EspTiger Lotus Black / Glass / Black-Pink レビュー
EspTigerのゲーミングマウスパッド EspTiger Lotus Black / Glass / Black-Pink をレビューします。
レビュー用サンプル提供:HID-Labs
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この製品について
日頃からゲーミングマウスパッドについて調べまくっている人は、種類が豊富なメーカーはどこかと聞かれればまずEspTigerの名前が浮かぶと思います。彼らの布製マウスパッドの表面のバリエーションの多さには驚かされます。
そんなEspTigerも流行りのガラスマウスパッドを製造しています。その名もLotus。
サイズは480 x 400mm。ピンクを基調にした3種類のデザインを展開しています。
- EspTiger Lotus Pink / Pink Label
- EspTiger Lotus Pink / Black Label
- EspTiger Lotus Black / Black-Pink グラデーション
Lotus Black / Black-Pink はシリーズ内で唯一滑りが異なるとのこと。公式サイトにも「細かい面と粗い面に分かれている」と記述があるので、おそらくデザインごとに分かれているのかと。
Black-Pinkの右下にはEspTigerの小さなロゴが配置されています。
この上だけマウスの滑りが鈍くなります。筆者の場合は一切マウスを滑らせることがない位置なので気になりませんが、少しでも滑らせる可能性がある場合は確実に気になると思います。
エッジ
エッジは丸められています。とても滑らかに、ムラなく丁寧な処理が施されています。
ベース
裏面全体が滑り止めラバーになっており、はみ出さないよう綺麗にカットされています。
マウスパッド全体が接地するので滑りづらいうえに、以前はよく見かけた4点グリップのようにガラス面が歪んでしまう心配がありません。
[共通]ガラスマウスパッドの特徴
布製マウスパッドはスピードタイプからコントロールタイプまであらゆる滑りのものが存在しますが、ガラスマウスパッドは種類によって滑りに大きな差が出づらく、スピード寄りのものばかりです。
ガラス表面にどのような加工が施されているかによって質感に違いが出るので、マウスを滑らせたときの感触にはある程度の差が生まれるものの、滑りやすさはどれも近しい印象を受けます。
また、表面がガラスである以上、どれも等しく硬くて沈み込まないという点も、ガラスマウスパッド同士で滑りに大きな差が出ない要因の一つです。
表面の質感
布製マウスパッドにもさらさらしたものとざらざらしたものがあるように、ガラスマウスパッドも種類によって表面の質感が異なり、それによってマウスを滑らせたときの感触が変わってきます。
表面の質感は滑らかです。表面に細かなテクスチャがあるのを肉眼で捉えることができますが、指でなぞったときには凹凸を一切感じません
マウスを滑らせたときの感触は、Wallhack SP-004ほどしっとり滑らかではなく、どちらかというと若干の粗さやキレの良さを感じるSkyPAD Glass 3.0 XLに近いタイプだと感じました。
初動の軽さ
とにかく初動が軽いです。マウスの動きを止めているとき、少し気を抜くと細かな震えやブレを拾ってしまうほど。
滑走速度
滑走速度はハイスピードタイプに分類できます。ガラスマウスパッドの中でもスピード重視で、マウスを滑らせたときの少し粗いような感触も相まって、とても滑りが速いように感じられます。
他のガラスマウスパッドと比較すると、SkyPAD Glass 3.0やSP-004よりも若干速いように感じました。
また、縦と横と斜めで滑りに差がなく、切り返すときの抵抗もほぼゼロです。荷重を掛けても滑りが変化しません。この滑りの一貫性がガラスマウスパッドの強みです。
使用感
このLotusも含め、ガラスマウスパッドはマウスの動きに補正が掛からないのが強みだと思います。
マウスをどの方向に動かしても同じくらい滑り、左右や上下に切り返したときの抵抗もないので、手の動きがそのままマウス操作に反映されるような感覚です。
直近で使ったWallhack SP-004と比較すると、Lotusのほうがわずかに粗くてキレの良さを感じます。とにかくスムーズに滑り、狙ったところまで最速で動かせるイメージです。
SP-004はマウスを滑らせたときにしっとりとした感触で、Lotusよりも初動や切り返すときに少しだけ抵抗がある分、若干止めやすいように感じます。
Lotusは滑りやすさとキレの良さを重視する人に適しています。
ガラスマウスパッド全般はトラッキングに向いていると言われていますが、滑りやすさが重視されたLotusでも力の入れ具合と動かし方さえ覚えればVALORANTで安定してパフォーマンスが出せるので、興味があれば一度挑戦してみるのはアリだと思います。
マウスソール
PTFEのマウスソールだけでなく、超高分子ポリエチレンのマウスソールとも組み合わせてみると、初動の軽さと滑走速度の両方を少し抑えることができました。
DeviceArmouryとWallhackの2種類を試してみたところ、マウスを滑らせるときに引きずるような感触が増して、少し止めやすくなりました。滑走音も大きくなります。
劇的に止まりやすくなるわけではなく、あくまで滑りが全体的に鈍くなる感じ。滑り具合を細かく調整するのには役立つと思います。
アームカバー
長時間のゲームプレイで手首や腕が蒸れると張り付いてしまうので、アームカバーの着用はほぼ必須といえるでしょう。
結論とターゲット
EspTiger Lotus Black / Glass / Black-Pink について詳しく見てきました。裏面全体にグリップラバーが貼られているので歪みの心配がなく、エッジの処理も丁寧で、とても安心して使用できます。
表面を指でなぞったときに凹凸を感じることはありませんが、マウスを滑らせたときには若干の粗さとキレの良さを感じるタイプ。ガラスマウスパッドの中でも初動が軽くて滑走速度も速いほうなので、滑りを重視する人におすすめです。
これが11,500円で入手できることには驚き。マウスソールなどの付属品は付いてきませんが、その分安く手に入るということを考えれば、逆に都合が良いと感じる人もいると思います。コスパに優れた1枚です。
EspTigerのゲーミングマウスパッド EspTiger Lotus Black / Glass / Black-Pink のレビューでした。