「Varmilo 92 ローズ軸」レビュー。理論上無限の耐久性を誇るVarmilo独自キースイッチ”メカニカル静電容量式スイッチ”は一度試す価値有り

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「Varmilo 92 ローズ軸」レビュー。理論上無限の耐久性を誇るVarmilo独自キースイッチ”メカニカル静電容量式スイッチ”は一度試す価値有り

レビューサンプル提供: ふもっふのおみせ

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Varmilo 92 ローズ軸 レビュー

Varmilo 92 JIS Keyboard ローズ軸
タイプ:日本語配列、テンキーレスキースイッチ:メカニカル静電容量式キーストローク:-アクチュエーションポイント:-押下荷重:55±10gキー耐久性:理論上無限ポーリングレート:1000HzLEDライティング:搭載ソフトウェア:非対応価格:17,130円 (2019/2/24時点)

本稿では、海外ゲーミングデバイスのECサイト「ふもっふのおみせ」にて取り扱われているメカニカルキーボードメーカー Varmilo(アミロ)より、「Varmilo 92 JIS Keyboard 静電容量 ローズ軸」のレビューをお届けします。本製品の特徴としては、Varmiloが独自開発したキースイッチ「メカニカル静電容量式スイッチ」を搭載している点です。気になるキースイッチの打鍵感や品質には特に注目してお届けしていきたい。

Varmiloは、ユニークな色使いかつ高品質なメカニカルキーボードを展開しているのが特徴の中国キーボードメーカーです(今回レビューに使用する実機は灰色を基調としたBlack Blackで非常にシンプルなもの)。過去には『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』を模したデザインのメカニカルキーボード「Varmilo VA87M / VA104M Chicken Dinner」が話題となりました。

製品仕様と外観

「Varmilo 92 JIS Keyboard」は日本語配列、テンキーレス92キー仕様のコンパクトなメカニカルキーボードです。カラー・軸色・キー数は計19種類展開となっています。レビュー機のBlack Blackは、ガンメタルの筐体に濃い灰色のキーキャップが乗っかったシンプルなデザイン。

必要最低限のキーを搭載したシンプルな外観

着脱可能なUSBケーブル、交換用キーキャップ、キーキャップを取り外す工具、取扱説明書が同梱しています。Scroll Lock、Caps Lockキー用の交換用キーキャップは小窓がついており、LEDバックライトによるON/OFFが判断しやすくなるもの。

キー天板から各キースイッチが飛び出ているタイプで、本体のメンテナンスが容易に行えます。ホワイトのLEDバックライトは搭載されているものの、キーキャップは透けないことから主張は抑えめ。テンキーレスで必要最低限のキーのみを搭載した、ごくシンプルでゲーミングデバイスらしくない仕様です。

エルゴノミクス機能も一通りチェックしました。キーの段ごとに階段状に段差を作ることで、手や指を疲れづらくするための傾斜角度を保つステップスカルプチャーを採用。本体裏面にはデスク上でのズレを防止するラバーが5か所に貼り付けられています。また、接続ケーブルは着脱式なので断線してしまう心配は少なく、本体の上からだけでなく左右からケーブルを通すことも可能です。

Varmilo 92はソフトウェア不要で、USBケーブルでキーボード本体を接続するだけで使用可能です。その他の機能としては、全キーの同時押しに対応、LEDライティングを常時点灯と呼吸点灯の2種類に切り替え可能、Fn(ファンクション)キーとその他を組み合わせてメディア操作が可能となっています。

パフォーマンス

本製品の最大の特徴は、Varmiloが独自開発したキースイッチ「メカニカル静電容量式スイッチ」を搭載している点でしょう。打鍵感に優れたメカニカル方式と、電極同士の接点を無くして理論上無限の耐用年数を誇る静電容量方式、その両方のメリットを取り込んだもの。一般的なメカニカルキーボードのように摩耗によるキースイッチの劣化が無く、キーの不具合や故障のリスクが大幅に減少しています。

キーキャップは互換性有り、換装可能だ

メカニカル静電容量式スイッチは「Varmilo Sakura軸」「Varmilo Rose軸」「Varmilo Green軸」の3種類展開となっており、今回のレビュー機に搭載されたローズ軸は、クリック感無し、押下圧55±10g。数値上では赤軸と黒軸の中間にあたるキースイッチとなります。

しかし、実際のキータッチはそれらのメカニカルキーボードとは異なります。一般的なメカニカルキーボードの打鍵感を「カタカタ」という擬音で表すならば、メカニカル静電容量式スイッチのローズ軸は「スチャスチャ」で表すことができます。

各キーはすべて真下に押し込んでいる感覚を得られるからか、指の力が分散せずに疲れづらい印象を受けました。55±10gの押下圧は一見重たいように思えますが、ゲームプレイで激しい操作を伴っても決して苦になりません。赤軸に近い感覚で快適にタイピングすることが可能です。

また、ローズ軸はクリック感が無く打鍵音は小さめですが、それなりに音が鳴ってくれるのでキーを押す間隔やタイミングが掴みやすい。赤軸や銀軸を底打ちしたときに鳴るような控え目な音量ですので、ボイスチャットや周辺環境へ干渉する心配は無さそうです。

完成度の高いキースイッチ

唯一気になった点としては、各キーキャップの窪みが一般的なキーボードと比べてやや浅いところ。WASDキーやQWEキーに常に指を配置するゲームでは、ふとした隙に他のキーに指がズレてしまうことが何度かありました。とはいえ若干の窪みは確保されているので、乗り換えた際に違和感を感じる可能性はありますが、慣れれば改善されるでしょう。

総評として、Varmilo独自開発のメカニカル静電容量式スイッチは非常に完成度が高いキースイッチと言えるでしょう。メカニカルキースイッチの打鍵感の良さ、静電容量式スイッチの理論上無限のキー耐久性の両方を実現しており、普段どちらを使用するユーザーでも違和感無く使用することができます。キーフィーリングは赤軸寄りとはいえ独特なものとなっており、好みの軸色を探している段階の方ならば劇的にマッチする可能性があります。

また、各キーの安定性が凄まじく、スペースキーの端を押し込んでもキーがぐらつかないことは高く評価したい点です。キースイッチ単体だけでなく、キーボードとしての完成度も素晴らしいものに仕上がっています。ゲーミング用途はもちろん、作業やデスクワークにも快適に使える製品と言えるでしょう。

結論とターゲット

「Varmilo 92」は全体的に完成度の高い製品に仕上がっていますが、特筆すべきはVarmiloが独自開発したキースイッチ「メカニカル静電容量式スイッチ」の耐久性の高さ。大半のゲーミングキーボードは5,000万回のキー耐久性を誇る中、理論上無限の耐久性を実現しているメカニカル静電容量式スイッチは、キーボードを毎日酷使するコアゲーマーにとって非常に魅力的です。

耐久性の高さを求めるゲーマーにオススメ

キータッチが軽めでクリック感が無いローズ軸ですが、赤軸と比べるとキーがやや重ため。これらの特性から、赤軸と黒軸の中間に位置する独特な打鍵感となっています。間違いなく言えるのは、メカニカルキーボードの打鍵感の良さをしっかり取り込めていること。打鍵音は小さめでボイスチャットに干渉しづらいことからも、ローズ軸は万人受けするキースイッチと言えるでしょう。

適切な本体重量が確保されつつ5か所の滑り止めラバーによってデスク上でのズレは無く、キーの安定性に優れており横に長いSpaceキーの端がグラつかないなど、基本的な部分が丁寧に作り込まれています。キー・マクロ割り当て機能は搭載されていませんが、こちらはソフトウェアに対応したゲーミングマウスで代用できることから大した問題では無いと感じます。大半のゲーマーはテンキーを使用しないことから、マウスの操作スペースを十分に確保できるテンキーレスは有難い。本製品は余計な機能を省きつつキーボードとしての品質を高めているという点で良い印象を受けます。

ターゲットとしては、まず”キーボードに耐久性の高さを求めている方”にはうってつけの製品と言えるでしょう。また、ローズ軸は既存のものと特徴が被っていないことから、”ゲーミングキーボードを複数触ってみたが自分にピッタリの軸色が見つからない”という方にとっても良い選択となるはず。多くのゲーマーにとって、理論上無限の耐久性を誇るVarmilo独自キースイッチ「メカニカル静電容量式スイッチ」は一度試してみる価値があります。

Varmilo 92 JIS Keyboard ローズ軸
タイプ:日本語配列、テンキーレスキースイッチ:メカニカル静電容量式キーストローク:-アクチュエーションポイント:-押下荷重:55±10gキー耐久性:理論上無限ポーリングレート:1000HzLEDライティング:搭載ソフトウェア:非対応価格:17,130円 (2019/2/24時点)

以上、ゲーミングキーボード「Varmilo 92 ローズ軸」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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