神形状の原点
· ·使用期間 1年以上
・長所
このマウスには、「こう持って! 私、形が良いでしょ!」といった自己主張がまったく無い。まるで優秀な秘書のように、自らの存在感を極限まで消し、ごく自然に手に寄り添ってくれる。
特定の持ち方を強いることもなければ、手のひらに不自然な圧迫感を与えることもない。ただ、そこにあるべきものが、あるべき場所に収まっている。この手のひらへの当たり方の自然さこそが、OP1の決定的に優れている点である。
また、優れているのは形状だけではない。表面の質感も非常に良好で、しっとりとした手触りが心地よく手のひらに馴染む。
・短所
唯一の欠点を挙げるとすれば、光学スイッチに由来するクリック感の悪さである。メカニカルスイッチと比較すると、クリックは重く、バンプも大きい。パキパキとした硬質な感触が強く、繊細なクリック操作や長時間の連打には不向きである。
一応、別売りの交換用スイッチも用意されており、換装することで多少の改善は見込める。しかし、根本的な問題を解消するには至らず、劇的な変化は期待できない。
形状がこれほど優れているだけに、このクリック感の悪さは非常に惜しい。
・総評
ZOWIEのZAを筆頭に、いわゆる「ケツ高」形状のマウスが支持を集め、一部のユーザーを強く惹きつけてきた。OP1は、そのケツ高形状の一つの理想形と言っても過言ではない。
特定の持ち方を押し付けることなく、あくまで自然に手に収まる。その洗練された形状に、一部のデバイス愛好家が心を奪われるのも納得である。
一方で、唯一と言ってもよい大きな弱点がクリック感であった。しかし、その後、メカニカルスイッチを採用した後身『OP1 8K』や、金属シェルのクローンマウス『Meiying』などが登場。形状の美点を受け継ぎながら、OP1weの抱えていた弱点を克服する選択肢が生まれたことで、この形状はついに一つの完成形へと到達する。
『OP1we』は、一部のデバイス愛好家を虜にした「神形状」の原点であり、その完成形へと至る道を切り開いたプロトタイプである。


