「Xtrfy K4 RGB」レビュー。2サイズ3カラーから選べる、Xtrfyらしい硬派な赤軸ゲーミングキーボード

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「Xtrfy K4 RGB」レビュー。2サイズ3カラーから選べる、Xtrfyらしい硬派な赤軸ゲーミングキーボード

本稿では、Xtrfy(エクストリファイ)のゲーミングキーボード「Xtrfy K4 RGB / K4 RGB TKL」のレビューをお届けします。

レビューサンプル提供: Xtrfy Japan

Xtrfy K4 RGB
価格: 税別15,470円 (本稿執筆時点)
Xtrfy K4 RGB TKL
価格: 税別14,170円 (本稿執筆時点)

製品仕様と外観

「Xtrfy K4 RGB」は、K2では各キー単位でカスタマイズ可能だったLEDライティングを6ゾーンに絞った、既存品(K2, K3)の中間スペックに位置するゲーミングキーボード。

複数のカラーバリエーションを展開しているのが特徴で、今回のレビュー機であるブラックに加え、ホワイト・レトロの2色が後日発売されるとのこと。

基本的には同社のフラッグシップ機であるK2との違いを交えつつ、打鍵感やキーフィーリングを中心としたレビューになるかと思います。詳しく見ていきます。

従来と同じフルキーに加え、テンキーレスモデルも展開されています。サイズはフルキーが幅443 奥行140 高さ39mm、テンキーレスが幅356 奥行141 高さ39mmと、本体幅に約9cmの差があります。

Xtrfy製ゲーミングキーボード(K2, K4)の大きな特徴として、キー配列にUK配列を採用していることが挙げられます。UK配列は英語配列の一種ではあるもののUS配列とはキーの並びが少し異なります。

一般的なUS(英語)配列、JIS(日本語)配列との比較画像です(US配列のモデルは同社のK3)。日本語配列と同様にEnterキーが逆L字型で大きく、英語配列のような横長のBackSpaceキー、さらに左Shiftキーの幅が短い代わりに「|」キーが追加されています。

「_(アンダーバー)」をキーボードで直接打ち込んだり、左Shiftキー隣の「|」キーを反映させるには、Windows側でキー配列に関する設定を行う必要があります。半角/全角キーの位置は変わりません。それ以外は特に変わらずに使用できます。

メカニカルキースイッチにはK2と同様に赤軸を採用しています。スペックは”耐久性7,000万回”以外は未公開ですが、その数値から推測するに、おそらくはK2と同じKailh Red(赤軸)もしくは同等スイッチのカスタム品と思われます。

PCB、金属板、7,000万回の押下に耐えるキースイッチなど、耐久性を重視した設計をウリとしています。本体重量はフルキーモデルが1.25kg、テンキーレスモデルが1.05kgとズッシリとしており、本体を強い力で押さえつけても殆ど沈みません。

本体裏面は滑り止めラバー、角度調整スタンドが備わっています。全体に模様が取られていたり、ブランドロゴが大きく刻まれていたりと、何かと凝ったデザイン。

ケーブルは従来のような黒と黄色の2色ではなくブラック一色の編組で、ケーブルを出す位置は真ん中で固定されています。従来品よりも少しだけ細めで取り回しやすいです。

ソフトウェア不要のプラグアンドプレイ設計で、本体から6ゾーンのLEDバックライト、タイピング効果を設定できるほか、Fnキー+F1~F8の同時押しでメディア操作なども行えます。詳しくは後述。

スペック&ギャラリー

仕様/スペックをチェックする (開閉できます)
Xtrfy K4 製品仕様
接続方式 USB 有線接続
配列・キー数 英語(UK)配列, フルキー / テンキーレス
キースイッチ 赤軸 (メーカー未公開)
キーストローク
作動点
押下荷重 50g
キー耐久性 7,000万回
ポーリングレート 1000Hz
LEDライティング 対応 RGB
ソフトウェア 不要
価格 -円 (本稿執筆時点)
製品イメージをチェックする (開閉できます)
Xtrfy K4 RGB
価格: 税別15,470円 (本稿執筆時点)
Xtrfy K4 RGB TKL
価格: 税別14,170円 (本稿執筆時点)

パフォーマンス

キータッチ・打鍵音

K4 RGBに搭載されたキースイッチは赤軸(メーカー未公開)で、キー耐久性は7,000万回。

押下荷重やアクチュエーションポイントには体感できるほどの調整は加えられておらず、跳ね返りの強さも一般的。押し心地に目立って異なる点は無く、やはりKailh Redのカスタム品ではないかと思います。

実際に押下荷重を測ってみたところ、Kailh Redキースイッチを搭載するK2 RGBが50g、K4 RGBも同じく50gでした。しかし筆者の体感ではK2よりもK4の方がキーが重たいように感じました

もちろん、ざっくりとした特徴は赤軸そのものですが、K2を含む赤軸キーボードとは少し異なる打鍵感のように感じます。下記のような違いがあります。

  • K2 RGB:軽めの打ち心地で、スッとキーが降りていく。底打ち時の打鍵音は「カタカタ」と軽い。大抵の赤軸がこれに該当する(筆者の主観)。
  • K4 RGB:キー押下時の初動がやや重ためで、キーを押し込んだ感覚が得られやすい。底打ち時の打鍵音は「コンコン」と鈍い。

静音赤軸(ピンク軸)とまではいかないものの、少しだけ近いフィーリングとなっています。これはあくまで”打鍵感”が寄っているという話で、”打鍵音”はそれなりに発します。パーツ同士の接触によるカチャカチャ音は少なめ。

キーを底まで押し込むのに必要な荷重は同じ50gと、表面上では同じように思えますが、K4の方がキーの降り始めがやや重たいので全体的にしっかりめな打ち心地となっています。

同じ赤軸でも上記のようなキータッチの違いが発生する理由は、キースイッチのハウジングや内部のプレート、筐体の造りが製品によって異なるからです(K4に関してはスイッチ詳細が未公開なので、そもそもキースイッチのメーカーが異なる可能性もありますが)。

少ない力で軽々とキーを操作したい方にとってはK2のようなキータッチが適任となりそうですが、普段からキーをしっかりと押し込む方や、リニア軸でも確かな打鍵感を得たい方にとってはK4が適しています。もっと簡単に言えばフニャッとした感覚が苦手な人ですね。

K2と同様、全体的なキーの引っ掛かり感は皆無で、どの角度から押し込んでもキーが一定に降りていくので、キーボード配置など個々のプレイスタイルを問わずに快適なゲーム操作を行えるのは確か。

筆者の個体ではG, U, Kなど一部キーを押下した際、底打ち時にカーンと音が響くことがあります(キーキャップ底面と金属板との接触音?)。あくまでキー単体をかなり強めに押し込んだときのみ発生し、普段のタイピングでは聞き取れない程度の小さな音ですが、念のため記載。

K4 RGB / K4 RGB TKL 2モデル間の違い

2モデル間での違いは、テンキーの有無と、Caps Lockなどの状態を表すLEDインジケーターの位置。フルサイズでは右上に配置されている一方、テンキーレスではInsやHome、PgUpキーの上部にあります。

また、フルサイズではLEDインジケーターそれぞれの役割を示すアイコンが表記されていますが、テンキーレスでは省略されています。

フルキー(K4 RGB)とテンキーレス(K4 RGB TKL)では、本体幅に約9cmの差があります。最近ではコンパクトなキーボードが好まれる傾向にあるので、ニーズに応えて2モデル展開となったのでしょう。

スペックには影響しないので、基本的にはサイズやキー数などの好みで選んでしまって良いでしょう。

キーキャップ

K4 RGBのキーキャップには滑り止めの表面加工などは施されておらず、手の跡がつきづらいです。

裏面は+形状になっており、Cherry MX互換キーキャップとの交換が可能です。同メーカーから先日発売された「Xtrfy M4」マウスにキーキャップが2つ付属しているので、K4 RGBに装着するのも良さそうです。

各種設定

K4 RGBはソフトウェア不要のプラグアンドプレイ設計で、本体のみで設定が完結します。

LEDライティングはK2がキー1個ずつカラー変更が可能だったのに対し、K4は6ゾーンでのカラー変更が可能です。またK4で選択できるエフェクトは5種類、タイピング効果は1種類と、カスタマイズの幅広さは絞られています。

LEDバックライトの種類 (開閉できます)

※呼吸エフェクトのような写真では伝わらないもの、既に写真で映っているものは省略

K2と異なるのは、音量調整に加えて各種メディア操作が追加されている点。FnキーとF5~F8キーを同時押しすることで、再生/一時停止、停止、次へ、前へ、を利用可能です。これらを多用する方ならばK4の方が便利に活用できるのではないでしょうか。

K4 RGBの操作コマンド一覧 (開閉できます)
  • Fn+Ins:LEDバックライト①
  • Fn+Home:LEDバックライト②
  • Fn+PgUp:LEDバックライト③
  • Fn+Del:LEDバックライト④
  • Fn+End:LEDバックライト⑤
  • Fn+PgDn:タイピング効果①
  • Fn+↑:LEDライティングの輝度を上げる
  • Fn+↓:LEDライティングの輝度を下げる
  • Fn+←:LEDライティングのエフェクト速度を下げる
  • Fn+→:LEDライティングのエフェクト速度を上げる
  • Fn+F2:音量を下げる
  • Fn+F3:音量を上げる
  • Fn+F4:ミュート
  • Fn+F5:停止
  • Fn+F6:前へ
  • Fn+F7:再生/一時停止
  • Fn+F8:次へ

筆者が確認した限りの操作コマンドを記しておくので、参考にしてみてください。

結論とターゲット

「Xtrfy K4」について詳しく見てきました。カタログスペック上の違いはLEDライティングのカスタマイズ域が6ゾーンに絞られたのみ。ここからも分かるように、基本的にはプログレードのK2の仕様を踏襲した、Xtrfyらしい硬派なゲーミングキーボードという印象。

実際には打鍵感がやや異なり、どちらも赤軸ながら若干のキャラクターの違いが見られました。K2を含む大抵の赤軸キーボードが初動から軽めなキータッチなのに対し、K4は初動がややしっかりめで、リニア軸ながらキーを押し込んだ感覚が得られやすいです。ここは好み次第。

フルキー・テンキーレスの2サイズに加え、ブラック・レトロ・ホワイトの複数カラーを展開していることは魅力。キー数や見た目などが好みで、尚且つ赤軸キースイッチに抵抗の無い方は手に取って後悔しないゲーミングキーボードと言えるでしょう。

Xtrfy K4 RGB
価格: 税別15,470円 (本稿執筆時点)
Xtrfy K4 RGB TKL
価格: 税別14,170円 (本稿執筆時点)

以上、Xtrfy(エクストリファイ)のゲーミングキーボード「Xtrfy K4 / K4 TKL」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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