GITOPER G2 Mousepad レビュー

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GITOPER G2 Mousepad レビュー

今回はGITOPERのゲーミングマウスパッド「GITOPER G2 Mousepad」のレビューをお届けします。

レビューサンプル提供: GITOPER

GITOPER G2 Mousepad
価格: 4,200円 (本稿執筆時点)

この製品について

GITOPERはゲーミングマウスとゲーミングマウスパッドを展開する新興メーカー。GrowthArtsが日本正規販売代理店を務めており、7月上旬にこのGITOPER G2 Mousepadを、8月頃にはゲーミングマウスの取り扱い開始を予定しているとのこと。

製品仕様とスペック

材質 布製 表面 アムンゼン織り
サイズ 490 x 420mm 厚さ 3.5mm
エッジ ステッチ加工 底面 ポリウレタン素材
カラー ブラック/レッド/パープル/ブルー

梱包・巻き癖

細長い長方形の箱に入っています。開封直後はやや強めの巻き癖がついています。

サイズ

GITOPER G2 Mousepadの寸法は490 x 420 x 3.5mmです。

エッジ

エッジにはステッチ加工が施されています。ステッチ幅は標準的です。滑走面よりもステッチの方が高いので、マウスを大きく振ってエッジまで到達すると引っ掛かります。

ベース

ベースにはポリウレタン素材が採用されています。「HyperX Fury S Pro」と同じパターンのように見えます。グリップ性は不十分です。筆者が所持する2種類のデスク天板(メラミン化粧板・ラバーウッド天板)の両方で、マウスを高速で動かすとほんの少しずれることがあります。

表面特性

GITOPER G2 Mousepadはアムンゼン織りの滑走面を採用しています。表面はざらざらとしていて、指でなぞるとその粗さを感じられます。手首や腕が高速で擦れると痛く、アームカバーを着用した状態では強めに引きずります。

滑走面を拡大すると規則性のないパターンであることが分かります。アムンゼン系のマウスパッドとしては珍しく、細い糸で細かく織られています。このような織り方は高摩擦になる傾向にあります。

操作感

GITOPER G2 Mousepadの操作感についてまとめると、マウスを止めるのに十分な表面摩擦が得られるサーフェイス、沈み込みづらく安定性の高いベースを備えています。滑り出しや切り替えし時の抵抗が少なく、『VALORANT』で多用するマイクロフリックのようなマウスの動かし方との相性が良いです。

滑り出しが軽いのはアムンゼン織りの滑走面によく見られる特長で、ざらざらとした質感さえ許容できるのであれば非常に条件が良いマウスパッドと言えます。

滑走速度

GITOPER G2 Mousepadはコントロールバランスタイプに属するゲーミングマウスパッドです。滑走速度は「X-raypad Aqua Control+ Black」「Xtrfy GP4」より遅く、「Razer Gigantus V2」「VAXEE PA Black」よりも速いといったところ。「EsportsTiger Longteng Firecloud」と同程度です。アムンゼン織りのマウスパッドらしい軽快な滑りで、マウスを滑らせたときに表面の粗さを感じます。

縦横の滑りの差はそれなりにあります。基本的には縦よりも横の方が滑りが遅いですが、「ZYGEN NP-01S Wireless」のような横長ソールが上下に2枚貼り付けられたマウスでは縦の方が滑りが鈍いと感じる可能性があります。

滑り出しの軽さ

滑り出しは軽い部類で、マウスを細かく動かすときに余分な抵抗を感じません。また、マウスを切り替えすときのブレーキ感も少ないです。対象を追いかけ続けるトラッキングエイムや短い距離を素早く動かすマイクロフリックを多用するゲームに適しています。こういった初動の軽さはアムンゼン織りのような滑走面が粗いマウスパッドの利点とも言えます。

スポンジ

ベースは3.5ミリ厚で少し硬いです。よほど強い圧が掛からない限りはソールが沈み込まず、マウスを押し下げたときの摩擦の変化も少ないです。滑走時の表面摩擦が強いので、沈み込みを利用しなくてもマウスを止めるアシストとしては十分なように感じます。

マウスソールとの相性

マウスソールとの相性について、触れる面の形状やエッジの処理によってマウスを滑らせたときのフィーリングが変化しやすい印象ですが、適度な厚みがあって角が尖っていない限りは問題ありません。

湿気による操作感の変化

この手の滑走面は湿気による操作感の変化が比較的少ないと言われています。あくまで主観にはなりますが、除湿器を使って湿度50%と60%に調整した環境で滑りを比較したところ、滑り出しの軽さ・滑走速度ともに大きな変化はないことを確認しました。

センサーとの相性

最近のゲーミングマウスに搭載されている主要なマウスセンサー10種類との相性をテストした結果、その全てで正常に動作することを確認しました。

PixArt社製 メーカー独自/共同開発系
PAW 3395
(LAMZU Atlantis)
Logicool HERO 25K
(Logicool G PRO X SUPERLIGHT)
PAW 3370
(Endgame Gear XM2we)
Razer Focus+
(Razer Viper Ultimate)
PMW 3389
(VAXEE ZYGEN NP-01)
Razer Focus Pro
(Razer Viper V2 Pro)
PMW 3360
(BenQ ZOWIE ZA13-C)
ROCCAT Owl-Eye 16K
(ROCCAT Kone Pure Ultra)
PAW 3335
(ASUS ROG Keris Wireless)
ROCCAT Owl-Eye 19K
(ROCCAT Kone Pro Air)

結論とターゲット

「GITOPER G2 Mousepad」について詳しく見てきました。細長い長方形の箱に梱包されていて、開封直後は強めの巻き癖がついています。エッジのステッチ加工は滑走面より高く、マウスが引っ掛かります。ベースの滑り止めはそれなりに強いですが不十分です。最近出てくるゲーミングマウスパッドがやけにエッジやベースにこだわりを見せていることもあり、品質面ではそれらと少し見劣りする印象です。

滑走面の特性と操作感は素晴らしいです。マウスを止めるのに十分な表面摩擦があるコントロールバランスタイプのマウスパッドながら、滑り出しや切り替えし時の抵抗が少なく、『VALORANT』のマイクロフリックに最適です。アムンゼン織り特有のざらざらとした質感を許容できて、バランス系マウスパッドの初動の速さはそのままに滑りを少し落としたいという方にお勧めです。

総合評価4.0 out of 5.0 stars

* それぞれ 長所 注意点 短所 の3段階で評価しています。
滑り出しが軽い
切り替えしが軽い
サラサラとした質感
縦横の滑りの差が少ない
 湿気による滑り性の変化が少ない
 優れたセンサー互換性
素肌やアームカバーが干渉しやすい
滑り止めが不十分
ステッチ加工は背が高い
GITOPER G2 Mousepad
価格: 4,200円 (本稿執筆時点)

以上、GITOPERのゲーミングマウスパッド「GITOPER G2 Mousepad」のレビューでした。

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この記事を書いた人

ミオニ
eスポーツ向け ゲーミング周辺機器のレビュアー
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