WAIZOWL 梟 (Fukurou) レビュー
この記事では WAIZOWL 梟 (Fukurou) のレビューをお届けします。
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この製品について
WAIZOWLは第一作目のゲーミングマウスOGM Proで名が知られるようになったブランドです。いわゆるハーフエルゴと呼ばれる特徴的な形状をしており、ポーリングレート4,000Hzにも対応予定です。
そんなWAIZOWL初のマウスパッド 梟(Fukurou)は、梟のイラストが描かれている、深めのネイビーを基調とした珍しいマウスパッドです。最近流行りの仕様ながら価格は5,580円と比較的手が出しやすい製品です。
梱包状態と巻き癖
フラットパッケージに梱包されていて巻き癖はありません。
サイズ
サイズ 490 x 420 x 3.5mm ローセンシにも対応する大判サイズです。VALORANT 800dpi 0.25 筆者のマウスの動かし方では縦も横も大きさが足りないと感じることはありませんでした。
エッジ
ステッチの幅は標準的で、背の高さは滑走面とほぼ同じです。マウスが端に到達しても乗り上げたり引っ掛かることはありません。
ベース
ベース材には最近流行りのPoronに似たポリウレタン素材が採用されています。Dream Gamerの布製マウスパッドに使用されているベースと似ています。
手持ちの2種類のデスク天板*でテストしましたが、グリップ力は充分で、マウス操作のため高速で腕を振ってもズレることはありませんでした。
*FLEXISPOT E7 純正天板 ホワイト (メラミン化粧板) / かなでもの ラバーウッドN (木製天板)
表面特性
WAIZOWL 梟の表面はさらさらとしていて肌触りが良いです。アームカバーを着用した状態でも腕がスムーズに滑ります。
滑走面を拡大してみると、やや太めの糸が隙間なく敷き詰められた感じです。
Gamesense Radarのようなマイクロファイバークロス系の生地と似ているように見えます。
操作感
WAIZOWL 梟は公式からスピード寄りのバランスタイプと謳われていたり、コミュニティからはコントロール寄りのバランスタイプと評価されていたり、人によって感覚にバラつきが出やすいマウスパッドと言えます。
筆者が検証した限りではバランスタイプに分類できます。少しだけ荷重が掛かった状態で、ほとんどのマウスソールとの組み合わせでは、バランスタイプのマウスパッドと比較してわずかに滑りが速いか同等のように感じられました。
初動の軽さは並みで、マウスを左右に切り返したときの抵抗も並みにあります。
一定の荷重を掛けると滑りが鈍くなり、中～強程度のブレーキがかかることが特長です。一例として、Razer Viper V2 Pro 純正マウスソールでは、少し荷重がかかると強いブレーキが掛かって一気に鈍くなるなど、マウスソールとの組み合わせ次第で強弱はあります。
ポリウレタンベースは厚さ3.5mmでそれなりに柔らかく、少しの荷重で沈み始めます。わずかに沈んだ段階で分かりやすく減速し始めます。
マウスの動かし方、荷重の掛け方次第では感想が変わってくるかもしれません。逆に、脱力した状態でのつまみ持ちなど、荷重がほぼ掛からない状態ではワンランク滑りが速いように感じます。また、表面摩擦のみでコントロールするのはやや難しく、このマウスパッドの止め性能はクッションの沈み込みに依存したものであるとも感じました。
基本的には、ブレーキ感が強めなバランス系マウスパッドという認識で良いと思います。他のマウスパッドの名前を出して例えるなら、掛ける荷重によって滑りが大きく変化するGamesense Radarの変化の幅をちょっと抑えた感じです。マウスを押し下げたときにキュッとブレーキが掛かる感触がちょっとRadarっぽいと感じました。
VALORANTで長時間テストしていて、フリックエイムとの相性が良いと思いました。マウスを押し下げたときのブレーキ感を使い、落ち着いて頭を狙えるイメージです。マウスを動かし始めるときに脱力して、止めるときに押し下げるのを意識すると、滑りと止めのメリハリが出てエイムしやすかったです。テストの様子が見たい方はTwitchの配信アーカイブをチェックしてください。
センサーとの相性
最近のゲーミングマウスに搭載されている主要なマウスセンサー10種類との相性をテストした結果、その全てで正常に動作することを確認しました。
結論とターゲット
WAIZOWL 梟はバランスタイプの中でも荷重を掛けたときのブレーキ感が強い、フリック系タイトル向けのゲーミングマウスパッドです。もちろんマウスソールとの組み合わせにもよりますが、様々なマウスパッドと比較したときに、荷重を掛けたときとそうでないときの滑りの差が大きいのは特長的でした。マウスを押し下げたときにキュッとブレーキが掛かる感触に関してはGamesense Radarに少し似ています。
ステッチは操作に干渉することなく、ベースは十分なグリップ力があって一度設置した場所からズレません。驚くべきは販売価格が5,580円という点です。クオリティを考えるととても安いように感じます。6,000~7,000円で販売されているようなマウスパッドと遜色ないです。
既存のバランス系マウスパッドがあまりしっくりとこない場合、もしくはブレーキ感の強いバランス系マウスパッドを探している場合は一度試してみて損はないゲーミングマウスパッドと言えると思います。
以上、WAIZOWL 梟 (Fukurou) のレビューでした。
