「Sharkoon Light² 200」レビュー。カスタマイズ要素を取り入れた、わずか62gのECクローン

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「Sharkoon Light² 200」レビュー。カスタマイズ要素を取り入れた、わずか62gのECクローン

本稿では、Sharkoon(シャークーン)のゲーミングマウス「Sharkoon Light² 200」のレビューをお届けします。

Sharkoon Light² 200
価格: 7,980円 (本稿執筆時点)

製品仕様と外観

最近になって流行した軽量ゲーミングマウスは、その”軽さ”自体が目新しさでした。しかし、既に多くの種類が出揃ってきた印象で、そろそろ次の段階に進むべきだと感じている方は少なくないはず。

そんな中で、トップシェルやDPIボタンを変更可能という、他社ではあまり見られないカスタマイズ要素を加えた「Sharkoon Light² 200」というゲーミングマウスを見つけたので購入。

これは以前クラウドファンディングが実施された「Pwnage Ultra Custom」とほぼ同仕様 (あちらはワイヤレス版も展開) で、こちらは国内発売されているため入手が容易です。早速見ていきます。

Light² 200は、計6ボタンを備える左右非対称ゲーミングマウスです。寸法は、全長120 幅66 高さ42mmで、中型サイズに分類されます。

マウス表面は、トップ部分のみラバーコーティング (シェル2種類のどちらも)。両サイドはプラスチックで、穴が開いていることもあってグリップ感が物足りません。

形状を4方向からチェック。王道のIE3.0クローン…というより、Zowie EC2に限りなく近い形状で、サイズ感は同等かやや小さめ。

本体重量は公称値62g(ケーブルを除く)、実測値は64.7gでした。サイズを考えると非常に軽い…。穴の開いていないシェルに交換すると+3gと、そこまで差は出ないよう。

トップシェルは穴の有無で2種類から選択可能。マグネット式となっており、簡単に取り換えることができます。その他、DPIボタンが3種類、替えのマウスソールが1セット付属。

センサーにはPixArt PMW3389が搭載されています。主なスペックは 最大16,000DPIに対応、400IPS、最大加速度50G。計3段階でのリフトオフディスタンス調整に対応しています。

ソフトウェア「Light² 200 Gaming Mouse Software」より詳細な設定を行えます。基本的にはソフトウェア無しでも使えますが、初期DPIが400/800/1200/2400/3200/6400/16000なので、1600DPIに設定しているユーザーはダウンロード必須となりそうです。

スペック&ギャラリー

仕様/スペックをチェックする (開閉できます)
ROCCAT Kain 200/202 AIMO 製品仕様
形状 左右非対称型
表面素材 トップ:ラバーコーティング、サイド:プラスチック
サイズ 幅66.0 全長120.0 高さ42.0mm
重量 62g (ケーブルを除く)
ボタン数 6
センサー PixArt PMW3389
DPI 最大16,000DPI (50刻み)
ポーリングレート 1000Hz
LoD 0.9mm~ (実測値)
スイッチ オムロン製 (2,000万回耐久)
ケーブル 疑似パラコードケーブル
ソフトウェア 対応 (Light2 200 Software)
価格 7,980円 (Amazon.co.jp、本稿執筆時点)
製品イメージをチェックする (開閉できます)
Sharkoon Light² 200
価格: 7,980円 (本稿執筆時点)

パフォーマンス

持ち方の相性・操作感

Light² 200は、定番のIE3.0クローンマウスであるZOWIE EC2に限りなく近い形状。人間工学に基づいて設計されたエルゴノミクス形状で、非常に握り込みやすいのが特徴です。

サイズ感はZOWIE EC2と比べて同等かやや小さめ。そのため大きすぎず、日本人の手の大きさに合った設計だと言えます。まあ、この手の形状に関しては信頼してしまっていいというのが本音。

トップシェルを穴の開いていないものに交換可能ですが、どちらのシェルでも十分なグリップ感を得られます。むしろ穴の開いた両サイドが仕上げ無しのプラスチック素材ということに違和感…。

これらを踏まえたうえで、一般的な持ち方3種類との相性をチェック。筆者の手の大きさは幅9.5cm 長さ18.5cmで、日本人男性の平均サイズとなります。指の太さや長さ、それぞれの持ち方での細かな癖など、さまざまな要因によって感じ方が異なる可能性があることを前置きしておきます。

かぶせ持ち

かぶせ持ちとの相性は抜群で、筆者の手の大きさだと手への収まりが良いです。手首をマウスパッドに接地させ、腕と手首を併用するスタイルが合います。

つかみ持ち

つかみ持ちとも相性が良いです。こちらもマウスが大きすぎないため、過度に指の配置を気にすることなく自然にグリップできます。特にサイドの3本指が自然とフィットします。

つまみ持ち

つまみ持ちは決して持てなくはないですが、相性は悪いと思います。左サイドの窪みがやや奥にあり、それに伴って親指の配置も奥に。

その場合、マウス本体と手のひらに十分な空間が生まれず、つまみ持ちの一番のメリットとも言える指の関節を使った細かな操作が行いづらいです。サイドの3本指も滑りやすいかなと。

ボタン配置・クリック感

メインスイッチ

メインスイッチは 2,000万回耐久のオムロン製とのこと。押し心地は軽く、短いストローク。「カチッ」と歯切れの良さも際立つ、好みが分かれづらい優れたクリック感です。

この手のマウスではよく報告されるカタつきも見られず。ちなみにセパレートの始まりがアーチを描いていますが、実際にスイッチの判定が存在のはホイールの手前あたりから。あまりに手前側だと押し込むことすら不可能です。

サイドボタン

サイドボタンは柔らかくて反応点が短いです。こういう調整だと誤爆が怖いのですが、本体からさほど飛び出ておらず、配置もちょうど親指の上側にくるため、誤爆の心配は無くむしろ押しやすいと感じます。

ホイール

ホイールは軽い力でコロコロと回り、ノッチ感もほとんど無し。1スクロールに到達するまでにわずかな抵抗感があり、衝撃などで誤作動する心配は無さそう。ホイールクリックは固め。

センサー性能

Light² 200の搭載センサーはPixArt PMW3389です。ホイール手前のDPI変更ボタンから400/800/1200/2400/3200/6400/16000へ切り替えられるほか、ソフトウェアから最大16,000DPIに変更可能。

例のごとく、Mouse Tester (xCount, xSumの2種)でセンサーの正確性を検証。DPIは400/800で、ポーリングレートは1000Hz、マウスパッド「PureTrak Talent」上でテストを実施しました。ツールの性質上、環境によって結果が変動する可能性があることを前置きしておきます。

MouseTester: xCounts

MouseTester: xSum

MouseTester、実際のトラッキングともに問題は無し。

リフトオフディスタンス (LoD)

マウスを浮かせてセンサーの反応が途絶えるまでの距離 リフトオフディスタンス も検証。0.1mmのプレートを1枚づつ重ねてマウスを動かすという工程を繰り返し、センサーが反応しなくなる高さを測ります。使用するマウスパッドによって数値が変動する可能性があります。

ソフトウェア上でLoDを「1」に設定し、マウスパッド「PureTrak Tallent」上で計測した結果、Light² 200のリフトオフディスタンスは0.9mm前後でした。また「3」に設定した場合は1.4mmまで引き上げることが可能でした。

マウスソール

PTFE(テフロン)製の中型ソールが四隅に4枚、O型がセンサー周りに1枚。角は丸く加工されているためマウスパッドに引っ掛かることも無く、非常に滑りやすいです。

替えが1セット付属しています。

ケーブル

いわゆるパラコードケーブルですが、芯が残っていて固い部類です。以前までは多く見かけた編組ケーブルと比べるとマシなものの、取り回しやすいとは言い難いです。

ソフトウェア

Light² 200は、専用ソフトウェア「Light² 200 Gaming Mouse Software」に対応しています。以下のURLよりダウンロード可能です。

Light² 200 Gaming Mouse Software:https://ja.sharkoon.com/product/29013#download

設定項目は、計6ボタンへのキー・マクロ割り当て、最大16,000 (50刻み)のDPI調整、LEDライティング設定、リフトオフディスタンス(LoD)の3段階切り替え、マクロの記録/保存となります。

最低限の機能が揃っているので特に不満は無し。前述の通り、1600DPIに設定して使用したい場合はソフトウェアのダウンロード必須 (初期DPIに1600が含まれていないため)。

結論とターゲット

「Sharkoon Light² 200」について詳しく見てきました。ZOWIE EC系の軽量ゲーミングマウスと言えばSk-Lが挙げられますが、こちらはEC2と同等かわずかに小さいサイズ感。また比較した際に、Light² 200の方が全体的にビルドクオリティが高かったように思います。

中型よりも少し小さな”ちょうどいいサイズ”のエルゴノミクス形状、歯切れの良いクリック感は、個人的に評価が高いです。一方で、ホイール調整の好みが分かれそうなことと、芯が残っていて固いパラコードケーブルが懸念点として挙げられます。

価格は約8,000円と決して安くはありませんが、カスタマイズ要素を加えているにしては抑えられている印象。そのカスタマイズ自体にはさほど利を感じなかったのが本音ですが、それでも長所のほうが目立ちました。新たなかぶせ持ち用ゲーミングマウスの選択肢としていかがでしょう。

Sharkoon Light² 200
価格: 7,980円 (本稿執筆時点)

以上、Sharkoon(シャークーン)のゲーミングマウス「Sharkoon Light² 200」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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