Fnatic JET レビュー
今回はFnatic Gearのゲーミングマウスパッド「Fnatic JET」をレビューします。
レビューサンプル提供: Fnatic Gear
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この製品について
「Fnatic JET」はFnatic Gearの新作マウスパッドで、前作「DASH」よりも滑りを重視しているという意味合いで「JET」という名前が付けられているのだと思います。今回はFnatic海外公式の方からサンプルをいただきましたが、とにかくスピードを追い求めたマウスパッドだと聞いています。
梱包・巻き癖
長方形の箱に梱包されています。開封直後は両端にわずかに巻き癖がついていましたが、数時間経つと完全にフラットな状態になりました。
サイズ
Fnatic JetはM・L・XL・XD 4種類のサイズを展開しています。他社の大判マウスパッドは480 x 400mm前後のものが多く、Fnatic GearのLサイズは一回り小さい印象です。
- M:360 x 280 x 3mm
- L:465 x 372 x 3mm
- XL:465 x 465 x 3mm
- XD:950 x 500 x 3mm
エッジ
エッジにはステッチ加工が施されています。柔らかい糸で縫われていて肌触りが良いです。ステッチ幅は標準的です。ステッチは滑走面よりもわずかに背が高く、マウスを大きく振ってエッジまで到達すると乗り上げてしまいます。
ベース
よく見かける天然ラバーベース。グリップ性能は十分ではありません。メラミン化粧板とラバーウッド天板の両方でうまく機能せず、マウスを大きく振るたびに動いてしまいます。すべり止めシートを敷くなど、動かないよう何かしらの対策が必要になります。
表面特性
Fnatic Jetは滑走速度を重視したマウスパッドで、滑走面に熱ラミネートフィルムを備えています。(滑走面を拡大すると確認できる粒はガラスビーズではなく、フィルムに光が反射してそう見えるだけとのこと。)
表面にはフィルムのような分厚くて硬い皮膜が形成されていて、指でなぞってもテクスチャを一切感じません。布製マウスパッドがべースではあるものの実際にマウスを滑らせるのは分厚いコーティング層なので、特性はハードマウスパッドに近いです。
表面はサラサラとしていて肌触りが良いです。アームカバーが引っ掛かることはなく、腕や手首が擦れても痛くありません。
類似マウスパッドには「Darmoshark PAD-1」「Vancer ACE」「ESPTiger Wuxiang II」が挙げられます。この3種はいずれも分厚いラミネートフィルム滑走面を特長としており、布製マウスパッドではなくサラサラとしたデスクマットを触っているような手触りです。
「Vancer ICE」や「Artisan 紫電改 (新型)」はガラスビーズが埋め込まれた樹脂コーティングで覆われたマウスパッドですが、この2つはJETほど皮膜が厚くなく、布製マウスパッドらしいテクスチャ(織り目)が残っています。これは肉眼でも分かるくらいの違いがあります。
表面には撥水性があって水を弾きます。また耐油性があるので触った部分には跡が残ります。これは付属のクロスで拭き取るとすぐに綺麗になります。一般的な布製マウスパッドのように汗が滑走面にしみ込まないので、汚れによる劣化を防ぐことができます。
操作感
Fnatic Jetはスピードタイプに属するゲーミングマウスパッドです。プラスチックやガラス系のハードマウスパッドよりも滑りが遅く、「Vancer ICE」や「Artisan 雷電」よりも滑りが速いです。「Artisan 紫電改(旧)」を除いた布製マウスパッドの中では最も滑走速度が速いです。
「Darmoshark PAD-1」「ESPTiger Wuxiang II」「Vancer ACE」と操作感が非常に似ています。滑りの速さ自体は「Vancer ICE」にも近いですが、Jetのほうが滑り出しが軽くてブレーキ感が少ないです。また、表面がサラサラとしていることもあって、マウスを滑らせたときのフィーリングは非常に滑らかで、手元に返ってくる感触もスムースです。縦横の滑りの差はほぼ感じられず、どの方向に動かしても均一のように感じます。
同タイプのマウスパッドと比較して滑り出しが軽く、マウスを細かく動かして微調整するときに一切引っ掛かりません。その代わりブレーキ感はほぼ皆無で、マウスを止めたいときは摩擦に頼れません。自身の力で止める必要があります。
スポンジは厚さ3ミリで、指で押すとわずかに沈み込みます。スポンジが柔らかくても表面自体が硬いので、ソールが沈み込んでも摩擦の変化は極めて少なく、マウスを押し下げても滑走速度はほとんど変化しません。滑走速度は常に安定します。
マウスソールの相性について、形状や材質の違いで多少の差は出るものの、その変化は比較的少ないと感じました。
Fnatic Jetのような滑り出しが軽くて滑走速度も速いスピード系マウスパッドは、トラッキングエイムとの適性が高く、『Apex Legends』『オーバーウォッチ2』プレイヤーに適しています。また、少ない摩擦でマウスを止めることに慣れているローセンシプレイヤーであれば、精度の高いフリックエイムが求められる『VALORANT』『CS:GO』でもうまく扱えそうです。
結論とターゲット
Fnatic Jetについて詳しく見てきました。長方形の箱に梱包されていますが開封から数時間で完全にフラットになりました。エッジのステッチ加工は滑走面よりも背が高いのでマウスが乗り上げてしまいます。ベースのグリップ性能は十分ではありません。最近はエッジやベースが優れたマウスパッドが増えてきているので、それらと比べると見劣りします。
最近ちらほら出てきている熱ラミネートフィルムを備えた滑走面は、「Artisan 紫電改 (旧)」を除いた布製マウスパッドの中で最も滑りが速いです。マウスを押し下げても摩擦がほぼ変化しません。指でなぞってもテクスチャがなく、縦横の滑りの差も感じられません。布製マウスパッドではあるもののハードマウスパッドに近い特性を持っています。ハードマウスパッドに比べてソールの摩耗が緩やかなのはメリットです。
表面がサラサラとしたスピード系マウスパッドは選択肢が限られているので、アムンゼン生地のようなザラつきのある滑走面が苦手な方、布製マウスパッドにハードマウスパッド並みの滑りを求めている方に合うと思います。
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以上、Fnatic Gearのゲーミングマウスパッド「Fnatic Jett」のレビューでした。
だからスピードカテゴリの最上のjってなんなのかって
無言で修正すんなや