でのレートで計算すると約19,000円です。

9月12日から10月10日まで特別価格での予約販売が行われます。 9月12日から9月24日までは101.99ドル、9月25日から10月10日までは106.99ドルで入手可能です。

9/24までの早期割に 15%割引クーポンコード mioni を併用すると、通常版が86ドル(約12,500円)、ベアボーンキットが80ドル(約11,700円)になりました。正直かなりお得です。

この特別価格での予約販売は9月12日から10月10日まで実施されます。DrunkDeerによると10月10日までの予約注文の商品発送は10月11日からを予定しているとのこと。

DrunkDeerでG65を予約注文

基本仕様

DrunkDeer G65 はブラック・グレー・ホワイトの3色展開です。

人気の高い英語配列の65%レイアウト。コンパクトなのでマウスの可動域を広く確保できるうえ、矢印キーと4つのファンクションキーを備えていて普段使いでも困りづらいのが利点です。

ケースはA75に引き続きプラスチック製です。よく見ると結構チープな感じはしますが、ベゼルが狭く主張しないデザインなこともあり、個人的にはあまり気になりません。

キーキャップは購入時にProfileをCherry ProfileとOEM Profile、素材をABSとPBTから選択できます。手持ちのキーキャップを使いたい場合はキーキャップ無しのベアボーンキットも選択でき、その場合は価格が約1,000円ほど安くなります。CherryのほうがOEMより少しだけ背が低いです。

ケーブルの端子はUSB Type-Cで、背面の左側に接続できます。接続口に適切な高さが設けられているので、今映ってるようなコイルケーブルも干渉せずに使えます。

タイピング角度は7°です。角度調整スタンドは備わっていません。

自分から見て奥側のスタンドは、押すと沈むような機構になっています。一度表側を向けて、こうやって指で押し込むと、キーボードが沈んでいることが分かると思います。

ここをあえて沈み込ませることで、キーを叩いたときの衝撃を抑える効果が期待できます。少し沈むからといってタイピングやゲーム操作がしづらい訳でもなく、そこまでコストを掛けずに打鍵感を向上させるような工夫が盛り込まれているのは非常に面白いと感じました。

打鍵感

打鍵感は悪くないです。というか、シンプルな構造の割には良いです。最小限のコストでなるべく打鍵感を向上させるよう工夫を施したらこうなるんだろうな、といった感じ。

タイピングや操作をしていると不快音らしき音がそれなりには鳴ります。キーが揺れたときに発するカシャカシャ音が多少あったり、キーを底打ちしたときの音はそれなりに大きいです。ただ、全体的に音が少し低めだからか、そこまで不快ではありません。

最近カスタムキーボード的なものを触る機会が多かったり、普段から使ってるWooting 60 HEはルブやMODを施したフルカスタマイズ品だったりで、自分の中の基準が上がってしまっている気がするので、市販製品であるSteelSeries Apex Pro / DrunkDeer A75と比較してみました。

(動画時間03:51からタイピングテスト)こうやって聞くと、そこらの市販製品のゲーミングキーボードよりは断然良いかもしれません。DrunkDeerは安価ながら打鍵感・打鍵音が仕上がっています。スタビライザーが取り付けられたShiftやSpaceキーなどから接触音やバネ鳴りみたいな不快な音が鳴らないのも好印象です。

機能

DrunkDeer G65はソフトウェアから詳細設定が行えます。A75と同じソフトウェアに対応しており、G65をPCに繋いでソフトウェアを起動すると68KEY USとして認識されます。

アクチュエーションポイントは下部の真ん中、背景にキースイッチが描かれたバーを上下することで調整できます。最短0.4mmから3.6mmの間を0.4mm単位で動かせます。今後のアップデートでより細かな調整が行えるようになるとアナウンスされています。

Rapid Triggerは右にあるゲージから有効化できます。右に少しでも動かして()内の表記が (Rapid Trigger Disable) から (Rapid Trigger Enable) に変わった時点で有効化されます。こちらは最短0.2mmから3.2mmを0.2mm単位で調整できます。

競合製品であるWooting 60 HEやSteelSeries Apex Pro、REALFORCE GX1などはアクチュエーションポイントもRapid Triggerも最短0.1mmに調整できるので、最短0.2mmのDrunkDeerは数値上では少し差があり、下位互換とも捉えられます。実際にはどれだけ差があるのでしょうか。

結論から言うと、体感上では大きな差はありません。

筆者は1年以上Wooting 60 HEをRapid Triggerを最短の0.15mmに設定して使用しており、キーを離すストッピングを多用します。つまり、Rapid Triggerの性能が劣化すればその影響を受けてしまいやすい環境だと言えます。そんな筆者でもDrunkDeer G65でデスマッチやランクマッチを普段通りにプレイできました。

WootingでもDrunkDeerでも、反応速度を突き詰めない限りはそこまで大きな差は無いという印象を受けました。ちなみに0.1mmはコピー用紙1枚分だそうで、もし公称値通りなら0.15mmと0.2mmならたったコピー用紙1枚の半分の差ということになります

ちなみに、Rapid Triggerの反応速度・距離の短さを突き詰めたいという方は SteelSeries Apex Pro がお勧めです。現状最もRapid Triggerの反応距離が短く、Wooting 60 HEとはごく僅かな差が、REALFORCE GX1とはそれなりに差があります。SteelSeries Apex Proが最も速く、次点でWooting 60 HEという順番です。

操作感

DrunkDeer G65 や A75 は指を置いたときにキーの揺れが少なく、それぞれのキーが真っすぐと降りていきます。Wooting 60 HEやSteelSeries Apex Proなどの競合製品はキーの揺れが大きいので、ここは明らかに優れている部分だと言えます。

DrunkDeer A75やG65に搭載されたキースイッチは、Wooting 60 HEやSteelSeries Apex Proのものとは形状が異なることが分かります。これはボックスステムといって+字の周りに囲いを設けることでキーの安定性を高める役割を果たしています。

最近流行りのRapid Triggerキーボードは、先端にマグネットを搭載した磁気キースイッチと、基板に取り付けられたホールエフェクトセンサーを組み合わせています。キーを押し込むことでマグネットとセンサーとの距離が変わるので、その磁気を検知してキー入力を制御しています。

Wooting 60 HEやSteelSeries Apex Proみたいにキーの揺れが大きく、斜めに押し込めてしまうような状態は、正確な磁気の検知を妨げる可能性があるので、あまり好ましくないです。磁気キーボードならDrunkDeerのようなキーが真っすぐに降りていく構造のほうが信頼性は高いと考えてます。

結論とターゲット

今回はDrunkDeer G65について詳しく見てきました。Rapid Trigger搭載機としては非常に安価で、ケースやキーキャップの質感など価格相応な部分もあるものの、コストを掛けずに打鍵感や打鍵音を向上させるような工夫も見られ、市販ゲーミングキーボードと比べると圧倒的なコストパフォーマンスを発揮しているように思えます。

Rapid Triggerがあるのとないのとでは全く違います。Rapid Triggerを切った状態でVALORANTをすると、既に止まっているはずがキャラクターが1歩多めに歩いてしまって、まるで滑ってるような感覚に陥ります。最安値のRapid Trigger搭載機になるので、なるべく安価で流行りの機能を体験してみたいという方にお勧めです。また、英語配列の65%レイアウトを待っていたという方にも適しています。

DrunkDeerG65
販売価格:101.99ドル~

以上、DrunkDeerのメカニカルキーボード DrunkDeer G65 のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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